はーい、皆さんお待たせ傍観転生者の橋出観夫ですよ~。
今現在、俺は何をしているのかというと……
「『ディバイン・シューター
「……くっ!? なのはのシューターがまるでアカツキ君の魔法の様に……!」
「なんだよこの魔法は!? こんな魔法は原作にない……「邪魔。秘剣『
「くそが! あのモブキャラどもの入れ知恵……「隙ありだ! スパイラルバンカー!」がばら!?」
「確保! バインドシューター!」
最近激化してきたなのはVSフェイト、ミズサキ達管理局員3人組VSカンリ達反管理局3人組VS最近動きが活発になっている踏み台転生者達のジュエルシードを巡る戦いを観戦してる。(転生者達はミズサキ達+カンリ達に挟まれて一方的にぶちのめされてる形だが……)
てか、ユーノがアカツキの魔法を参考になのはの為に作り出した新魔法が本気でやばい。
アカツキの魔法はサーチャーとシューターを両立させてるから、その分単純な動きしか出来なかったのに対してなのはの新魔法『ディバイン・シューターR』はシューター単体だからその分複雑な動きもできる。
つまり『シューターに追いたてられていたら何時の間にかディバインバスターの射程範囲内でした』なんて事が起こりうるわけだ。
で、前回無茶な事をやらかした鮎川はというと……
「あの~アルフさん……おろしてくれませんか? 小脇に抱えられたままだと凄く恥ずかしいんですけど……」
「だめだ。あんたは1人にしとくとまた前回みたいな無茶をするってフェイトに言われたからね。フェイトがジュエルシードを封印するまでずっとこのまんまだよ」
「そうだぜ。あんな無茶は2度とごめんだからな!」
「シロ及びアルフの言葉を肯定。今は大人しくしていてください」
「あう……」
アルフに小脇に抱えられてカンリの仲間の使い魔の狼コンビに見張られていた。
……まあ、当然の処置ではあるんだが。
リニスと猫の使い魔はミャオと何やら話していて2人とも一喜一憂していた。
因みに、フェイトと名前呼びになったことで鮎川に嫉妬して襲い掛かっていた転生者達は、なのは達が叩きのめした転生狩人を見て『このまま攻撃してなのは達にばれるとまずい!』って判断したのか、鮎川に対する攻撃は嘘のようになくなった。
あ、転生狩人は警察に逮捕されて取り調べ中らしいが……多分、精神病院に放り込まれるなこのままだと。
何故かっていうと、転生者視点での話を延々としてるもんだから頭のおかしい人物だと思われたらしい。
まあ、転生者の話をまともな人間が理解できるかっていうと……理解できないよなぁ……
「って、ん?」
俺は声を聞くのに特化したサーチャーを小声が聴こえた方向に向かわせる。
すると……
『おい、本当にあのモブキャラを殺すのか?』
『ああ! フェイトを気安く名前で呼びやがって……! もう許せん! 殺してやる!』
……あ~まだいたのか。フェイトと名前呼びの間柄だからって鮎川を殺そうとする奴。
「やれやれ、傍観。フューチャーショット」
『フューチャーショット、シュート』
『がは!?』
『ひぎゃ!?』
俺がフューチャーショットを放つとその転生者達は揃ってノックアウトされた。
やれやれ、本当にしつこ……
「そこまでだ!」
「時空管理局だ! ここでの戦闘行為は危険すぎる、ただちに戦闘行為を停止しデバイスを解除しろ! ついでに迎えに来たぞ、馬鹿弟子」
「し、師匠!? なんで師匠が……」
「……漸くご到着か」
「海の人達か!」
「だ、誰!?」
「か、管理局の本隊! 来てくれたんだ!」
……どうやら『アースラ』が原作より早く地球に到着したらしい。
まあ、グレアムから急かされたんなら当然なんだが……てか、クロノと一緒に来た人はミズサキの師匠だったのか。
『な、何故
「え……!?」
「っ!? しま……」
げえ!? まだいたのかよ鮎川を殺そうとする転生者!?
