戦姫絶唱・テイルズ・オブ・シンフォギア   作:にゃはっふー

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タイトルが難しくなる。
物語はそろそろ中盤に向けて突き進めたい、ほのぼのはなくなると思われます。
あとは残酷な描写は躊躇いなくやります。オリ主は心臓と頭あれば死なないですので。
では、切歌のために、オリ主戦え。
どうぞ。


闇と狂気と防人

 気が付いたら、ドームのようなところで、ど真ん中に寝かされていた。

「デス・・・」

 手足が綺麗な鉱物で繋がれていて、身動きができず、青い布で身体を覆い、椅子に座っていた天羽々斬が、こちらに気づく。

【目が覚めたか】

 周りは蒼いドーム、東京ドームくらいか、あとはうっすらと濡れている岩場の足場。

 不愉快極まりない状況、天羽々斬はイガリマのペンダントを見せる。

【悪いがこれは預かるぞ】

「返すデスっ」

 そう叫ぶが、口を大きく開く天羽々斬。なにをと思った瞬間、

 ごっくんと聖遺物イガリマは天羽々斬に食べられた。

【これでお前は戦えない】

「・・・」

 翼と同じ姿だが、やはり人間じゃないと、戦慄する切歌。

 辺りを見渡してもどこかわからず、仲間と連絡できない。

「私でなにする気デスっ!?」

【ゲーデと死合う】

 間髪入れずに答え、はあと甘いため息をつく。

【早く死合いたいものだ・・・】

「背中から不意打ちしておいてない言うデスっ」

 その言葉に、天羽々斬は首を傾げた。

【何を言う、隙を見せたゲーデが悪いし、彼奴は一手気づいていた。斬られたのはよけいなことをしたからだ。防御されたがな】

「・・・」

 それはつまり、自分達を突き飛ばした所為で斬られたということかと、切歌はムッとなる。にを考えているんだと。

(そんなに仲がいい訳じゃないんデスから、気にしなくてもいいんデスっ)

 確かに納得できる部分があるがと思いながら、天羽々斬は切歌に気にせず、剣をうっとりとしながら見る。

【ゲーデ、早く来てくれ・・・私がお前を殺してやる・・・】

 

 

 

「解析結果を急げッ」

 龍の行動に、司令室は焦り、ガラスの手紙を拾い集め、急いで解析などするが、

「これは」

 念入りに粉々にされたうえ、別々の場所に捨てられたそれを回収して、直したが、肝心の場所がわからない。

 その様子を見たハロルドは冷静に分析する。

「やられたわね。彼奴のことだから、わざとわかりやすいところに文章の欠片を置いて回収されている隙に逃走。場所の欠片は全く別の場所、しかも念入りにばらばらに捨てているでしょうね」

「変なところで知恵をつかいおってッ」

 弦十郎は怒鳴り、フレン達も黙り込む。

「彼一人で対処させるしかないのか」

「そんなことさせられるかッ、治療班が看たが、だいぶ失血しているんだぞッ。五体満足動けていること自体おかしいッ」

 弦十郎の言葉に、リタはすぐに動く。

「セレナ、カナデっ、リュウはゲーデの力で無理矢理身体の器官を補助している可能性があるわっ。その反応を追って」

『『了解ッ』』

「エルフナイン、聞いたでしょっ。この世界で妙なエネルギーを何でもいいから見つけだしてっ、それが彼奴のはずっ」

「わかりましたっ」

「それは我々オペレーターにもお任せあれっ」

 そう言い、彼らもまた動き、弦十郎はやれやれと思いながら、別の指示を飛ばす。

「装者達は現時点で別々に待機、各自、どこであろうといち早く動けるように、サポート班は装者達を運べるように準備に取りかかれッ」

 こうして彼らもまた、動いている。調は静かに祈る。

(切ちゃん・・・)

 

 

 

 切歌は静かに、横たわり、天羽々斬はうれしそうに鼻歌を歌っている。

「その歌は翼先輩のデス、お前が歌うなっ」

 その言葉を無視しながら、天羽々斬は気にしない。

 もう戦う準備をしながら、あとは待つだけだと、にしても遅い気もする。

(・・・だいぶ時間が経ってる気がするデス)

 夜から朝日くらい昇っていてもいいが、自分はどれくらい気を失っていた?

