戦姫絶唱・テイルズ・オブ・シンフォギア   作:にゃはっふー

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ネタが尽きるまで走る続ける。
気が付けば感想が書かれていた、ありがとうございますっ。
返事できない性格してますがうれしいです。このままがんばります。


情報交換、それぞれの立場

(さてと・・・)

 戦闘を終わらし、辺りを見渡す。それを見ながら、四人の少女達の反応を見る。

(一人は俺の行動、敵を殺したことに動揺している・・・)

 俺を背負い、跳んだ少女はどうしてこんなことするの?という顔でこちらを見て、他の、おそらく同じ能力らしき、少女達は、明らかに異質に対する敵意を向けている。

(まあ当然か、俺のいまの姿は)

 周りの人の気配はない。避難済みなのは助かる。

 自分はいま、黒い鎧のような姿だが、着ていると言うより一体化していた。装甲と言う感覚ではあるが、身体の一部という感覚もある。頭に至っては、完全に一つの固まりだ。

 血のような紅と金色の瞳、銀の刃の髪を伸ばしている。

 これを人と呼ぶ?

(呼ばないわ、俺は害悪だしな)

 さてどうするか、そう思いながら彼女たちの反応を待つことにした。

 

 

 

「・・・どうして」

 始めに言葉を発したのは、なにも武器を持たない少女。茶髪のショートの子だった。

「どうして殺したんですかっ!?」

 悲痛、動揺、それに対して、

『生き物ではなかったからだ』

 三人の少女は返答したことにとまどうものの、敵意は消さず、武器を構え、距離を保っている。

 それに驚く少女に、続けて説明した。

『あれはゴーレム? まあ、ゲームとかで出る、意志を持たない人形のようなものに、ある一定の知識と判断能力を持たせたもんだった。まあ、殴ったりして気づいたからな。アレの人や、生き物のものも知ってるが、あれはそれをベースにした、別のもんだった。まあ、殺したことには変わりないな』

 それに困惑する少女に、赤い、銃器のようなものを構える少女が叫ぶ。

「まるであれがなんなのか、知ってるそぶりだな」

『ああ、あれに近いものを知っている。だから、利用されてることに腹が立って殺したんだ』

 次にのこぎり、のようなツインテールの武器の少女が、こちらを見ている。

「あなたはなに、人間? それとも聖遺物?」

『せいいぶつ? 知らないが、人間じゃないな、人間である気もない』

 それに全員が困惑している感情を感じる。まあお互い分からないことばかりだ。

 

 

 

「・・・何者なんだあれは・・・」

 とある司令室、モニター越しに見ているそれに、困惑する一同。

「スキャンの結果はどうだ?」

 キーを叩き、オペレーターの一人が、たたき出されたデータに動揺しつつ、結果を報告する。

「高エネルギー反応は感知できるんですが、聖遺物反応はありません。ですが・・・」

 口を濁し、静かにもう一つの反応、そのエネルギーに驚きを隠せない。

「あの存在から、『イグナイトモジュール』時の装者達と同じエネルギーを検出されています」

「イグナイトモジュールだとっ!?」

 それに通信機から聞く装者達も旋律し、それを一斉に見た。

 

 

 

