戦姫絶唱・テイルズ・オブ・シンフォギア   作:にゃはっふー

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事態動かさないとそろそろ、物語は加速します。


動き出す思い達

 色々謎が起きる中、結局進展はない。

 あるとすれば、マリア・カデンツァヴナ・イブという装者や、指令達がなにか隠しているということだけだ。

 通信をいきなり切られ、困惑するが、結局説明のないまま時間だけが過ぎた。

 そして、

「・・・お前か」

 異世界の仲間から、連絡が来た。

 

 

 

「カノンノ達の仲間から連絡来たって本当ですかっ!?」

 立花達が連絡を受けてやってくる中、俺達はエルフナインを囲んでいた。

「ん?」

 立花が首を傾げると、エルフナインの頭の上、緑のふわふわに気づく。

「クイッキ~」

「・・・この子は?」

「クイッキーだよ」

 そう言われた生物は、挨拶するように前足をあげている。

 なぜかエルフナインの頭の上にいて、とりあえず立花は写メしようとしたので止めておく。

「いま、話を聞こうとしてたんだ」

「わかるんですかっ!?」

 俺の言葉を防ぐ疑問、まあ立花ではなく、この場にいる装者や、指令達もそうだろう。

 カノンノが少しだけずるいと言わんばかりに俺を見ながら答えた。

「リュウはゲーデの力なのか、クイッキーみたいな子の言葉がわかるの。いまからクイッキーがなんでいるから聞くから」

「クイッキー」

 ちなみにモニターには風鳴とそのマネージャーである緒川もいる。

 マリア・カデンツァヴナ・イブだけが、この場にいない。

 クイッキーは手振りそぶりで、クイクイと鳴きながら、俺に話しかけ、説明が始まった。

 

 

 

「ククク、クイッ、クイッキー。クイ、クイイ、クイッ、キー・・・」

 クイッキーが動くたび、エルフナインの頭を動く。その様子を見ながら、響はクリス達に話しかける。

「マリアさんは・・・」

「連絡したみたい・・・だけど会えないって・・・」

「顔を少し見たんデスが、元気なかったデスよ・・・」

 そう言いながら、龍はうんと頷き、話を終えたらしい。

「その子はなんて言ってるんですか?」

「・・・」

 難しい顔をしながら、弦十郎の方を見て、全員に話しかける。

「まずわかったことは、いい話と悪い話だ」

「いい話と悪い話?」

 弦十郎の問いかけに頷き、まずはと説明し始める。

「ルミナシアという世界には、世界樹っていう、世界を生み出す樹があり、姉妹世界があることは伝えたよな」

「ええっと・・・はいっ」

 響が思い出しながら、クリス達も頷く。それを確認しながら、

「その世界の中に『パスカ』という世界があり、その世界が寿命を終えた際、パスカの子供と言うべき世界を見守るため、異世界に旅立った人がいる」

「ニアタのことだね」

 カノンノはうれしそうに呟き、それに頷く。

 ニアタ・モナド、パスカのディセンダーにとって、父親、家族のような彼らの話。

 意識を一つに統合し、機械の身体で世界を飛び回る、仲間の一人を説明する。

「ちなみに、そのパスカのディセンダーはカノンノとそっくりさん。というより、世界樹の世界事態の始まりに、カノンノという少女、言ってしまえばDNAの大元と関わりがあるらしいんだが、まあいまは関係ないな」

「えっと、話が飛躍されすぎてわかりませんっ」

「ごめんねヒビキ、あとで教えるから」

 カノンノはそう言い、龍は本題と言わんばかりに話を続ける。

「つまり娘が守った世界の子供達を見守るために、機械の身体で異世界中を旅する者がいる。その名前がニアタって言う人だよ」

 ニアタは世界樹の世界に、自分の意志を伝える機械の身体をいくつも持ち、その一つとルミナシアが接触しているが、本体は別の世界にあるらしい。

「その世界にジルディアの民もどきが出たらしい」

「「!!?」」

 セレナとカノンノが驚き、それは司令室にいるもの達もまた驚いていた。

「そのせいで、向こうもかなり大慌てで対応しててな。仲間のうちには、他ギルドの人や、国に所属する者もいるから、アンジュ、うちのギルドマスターもあわてて集めだして対応し始めている。ニアタの話と俺らの話、関係あると判断して大急ぎで連絡するため、クイッキーだけでも送り出すことにしたらしい。俺とは話せるからな」

