Fate/Dark order   作:ハナネット

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 本編がなかなか書き進まないので別ネタを投稿してみます。絶対ないイベントではありますけど、ダークソウルピックアップとかあったら間違いなく課金してみたいですね。


IFシリーズ
(ネタ)FDO×ダークソウルコラボ Fate/ Starter of Fire link 


  人理保障継続機関フィニス・カルデア。そこでまた新たな特異点が発見された。それも、カルデアス上の地球とは全く異なる座標、ただただ黒い穴のような暗黒をたたえた塊としてそれは出現した。

 

「地球とは全く関係のない座標である以上、人理とは関係ない可能性が高いけど、この穴のような特異点は今も広がり続けカルデアスを飲み込もうとしている。早急にこれを解決しないとカルデアスの地球にも影響が出かねない。行ってくれるかい?多美香ちゃん、夜見ちゃん」

 

「なんか七つしか特異点なかったはずなのに物凄いいろんなところに特異点が増えて飛ばされてる気がするんですけど。2016年の7月に世界滅亡って言ってたけど今って確か「あーあー聞こえない聞こえないー」」

  さすがに特異点のバーゲンセールの日々に疲れているのかやさぐれる多美香。

「先輩、気持ちは分かりますけどきっとこれもソロモンが仕掛けた罠に違いありません。面倒ではありますが企みを阻止することにきっと意味はありますよ」

  持ち前の健気さで多美香を元気づけるマシュ。

「分かりました。本来の七つとは関係ない以上正直乗り気ではないですが、悪影響があるのなら仕方ないです。余計な問題はさっさと解決しましょう」

  一刻も早く世界を元に戻したいのに余計なイベントばかり起こりいい加減イライラしている夜見。

 

 

  そうしてレイシフトした彼らの前に広がったのは中世ヨーロッパを思わせる城下町であり、牢に繋がれ干からびたミイラのような姿の人間達が虐げられている風景であった。

 

 

「こ、こいつ不死人だ!目の中に黒い環があるぞー!」

「早く騎士団に連絡しろ!このバケモノを早く捕まえさせろよ!」

「いや、ちょっと待て!貴族にペットとして差し出せば褒美があるかも知れない」

「この街から出ていけバケモノ!」

 

  夜見の目の赤黒い輪の存在を知った途端豹変し罵詈雑言を浴びせかける住民たち。

 

「待って下さい!夜見ちゃんは皆に何もしませ「さっさと消えろ!バケモノの味方なんてしやがって!」っイタ!?」

「先輩!?皆さんやめて下さい!私たちは皆さんに危害を加える気はないんです!」

「…早くここを離れよう。騎士団に捕まったら身動きが取れなくなる。僕たちがいなくなればこの人たちも落ち着くはずだ」

 

  住民たちに追い立てられるように城下町から脱出した夜見たち。その日は野営することとなった。

「あの人たち、なんで夜見ちゃんのことを見た途端あんなふうになっちゃったんだろう。それにあのミイラみたいな人たちもいったい…」

「…あの人たちも不死人だからだよ」

「不死人って…で、でも夜見ちゃんは私たちと同じ見かけだし全然違うじゃない」

「僕は例外になっただけだよ。本来死んだ後あの姿になるのが普通なんだ。ここがどこなのかが、これでわかったでしょ?」

「つまり、ここは…」

「僕がかつて生きていた世界…人間の中にあるダークソウルとそれを恐れた神族によって全てが狂った世界だ」

 

  図らずもかつて元いた世界に戻ってきた夜見。しかし、その心に郷愁などなくただその身に宿す力に翻弄される人々への憐れみしか感じなかった。

  特異点の原因を探す夜見たち、しかしその前に白教の騎士団が夜見を捕らえようと動き出していた。

「我らはロイド神に仕えし神威の代行者。悪しき不死よ、その身にまだ神への信仰が残っているならば、おとなしく縛につくがいい」

「ホント、どいつもこいつも馬鹿ばっかりな世界だよな」

「何故笑う? 自らに罪深さに狂ったか?」

「自分への罰なら間に合ってるし神なんて信仰するどころか弱っている奴を殺したことがあるよ。僕が笑ったのは、あんたらがあまりにも哀れだと思ったからだよ」

「どういう意味だ、それは。我らが信仰を愚弄すると言うか、卑しき不死が」

「不死の存在が罪であるというならこの世界の人間全てがそれを背負っている。そうして、終末で不死になっても最後までロイド様に救いを乞うあんたらのみっともない姿もよ〰く視ていたよ」

