偽を演じて…   作:九朗十兵衛

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どうも、九朗十兵衛です。

今回は早めに書き上げられました。


では、本編へどうぞ。


第五話 その男不審者につき

 

 唐突で申し訳ないが、皆は般若の面と言うものを知っているだろうか? もともと般若とは仏教で様々な修行の結果得られたさとりの智慧の事であるが、般若の面ではその意味は変わり、その恐ろしい表情から分かる通り女性の嫉妬や恨みを表した鬼女の面の事である。

 漫画やアニメなどでよく女性の怒りを表すのに使われたり、某竜の探索の三作目では呪いの防具として登場するなど、目にする機会は結構多いのではないだろうか。……で、なんで俺がそんな話をしたのかと言うと―――

 

 

「……で、何か申し開きはあるのかね?」

 

 

 目の前に般若の面もかくやという、小心者なら心臓マヒで死ぬんじゃね? って形相でこちらを睨みつける女教師が居るからである。……命日は今日かもしれないねこれ。

 しかしっ! 愛する愛妹を残して現世を離れるわけにはいかないのであるからして、村人Aがバラ○スに挑むぐらいの無謀ではあるが立ち向かわなければいけないのだ!! ……何、逃走すればいいだろうって? 知らないのか? 魔王からは逃げられない(諦観

 

「な、なんで現国の平塚先生が……」

 

「私が生活指導なのは知っているだろう? 故に生物の先生から丸投げされたのだよ」

 

 あんの禿げ教師(45)! 仕事を放り出すんじゃねえっ! そんなんだから娘さん(14)に「匂い移るからお父さんの洗濯物と一緒に洗わないでっ!」なんて言われるんだよ。あ、いや、社畜やってるうちの親父もこの間同じようなこと言われてたわ。言われた後に、真っ白になって首を支点にしたブランコ作ろうとしてたから、かーちゃんに蹴り倒されて寝かしつけられたけどさ。

 その後、内心生物教師に呪詛を吐くがそれで事態が好転するはずもなく、焦りから余計なことを口走って腹に鋭い掌底を食らうことになった。な、何という功夫。

 なお、生物の課題は野性動物の生態で、提出したレポートは要約すると「生まれ変わったら熊になりたい」である。うん、呼び出されるのも残当だね!

 

「全く君は……あぁ、そうだ。この間の依頼者はどうだったんだ?」

 

「~~っ……ゆ、由比ヶ浜ですか? そ、それだったら雪ノ下が解決しましたよ」

 

「君は何をしていたんだ」

 

 味見してお礼言われてお礼言ってました。

 

「はぁ、まぁいい……時に比企谷」

 

「ゲフッ……はぁ、あ、はい?」

 

 痛みで俯く俺の頭に刺さる視線と溜息で俺に対する呆れを示した平塚先生は、数瞬の間をおいて俺を呼んだ。その声に呼吸の整った俺が返事と共に視線を向けると、こちらを見る先生の視線と重なる。

 その眼には俺に対する呆れはなく何処かこちらを探る様なもので、なぜそんな視線を向けられるのか分からず内心首を傾げてしまう。

 

「なんすか?」

 

「……君から見て雪ノ下はどうだね?」

 

「雪ノ下、ですか?」

 

 先生の問いかけに内心どころか実際に首を傾げてしまう。俺から見た雪ノ下と言われても俺が先生に答えられるのは一つしかない。

 

「どうと言われても……噂通りの優等生なんじゃないんですかね?」

 

 俺が見た雪ノ下雪乃は入部した日からまだ数日と短いが、その短い中で見た彼女は噂にあったカリスマ持ちの才女であった。

 俺の様なボッチに手を差し伸べる優しさ、依頼者である由比ヶ浜の緊張を解きほぐす察しの良さと絶妙なアドリブ力。それだけだと優しいだけだが他者の甘えを叱責できる厳しさなどもあったので、これに学力まで高いのだから何て漫画の最強キャラだよって言いたくなる。

 そんな俺の返答に答えず、ただじっとこちらを見据えた平塚先生であったがーーー

 

「……ん、そうか」

 

 とだけ言って、「もういっていいぞ。それは書き直しだ」とレポートを手渡され、手をひらひらと振って机の上の書類に向かってしまった。あまりにあっさりとした先生に肩透かしを食らい、その態度に多少気になるものを感じるが、解放されるのならそれに越したことはないので、軽く頭を下げて職員室を立ち去ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平塚先生からの呼び出しを終えて時は昼時、今日は教室で黙々と総菜パンを貪っている次第である。

