駄文ですが、どうぞ
身体が重い、身体がだるい、身体の節々が痛い、身体の内側から寒い。
朝、起きたら、今あげた症状が身体を襲っている。これはあれか。
風邪をひいたのか。
ベットから立ち上がり、体温計を取る。
脇に挟んでとりあえず風邪の要因を探る。
この前の男の娘DVDでハッスルしすぎたのが原因だろうか?
そんなのが原因だったら、さすがにアホすぎる……。
他に何かなかったかと頭で考えているうちに体温計が熱を測り終わったのか、体温計が機械音を鳴らし始めた。
さて、38度ね。
これは、今日一日安静が大事だな。
とりあえず、小町に連絡して今日は安静にしたいので刺客を寄こすなと言わねばなるまい。
いや、言った方が来る可能性があるのか?
でもなぁ、言わずに来られた方がキツイか。相手方にも迷惑だしなぁ。
仕方ない。スマホをとり、小町に電話をかける
「はい、もしもしお兄ちゃん? どしたの?」
「実は、風邪をひいてな。今日は刺客じゃねーな。あいつらを寄こすのをやめてくれ。あいつらに風邪うつしたくないしな。」
「え、風邪ひいたの? チャンスじゃん!」
何がチャンスだよ…
「確かにアニメや漫画などでは看病回というのは重要イベントだ。むろん美少女ゲームなどでも定番イベントと言っても過言ではない。」
「うん」
「しかしだ、あの4人に押し掛けられたら風邪が治らん」
「まぁ、4人は多いよね。けどさお兄ちゃん」
「うん?」
「私が今日行かないでくださいって言ったって多分全員集合するよ。フリじゃないって言ったって来るよ。」
「……いや、お前が鍵を渡さなければいいじゃないか。そしたら自宅の平和は保たれる」
「残念、お兄ちゃん……もう鍵なら全員自腹で複製してる」
俺のプライバシーはもう遥か遠く銀河の彼方に飛んで行ったらしい。
どおりで鍵が複数あるなと思えたわけだ。
「むしろ、小町は何も言わない方が穏便に済む可能性があることを提案するけど…」
「それで全員そろった場合は?」
「その時はお兄ちゃんに、ぼっち属性の他にハーレム属性が付いたと思っていいかもしれないね。」
その属性は併用できましたっけ?
「なんか買っていこうか?」
「いや、家に冷えピタあったはずだから、家でおとなしくしてるわ。お前にも風邪うつしたくないしな。」
「分かった~お大事にね、お兄ちゃん」
というわけで、連絡はせず、集まったらしょうがないということになった。
おかしいだろ。いや、もう慣れてしまった方が疲れなくて済むのか?
とりあえず冷えピタを張って布団にもぐる。
スマホの画面がたぶんメールだろうか? 光っている。
無視か。見て返信するか……
アマゾンの可能性も捨てきれないような気がするし、放置でもいいかなぁ……
というか、眠い……意識が遠のいていく……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「先輩はどうやら風邪みたいですね、どうしましょうか?」
「とりあえず、風邪によさそうな物でも作ろうかしら?」
「賛成~ 冷蔵庫の材料は?」
「とりあえず、ガハマちゃんが触らないほうがいいんじゃない?」
ふと、声が聞こえて目が覚めた。だが、目は開けない。とりあえず寝たふりしよう。
そして、どうやら俺にはハーレム属性がついてることが判明したらしい。
「私は2番目に来たのだけれど、一色さん最初は比企谷君はどんな感じだったの?」
「私はメールの返信が5分たってもこないので、部屋に突入しました。アパートの前でメールしたので」
まず、メールの返信が5分ないと我慢できないってなんだよ。お前は今時の我慢を知らない若者かよ。
そして、何故アパート前にいるわけ? それ、俺が断っても部屋突入だったんじゃね。
「それで先輩が冷えピタをおでこにはって寝てたので、あぁ、風邪なんだなって思ったんで、とりあえず汗でも拭こうかなと思ってタオル取りに行ったら雪乃先輩が来た感じですかね。」
「とりあえず、あなたの汗を拭くという行動を止められたのはよかったわ。」
「まぁ、私の先輩コレクションに一枚新しい画像が増えたんでよしとします。」
「「「なにそれ!」」」
では、俺も……なにそれ!
「通報されたくなければ、私にも見せなさい。」
「すみません。今は見せられないんです。」
どういうことだ? 最近はスマホのカメラの方が機能もよくて画素もいい。
それを考えれば、スマホの中に全部あるんじゃないのか?
「あまりの画像数なので、家のパソコンの外付けHDに移してあるんです。」
あまりの斜め上回答に跳ね起きかけた……
「今度、鑑賞会をしようか」
「うー 口滑ったなぁ……」
どうやら今度、鑑賞会を行うらしい。
それを本人の前で決めるって何なんだろうか……
「とりあえず、一つ提案があるのだけれどいいかしら?」
「何? ゆきのん……」
「さすがに人数多いと思うの……残った1人が看病でどうかしら? 4人もいるとさすがに比企谷君も治らないと思うから。」
これは、中々良い提案じゃないか……
この人数は正直多いとは思っていたし、1人くらいならまぁ……残ってもいいのか?
いや、ダメだけども……
「はい、私が一番に来たので私が看病しますから問題ありません! 最初に先輩の異変に気付いたのは私です!」
まぁ、一色が最初に来たのだから、その主張は正しいが、大分ずるくないか?