「よ、夜見さん、相手を煽らないで!このままでは……」

「我らの前で神を愚弄するとは、護符を出せ!柱に縛り付け民衆の前で拷問に「た、隊長、あいつらが…報告にあったドクロが現れました!」クソ!こんなときに…」

  過去の遺恨から相手を焚き付ける夜見に逆上し殺気だった場に突如黒い陣と共に現れる骸骨の鎧を纏った軍勢が現れる。ダークレイス。ソウルを求め他者を襲うソウルイーターたちが騎士団を襲撃した。

 

「せ、先輩!このままではここにいる人達が!」

「うん!助けよ「その必要はないよ」夜見ちゃん、何で!?」

「襲ってきたアイツらを助ける義理はない。この混乱に乗じてこのまま抜け出そう」

「本気で言ってるの!?このままじゃあの人達死んじゃうんだよ!」

「特異点さえどうにかすれば無かったことになる現象にいちいち感情的になるのはやめてよ。それに、この世界の人間なら真っ当に死ねる今の方が幸せだ」

「そっちの言ってることの方がおかしいよ!」

「先輩も夜見さんも落ち着いて!今はそれどころじゃ……」

「君達、何をそんなところで突っ立ってるんだ!」

  多美香と口論する夜見の背後に迫ったダークレイスの一撃を、白教の騎士がロングソードで防いだ。

 

  ダークレイスを全滅させ、なし崩しにこちらを助けた騎士を連れてその場を離れたのだが…

「ああ、やってしまったぁ…。成り行きとはいえ不死に手を貸してしまうなんて…。こんな様じゃあ皆のところに帰れない…。どうしてくれるんだ君達!これじゃあ私は背信者に与した裏切り者みたいにみられるじゃないか!!」

「勝手に人のこと助けて文句を言い出すなんてどういうことだよ。誰もあんたの助けなんて頼んだ覚えはないんだけど」

「夜見ちゃん、抑えて抑えて。折角まともにこの世界の事情について詳しく聞ける機会何だからまずはお互い冷静になろうよ」

  どうやらお人好しだったらしい騎士からこの世界に事情を聞く夜見たち。話によると、最近各地で先ほどのように骸骨の鎧の兵士やおとぎ話でしか聞いたこともなかった飛龍からの襲撃が頻発しており、その被害も徐々に増え始め無視できないものとなった。その為各国は一時休戦し、協同してこの事態に対応する為に白教騎士連合を組織、自分がいたのはその分隊だと話す騎士。

「ところで、この国って何て名前なんですか?それと折角だから騎士さんの名前も知りたいなと思うんですが…」

「どんな田舎から来たんだ君達は…。我が祖国は大陸に知れ渡りし偉大なる神聖国アストラ。そこに生まれし私はストラウド家が嫡子、オスカー・ストラウドと呼ばれている。度重なる無礼な真似をした後で恥ずかしいのだが、我が国の危機を救おうとする君達の旅路に、私も同行させてくれ」

(アストラ……オスカー…………ただの偶然だ。よくある名前何だから意識し過ぎだ)

 

  新たにオスカーを連れて旅をすることとなった夜見たち。時折襲ってくるダークレイスやワイバーンを撃退しつつ情報を求め各地の町や村を巡るが、その先々で不死となってしまった人々への惨たらしい扱いに心を痛める多美香やマシュ。

「元々同じ人間なのに…どうしてあんな酷いこと出来るのでしょう…」

「不死はもう人間じゃない。だから何をされようとその存在が罪である彼らは何も言う権利はない。不死が現れて以来、そう教えられてきたから皆明日の我が身であることに目をそらしてその教えを信じている」