 何時もなら我がベストプレイスで優雅に食事なのだが、あの場所は雨が降ると使用不可能になるのでこういう時に不便である。……やはり、第二の我が心のオアシスを探さねばならんね。

 そう考え総菜パンを齧り、頭の中に学校の見取り図を描き何処がいいかと候補地をピックアップしていく。屋根があって誰にも邪魔されない場所……やはり図書準備室か? あ、駄目だ。そこは中学の時に失敗したんだった。おのれ折本め。

 過去の失敗談に眉を顰めるが、過去の事であると改めて内心候補地を上げようとした時、廊下側にある俺の席とは反対、窓側の方から聞こえた声が俺の思考を中断した。

 

「ねぇ、隼人ぉ」

 

 その相手に甘えるような駄々をこねるような何とも言えない声音につい視線を向ける。するとそこには男女数人が集まるグループがいた。

 そのグループはこのクラスでのトップカーストとかいわれるまあ、所謂リア充といわれる者たちの集まりである。つーかその中にはここ最近見慣れた由比ヶ浜が含まれていたりする。

 

「今日は無理だわ。部活あるし」

 

 と、金髪に染めた髪とその甘いマスクの爽やかイケメンこと総武のイケメン王子と名高い(らしい)葉山隼人が、その爽やか面に苦笑を乗せておねだり女子こと、強気な性格と高圧的な言動から獄炎の女王などとあだ名されている(らしい)三浦優美子にお断りの返事を返す。

 だが、そのお断りに三浦は納得できない様である。

 

「えぇ? 別に一日ぐらいよくない? 今日ねフォーティワンのアイス、ダブルが安いんだよね。あーしチョコとショコラが食べたい」

 

「どっちもチョコじゃん」

 

 葉山のツッコミに同意して笑う取り巻き三人男と、「えぇ? 全然違うし、つーかちょーお腹減ったし」などとやり取りしている。だったらそんな会話より、君の目の前で黙々とサンドウィッチパクついてる眼鏡女子――たしか、え、海老名姫菜だったか? に倣ってお弁当食べなさいよ三浦さん。

 因みにチョコとショコラであるが、チョコレートは英語でショコラがフランス語で中身は同じ、というわけでもなくチョコレートはチョコ板やチョコチップなどの菓子にする前の状態。逆にショコラはチョコを加工したトリュフやウィスキーボンボンなどの菓子の事である。ヨーロッパでショコラに特化した職人はショコラティエと呼ばれているそうだ。

 

 などと雑学的なことを考えながら何とはなしに眺めていて気付いたが、何やら由比ヶ浜の様子がおかしい。

 三浦に用でもあるのか話しかけようとしては躊躇してを繰り返しているのだが、あの子グループの一員だよね? さっさと話しかければいいのにと不思議に思っていると話は進んでいき、三浦が食べても太らない宣言というダイエット戦士たちへの宣戦布告をした時に由比ヶ浜が動いた。

 

「いや~ほんと優美子、マジ神スタイルだよね。足とか超綺麗~……で、あたしちょっと」

「そうかな~。でも雪ノ下さんとかいう子のほうがやばくない?」

 

 三浦を持ち上げて話を切り出そうとした由比ヶ浜であるがあえなく失敗したもよう。

 三浦は由比ヶ浜の持ち上げに雪ノ下を話に出したが顔は得意げだ。……これは、あれだな。「そんなことないよ~優美子のほうがやばいしぃ」みたいな返しを期待していやがるな。

 あと雪ノ下の名前が出た時に、葉山の顔が一瞬強張っていたが雪ノ下が苦手なのだろうか? こう、人気者同士の確執? みたいな感じで。いや、知らんけどさ。

 爽やか三組、もとい爽やかイケメンの見せた変化に多少の興味が湧くが、今は由比ヶ浜である。三浦の期待に自称空気を読んでしまうという由比ヶ浜が気づかないはずもなく―――

 

 

「あ~確かにゆきのんはやばい」

 

「ゆきのん?」

 

「あ、でもっ! 優美子のほうが華やかというか……」

 

 読めてないじゃないっすかガハマさん。

 由比ヶ浜の思わずポロリとしてしまった本音に訝しむ三浦に慌ててフォローする由比ヶ浜であるが、それも不発に終わり微妙な空気が流れるが―――しかし、そこで葉山がうまい具合に三浦の気をそらしてその空気を散らして事なきを得たのであった。

 

「……うわぁ」

 

 そんな一連のやり取りを見た俺の反応がこれである。

 何なん、あの気難しい大物女優に対する番組スタッフのご機嫌伺いみたいなやり取り。リア充ってあんなのしないとあかんの? マジかよ。ストレスで禿げるわ。……ん? 何で由比ヶ浜の名前覚えてなかったのにあいつらの名前を憶えているのか? そんなんこの間の由比ヶ浜のせいに決まってるじゃないですかぁ。

 名前覚えてないのとクラスメイトと認識してないだけであれだけ落ち込まれたんだから、もうそういう機会はないとは思うが今後そういうトラブルで面倒ごとが無いように、一応クラスのやつらの名前と顔は覚えることにしたのだ。……まあ、まだ半分も覚えられてないんですけどねっ!