「・・・テメェはなんだ」

 急に感情が危険、危機感というものにかわり、引き金に力を込めた少女はそう呟いた。

 それに対し、戦闘準備に入る。明らかな敵対意識に、構えるしかなかった。

 それにすぐに二人、緑の鎌の子、ピンクの子も体制を取るが、

「まっ、待ってクリスちゃんっ」

 一人だけ違った。あわててそれを止める茶髪の少女。それにいらだちの感情を向ける。

「お前わかってるのかっ、そいつは敵かもしれないんだぞッ」

「だけど、こうやってお話しできるんだから、話し合いで解決するかもだよっ」

「テメェ、また悪い癖を」

『話し合い? してくれるのか?』

「「「えっ?」」」

 それを聞き、場の雰囲気が崩れるが、俺は気にせず、拳を下ろす。

『話し合いするならするが、どうする?』

「えっ、いいんですかっ!?」

 驚く茶髪の子に、俺は頷く。

『お互い、まだ信用できないから、武装状態は維持するが、そちらとこちら、詳しい話をしたほうがお互いのためだろう。俺は構わないが?』

「ほ、本当ですかっ」

 急に感情が読めなくなり、この子は俺に対して敵意を無くした。さすがにどうかと思うが無視する。

 他の子もどうすればいいのかわからず、困惑している。

「お前またそん」

 何かを口にしようとした赤い子だが、急に耳を押さえる。それは他の子達も同様、おそらくは通信機で誰かと話しているんだろう。

 驚きの声を上げる三人に対し、一人だけうれしそうにする茶髪の子。

 すぐに俺の方に振り返り、満面の笑みを浮かべる。

「いま師匠が貴方の話したいから、私たちに付いてきて欲しいそうですが、いいですかっ」

 その言葉に対し、俺は、

『構わないが・・・君は少し、警戒と言う言葉を覚えろバカ』

「ええっ!!?」

 それに三人は同意するように頷く。ああ、なにかカノンノとセレナと仲良くなるなと思いながら、俺達は移動を開始した。

 

 

 

 すぐ側にある廃屋、瓦礫と化したビルやマンションの中を歩き、指定された場所で待つ一同。三人は俺が変な動きをした瞬間、攻撃するという意志に満ちた目で見て居るんだが、約一名、そんな気配はない。

『お前他の子見習えよ、俺武装解いてないんだから、警戒しろよ』

「ええぇ~」

 なんで怒られているかわからない様子の子、この子大丈夫かと心配するのも変な話だ。

「それより、私はお前じゃなく、立花響、16歳のO型で」

『あーはいはい、お前もO型か、俺も人間じゃO型だ。話以上』

「えっ、人間じゃってどういうことですかっ。っていうか名前教えたんだから教えてくださいよ~」

『保護者っ』

「あたしゃはこのバカの保護者じゃねぇっ」

 赤い子がキレ気味に(いやキレてる)言い、立花をこっちに来いと放してくれた。

 そんなやりとりを複雑そうに見ている二人の少女。そんなことをしていると、黒い車がやってきた。

 

 

 

「エルフナインちゃん!?」

 立花は車から出てきた小さな少女に驚きながら、俺はYシャツの男を見た。

 Yシャツ以外は、俺に対して畏怖の視線で見つめ、男は俺がなんなのかという疑惑、思案という視線だ。

 エルフナインという少女は、歳相当、おっかなびっくりという視線だろうか?

『あんたは?』

「俺は風鳴弦十郎、国連直轄、超常災害対策機動タスクフォースの司令官をしている」

 その言葉を一つずつかみ砕きながら、理解しようとする。

 つまり国関係の組織、そして異常な災害に対して、対処する部署と考えながら、まずはどうするか考える。

『・・・俺はゲーデ、まずは仮名で名乗らせてもらう。んで、まずはそちらの質問に答える』

 まずは主導権を相手に渡す。そう提案し、こちらの考えを確かめるように、弦十郎は前に出て来る。

「ではまず、君と対峙したものはなんだ?」

 向こうも向こうで考えているだろうが、まずは俺と違い、話が見えないものの情報を得ようと、まずはそちらを聞きに来た。

『すまないが、俺も詳しくはわからない。だが、似ているものを知っている』

「似ているもの?」

『その疑問には、まず俺は何者で、いまから話すことを真実と前提にして聞いてもらわなければ、説明できない。いいか?』

 それに腕を組みながら、静かに頷く。それを見てから、俺は説明を始めた。

 

 

 異世界ルミナシア、世界樹と言う、世界を生み出す大樹により生まれた世界。

 世界樹の世界は複数あり、マナという魔法を使うためのエネルギーを世界に満たす樹の説明。俺はその一つの、とある物語を説明した。

 その世界と姉妹であり、生まれるはずだった世界、ジルディアの話。

 ジルディアの代表とも言うべき存在、ラザリスのことを説明する。

 かの世界は本来は生まれることができなかったが、ルミナシアが姉妹を見捨てたくないため、自分の世界に招き入れる形で助けようとしたこと。

 だが、ジルディアの代表であるラザリスは、ルミナシアという世界、その世界で生きているヒトに絶望し、自分ならこんな世界にしなかったと、乗っ取りのようなことをし始めたことを説明。

 その際、すでにいる生物を、自分の世界に生きるものとして変化させた。

『それに似ている。だがあれは違うし、ラザリス、ジルディアはもうそんなことはしない。ルミナシアといま共存して、共に生きている。あれは明らかに、ジルディアを元に誰かが作ったもんだ』

 吐き捨てるように説明するが、信じることができないのか、まだ半信半疑の感情が見える。約一名は、もう信じながら聞いている。

「ふむ・・・」

 弦十郎は考える、まずは目の前にいる彼についてだ。

(声からして男性、それに見た目の背丈からだが、響くん達とそう違う歳ではないな)