 それが分からないし、あのあとのことがわからない。

【・・・少し下準備しすぎたか?】

 そう言い、初めてやってしまったと天羽々斬は思う。

「下準備?」

 切歌も聞き返し、ああと頷く。

【お前を助け出すために、ゲーデをおびき寄せた、ここの場所ではない場所にな。今頃は、コピーされたジルディアの民と混戦している頃だろう。まあそのあともわかった場所で混戦してるが】

「・・・」

 つまり龍は自分を助けるために罠にかかり、罠をかいくぐり、また罠に飛び込んでいるということか。

「ふ、ふざけるなデスっ。そんな疲労した龍と戦う気デスかっ!?」

【ああ、きっと私が一方的に勝つだろう】

 そう言いながら、不適に笑う。

【だからどうした】

 それは天羽々斬、翼と違うとはっきり分かる。

「・・・翼先輩の偽物のくせにッ、卑怯者デスッ」

 苦々しく睨む仲、あっははと笑う天羽々斬。

【武士として当然だろう? 相手を徹底的に弱らして斬る、剣として生まれたからには敵は必ず殺す。私は本物と違い、本当に身体は剣だッ。剣はただ、敵を殺せばいい】

 そう言い、イグナイトモジュールの姿で、そろそろ来てもいいのに来ないゲーデに、天羽々斬は考える。

【さすがに殺されたと言うのは考えすぎだな。あれはその程度で終わらない、よくて・・・ああ】

 天羽々斬は何かに納得して、切歌を見る。

 そしてその上着を掴み、それを引きちぎった。

「デ、デスっ!?」

 さすがに驚き、離れようにするが、天羽々斬はそれを押さえつけて、切歌に言う。

【もしかしたら様子を見ているかもしれないな、悪いがお前を傷付ければ出てくるかもしれないし、早まるかもしれない。傷付けさせてもらうぞ】

 そう言いながら、どう傷付ける気かわからないが、身の危険を感じる切歌。

 そのまま衣類に手を伸ばす天羽々斬。切歌は内心、心の中で助けを呼んだ。

 

 瞬間、ドームの頭上から何かが入り込み、それは天羽々斬に斬りかかる。

 

【ようやく来たかゲーデっ】

「りゅ」

 その姿はボロボロで、所々から血を流す、自分の嫌いな男だった。

「・・・龍・・・」

 頭からも血を流し、ああくそっと呟きながら、剣を向けた。

「余裕ないんでな、さっさと終わらすぞ天羽々斬」

【ああっ、死合おうぞっ】

 その瞬間、二人は一気に迫り、剣と剣がぶつかり合う音が鳴り響く。

 

 

 

 とある一角で、精神を統一する翼。

(・・・このままでいいのか)

 自分の偽物が、仲間をさらい、卑怯な手段を駆使している。

 どうすればいい。そう考え込みながら、拳を強く握っていた。

(あれは私・・・この身を剣と言い聞かせ、意地を張っていた頃だろう)

 自分の負について思いつくことがある。あのころの間違いが仲間を苦しめている。

 翼はそう思っていると、通信が入る。奏からだ。

「どうした奏?」

『ん? いや、翼のことだから、昔の自分がって一人で抱え込んでいるって思って』

 それを言われ、黙り込む翼に、図星かと呆れる奏。

『まあ、そうなったのは私の所為か』

「違うっ、奏の所為じゃないッ。私が勝手に、一人で抱え込んだから」

『それでもだよ、相棒に全部任せて死んだ私の責任だよ、ったく・・・』

 お互い黙り込みながら、それでも奏は静かに、

『翼は彼奴、龍のことどう思う?』

「どうって・・・」

 彼は言った、世界が滅んでいて欲しいと。

 彼の仲間は言う、それでも彼は世界を守ると。

「私は少なくとも、彼は仲間を裏切らないと思う。どんなことがあろうと」

『ああ、そうだ。翼・・・』

 そして語る、ライブの裏、響が抱えていた問題。それに僅かに関わった龍のこと。

 それを聞き、愕然となる翼。

 奏もまた、複雑そうにしていた。

『私たちはあのライブで、多くの人を守れなかった。そのあとも、な』

「・・・」

 そして奏ははっきり告げる。

『けど、いまは違うッ。私はいまは生きてるし、翼も昔の翼じゃないんだっ』

「・・・ああ、そうだな」

 そして静かに決意する。そのとき、ふとっ考える。

「・・・装者ゲーデは、私たちの偽物」

 そうつぶやき、何か考え出す。

 