「待ちなさい。看病イベントを逃すと好感度が下がるからここは譲らないわ」
言葉におかしな点しかないと思うのは俺の気のせいか?
「大体、一色さんに看病できるのかしら? おかゆ作れる?」
「ゆきのん、 おかゆは定番だけど、ヒッキーは男の子なんだからうどんとか雑炊のほうがいいよ。」
「大丈夫よ、由比ヶ浜さんは作れないでしょ。」
「そんなことないもん! 大体、ご飯つくるだけが看病じゃないもん」
まぁ、一理あるが…。
「じゃあ、何をするのかしら?」
「えーと……そ……」
「そ?」
「添い寝とか?」
全米が震撼したかもしれない。
「それはダメでしょ! ガハマちゃん!」
雪ノ下さんナイスです。その発言は正解です
「結衣先輩、それは看病ではなく、自分へのご褒美になってますよ。なるほど、その手があったか……」
最後の台詞は聞かなかったことにしてやる……
「ダメよ、由比ヶ浜さん……そこまですると好感度下げる可能性があるわ」
もう、お前は自分の言葉を振り返っておかしな点がないか確認しろ……
しかし、由比ヶ浜の添い寝か……
まずい、愚息が……何か考えよう。こう何かくだらないことを……
そうだ!
さっき、体温計を俺は脇に入れて測るということをしたが、女性用に胸で図る体温計はどうだろうか?
谷間に挟んで熱を測る……名前はそうだな……「乳温計」とかどうだろう
おぉ、すごく夢のある商品だな。売れるんじゃね……
風邪をひくと思考回路が下がるって本当だったんだな。
あまりの最低発想に俺の愚息も息をひそめた。
「うーん、プレゼンだと埒があかないんじゃないかな? 他の何かで決めようよ」
雪ノ下さんナイスです。今日は冴えてますね。
「そうは言うけど、ほかに何かあるのかしら?」
いや、じゃんけんとかあるでしょ
「決まってるじゃん、家主に決めてもらおうよ」
ここにきてとんでもない爆弾を投下しやがった。
「でも、先輩寝てますよ」
「いや、起きてるよ、多分……」
「えぇ、起きてるの!ヒッキー」
「そりゃ、あんだけ大きな声出してたら起きると思うけどね、比企谷君」
ここは返事をしない。
そしていびきもかかない。寝がえりも打たない。ただ静かに寝ていることを証明するために動かない。やっていいのは呼吸だけ。寝たフリをする上で重要なのは、呼吸以外の動作をしないこと、寝がえりをむやみに打たないこと。いびきは上手ならいいが、俺はさしてうまくないのでしない。しかし、寝がえりは相手側から顔をそむけるために一度だけしてもいい。顔を見られると寝たフリがバレる危険性はあるからな。
「先輩、本当に起きてるんですか?」
「大丈夫、私に良い考えがあるから……あそこの本棚に珍しい参考書があるでしょ」
珍しい参考書?
「本当だ、ヒッキー数学苦手なのに、数学の参考書なんか置いてある。」
緊急事態発生 緊急事態発生
今日は味方だと思っていた雪ノ下さんが俺の秘密を開示しようとしている。
これはマズい
「多分、あれは比企谷君の秘密の本じゃないかな?」
もう、これは起きた方がいいのではないのだろうか?
このままだと、あの本が白日の下にさらされ、後でお叱り後に没収をくらう……
しかも数学の参考書って多分この前仕入れた本じゃないか!
せっかくわざわざ朝並んで買った薄い漫画本を取り上げられるのは嫌だしな。
「まったく、雪ノ下さんいつ気づいてたんですか?」
ベットから少し起き上がり周りを見渡す。よしまだ、確認はされてない。
「結構前からかな。なんか添い寝あたりで反応してたからまさかねとは思ったけど」
「まぁ、ちょっとうたた寝気味だったから、あんまり会話内容覚えてないけどな。」
「先輩、あの参考書見ていいですか?」
「なぜだ、さっきの雪ノ下さんのお話ならきっと誤解だぞ。」
「いや、先輩ここで起きた段階であの本が数学の参考書じゃないことの証明ですから」
本当に風邪をひいてるときは思考回路が低下するらしい。
「では、確認ですね」
一色が数学の参考書がカバーされてる本を取り、開く
あぁ、俺の本が……
一色が震えている。そんなにハードな内容本買ってったっけ?
「先輩、この本の人……戸塚先輩に似てません?」
二度目の緊急事態発生 緊急事態発生
「お前は何「似てるわね」言ってるんだ……」
「確かに彩ちゃんに似てるね」
「本当だ、似てる似てる」
全員が本を見て確かめている。
そして全員のオーラが黒く染めあがっている。
あぁ、これは……
「「「「とりあえず、正座」」」」」
「はい」
風邪はかかりはじめが肝心……なのに俺はなぜ看病ではなく説教を受けなけれなならないのだろう。
これが……ハーレム属性ってやつなのか……
とりあえず、熱は1週間はひかなかった
アンケートにあった入院なんですが、思いつかなかったので
風邪の看病回にしました。
でもこの言葉語弊がありますよね。
看病回なのに看病描写ありません。俺は看病回を何だとおもってるんでしょうか?
女子会はまた今度ですかね。
男の娘DVDはまたの機会に出演があるかもしれませんね。
では、恒例の謝辞を
今回も読んでいただいてありがとうございました
これからも応援よろしくお願いします