 そう考えながら、話を聞き続けことにしている。その様子を見て、次に説明するべきことを考える。

『次は俺の説明だな』

「ゲーデ、と言ったね。話からして本名ではないが、人間なのか?」

『いや、俺は違うと思うが、仲間は人間だって言っている。それはどうでもいい』

 そう切り捨てたとき、仲間達のブーイングが頭をかすめた。だが、俺自身、人間じゃなくてもいいと思って居るんだから、別にいいだろう。

 ゲーデ、世界にいきるもの達が必ず持つ、負の感情により生まれ出たものをそう呼ぶ。

 本来は世界樹が負を取り込み、世界樹の中で生まれ、消える存在と言われている。

『だが、俺はなぜか人として生まれた。少なくても、かなりの力を持つ、負の存在が、人として生まれたもの。俗に言えば転生者、それが俺だ』

「負の感情か・・・」

 それにちらりとエルフナインを見た弦十郎。エルフナインもこくりと頷く。

(本来イグナイトモジュールは、暴走状態を制御するもの。そして暴走の引き金になるのは、負の感情)

 いま目の前にいる彼は、その際に装者のエネルギーを軽く上回るほどのエネルギーを秘めている。

(彼の話が真実なら、彼は生まれつき暴走状態、それも装者一人二人を超えるほどの力を持っているということか)

「あの~」

 そう恐る恐る、手を挙げて、立花が会話に参加する。俺を見ながら、

「つまり、ゲーデさんは人間なんですよね?」

『いちおうはな、ルミナシアでこのことを知るまでは人間離れしたもんだと思っていたが、実際違っていた』

 ルミナシアに呼ばれた理由は、ジルディアが防衛本能とも言うべきか、ラザリスが無意識下で、ルミナシアと戦う際の戦力して、俺を呼んだらしい。

 この辺りはラザリスがそう言っており、その際、「君は僕のものだよ」と言った。

 そう言えば、なにか知らないが、あの二人が妙な感情をラザリスに向けていた。

「あれ? 呼んだり~とか、呼ばれた~とか、ゲーデさんって」

『ちなみに、人間として過ごしたのはこの世界だ。事実上、戸籍もあるぞ』

 それに全員が驚いた。目の前にいるのがこの世界の人間だということに驚いているのか知らないが、驚愕の感情を感じ取る。

「君は、この世界の人間なのか?」

『違うね。俺はもうルミナシアに永住する気だから、正直ここから俺の本題だ』

 弦十郎の問いかけにそう答え、俺はルミナシアからここに戻った理由を言う。

 精霊、世界樹と共に世界を見守る存在が、この世界に異変が起きるから、どうにかしてくれと依頼されたと告げる。

『正直、精霊からの依頼じゃなきゃ、この世界に戻る気はない』

「どうしてです?」

 立花の疑問に、吐き捨てるように、

『俺はこの世界が嫌いだ。はっきり言えば月が欠けた事件で滅んでて欲しかったと思うほどな』

 その言葉に、三人の少女ははっきりと憤怒、そして敵意を向けた。どうやら気に障ったらしい。

 それに立花も驚く。

「な、なんでですかっ!?」

『俺はこの世界にいい印象なんて一切合切絶対的に徹底的にない。家族も、友人も、恩人もなにもない世界だ。どうなろうと知ったことか、むしろ精霊に危惧される事態になるなら、月事件で消えてくれれば助かった』

 その言葉に、はっきりと隠す気はなく、赤い子が前に出た。

「テメェッ、人が大人しく聞いてりゃ言いたい放題にッ」

「何様のつまりデスかッ」

「勝手に滅べばいいって・・・」

 三人が飛びかかろうとするほど、怒りを見せるが、それを弦十郎は制止させる。

 赤い子に睨まれるが、抑えろの一言で、渋々後ろに下がった。

 その様子見ながら、俺はもういいだろうと切り替えて、弦十郎を見る。

『次は俺の質問だ、あんたらはなんなんだ。国家組織はわかるが、俺は月が欠ける前にルミナシアに行ってたから、その後の事件やら一切知らん』

 そう伝え、弦十郎はふむと頷き、こちらを見据える。

「なら、ルナアタック事件から、魔法少女事件まで、説明すればよさそうだな」

 

 

 