アルフもリニスも狼達も猫も咄嗟の事に反応出来ず、俺もフューチャーショットを撃つ暇がない。
そのまま転生者の攻撃が鮎川を……
「『リボルバーナックル』!」
『え、な……ごばは!?』
貫く前に青髪の女性がその攻撃を転生者に殴り返し、転生者は自分の一撃でノックアウトされた。
……って、え? 青髪に徒手空拳で戦う魔導師って言えば……
「く、『クイント』さん!? 師匠、まさか……」
「ん? ああ、今回は複数の世界にまたがる大事件になる予感がしてな。『レジアス』に無理を言って『ゼスト隊』は全員でついて来た。ありがたく思えよ、馬鹿弟子」
「本当にありがてえよ畜生!」
まさかのミズサキの師匠はゼスト隊の隊員である。ついでに馬鹿弟子だのなんだの言っているがその顔は安堵と喜びに満ち溢れているし、ミズサキも喜びの表情をしていることから馬鹿弟子だのなんだのはただのじゃれあいみたいなものなんだな。
「ちぃ……! 今回は退くぞ!」
「……了解。クロ、ユカリ」
「シロ、退くよ!」
「……ちぇ、わかったよ! アルフ! 次こそ戦うぞ!」
「了承。撤退」
「ミャオさ~ん、またにゃ~」
そう言ってカンリ達が撤退を開始するのを見て、使い魔達も逃走を開始する。
「……アルフ、リニス! 逃げるよ!」
「あ、フェイトちゃん!」
「わかったよ! 坊や、ちょっと我慢しなよ!」
「は、はい!」
「ミャオさんも此方へ!」
クロノ達が現れるや否やフェイトも撤退を決意したらしくなのはの手からジュエルシードを強奪するとそのまま鮎川を連れて逃走を開始する。
「……逃がすか!」
クロノはどっちを追うかを迷っていたが、カンリの方をクイントさん達が追いかけたのを見てフェイトを追うことを決めたらしく、飛行魔法も使って一気に追いすがる。
「……しょうがないか。坊や、あの管理局員なら受け止めてくれると思うからちょっと我慢しな!」
「え……?」
アルフはそう言うと人間形態になり鮎川の首根っこを掴む。
「おい、ちょっと待て。まさか……」
俺がアルフの言葉と行動に嫌な予感がしたと同時に……
「よいしょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ひ、ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「な、危な……ぶへ!?」
「や、やりやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
俺の悪い予感が的中した。アルフは鮎川を投げ飛ばしてクロノにぶつける事で追撃を(無理矢理)終わらせたのだ。
「……アルフ、今日のあなたのご飯はドッグフードだけ」
「いい!? フェイト! それだけは勘弁しておくれ〜!」
「自業自得です」
フェイトはそんなアルフに容赦なく罰を告げ、リニスは冷たい視線をアルフに向けながら呟いた。
「師匠、ゼストさんとメガーヌさんは何処にいるんだよ?」
「ああ、お前達を監視している魔法があったからその魔法の持ち主を捕まえに行っている。『死ねぇぇぇぇぇ! KY……あべし!?』……で? ハラオウン執務官に襲い掛かる馬鹿共はなんなんだ?」
「俺達の方が知りてえよ。『くたばれモブキャ……ぎゃふあ!?』たく、こいつらがいなかったらテスタロッサとの話し合いの場を何回確保できたか……」
ぶつぶつと転生者達に対する文句を呟きながら、ミズサキとその師匠は鮎川を受け止めた際に気絶したクロノに襲いかかる転生者を次々と撃退していく。
「……なんで、あの子達初対面の人にあんな喧嘩腰に攻撃できるんだろ?」
「さあ……?」
なのはとユーノは転生者達の行動に首を捻っているが……まあ、転生者の行動をわかれって言う方が無理……って、さっきから誰だよ俺の肩を叩くのは……あ。
俺は振り向きながらさっきミズサキの師匠が言っていた事を思い出した。
『ああ、お前達を監視している魔法があったからその魔法を使っている魔導師を捕まえに行っている』
つまり、俺の後ろにいるのは……
「君がさっきから彼らを監視している魔導師か? 次元航行艦まで同行を願いたいのだが」
「逃げようとしても無駄よ?」
俺の予想通り、俺の後ろにはゼスト隊の隊長である『ゼスト・グランガイツ』とその隊員である『メガーヌ・アルピーノ』がいたのであった。
……俺の傍観ライフも此処で終わりか。トホホ……
……………………
「にしても……お前もやっぱり魔導師だったのかよ」
「たはは……」
はい、現在俺は次元航行艦『アースラ』の中をミズサキ監視の下、艦長がいるという部屋まで歩いていた。
……なのはや鮎川、ユーノや管理局のメンバーや捕まった転生者達も一緒だが。
なお、転生者達が何かしら喚くので、今はハギノのバインドで大人しくさせられている。
「すごい……管理局って船も持ってるのアヤト君!」
「船って言うよりも『戦艦』だよ。……最も、次元航行艦に割く予算が多すぎて陸は物凄く貧乏なんだけどな」
「それは……本当に申し訳ない」
「良いよ、海には海の陸には陸の言い分があるけど……どっちも次元世界の平和の為に頑張ってるんだ。恨みは無いさ」
……ミズサキ、隣でユーノが恨めしそうな目で見てるぞ。
「萩野君! あれは何?」
「ああ、あれはデバイスルーム。僕らの持ってるデバイスを調整したりするところだよ」
鮎川、お前さっきから質問しすぎ。ハギノも苦笑いしてるぞ。
「……相変わらず海は贅沢な装備を使ってるな。クロ兄」
「そういうユウヤも相変わらずだな」
……あれ? もしかして、アカツキとクロノは知り合い?
そんなこんなで、ようやく艦長がいる部屋に入ったんだが……普通の部屋だな。
てか、アースラの艦長である『リンディ・ハラオウン』の前にいるクロノ似の男ってまさか……!?
「ようこそ、次元航行艦アースラへ。俺はアースラの艦長の『クライド・ハラオウン』だ。よろしく頼む」
「私は副艦長のリンディ・ハラオウンよ。夫も言ったけどようこそ、アースラへ歓迎するわ」
……マジですか!? A'sにおける展開が予想出来んぞ!?
俺と
そんなこんなで橋出君の傍観ライフの終幕です……が、橋出君視点の話はまだまだ出ます。
アヤトの師匠の名前などはまた次回に……
次回もお楽しみに!