久しぶり、『元』傍観転生者の橋出観夫だが……そんなことは置いといてだ!
「あ、鮎川!? い、生きてたのか!?」
俺は愕然とした表情でトウラーノを蹴り飛ばした鮎川に話しかけた。
鮎川は最初誰に話しかけられたのかわからなかったようだが、振り向くと俺がいたために俺が話しかけたと判断したみたいだ。
まあ、トウラーノを蹴り飛ばした際に地面に叩きつけられそうになったフェイトをお姫様だっこしているせいでテンパってるだけかもしれないけど……
「橋出君……うん、僕だよ。幽霊でもなんでもない、鮎川春雄だよ!」
「鮎川君! よかった……本当に良かったの……」
「どうやって生き残ったのとか聞きたいことは色々あるけど……生きてて良かった。本当に、良かった……!」
「俺達も、テスタロッサも心配させてんじゃねえよ、この野郎!」
鮎川が微笑みながらそう言うと、なのはとユーノは涙ぐみ、ミズサキはぶっきらぼうに言いながらもその顔は安堵で満ちていた。
で、鮎川と一緒に来たアリサ(?)とすずかはというと……
「あ、アリサ!? おま、え!? なんで背が伸びてんだ!?」
「此方が聞きたいくらいよ! あんたと春人が心配で、でも戦う力がないのを嘆いてたらなんか変な宝石を渡されて、それでそこから出てきた変な奴と契約したらこうなったのよ!」
『ちょっと!? 変な奴って
「あんたに決まってるでしょ! ま、まあ、焔や春人と一緒に戦う力をくれたんだから……感謝はしてるわよ! ……行くわよ、焔、『レイファー』!」
「おうよ!」
『……わかってるわよ!』
……ああ、うん。アリサだな。で、すずかの方は……
「……すずかお嬢様」
「……春人、ごめん。私は、春人や焔君と一緒に戦いたい。だって、私は春人の主人だから」
「……いえ、すずかお嬢様がお決めになった事なら私は歓迎致します。ただし……力には、溺れないでください」
「うん。ありがとう、春人。……行こう、『ジル』! 春人!」
「イエス、ユア、マジェスティ!」
『承知しました、お嬢様』
此方は主従としての会話のお手本になるようなやり取りをして、アリサや黒埼と同様に戦闘態勢に入る。
「ふざけるな……ふざけるなよ
だからフェイト達は
「……フェイト、此処で待ってて。終わった時には、プレシアさんもアリシアも、高町さん達も、全員がいるから。……フェイトの全ては、そこから始まるんだ。だから、フェイトも、高町さん達も……君達には絶対に渡さない!」
「……わあ」
「……鮎川、お前……大胆だなぁ」
「主、大胆過ぎるぞ……」
うん、鮎川の言った事って、完全に主人公の台詞だよなぁ。……そうか、鮎川は『巻き込まれ系主人公』だったのか。
「こ、このゴミが……! 殺……「わしらも混ぜんか~い!」ぶげぇ!?」
「フェイト!」
そう言ってトウラーノは……まさかのフジリュー版封神演義の太公望!? まじで!? ……こほん。太公望に蹴り飛ばされ、フェイトには心配した表情のプレシアが駆け寄った。
「あら、レイファーじゃない! 傷が治ったんだ!」
『……久しぶりね』
「……知り合い?」
『まあ、ね……』
「あの武器の形……ジルか!」
『良かった……ちゃんと起きれたんだ』
「ジル……知り合いなの?」
『……はい。私に、
「アステリオス先輩! 起きたんですね……ぶげ!?」
「……戦闘中に気を抜くなと教えただろ、『アストレア』」
「……マスターに良い報告が出来そうです」
「ついでに此処に来れなかったみんなにもね」
「みんな……良かったな」
「後は……彼らを倒すだけだ!」
……まさかのクロスに『そらのおとしもの』、『テイルズオブゼスティリア(ザ・クロスかどうかは不明)』、『エレメンタルジェレイド』、『家庭教師ヒットマンリボーン』かよ!? いや、リボーンは前々からわかってたけど後の三作品はびっくりだよこんちくしょう!
……さてと、
「も、モブが……
やるか!