 

 

 血が舞う、動くたび、剣を振るうたび、血が流れ、飛び散り、それが天羽々斬の身体にかかれば、それは天羽々斬の力となり、吸収される。

「3カ所もハズレ用意しやがって・・・」

 そんな文句を言いながら、彼は動かない。動けない。

【あっはははは、だいぶ弱ったなゲーデッ】

 そう言い、切歌に斬りかかる天羽々斬。それに切歌は気づいていた。

「私のことは気にせずに戦うデスっ」

「こいつは本気で殺す気だッ」

【ああっ、かばうのをやめればイガリマ装者を斬るッ】

 そう宣言して、時には距離を取り、遠距離などを駆使して、龍を無駄に動かしたりと、わざと疲労させて戦わせている天羽々斬。

 始めからトドメは刺さず、確実な瞬間が来るまで弱らせる気らしい。

【ああ楽しいっ、この瞬間が来るのを待っていたっ】

 返事はせず、それでも闘争心は消えず睨む龍に、つばぜり合いをする天羽々斬。

【これぞ剣の本懐ッ、相手を殺すことこそ、剣として、もののふの本能ッ】

「違う・・・」

 虫の息の龍は、天羽々斬を睨む。

「翼は防人だ、武士じゃねぇ」

【本物なんてどうでもいい、剣はただ敵を斬ればいい】

 そう言い構えた。

【どんな手を使ってもな】

 それは後ろの切歌に呼びかけているのか、それを守る体制に入る龍。

「龍ッ」

「・・・」

 呼吸をやめて、前の敵だけを見るが、周りに対しても警戒している。天羽々斬のことだから、目の前だけに集中するのはまずい。

(確実に致命傷を与えなければいけない)

 そろそろまずい、血が、負が足りない。

 呼吸するたび、喉が切れてる気がするし、左腕の感覚が薄い。

(なら)

 そう考えつき、天羽々斬は斬りかかる。

 真っ正面の斬りかかり、だがそれにすぐに左腕を剣から放し、戦迅狼破を放つ。

 それで防がれたと思われた瞬間、

「・・・片腕はくれてやる」

 

 いつの間にか肩に剣を置き、左腕を引っ込めることもなく、右腕で全力で切り裂いた。

 

 自分の左腕ともども。

 

「!!?」

 鮮血が舞い、さずかに天羽々斬も致命傷に斬られたが、続けざまに『瞬迅剣』を放ち、傷口を貫いた。

【ぐっ、だがまだまだッ】

「・・・エイミング」

【!!?】

 背後から炎を感じ取り、突き刺さる身体のまま見た。

 切り落とされた左腕は、ゲーデの腕で、炎を集めていた。

【そんな芸道がッ】

『ヒィィィィィィトォォォォォォォォォ』

 炎が爆炎と共に舞い上がり、天羽々斬を粉々に砕いた。

 

 

 