 と、その時、今後のリスク回避の事を考えながらリア充の真実(偏見)に内心ドン引きしている俺の視線と目を泳がせていた由比ヶ浜の視線が重なる。

 

「……っ!?」

 

 俺と目の合った由比ヶ浜は一瞬泣きそうな顔をした後に、俺から目線を反らして俯いてしまった。

 なぜ俺の顔を見て泣きそうな顔するんですかねぇ。何、俺の顔ってそんなに怖いの? 目? やっぱり目なのね。そうなんでしょっ!

 などとふざけたことを考えるが―――まあ、予想はつく。

 

『……あたし、みんなに合わせちゃうんだ。みんなの顔色伺って、自分の言葉で空気が変わっちゃうのが怖いから自分の意見が言えなくて……そんな自分が嫌で変えたくて、”次は頑張るんだって”心の中で励ましてた。……でも変われなかった』

 

 依頼を受けたあの日、由比ヶ浜はそんなことを言っていた。

 あの時、確かに由比ヶ浜は一歩を踏み出せた。しかし、例外はあるが人間はそんな急には変われないものである。由比ヶ浜も例外とはならず、長年染み付いた気質が変わることはなかったのだろう。

 

 自分の発言で空気が変わるのが怖い。

 

 友達がどのように反応するのか分からないのが怖い。

 

 反対されたらどうしよう。

 

 嫌われてしまったらどうしよう。

 

 いやだ、嫌われたくない。

 

 そういう恐怖の鎖が彼女を雁字搦めにして、ただ同意するだけの安寧という名の川へと沈めていく。

 その水底は楽なのだろう。唯々何もせずに流れに身を任せていればいいのだからな。しかし、そんなに楽に生きられるのだからそこは居心地がいいのかといえばそんなわけはない。

 水の中にいるのだから苦しいだろう。それに川の流れが変われば水底の石で動けない体が傷つくし、濁流となれば流され藻屑と消えてしまうだろう。

 何がきっかけで何を目指しているのかは分からないが、それは嫌だと由比ヶ浜は足掻いたんだ。足掻き続けたとあの日俺に見せたのだ。

 

 そんな由比ヶ浜が"それ"を見せた俺に"これ"を見られるのはきついんだろうな。まあ、でも―――

 

「……あの、さ」

 

 俺の見つめる先で俯いていた由比ヶ浜が顔を上げ、再度三浦に話しかける。その様子を見て俺の頭に由比ヶ浜が言っていた言葉が波紋の様に広がる。

 

 

 

 

――次こそは頑張るんだ。

 

 

 

 

 この言葉と共に彼女は何度でも立ち上がるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一日が過ぎるのは早いもので、すでに最後の授業が終わり放課後になってしまった。

 あの昼休みの騒動の顛末であるが、結果から言えば由比ヶ浜は自分の意見を言えて目的地へと去って行った。

 まあ、由比ヶ浜が三浦へと要件を言ったことで三浦がへそ曲げて、獄炎の本領発揮とばかりに言いたいこと言って由比ヶ浜を閉口させてしまったが、そこでちょっとしたハプニングが起こって、それを切欠に持ち直した由比ヶ浜が自分の思いを三浦に打ち明けたのである。……そのハプニングは何かって?

 

 いや、本当にちょっとしたことだよ? ただ煮え切らない態度の由比ヶ浜に益々ボルテージが上がった三浦がさらに言い募ろうとした時、緊張で固まった教室にある音が大音量で響いただけなのだからな。因みに発生源は俺のスマホで流れた音は『長い声のネコ』の声だったりするんだが、全然ちょっとしたことだよね?