 クイッキーの話では、向こうでニアタからその話を聞き、急いで通話と行き来を可能にするため動き出したらしい。

 学者達が言うには、いくつもある異世界で、目的の世界に行くためにはアンテナが居るが、なぜかそのアンテナがあるらしい。

「・・・絶対に勝手に改造してるよね、それ・・・」

 カノンノが呟き、セレナは頷く。

 龍は通信機こと、その改造されたものを取り出す。最初に気づくべきだった。知らないうちに、知らないアプリがダウンロードされていたのだ。

「こいつのおかげで、俺らの場所が分かって、あとは通路を開くだけだが、人一人安全に通過させる道の調整に、時間がかかるはずだった」

「はず?」

 クリスが聞き返し、それには呆れながら、

「仲間に、その、ドジな子がいてな・・・」

「・・・コレットがどうしたの?」

 セレナが龍が彼女のことをドジッ子と言っているので、そう聞き、龍はどうすればいいんだと思いながら、

「彼奴が転んだ時、偶然、たまたま、通路が安定する数字をたたき出したらしい」

 何時間かけて調整する数式を、偶然答えを出すなんて、

「「さすがコレット・・・」」

 二人は驚く中、他の人達は訳が分からない顔をしている。龍自身もわかんないという顔をしている。

「そういうことがあり、人はすぐには無理だけど、クイッキーくらいなら問題ないから、クイッキーが来たらしい」

「クイッキーー」

 両足を上げて、エルフナインの頭で胸を張る。

 連絡もそう少し調整すればできるらしい。龍はそれを見ながら、アンテナの役割を担っているものをカノンノに渡す。

「分解するのは問題あるからな、カノンノが持っててくれ。司令官、悪いけど連絡つけるように、電話を三台頼んでいいか?」

「ああ、響くん達や、俺達との通信機以外に、そういったものも用意しよう」

 カノンノは龍からそれを受け取り、クイッキーは一仕事を終えて、エルフナインの上で休んでいる。

「ところで、どうして僕の頭の上に?」

「・・・気に入ったからだろう、よかったな」

「じゃ、写メろう、エルフナインちゃん、未来に見せるから、こっち向いてっ」

 そしてクリスに怒られる様子に、龍はやっぱり保護者じゃねぇかと言う一言で、この話は終わった。

 

 

 

 クイッキーが来てから、話を聞いた俺だが、正直わからないこともある。

 異世界の現れたもどきのことや、マリアと言う装者のことだ。

「・・・ったく」

 指令達が本部として活動しているのは、潜水艇だった。なぜか二号と言う文字がついてるのに疑問があるが、それはどうでもよかった。我らアドリビトムもまた、飛行船であるのだから、気にすることではない。

 いまは港に止まり、多少なら外に出ることができるため、風に当たっているセレナを見つけだす。

「・・・はあ」

 セレナは表面上元気だが、生みを暗い顔で見つめるセレナに近づく。

「おい救世主」

「・・・リュウ」

「お前もなに隠してる」

 間髪言わずに聞く、セレナはびくっと全身を振るわせて、静かに近づいてくる。

「・・・変だよね」

「・・・なにが」

 下を向いたまま、静かに目を閉じて、一言、

「・・・あの人、マリアさんのこと、知ってる気がするの」

「・・・」

 それを黙ったまま聞き、いつの間にかセレナは俺に寄り添うように、体重を預けてくる。

「おかしいよね、最初リュウが使ってた機械で、あの人見たとき、頭の中で、知っているって思ったんだ」

「・・・」

 ここに来たとき、ニュース欄を見ていたとき、セレナがのぞき込んでいたことを思い出しながら、セレナは続ける。

「顔を見たときも、笑顔のあの人がいたの・・・だけど」

 実際あったら、あの人は悲しそうにしていた。

 こちらを見て、悲しそうにしていた。それが凄く、苦しいと思ってしまう自分がいた。

「変だよね、初対面の人に、そんな風に思うの・・・だけど、私は」

 なぜかは知らないが、笑っていて欲しい。他の人以上に、仲間達と同じように。

「だけど、私はあの人を傷付けた・・・」

 泣きそうな声で呟く。それを静かに聞くしかない。

(・・・どうなってる)