………………………………
「「「「「死ねぇぇぇぇぇ!」」」」」
「『
「アルテミス、発射」
最初に仕掛けたのは『イカロス』とイカロス達の先輩とみられるエンジェロイドで……登場して以来、ずっと後ろにあった立方体が狙撃銃と大型のバックパックへと変形し、そのバックパックから百個もの端末が一斉に発進した後、レーザーを発射して弾幕を形成、イカロスはだめ押しとばかりに誘導ミサイルであるアルテミスを発射した。
「ぐばぁぁぁぁぁ!?」 「だ、弾幕が避けられ……ぎゃあぁぁぁぁぁ!?」 「こんな事が……あぶがぁ!?」
「骨は拾って……あば!?」 「格闘戦にさえ持ち込めば……うべぁ!?」
あっという間に襲い掛かった転生者の内、3人が撃ち落とされるがその3人を盾にした2人は接近しようとして……狙撃銃を構えていたエンジェロイドに叩き落とされた。
「プロトアルテミスで足止めと迎撃をして、突破してきたら『
「ですよね~私は『
そう言ったのは別の場所で戦っていた『ニンフ』とアストレアだ。……もしかして、オリュンポス十二神の数まで形態があんのか?
「『汝貴とかくいめ結ばん……』」
「『我ら友の心を導かん……』」
「不味い!? 奴等に歌わせるな!」
「させません! 『
「ぐばぁ!?」 「と、飛ぶ斬撃だとぉ!?」 「なめやがって!」
そう言ってすずか達を守る雪村に飛びかかろうとしたメンバーは……
「『我らは焔の剣とならん』! 『
「『かくいめ合わさん』! 『
『合わせて……『
『……悪くないかも』
「「「あ……あばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」
詠唱を終えた『クード=ヴァン=ジルエット』とすずかの合体攻撃を叩き込まれ凪ぎ払われた。
つーか、東風の環で猛焔の剣の焔を巻き込ん、で……? 待て!? なんで他のエディルレイドの力を使えるんだ!?
「死ね! 傍観してるだけの屑が!」
「おっと! 考え込んでる場合じゃないな! 『ガンド』!」
「ぶげ!? ……と、トイレぇぇぇぇぇ!?」
俺は俺を襲ってきた転生者に擬似的にFateのガンドを再現した魔法(……実態は近くの未来で捻り出す大便を今感じさせるだけのものだけどな。)を叩き込んでトイレへ直行させた。
「ひ、怯むな! たかだかガンド、ごと、きに……?」
「はい、トイレに5名様ご案内! ……『マシンガン』ガンド!」
「「「「「あばばばばばば!?」」」」」
俺は容赦なく傍観の能力を使用して連続でガンドを作り出して撃つ魔法でその場にいた全員をトイレへとご案内した。
「さて、他のメンバーはっと……」
俺が周りを見渡すと、丁度神依を纏ったアリサが『エドナ』の神依を纏った『ロゼ』、黒埼と共に転生者達のど真ん中に突入するところだった。
「よっし! レイファーでの戦い方は覚えたわ! 一気に行くわよ!」
「落ち着きなさいよ!」
「あれがアリサなんでな! 行くぞ、スノーホワイト!」
『承知しました、マスター』
そう言ってアリサ達に先行して黒埼が突っ込む。
「馬鹿が! 蜂の巣にしてやる!」
「死ね!」
大空の死ぬ気の炎を灯した転生者達が自慢の
「……重力千倍!」
叩き潰す前に『
「な……「隙ありだぜ? 『
愕然とする転生者達はそのままど真ん中で黒埼が氷の爪から発生させた衝撃波で隊列を崩され……
「焔! ちゃんと避けなさいよ! 『アースイグニッション』! 『ウィンドスマッシャー』!」
「ちょ、ちょっと!?」
そのままアリサが発生させた地面から飛び出す岩の棘で浮かしてからの風の大槌による一撃で沈められた。
まあ、黒埼はアリサの意図をわかってたのか岩の棘が発生する前に回避していたんだけどな。
「あんた、無茶するわね!? あいつが避けれなかったらどうするつもりだったの!?」
「焔は、私の執事だもの……絶対に避けられるって信じて撃ったのよ! レイファーの『穢れ』をレイファーが生き残るのを信じて吹き飛ばした『スレイ』さんや『ベルベット』さんのようにね!」
「……なるほど、ね。レイファーが契約するわけだわ」
『ちゃんと、心で通じ合えてるのね』
『まーね……』
ロゼが焔がまだいるにも関わらず攻撃したアリサに詰め寄るが、アリサは毅然とした表情で言い返し、ロゼはその答えに納得したのかアリサの後ろに迫っていた傀儡兵を殴り壊した。
「でも油断大敵よ?」
「……ごめんなさい」
にこやかに笑ったロゼにアリサは謝りながら背中合わせで戦い始めた。