「な、なに考えてるんですかッ」

 叫ぶ切歌に、腕を広い、繋げる龍。ゲーデの力で神経など繋げるが、ほぼ無理矢理であり、正直そうそうしたくない手だ。

 龍はそっぽ向きながらなのも気に入らず、切歌は叫ぶ。

「こっち見るデスっ、話は終わってないデスっ」

「いやだって・・・」

「デス?」

 そのとき思い出す。自分は上着をはぎ取られた。

 つまりいま、下着が見えている。

 真っ赤になり、口をぱくぱく動かし、龍はため息をつく。

「あとで文句聞くから、あとにしろ」

「・・・・・・・・・・デス・・・・・・」

 それを見ながら、龍は身体を動かすが、正直立っているのでやっとだ。

「ここから出るのに、力を使うしかないか」

「そもそも、ここってどこなんデスか?」

「海底、日本海だ」

「・・・マジデスか?」

 そう言うが、日本海付近にその手のドームを作り、巡った龍はああとしか言えず、そしてドームの壁は異常に堅い。

「まあ、剣あればいける」

「少し休んで助けを待つのは」

「場所を教えてないから来ない」

「バカデスかあなたはッ!?」

 頭部の血が目にかかり、片目を瞑る。仕方ないだろと雑談した瞬間、

 強烈な殺気に気づき、剣で防いだ。

「なん・・・」

【・・・まだだゲーデ】

 ニヤリと笑う天羽々斬に、切歌も驚いていた。

「どうしてまだ、さっきのは」

【偽物だッ】

 刃が切歌に迫り、それを右腕で遮る。腕だけをゲーデ化させているが、それでも血が僅かに流れ、離れる。

【イガリマ飲んだのはさすがに偽物でな、あれのおかげで、バレずにすんだぞ装者】

「イガリマ飲んだっ!? 反応を誤認してたのかくそっ」

 それに切歌は青ざめながら、血を流す龍を見る。明らかに限界間際だ。

【ここまで弱らせれば問題ない、さあ死合いの続きだ。楽しもうゲーデ】

「ふざけやがって」

【ふふっ、もう立つことしかできないか。なら、ここで死ねぇぇぇぇぇぇぇ】

 高く飛び上がり、斬りかかるが、正直剣が重いと初めて思う。

(こうなればやけだ)

 全身ゲーデ化して斬られて、チェーンソードのカウンターを狙うかと力を全身から放つ。

 だが、龍は気づいた。

(・・・あっはは)

 それは最も最良であった。こちらを見ながら、天羽々斬は叫ぶ。

【終われッ【千ノ落涙】】

 無数の剣を見ながら、はっと腹で笑う。

「聞こえないのか」

【!!?】

 そして放たれるのは、

『天ノ逆鱗』

 巨大な剣が千ノ落涙をなぎ払い、ドームを切り裂き、乱入する。

 それに斬られたが、僅かなものであり、身体をよけて、それに驚愕する。

【オリジナル・・・】

「・・・」

 剣の真上に立つ防人は、卑劣な武士を見下ろしていた。

 

 

 

「すまない、送れた」

 そう言って現れる奏。ガングニールの槍を持ち、龍はようやく剣を手放して、その場へ倒れ込む。

 切歌が動き、それを支える中、翼は天羽々斬を睨む。

【どうしてここが】

「私が外道に身を置き、どう考えるか必死に考えた。結果からして当たりだっただけだ天羽々斬」

 それに驚愕する天羽々斬。忌々しく翼を見る。

【己・・・剣の分際で、防人などのたうち回る弱者の分際で、武士の戦いに口出しするなッ】

「・・・もののふだと? 笑わせるな」

 人質を取ってもなおそんなことを言う天羽々斬に、翼はイグナイトモジュールへと手を置く。

「貴様なぞより、彼の方がよほど、剣として、防人として、武士として立派だ。貴様はどれも名乗る資格なぞ無いッ。イグナイトモジュール、抜剣ッ」

 黒い飛竜が舞い上がり、それを纏う翼。

 頭部の部分が強化、ドラゴンの角のようなヘットギアと髪留めをつけながら、黒と蒼の剣を握りしめ、歌を紡ぐ。

「さあ、私の歌も聴けッ」

 奏も参戦し、天羽々斬は忌々しく迫る。

 

 

 

 切歌は僅かに身体全体で龍を支える。流れる血の暖かさや肌の感覚から、彼は限界が近いとわかる。

「・・・」

 いま上着がなく、下着だけだが、そんなこと気にしていられないほど、弱々しく呼吸する龍を心配する。

 その目を見る。その目は3人の戦いを見ていた。

 二人の歌に翻弄される天羽々斬。

 だが決定打がないことに、天羽々斬は笑う。

【どうやらここまでくるのにも時間がかかったようだな、息が荒いぞ】

「仲間と共に戦えば問題ない」

「ここであんたを倒すッ。翼の過去、いや、それを汚す偽物ッ」

 二人に注意が向いている。

 