 ディセンダーであるセレナに、この世界どころか、過去なんてない。

 はずなのに、この感覚。セレナは嘘を言う子ではない。光の所為でセレナの心の動揺は

わからなくても、それくらいわかる。

(やっぱ、俺だけならともかく、別に何かが関わってるのかこの世界・・・)

 だとしたら、そう思うと舌打ちをしてしまう。

 自分はいい、負の象徴、ゲーデ。

 世界の害悪であり、滅びるべきものでいい。構わない。

 けして良き者ではなく、悪しきモノでいい。

 希望も、優しさも、希望も、愛も、いらない。必要とも思わない。

 だが、

(こいつらは違う)

 そう思い、ため息を吐いたあと、行動に出ることにする。

 

 

 

 とある日、ロンドンではとあるコンサートが行われる。その楽屋で、一人の歌姫は黙り込んでいた。

 そこに、

「まだ引きずっているのかマリア」

「翼・・・」

 今日、ともに歌い合う者同士。翼はマリアに近づき、マリアは顔を伏せていた。

「・・・切り替えなきゃ、だめよね」

「マリア・・・」

 かける言葉を思いつかず、翼はマリアを見つめる。

「わかってるの、だけど、どうしても、私は・・・」

 そう呟く歌姫達の元に、

「すいません翼さん、マリアさん」

「緒川さん?」

 突然楽屋に、翼のマネージャーである緒川が入り、それに、

「こんには」

「「っ!?」」

 緒川の後ろから、何かを持った龍がそこにいて、二人は困惑する。

「面と向かって挨拶は初めてだな、龍だ。よろしく風鳴さん、カデンツァヴナさん?」

 そう言いながら中に入る。マリアは少しだけ顔を背ける。

 セレナは彼に対して、少し、いや、かなり慕っている。

 その事実だけで、実は彼のことを嫌っている自分に、腹が立っていた。

「翼でいいよ龍。今後、ともに戦う仲間だからな」

「そうかい、それより渡すもんあるからな。えっと、カデンツァヴナさん」

「・・・マリアでいいわ。それで用事はなに?」

 そう言われ、龍は静かにテーブルに持ち物を置く。それに翼は首を傾げながら見る。

「これは?」

「セレナからあんたに、マリアへの贈り物だ」

「!!?」

 それに驚くマリアを無視ながら、

「彼奴の言葉だ、「先日はすいません。私がなにかしたかわかりませんが、私はあなたに笑顔でいてほしいんです。変なことなのはわかってますが、これを食べて笑顔でいてください」だ」

「・・・」

「彼奴はなぜかあんたのことを知っているらしい」

 驚愕するマリアに対して、翼達も驚いている。

 それでも龍は、

「あんたとセレナになにか関係あるのか分からない。だけど、いまのセレナの気持ちは伝えた。彼奴は立花達と一緒に、今日のライブを見るらしいぜ」

「・・・」

 それに押し黙るマリア。翼もまた黙り込み、龍を見つめる。

「・・・龍、ディセンダーというものは、世界樹から生まれるものなのか?」

「例外なんて、あるんだろう。そもそも、俺がそれだ。それで問題ないから、詳しく自分達のことを知ろうとしなかったが、問題が起きたから、俺はセレナのことを調べる気だ。あんたらが黙ったままでもな」

 その言葉に、翼は龍と言う人物が分からなくなった。

「君は人のために行動する、少なくとも、雪音達の話ではそう思えないのだが」

「その解釈であっている。他人のためになんて、俺は働かない」

 がと付け加え、

「彼奴らは違う、彼奴らが下向いてるのを見たくないだけだ」

「・・・君は変わっているな」

「前世が世界の害悪ですからね」

 その言葉を聞き、翼はまっすぐに龍を見る。

「害悪、君はなぜそう断言するんだ」

「精霊や、それに連なるもの達からそう言われている。負の感情、それが意識を持った者は、必ず世界の害悪になるならな。俺自身、どうでもいい話だ」

「・・・君はなぜ、この世界を嫌う」

「・・・」

 それに黙り込む龍。翼は怒りではなく、ただ真意を知りたい。感情は読めなくても、そういう目で龍を見る。

「・・・知る必要はない」

 そう断言して、翼の制止を無視して部屋を出ていく。

 残されたのは緒川、翼、マリア。そして、

「・・・」

 黙ったまま見ているマリアに対して、翼はそれを取りだした。

 少し冷めてしまっているが、おいしそうな焼き菓子。ピーチパイらしい。

「・・・食べないのか?」

「・・・」

 静かな静寂の中、緒川だけは時間を気にしている。翼もまた分かっている。

「本番まで時間がある。早くしなければな」

「・・・」

 勝手に食べる準備をし始める翼に対して、マリアはなにも言わない。

「・・・私、は・・・」

 