 少しめまいがした。彼女たち、シンフォギア装者達のこと、その前に起きた数々の事件に、異変すでに起きて終わってないかと、思いたくなる。

 弦十郎の指示で、装者達はエルフナインとともに後ろに下がり、こちらを見ている。

 むろん、三人は敵を見る目で見ていた。

『・・・あの様子だと、狙撃者の目的に気づいてなさそうだな』

「・・・わかるのか?」

 弦十郎がそう聞き返し、その反応にやっぱりかと納得する。

『二射目はともかく、最初の一撃、狙撃は明らかに立花を暗殺するものだ。俺に標的を変えたのは、おそらく一射目を防いだときだ』

 それに同意するように、弦十郎も頷く。

 俺はあとで知るが、まるで装者達を出すために引き起こされた火災の目的。それは装者暗殺なら頷けた。

 あの現状、装者の命を狙う者がいなければ、なんの対策もなく、彼女たちが出て救助活動をしていたのだ。

 そしてその命を狙ったのは、ジルディアの民のようなものだった。

『精霊が危惧する異変、装者達と関係あるのか・・・ちっ、ケンカ売った奴を守らなきゃいけないのか俺は』

「そう思うのなら、あんな言い方をしなければいいだけだろ」

『俺がこの世界を毛嫌いしているのは事実だ。隠しても仕方ないだろ』

 そう言う言葉に対して、弦十郎も感情が読めなくなる。彼から敵意が消えた。

(言い方、反応を見て、これは確実に子供だな・・・)

 それが弦十郎が彼に下した結論だった。

 力を持った子供、それに頭をかきながら思案する。

「君の目的は、精霊と言う、異変を解決すること。で、いいんだな」

『ああ、それ以外に興味はない』

「なら、君の要求はなんだ? 要求があるから、話し合いなんかしているのだろう?」

 そう言われ、俺は静かに頷く。

 彼はこのやりとりの中、俺がこの世界に一切の配慮はする気はないことを伝えている。つまりなにか問題ごとが起きても無視して、目的をなす意志を伝えている。

 だが、自分達に接触するメリットが見えていない。それを聞き出そうとしている。

『実はこの世界に、ルミナシアの救世主と、俺が世話になっている仲間が二人いる』

「なんだと?」

 世界樹の救世主、ディセンダーと言う存在を伝える。

 世界に危機が迫る際、純粋な心のまま生まれ、世界を救う救世主。

 俺からすれば、お節介で、優しすぎる仲間の一人。

 それに負けない、優しすぎる仲間の顔を思い出す。

『正直に言う、俺はこの世界がどうなろうと知らない。誰が死のうと傷付こうと知らない。だが俺の仲間達はそれをよしとしない、むしろ傷付かないように前に出るような奴らだ。この世界の問題に関わって欲しくなかったがついてきやがった』

 そう言いながら、静かに俺は、弦十郎に頭を下げた。

『俺の扱いはどうでもいい、俺の目的は、精霊の異変を解決することと、その二人の安全を確保することだ。この世界の、ふざけた政界の問題に利用されたくない。この用件を飲んでくれれば、俺はあんたらの指揮で活動する』

「・・・」

 弦十郎は少し驚いていた。彼の性格がわからないからだ。

(・・・少し整理するか)

 まず彼はこの世界の安否なぞ考えいない子供だ。

 彼ならもしかすれば、世界そのものを壊してでも、問題を解決するという矛盾をしそうなほど、この世界に対してなんの配慮はない。少なくても、本人はそう言うとらえ方をする発言をしている。

 だが、仲間と言う二人はそれをよしとせず、また彼はその二人を大切にしているのを強く感じる。

 その仲間に危害を加えるのなら、俺は敵になる。だけど仲間の安全を保証するのならば、こちらの用件を飲むと言っている。

(・・・子供だな)