 

 ボルテージが上がりノーブレーキとなった三浦が机に勢いよく手をついて立ち上がろうとした瞬間、ちょっと指が滑ってスマホを誤作動させてしまったのだ。

 鳴り響く「オア~~~」という何とも気の抜ける声に、バランスを崩した三浦が額を机に打ち付け緊張した教室の空気が弛緩したのだ。いやーあれは痛そうだったなー(棒)

 顔を上げた三浦のこちらを睨む顔ったら、もうあれだね。防御が下がるどころかその眼力で人殺せそうな感じでした。思い出しただけでも背筋が震えますわ。

 

「おぉ、さむさむ……ん?」

 

 恐怖体験を思い出して腕を摩りながら部室に向かう俺の耳に何やら騒がしい声が聞こえたのでそちらに視線を向けるとそこには―――

 

 

 

 

「行っちゃだめー! 行かないでゆきのんっ!!」

 

「由比ヶ浜さん……いい子だから放してくれないかしら」

 

「いやー!!」

 

 

 

 部室の前で雪ノ下の腰に抱き着く由比ヶ浜が駄々をこねる様に叫び、それを困ったと眉を寄せる雪ノ下が諫めるが由比ヶ浜は断固として放さないとさらにきつく抱きしめる。……なぁにこれぇ?

 二人の百合空間にしては昼ドラ成分が強いやり取りを見て思わず立ち止まる。あ、そういえばこの二人って由比ヶ浜が依頼に来た日よりも前に知り合っていたそうなのだ。

 まあ知り合ったのがあの事故の時で自己紹介などしている暇などなく、お互い顔を見ただけだったらしい。だから依頼の日、お互い初めましてとは言わなかったのね。八幡納得!

 などと現実逃避をしていても意味はなく、正直関わり合いになりたくないしこのまま回れ右して帰宅したいのだが、そういうわけにもいかないので気は進まないながら声をかけることにする。

 

「何やってんだお前ら……痴情のもつれか?」

 

 俺の問いかけに二人は揃ってこちらを振り向く。俺を確認した雪ノ下は安堵のため息をついた。

 

「比企谷くん、丁度いいところに」

「ヒッキー! ゆきのんを止めるの手伝ってっ!!」

 

 なにやら雪ノ下が言おうとしていたのだが、それを遮って由比ヶ浜が叫ぶ。

 その剣幕に本当に緊急事態なのかと気を引き閉めて何があったのか由比ヶ浜に確認する。

 

「雪ノ下を止めろって……何があったんだ?」

 

「ぶ、部室に変質者がいて、ゆきのんそれに構わず中に入ろうとするのっ!」

 

「変質者?」

 

 もしそれが本当なら警察を呼ぶような出来事なんだが、確認の意味を込めて雪ノ下を見ると何故か首を横に降られた。違うのか?

 どちらが正しいのか分からず首をかしげたくなるが、このままでは埒が明かないのでドアの隙間から中を確認することにした。…………あっ…(察し

 

 ドアの隙間から覗いた部室内には、此方に背を向けた体格のいい男が腕を組んで仁王立ちしていた。そのまわりでは、開けられた窓から入る風で無数の紙が乱舞している。

 この時点でもう立派な不審者であるが、男の出で立ちがその不審ぶりに拍車をかける。この男、冬でもないのに厚手のロングコートを羽織っているのだ。それによく見れば体が小刻みに震えている。うん、ダメだこれ。

 覗き込んでいた隙間を音をたてないように閉め、後ろの二人に振り返り一言。

 

「警察呼ぼっか」

 

「待ってええぇぇ!! はちまーん!?」

 

 スマホを取り出したところで部室の中から絶叫と共に飛び出してきた男が俺の腰にしがみつく。ちょ、やめろ。その汗にまみれた顔を制服に押し当てるなっ!

 

「放せ材木座っ! 暑苦しいんだよ!」

 

「いやだっ! 放したら国家権力に我を突き出すきだろ貴様! 盟友であるお主が此処に現界していると聞き、我直々に赴いて見れば誰もおらんし、貴様が来るのを優雅に華麗に格好いいポーズで待ちわびていれば、来たのはそこの女人二人だぞっ! しかも入ってこないし! 扉の前にいるから出ていけないしぃ!! それでやっと従僕が来たと思えば、国家権力の犬を呼ばれそうになるとか酷すぎるであろうがっ!?」

 

「盟友なのか従僕なのかどっちだっつーの。いや、どっちでもねーけど、なっ!」

 

「あべし!?」

 

 汗やら涙やらいろいろな汁を垂れ流す正体不明の不審者あらため、知人の不審者材木座を引き剥がし足をかけて転がす。

 転んだ拍子に背中を打ち付けたのか、材木座は世紀末の雑魚キャラみたいな悲鳴をあげてもがきだした。

 のたうつ材木座を見て、乱れた息を整え最後に一つため息を吐く。……はあ、また面倒くさい奴が来たものだ。

 

 

 

 

 




ここまでお読みいただきありがとうございます。

最後に登場した材木座くん、私結構気に入ってたりします。

ではまた次回にお会いしましょう。
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