 

 

「そろそろだね、翼さん達のライブ」

 白いリボンがトレードの少女、響の友達である小日向未来がそう呟く。

「クイッキ~」

 クイッキーはなでられたりモフられたりして、エルフナインから、未来の肩に避難する。いま女子全員が、クリスの部屋に集まり、テレビを見ていた。

 カノンノ達も輪の中にいて、すでに仲良くなり、異世界の話をしたり、軽く治癒魔術を見せたりと、楽しそうに会話していた。

 そして、

(・・・マリアさん)

 セレナは、その顔を見て、静かに、

(・・・ありがとう、リュウ)

 その顔にもう迷いはなく、まぶしい笑顔の中、歌姫の歌が始まった。

 

 

 

「・・・」

 翼から敵意を感じなかった。調子狂う中、俺はライブの外にいた。

 その背後から、緒川が気配を消しつつ、話しかけてくる。

「癖かなんかか」

「こういう仕事なんで」

 そう言って現れた緒川は、静かに俺を見ている。彼からも何かも感じない。

「・・・剣崎龍」

 そして静かに、自分達が調べた結果を語り出す。

「貴方が孤児院を引っ越す際、たびたび言われる理由として、気味が悪いと言われていますが」

「言葉通りだよ」

 俺はけして振りかえず、空を見ながら目を閉じる。

 いまロンドンは夜の時刻、耳を澄ませば聞こえるのは、人の悪意。

「俺は外国の言葉も、文字も、見ただけで意味を理解する」

「それだけではないんでしょ」

「・・・」

 その問いかけには、不気味と言われた顔で答えた。

 血のような紅と、鋭い金色の瞳。銀色の刃の髪。

 ゲーデとしての、自分の姿。

「俺は人の負、それがわかる」

 子供の頃から、悪意だけ分かった。

 彼奴はああいいながら、こちらを見下している。

 愛していると言いつつ、どうして面倒見なきゃいけないかと愚痴る人等々。

 嫌になるほど見てきた。それを裏で指摘したり、バレるように動いていた。

 そんな問題児であり、現在の自分である。

「変わってるよなあんたらは、数日したくらい、ほとんどの役人から、俺への不満、負を感じなくなった」

「・・・わかるんですか」

「わかるから、こんな性格になったんだ」

 そして元に戻りながら、空を見る。真っ暗な空だと思いながら、

「+の感情だけがわからないからな、なにも聞こえないのはそういうことだ」

 その言葉を聞き、考えてしまう。

 幼い頃から、人の悪意だけははっきりわかり、人の善意だけわからない日々。

 いま彼がなにを考えているか分からないが、彼がこの世界に対して、いい印象を持てない理由だけはなんとなく察する。

「・・・」

 ライブ会場から、熱狂が聞こえる中、アンコールコールが外にまで聞こえる。

「苦手だな、こういうの・・・」

 苦笑しながら、元気になったんだろうなと思う。

「マリアから戸惑いが消えた」

 そう緒川に告げながら立ち上がる。

「いまならセレナに伝わらない。話してもらうぜ、そっちの事情」

 そう言いながら、緒川はしばらく沈黙後、頷いた。

 

 

 