「秘剣『雲霧』から『
「砲嵐! 『
で、ミツルギ姉弟の方はというと……
「無駄だ!」
『
まあ、元々歴戦の勇士の上に死ぬ気の炎を使った戦闘でもツナの方が一段上……しかも『死ぬ気の
「……本当に、お前達の世界の仇は管理局なのか? 他の可能性を考えた事はないのか?」
「……っ!」
「うるさい! 考えたよ! だけど……考えれば考えるほど、状況証拠で管理局が怪しく見えるんだ!」
……あ~なんか、説得しているっぽいな。だから2人を倒さないのか。
「ディバインバスター!」
と、今度はなのはか。どれどれ……
「死ねぇぇぇぇぇ淫獣!」 「くたばれ淫獣!」 「なのはの隣に相応しいのは俺だぁぁぁぁぁ!」 「いや、俺だぁぁぁぁぁ!」
「……確かに、僕はなのはの隣には相応しくないかもしれない。僕にもっと力があれば、なのはを戦いに巻き込まずにすんだかもしれない……だけど! だからと言って鮎川君を平気で殺そうとする君達が相応しいとも思わない!(それに、なのはには幸せになってほしいから……僕の大切な初恋の人だから。だからこそこいつらには渡せない!)」
口々にユーノを罵りながら殺そうとした転生者達は決意した表情のユーノのバインドでぐるぐる巻きにされる。
「……違う。ユーノ君は淫獣でもなければ私の隣にいるのが相応しくない人でもない! 少なくとも、鮎川君を平気で殺そうとするこの子達なんかとは比べ物にならない位良い!(それに……ユーノ君は、私の大切な初恋の人だから。一緒に歩きたいんだ! だから、絶対に殺させたりなんてしない!)」
そう言って、容赦なくディバインバスターでなのははユーノのバインドでぐるぐる巻きにされた転生者達を叩き落とした。
「ぐ!? くそ、だけど管理局は邪悪な組織なんだ! フェイトを大切に思うなら……」
「それには騙されないよ! アヤト君達と過ごした時間と、クライドさん達と接した時間分、私は管理局について知ってる……だから! フェイトちゃんはあなた達に渡さないし、あなた達にも協力しない! ディバインシューターR! ランダムシュート!」
「~~~~~~!?」
管理局を悪の組織として吹き込もうとした転生者は逆に毅然とした態度のなのはに論破されて、ディバインシューターRに撃ち落とされた。
「死ねぇぇぇぇぇ! 管理局員!」 「この侵略者どもがぁぁぁぁぁ!」 「俺のハーレムの為の生け贄となれぇぇぇぇぇ!」
「やれやれ……数ばっかり集めやがって!」
「……これだけの数を輸送するのは手間がかかりそうだな」
「ポジティブに考えれば、それだけ手柄も大きいって事だね!」
そう言ってミズサキ達、管理局員3人組は転生者達に突っ込む。
「な……!? 馬鹿な!? 税金泥棒の管理局員が「危険には突っ込まないってか? 生憎、俺達がこの年齢で局員になれたのは危険な事件に首を突っ込んだお陰なんでな! 危険には慣れてんだよ! アクセルバンカー!」ぐへば!?」
「隙あり……「あるわけねえだろ」ぐばん!?」
ミズサキが愕然とした転生者に槍の突きを叩き込めば……
「この……悪の管理局員の分際で! 「ならお前達には、殺人未遂の悪の組織の分際でと言わせてもらおう! ブラスターバレット!」あばぁぁぁぁぁ!?」
「くたばれ! 「おっと、ガトリングシューター!」うばばばばばば!?」
アカツキが華麗に銃撃を撃ち込み……
「この侵略者め……「侵略なんて、してないよ……『ラウンドシールドパンチ』!」ぶべら!?」
「このゴミどもめ……「そこは、大当たりだよ!」!? し、絞まるぅぅぅぅぅ!?」
ハギノが拳とバインドを駆使して叩きのめしていく。
「拉致があかねえな……ユウヤ、ヤマト! 特訓の成果を見せようぜ! ランサービット!」
「うん! 『エリアシールド』!」 「ああ! 『バレットゲート:ショットガン』!」
そう言って、3人は巨大なシールドの内部に転生者達を封じ込めると……
「スパイラルバンカーショット……『フォーメーション:ショットガン』!」
「あげばう!?」 「うべぶら!?」 「か、管理局員ごときにぃぃぃぃぃ!?」
そのまま内部に閉じ込めた転生者達を一掃した。
「死ね! フェイトを惑わすゴミが!」 「くたばれモブキャラ!」 「ここはお前みたいな力もない雑魚が来るところじゃないんだよ!」
げ!? 鮎川が……
「……ミャオ、ベリアルさん……行くよ!」
『オッケー、ご主人!』 『……ふん、良いだろう』
そう言って、鮎川は棍棒の様なものを持って……って、あれは!?
