天然パーマに悪いアイドルはいない
神楽「銀ちゃんお腹すいたアル」
銀時「………」
神楽「お腹ペコペコネ。もう3日も何も食べてないとか育ち盛りの乙女にどんな生活させてるアルか?」
銀時「…………」
神楽「ねぇ銀ちゃんてば!」
銀時「……………」
神楽「フライドチキンの皮よこせよ!」
銀時「だあぁぁぁ!うるせぇぇんだよ!お前の大声が腹に響いて腹の虫がBダッシュしてクリボーと巻き込み事故起こしそうなんだよ!」
神楽「だって腹ペコよ…定春もかわいそうに動く気力もないネ。」
定春「くぅ~ん…」
銀時「…お前、定春のぶんのエサも食ってただろ。そもそもこうなったのは誰のせいだ?育ち盛りの乙女が向こう一週間分の米ぜーんぶ食っちまったからだろうが!…どうすんだよ…仕事も来ねぇし…」
ピンポーン
神楽「きっとお客さんネ!これで食料にありつけるアル!」
銀時「いや、待て神楽。そう簡単に仕事が舞い込むなんてお前いまどき昼ドラでもそうそうあるわけねぇ…つまりババァだ。家賃の集金に来たに違いねぇ。」
ピンポンピンポーン
銀時「ほら見てみろ。しつこく鳴らし始めたぞ。黙ってジッとやり過ごすんだ…わかったな?」
神楽「わかったネ。定春もシーッよ?」
ピンポンピンポーン
銀時・神楽「……」
ピンポンピンポンピンポーン
神楽「ねぇ銀ちゃん、今日はやたらしつこくないアルか?」
銀時「…あぁ。3ヶ月は滞納してるからな。必死なんだろうよ…いないとわかりゃそのうち帰るだろう。」
ピンポンピンポンピンポンピンポーン
銀時・神楽「………」
ピンポンピンポーン
銀時・神楽「……」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…
銀時「だあぁぁぁぁ!うるせぇぇぇ!わーったよ!出りゃいいんだろ!出りゃ!…ったく」
ガララララ…
銀時「わりぃバァさん…ウチは今深刻な食糧難で今日食うメシにも困ってて家賃なんざ当分払えね…」
穂乃果「あの…ここって万事屋さんですか?」
見るとそこには制服を着た3人の女子高生が立っていた。
銀時「あぁそうだが…何?私たちの弱小野球部が全国大会に行きます的なカンパならウチはビタ一文出せねぇぞ?」
ことり「ねぇ…穂乃果ちゃん、大丈夫なの?」
海未「見るからに怪しい風貌ですし…なんかやる気がなさそうですし…目が死んだ魚のようですし…なにより天然パーマ…」
銀時「あの…ひそひそ話はもう少し小さくしゃべるもんだろ?全部聞こえてるんですけど?何サラッと見たままの特徴初対面の人に向かって言っちゃってんの?しかも天然パーマは関係ないよね?」
穂乃果「大丈夫だよ!希ちゃんが前に言ってたもん。困ったときはかぶき町の万事屋になんでもお願いするのが一番だって!」
銀時「…仕事の依頼か?言っておくが、ウチは慈善事業じゃねぇから金払わねぇと仕事は請けられねぇぜ?見るからに女子高生だが…金はあるのか?」
穂乃果「はい!大丈夫です!ウチの部には大病院の娘の真姫ちゃんっていうお金持ちがいますから!」
ことり「…穂乃果ちゃん?」
海未「…また真姫頼みですか。」
ドタドタドタ…
神楽「銀ちゃーん。どうしたネ?バァさん勢い余って殺してしまったアルか?…ああっ!」
銀時「…どうした神楽?」
神楽「μ’sアル!知らないアルか?今、江戸でも人気急上昇中のスクールアイドルね!」
穂乃果「穂乃果たちも有名になったんだねぇ~嬉しいねぇ海未ちゃん!」
海未「…私はできれば目立つことなくひっそりと暮らしていたいのですが。でもμ’sをいろんな方が見て知っていただいてることは嬉しいことですね…」
ことり「そうだね♪頑張ってきた甲斐があったよね♪」
新八「こんにちわー。あれ?お客さん?って…ま、まさか!μ’sのみなさん!?」
銀時「…んだ?新八も知ってんのか。さすがアイドルオタクだな。」
新八「知ってるも何も、前回のラブライブの優勝者で、今江戸じゃおそらく一番有名なスクールアイドルですよ!」
神楽「銀ちゃん!あがってもらうアル!エリーチカのロシア時代の話とかエリーチカがポンコツになったきっかけとか詳しく聞いてみたいネ!」
新八「神楽ちゃん、エリーチカはポンコツじゃないからね?さぁ上がってください!」
穂乃果・ことり・海未「おじゃましまーす」
万事屋に入るμ’sの3人。
新八「ちょっと待っててくださいね!お茶いれますから!」
お茶をいれに台所にたつ新八。すると奥から定春がやってきた。
定春「わん!」
ことり「や~んカワイイ~♪」
神楽「この子は定春ネ!おとなしくてカワイイ子よ!」
穂乃果「定春って言うんだ?大きい犬だねぇ!でもホントにおとなしくてカワイイ♪よしよし♪」
海未「お、大きいなんてレベルじゃないです!穂乃果!ことり!そ、そんなに近寄って大丈夫なのですか!?」
穂乃果「海未ちゃん大丈夫だよ~ほら!もふもふしてて気持ちいいよ♪」
銀時「おーい定春。そこいると仕事の話できねぇだろ。あっちに…」
銀時が定春をあっちに行かせようとした瞬間…
ガブッ
銀時の頭に噛み付く定春。
海未「う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!?」
新八「はい、お茶どうぞ!あれ?どうしたんですか?」
椅子に座る万事屋3人とμ’sの3人。
銀時「…俺ぁこの万事屋の社長の坂田銀時だ。それでその、スクールなんちゃらが何の依頼で来たんだ?」
海未「…あの、頭から血が出てますけど?」
神楽「安心していいネ!銀ちゃんはこのくらいで死ぬタマじゃないアル。私は神楽!よろしくアル!そしてこっちのムッツリメガネが新八ね!」
ことり「…あはは。」
新八「誰がムッツリメガネだ!新八です!よろしくお願いします!いやぁ感激だなぁ…まさかこうやってμ’sのみなさんに会えるなんて!…そういえばμ’sってもうすぐ大きいライブがありますよね?」
海未「はい、スクールアイドルみんなが参加する合同ライブを計画してまして、あと2週間後に行うことになっています。」
ことり「今はその準備や練習で毎日忙しいんですけど…」
穂乃果「実は…万事屋さんにお願いが…」
神楽「お願いって何アルか?」
ことり「穂乃果ちゃん…」
海未「穂乃果…」
少し言いにくそうだったが、意を決して穂乃果は話し始めた。
穂乃果「今度のライブ、私たちと一緒に出てもらいたいんです。」
万事屋「………」
万事屋「マジでかーっ!?」
つづく