「世界樹に突貫するか」

「世界樹は、ルミナシアにとって神聖なものなんだろう?」

 緒川の車の中、翼、マリア、龍が、緒川の運転で移動している時の、龍の感想。

「知ったことか、もしもセレナがマリアの妹なら、どういう経緯で自分らの救世主にしたか聞き出す。ロイド辺りに言えば、すぐに攻め入るだろう」

「戦争を仕掛けるような言い方ですね」

「世界樹になにかあれば、世界犯罪者になるからな、間違いじゃない」

「さすがにやめてくれないかしら」

 緒川の言葉に返答し、マリアが止める。

 そう言いながら、残しておいたピーチパイを食べている。

「だが、君の意見はどうなんだ? マリアの妹、セレナだと?」

「イレギュラーがあるからな。共通点や歌、俺のこともあるから、全くないとは言えないし、なによりセレナのためにならない」

 そんな話をしながら、窓の景色を見ている龍。

 食べ終えたマリアは、口元を拭いている。

「悪いが、妹さんの遺体は?」

「・・・見つからなかったわ、あの騒ぎで爆発や炎もあがっていたから、セレナの聖遺物だけは確保されただけ」

 その話を聞きながら、セレナにこのことを言うべきか考える龍。

 マリアはそんな龍に、少しだけ敵意を向ける。

「話は変わるけど、セレナは、貴方によくなついているわね。どういう関係」

「・・・マリアさん、なんで憎しみと敵意と殺意を向けるんですか?」

「向けてないわ、早く答えて」

 翼は少しだけほほえましく見ているが、龍はそういうものだろうかと翼を見る。

「別に仲間なだけだ。まあ、仕事する際、ルーキー同士なこともあるから、よく依頼を共にしたり、野外キャンプのさ」

 言葉が途中で止まる。

「野外キャンプ? セレナと二人っきりで野宿したの貴方?」

 首襟を捕まれる龍。それには翼もあわて出す。マリアは明らかに、機嫌が悪い。

「べ、別に、やましいことはしてないっ」

「・・・二人っきりというのは反論しないのね」

「しまっ」

 力が強まり、マリアの瞳から色が消える。

「別にわかっているわ、まだあの子がセレナであることはわからないことも。だからこれは違うと分かっているんだけど、もうだめなの、制止が付かないの」

「ギブギブっ」

「ま、マリアっ、少し落ち着けっ」

「落ち着いているわ、だけど妹と同じ子が、悪い道に入るのは見過ごせないだけ」

「待てッ、なにか勘違いしてるぞッ。俺とセレナはそんな関係じゃないッ」

 緒川は安堵していいかどうか思う状態に、苦笑いするしかなかった。

(少なくとも、響さん以外に、彼を受け入れてもらえれば、クリスさん達との仲も良好になるでしょう)

 ともかく、マリアが本格的に首を絞めようとしているため、急いでホテル、その後龍を空港に送らなければいけない。

 許可を取ったとはいえ、龍はもともとここに長くいる気はないようで、すぐにセレナ達のもとに戻る話になっている。

 安全運転をしながら、いま走行しているのは自分達だけのため、少しスピードを上げるか悩んだ瞬間、

 

 

 

『ホーリーランスッ』

 

 

 

 光の槍が、車を貫いた。

「・・・ほう」

 車はすぐに爆発したが、緒川を始め、全員がすでに待避していて、襲撃者を見る。

「緒川さん、すずみたいな動きだなって・・・」

 襲撃者は敵対しているもの達の動きに感心しながら、翼達は襲撃者を睨む。

「龍、彼を知っているのか」

「・・・ああ、いや違う・・・」

 一瞬頷きかけたが、首を振る龍。

 マリア達はいつでもシンフォギアをまとえる体制であり、龍も負の力を使える体制。

 緒川は急いで連絡し、この辺りの通行を止め、戦闘のサポートに回っている。

「・・・お前は」

「貴様がゲーデか、なるほど・・・お前のいる世界では、私がいたようだな」

「やっぱり、もう一人か」

 翼達は敵を睨む。宙に浮く、光の翼を持つ、金髪の男。

「・・・ユグドラシル」

 それはルミナシアにおいて、敵として戦った相手だが、目の前にいる者から、命の輝きを感じず、また、向こうもこちらとは初対面な言い方をする。

「悪いが、恨みはない。それでも、消滅してもらうぞ、負の怨念よッ」

 そしてまた、光が放たれ、それが開戦の合図のように、三人は走り出した。




中途半端になった、申し訳ない。それとも長文ではないのか、わからない。
マリアさんの扱い、これでいいのか? キャラ崩壊とか付け加えた方がいいのだろうか。
次回戦闘パート。ユグドラシルさんと、オリ主、装者達。ロンドンの町を舞台に戦います。
それではこれで、ここまで読んでもらいありがとうございます。
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