『
「『エクスプロージョンスマッシャー』!」
「「「な……!? ぎゃばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」
そのまま棍棒……『ギガバトルナイザー』を地面に叩きつけると、赤黒い霊子が鮎川を中心に爆発し、転生者達を吹き飛ばした。
「水に沈め!」
転生者の1人が特典を使ったのか巨大な水の塊を鮎川に……
「『
「お、俺の能力が……!? ふぎゃば!?」
叩きつけようとして太公望に仙桃を使われ、そのまま酒として飲まれたが……まさか仙桃を使っても不味い酒にしかならんとは……
「く、くそ! 傀儡兵! 一斉掃射であのモブを殺せ!」
『ご主人、危ない! 『
転生者の1人が、十把一絡げに蹴散らされていた傀儡兵に命じて鮎川を殺そうとするが、外套が独りでに動いてイカロスのイージスを展開したけど……なんかイカロスが使ってるのよりも弱々しくないか?
「ミャオの力は、あらゆる力を使えるけど本来の人が使ってるのよりも3分の1の力しか出ないんだっけ……僕を逃がすときに使ったあれも本来なら自由に座標を指定出来るものだって言ってたから……」
……ああ、なるほど。納得したわ。
「く、はははは! なんて、中途半端な力だ! まさにお前のようなモブの為の……」
「だけど……ベリアルさんの武器と組み合わせれば!」
『『
『小僧、ギガバトルナイザーに俺の力を集中させろ!』
「は、はい! ……『
「「「……へ?」」」
鮎川は鮎川の身長に合わせたかのような短さの『
「……強力な力になるんだ!」
そのまま鮎川は進軍しようとして……
『……!? ご主人、後ろだ!』
「……死ね!
「え!?」
「げ、汚ねえ!?」
ハリポタの透明マントで隠れていたトウラーノはそのままあいつの特典と思われる刀で……って、あれは!?
「じわじわとなぶり殺しにしてくれる! 『
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
そのまま猛スピードで斬りかかったトウラーノに鮎川は完全に翻弄され、そのままゴム毬の様に吹き飛ばされる。
「鮎川!」 「鮎川君!」 「俺達が援護に……」
「お前達の相手はこの俺だ!」
「またお前かよ!?」
慌てて援護に行こうとしたミズサキ達だったが、今度はヒテイに行く手を阻まれ援護に行けそうになかった。
……俺を含む他のメンバーはゾンビの様に起き上がってくる転生者達に阻まれてるし、唯一転生者に阻まれていないツナもミツルギ姉弟に阻まれている。
このままじゃ鮎川が……!
ギィン!
「あ……!?」
「至近距離から跡形もなく消滅させてくれる! 『
「主ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「鮎川君……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
エンジェロイドとなのはの悲鳴が響く中、トウラーノの技が鮎川を……
「『『ハーケンセイバー』!』」
「ぶべら!?」
消し飛ばす前に水色と、黄色の魔力刃がトウラーノを吹き飛ばした。
……あれ? これなんてデジャブ?
「い、今のは……?」
そう言って、鮎川が振り向くと……そこには水色のマントを羽織り、瞳が水色になったフェイトが立っていた。
「ふぇ、フェイト……?」
「うん……遅れて、ごめん。春雄」
「フェイトちゃん!」
なのはが叫びながらフェイトと鮎川の側に舞い降りる。フェイトはそれに気がつくと、微笑みながらなのはに向き直る。
「なのは、心配させてごめん。もう、大丈夫だから」
『もー! フェイト、好きな人と友達に謝るのは良いけど今は目の前の『自称兄(笑)』に注目!』
「あ、アリシア!? べ、別に私は春雄を……!」
『ん? じゃあ、私が貰っても……』
「ぜ、絶対にダメ!」
……え? アリシア? なにがどうなってんの!?
俺は、フェイトの言葉に大混乱に陥った……
如何でしたか?
次回は、フェイトとアリシアが何故ユニゾンしていたのかについてです!
次回もお楽しみに!