「教えたって、誰が?」

「この世界の神様がだよ。この教えそのものがこの世界の人間を自分達に隷属させるために着けた首輪であり、首輪を抜けた野良犬を同じ犬に駆除させる法でもあるんだ」

「そんなのってないよ。それじゃあ誰も救われない…」

「そうだよ、ダークソウルは人間全てに宿る神々への反逆の可能性を宿した呪いだ。神による救済なんて初めからありえないんだ。そうして、白教が例外として不死の罪を贖う唯一の道として不死人に与えるのが不死の使命、それが「火継ぎ」なんだ」

 

 

  旅先で襲ってくる強力なダークレイス達。トゲの騎士カーク、人食いミルドレッド、ドラングレイグの王ヴァングラッド、聖騎士フォドリック、王子ロスリックとその兄ローリアン。 

  そして、アストラの王城を占拠した世界に起きた異変の元凶。聖杯によってこの世界の人間を一人残らず滅ぼそうと画策する狂信者であり白教の最初の不死者、聖騎士リロイ。

「私は見た。人間の中の呪いによって全てが狂い侵された絶望の終末を…。私達人間は呪いを持って生まれながらも神々の慈悲によって生かされてきたというのに、その全てに泥を塗ったのだ!人間という存在は!!!こんな思いを抱くのは罪深きことだが、神々はその優しさが故に間違いを犯してしまわれたと思っている。我々は救われるべき存在では初めからなかったのだ。私は人間という存在をこの世から一片残らず消し尽くし、神の世を永劫なものとする為に遥かな闇の彼方より舞い戻ってきた!!!」

「神の連中はとっくの昔にかつての力を失ってたんだぞ!あの結末は神の時代を終わらせたくなかった神々によって引き起こされたものだろう!」

「黙れ!全てを知りながらも己が欲望の為だけに火継ぎを続けさせた貴様に私を責める資格など欠片もない!誰でもない不死風情が!我が主ロイドのお決めになった全てが間違いであるはずがない!間違っているのは、呪いを制御することも出来ず欲望のままに全てを食い荒らした飽くなき人間の本質そのものだ!!!」

「夜見ちゃん、あの人は他の闇霊ていうのとは違う。サーヴァントだよ。スキルの「精神汚染」や「信仰の加護」のせいで完全に話が通じていない状態になってる」

「そ、そんな馬鹿な……かの聖騎士リロイが人間の皆殺しを望むなんてそんなこと……」

  あまりにも衝撃的な事実にショックを受けるオスカー。

 

  戦力が足らず敗走した夜見達はサーヴァントとして現界したこの世界の英雄たちを仲間としていく。

「久しいな、お嬢ちゃん。このソラール、世界の危機と聞いて参上した!」

  太陽の戦士ソラール。

「・・・・・・・・・・」

  煙の騎士レイム。

「我が妻は闇より生まれた。だが生まれが闇だからとて幸せになれないなんてことはない」

  エスロイエスの白王。

「あのような狂人に世界を終わらせられては堪らない。ロンドールの未来のため、今はお前の力となってやろう」

  ロンドールのユリア。

  聖邪の枠を越え集うサーヴァント。人間の早すぎる終末を防ぐ為、再び夜見達は王城を目指す。

 

  

  

          この旅の先に、救いはあるのか?

 

  

 

 

          ・Fate/ Starter of Fire link   

          

          不明特異点:絶対絶望煉獄アストラ

 

 

 

「夜見さん…あのままオスカーさんを行かせてよかったんですか?」

「なんて言えばいいの?不死の使命を全う出来ずとある不死院で力尽きるなんて、言えるわけないじゃないか。僕に出来るのは、彼が忘れてしまう彼の名前を、彼が願った誓いを覚えていてあげることだけだ。彼の結末は、変えられない……」

  それでも、旅の最後に、意味があったと彼が思える何かがあってほしい。あなたのおかげで多くの英雄が生まれ、多くの犠牲が生まれた。それでも、あなたの存在は間違っていなかった。あの人に救われた僕が送りたかった、願いだった。

 




  妄想湧き出して書いた嘘特異点でした。個人的にはオスカーさんは星3くらいが妥当だと思っています。もちろんソラールさんは信仰的にも星4あたりは当然だと思います。


  とりあえず、再度来たピックアップで今度こそスカサハ師匠を手に入れたいです。
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