 それを見た瞬間、

 

 ゲーデは笑った。

 

 瞬迅剣。ただ全力で放ったのだから、

 

 全員が戦慄する。天羽々斬は身体を貫く刃に瞳孔を開き、ゲーデを見た。

 

 それは笑っていた。

 

「忘れていたお前が悪い」

 

 そして翼はすぐに、蒼と黒を纏いながら、離れたゲーデに続くように、剣を杭のようにして斬撃をたたき込む。

 

 轟くは外道の武士が放つ雄叫び。こうしてまた一つの戦いが終わった。

 

 

 

「はあ、どうして私まで」

「そういうなって、人手が足りないから、あんたの監視も同時進行なんだ」

 そう言ってミラに笑いかけるアルヴィン。レイアやエリーゼもまた、離れたキャンピングカーで待機していた。

「ま、会う訳じゃないからいいけどね」

 ミラはそう言い、エルと共に食事の準備をする。これは非戦闘員には喜ばれており、ミラもエルと共に楽しそうにしている。

 

 

 

 離れた位置で、龍の上着を着ている切歌は、調に泣き付かれて困っていた。

「切ちゃんっ、切ちゃん」

「調落ち着いてくださいっ、私なら大丈夫デス」

「一番無事じゃねぇのは俺だ」

 朝日を浴びながら、海辺の太陽を憎々しく睨む龍。

 セレナ達はむしろ龍を睨む。

「色々と言いたいことがあるけど、なんでキリカはリュウの上着着てるの?」

 カノンノの目が笑っていないので、翼と奏に任せた。

「ああ、天羽々斬に上着はぎ取られて、下着むき出しだから、龍から借りてるんだ」

「デデスっ!!?」

 俺死んだと思ったとき、セレナ、カノンノ、マリア、調がこちらを見つめる。瞳から光がないのは気のせいです。

 切歌は気にしないで欲しいデスと止めてくれるが、できれば、

「トドメ刺す前に聞いてくれ、敵がなんなのかわかった」

「!!?」

 全員が驚きながら、龍は立ち上がる。その身体から血を流しながら・・・

「彼奴らは、いや、敵の正体は」

 そのときだった。

 

 

 

 時間は少し先戻る。

 ミラは静かに料理しているとき、不意に、そう不意に、顔を上げた。

 

 ゲーデを殺せ。

 

「・・・えっ」

 

 ゲーデを消せ。

 

「・・・」

 

 ゲーデを滅ぼせ。

 

 いままで以上に身体が硬直する。

 

(い、いや・・・)

 

 だが身体が、刃物を手に取る。そして、

 

「? ミラ?」

 

 エルが気づき、首を傾げ、ジュード達も気づく。

 

 ゲーデを

 

「とめ、て・・・」

 

 泣きそうな顔で、彼らにそう告げた。すぐに気づき、動いたが、

 

 ゲーデを滅せよッ。

 

 

 

 響達は、それを見て唖然となった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ・・・・・・・・・・・・」

 いま自分の顔にかかったのはなんだろう?

 なま暖かく、自分だけじゃなく、他の人にもかかっていた。

「・・・龍」

 セレナが呟くと同時に、光の刃が消え、龍はその場に倒れた。

 その光に先にいる人物は、車などを無視して、彼を貫いたことを知り、

「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 大きな叫び声を上げて取り乱し、ジュード達はすぐに取り押さえた。

 そしてリタ達も気づく。

「なにしてるのッ、回復魔法ッ」

 セレナ達も急いで動き、龍の傷を治そうとするが、大きな傷、致命傷だけは消えない。それにノワールは気づく。

「ディセンダーの力っ」

 それはディセンダーの力、負を滅する聖なる力。

 その力で傷付けられたためか、ふさがらない。

 

「お願いっ」

 

 ミラはただ、涙を流しながら、

 

「止めてッ」

 

 ジュード達に取り押さえながら、

 

「誰か私を殺してッ」

 

 そう叫びながら、混乱のまま、日が昇る・・・




さて、次回は突如として都合良すぎるだろっ!?という展開があります。
ですがその都合が喜ばれると私は信じ、次回に続きます。
それでは、お読みいただきありがとうございます。
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