 まさに子供のわがままだった。それに苦笑して、いまだ頭を下げる彼に向かって、

「わかった、君とその仲間達の安全は俺が保証する。そのかわり、俺の指示には従ってもらうぞ」

『・・・俺は別にいいんだが』

 そう言いながら頭を上げ、それとともに、負の力を消す。

「ま、信頼の証として見てくれ」

「・・・それが人としての君か」

 鎧は霧のように霧散し、銀色の髪は黒いボサボサ、肩ほどまで短くなり、オッドアイだった目は、日本人の顔立ちに変わる。

「こっちの戸籍じゃ、剣崎龍だ。生まれが生まれだから、孤児で、親もなにもない。中学で学校やめてるなら、学歴はない」

「わかったわかった。ったく・・・」

 まさか本当に子供、16~7の龍に、少しばかり驚いていた。

「あとで君のことは調べさせてもらう。まあ、君は嘘は言っていないが、そういうものだから気にしないでくれよ」

「お役所は大変だな・・・」

 そう言いながら、驚愕している装者達を見る。こちらに気づき、三人はいまだ睨むが、向こうもまた、シンフォギアを解除した。

「とりあえず、俺は仲間達を回収する。いままでゲーデの力使ってたから、ディセンダーである彼奴は近づいてるはずだ」

「なら俺の方は君らのことを伝える準備をしておこう、異世界人は二人分か」

「二人とも女性で、同い年くらいだから、部屋を二つ用意してくれ。むろん、こっちの世界のこと知らないから、まだ話し合う場を設けて欲しい」

「わかった」

 こうしていまは話し終え、俺は二人の気配を探ることにした。

 

 

 

「で、なんでお前らもついてくる」

 俺の問いかけに、赤い子が睨みながら、

「あたしらはまだ認めてねぇからだ」

 三人はいまだ俺に対して敵意を向け、それにおろおろする立花に対して、そうかいと付け加えて歩いていた。

 弦十郎に、カノンノの剣のことも話して、回収してもらいつつ、俺は光を追って歩いていた。すぐに接触するだろう。

「念のため言うが、俺はともかく、あの二人は立花みたいなバカだから、彼奴らには仲良くしてくれ。彼奴らは俺と違って、本当にこの世界の人達のために、働くからな」

「えっと、私みたいなバカってどういう意味ですかっ!?」

 その叫びを無視しながら、俺は二人を見つけた。

「おーい」

 二人ともすすだらけであり、買ったばかりの衣類が入った袋を持っていた。

 こちらの声に気づき、すぐに駆け出す。その空いている手を拳に変えて、

(・・・ひでぇ)

 そう心の中に思いながら、素直に殴られた。

 ごっと以外と深い拳。なにげに最近格闘術でも習っているのか、二人の拳を受けて、その場に座り込む。

「「リュウッ」」

 頭上から聞こえる不満に対して、悪い悪いと言いながら起きあがる。

「こっちだって使いたくって使った訳じゃねぇよ、使わなきゃいけない事態だから」

「うそ」

「リュウのことだから面倒だからって理由で、ゲーデの力使ったんだよ、間違いない」

 セレナの言葉に、図星のため視線を泳がせる。

 二人の視線は三人の視線よりも痛い。正直恨まれたり、憎まれたりするよりも痛い。

 立花がおろおろする中、赤い子はなんなんだという顔で、

「ん?」

 その後ろ、緑の鎌の子と、ピンクの子が、

(驚愕? 戸惑い?)

 謎の感情を、セレナに向けている。なんだと思いながら、立花に対して、

「とりあえず立花、俺は龍、名字なんて飾りだから呼び捨てでいい。カノンノ、セレナ、こっちの世界でアドリビトムのようにがんばってる奴らだ。仲良くしろ、俺はしないが」

「リュウっ」

 説明不足だが、俺がなにかしら反感を買うことをしたと察するカノンノが説教を始めるが、ひとまず区切らせて、

「私はカノンノ、カノンノ・グラスバレー。リュウは口悪いけど、根はいい人だから、気を悪くしないでね」

「俺のどこが根がいいんだよ」

 そう言ったら裏拳が二人から放たれ、腹を押さえる。ひでぇ。

「私はセレナ、ルミナシアのディセンダーです。よろしく」

「えっと、私は立花響、響でいいよっ」

 そう自己紹介する中で、目を見開き、セレナを見つめる二人がいた。

(セレ・・・ナ・・・)

(そんなわけ、ないデス・・・けど・・・)

 二人は驚きながら、セレナを見つめる。

 彼らは知らない。世界と世界、その繋がりを。

 それを利用する、存在を・・・

 




装者達と出会ったぞ~~
セレナは15か14くらいの女の子です。というわけであの人はかなり動揺させる気です。
ちなみにこのセレナは歌が好きで、暇なときや料理などしている際、鼻歌やらなんやら、歌うことが大好きな子です。だってセレナですから。
きっと向こうでファンクラブいるでしょう。
早くディセンダーセレナを戦いの舞台に立たせたい。だけどまだ先なんです、申し訳ない。
と言うわけで、ご愛読ありがとうございます。
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