やはり俺の青春ラブコメは続いていき、間違う   作:遊哉

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まぁ、このくらいの時間差いいよねw
クリスマスに間に合わないとなんか違う気もするから……

というわけで後編
駄文ですが、どうぞ!


31 クリスマスの受難 後編

酔うと違う人格が顔を出す。

そういう話は聞いたことはあったが信じたことはなかった。

そんなものはアニメやゲームなどのお話であって、普通はそこまでの変化はない。

 

だが、この状況を見て、こういうのは現実でも起こりうるんだなと実感する。

 

うっとりと俺を見つめて俺の上に対面座位で座る由比ヶ浜……

うむ、これはマズい……もう完全に胸当たってるし、愚息も色々マズい…。

 

「あーつーい!」

 

急に由比ヶ浜はそう言って服を脱ぎ始めた。

えええ!

 

「おい、落ち着け……離れれば暑くないから……離れればいいんじゃないだろうか?」

 

「むぅ……それはヤダ! そうだ! ヒッキーこれ脱がしてよ……」

 

「お前は何をいってんだ……そんなのできるわけないだろ」

 

「もう……ヒッキーはいくじなしさんだなぁ……そんなヒッキーのために…後押ししちゃおっかな…」

 

そういうと服の中に手を入れ始めた。

 

そして

プチンとこの狭い空間の中でこだまする小さな音……

 

「お前……まさか」

 

「ねぇ……ヒッキーの理性はまだ溶けないのかなぁ? 女の子がここまでしてるんだよぉ」

 

そう言って後ろに手をまわして、がっちりホールド体制である。

あぁ……たわわ様の形が……俺のボディとユニオンしてシャープがパーフェクトにコラプスするというフェノメノンが起こって……もう完全に思考回路が死んで、なんか玉縄みたくなってる。

 

「ヒッキーの匂いだぁ……えへへぇ…」

 

もう3アウトチェンジかもしれない。

理性の防壁は完全に溶かされ、本能は身体の中を暴れまわっている。

そもそもこのレベルの据え膳を食べないとか……同姓好きとか疑われるな。

 

そう考えると身体から力が抜けていく。

そのことに気が付いたのか……由比ヶ浜から笑顔がこぼれた。

 

「ありがとう、ヒッキー……」

 

顔が、由比ヶ浜の唇が迫ってくる。

あぁ……

 

 

 

「そこまでよ!」

 

 

そして唐突に扉は開かれた。

そこにいた人物は………あぁ……声だけで誰だかわかる。酔っていなかったんだな。その立ち姿……まさしく味方…いや救世主。いや、何……ちょっぴり残念ではあるが……ありがとう……雪ノ下。

 

「由比ヶ浜さん。あなた……あなた……そんなうらやま……何をしているのかしら?」

 

「ここで邪魔するなんてゆきのん…無粋だよぉ」

 

お前、無粋なんて難しいことばつかえたんだな……八幡ビックリ

 

「変なこと考えるヒッキーなんてこうだ!」

 

そう言って顔を由比ヶ浜の胸の中にうずめられた。

メガンテだ……もう頭の中完全にエクスプロ―ジョン……というか……息できない!

あの……胸に押しつけられて、息できないとかリア充の台詞とか言ってすみません。これマジで呼吸できない…

 

「離れなさい。由比ヶ浜さん!」

 

「ゆきのんじゃできないもんね……もうヒッキーは私のお胸にメロメロなのだ。胸大きくてもあんまりいいことなかったけど……ヒッキーが喜んでくれるなら……これでよかったかも」

 

舐めんなよ……お前に手を出せないのは当然だけど……リアルな生命の危機だ。こんな拘束を取るくらいなら難しくないんだぞ。

 

「ぷは!」

 

魔乳防壁脱出成功。苦しい戦いだった。呼吸と理性と……。

 

「ヒッキー……どうだった?」

 

「ありがとう……じゃなくて……ちょっと出させてもらうからな。」

 

雪ノ下が来たおかげでこいつの意識は外にいった。おかげで足の方の拘束は取れた。さっきまで絡み付いてたからな。足が自由ならこいつを傷つけずに脱出することはできる。

 

「きゃ!」

 

由比ヶ浜を抱えて回る。

すると、さきほど俺が便座に座っていたが、由比ヶ浜が便座に座るような形になった。

雪ノ下の家のトイレが広くて助かった。

 

由比ヶ浜に何もないことを確認すると、俺は由比ヶ浜を便座に座らせて、身体を確認する。

よし、大丈夫そうだな。どうやら由比ヶ浜はさっきので、手の拘束が緩くなった。疲れたのか、驚いたのか。よくわからないが呆然としている。今の内だ。トイレから脱出し、扉を閉める。

よし、とりあえず、危機は脱出したぞ

 

「サンキュー雪ノ下」

 

とりあえず、お礼は言っておこう。

 

「いえ、気にしないで。それよりもリビングは姉さんと一色さんがいて危ないわ、こっちに来て」

 

そう言われて手を引っ張られた。

 

「あぁ、ありがとう」

 

まぁ、リビングに戻ったらあの2人だし、これはありがたい提案だ。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

案内されたのは多分、雪ノ下の寝室だろう

大きなベットが目の前にある。

 

ガチャ

 

「え、なんで……うわ!」

 

反応が遅く……雪ノ下に押されベットに身体を投げ出していた。

そして馬乗りに身体にまたがる雪ノ下。この時間、体感にして約5秒。

まさか、お前……

 

「比企谷君……ようやく二人になれたわ」

 

「えーと……どういう意味?」

 

「ごめんなさい……本当はもっと早く二人きりになりたかったのに」

 

「まぁ、落ち着け話せばわかる。」

 

「大丈夫、話は分かってるわ、あなたは胸よりも……足よね」

 

 

何一つ分かってねぇ!!! 俺、そんな話してねーよ!

いや、こいつもやっぱり酔ってる。

しかも……完全に目が据わってやがる。やばい……こいつ救世主じゃない。ただの敵だった。

 

「ねぇ……比企谷君……私もいいことしたいわ」

 

「お前、意味わかってんのか?」

 

「えぇ、あれをこうしてこうすればいいのよね」

 

「それはわかってるやつの説明じゃない」

 

ダメだ、完全に馬乗り状態から動けない。

腕を巻き込んで座っていやがる。しかも胸に座られてるから力が入れづらい。

 

「比企谷君、観念して屈服しなさい。」

 

「この場で言うセリフじゃねーな」

 

「3割冗談よ」

 

「7割本気じゃねーか」

 

ダメだ、こいつも酔っぱらって、完全に思考回路がつぶれてる。

 

「だって……」

 

「え?」

 

「だって……みんな…比企谷君に過激なアプローチして……私はそんな勇気ないし……でもここで勇気出さないと……勝てないし…ヒック……ヒック……」

 

俺の上で泣き始めてしまった。

 

確かに最近、過激なアプローチは多かった。しかし、雪ノ下はそれに参戦はするも……自分から起こしたことはなかった。つまり出遅れていると自覚していた。そして自分がそんなことできるとも思えていなかった。

 

「だからってこんなお酒を使ってまで……」

 

「お酒でも、なんでもいいわ……私ね、比企谷君……確かに胸はあんまり自信はないんだけど……でもね……」

 

そう言って、自分の服をまくり上げている。そこに見えるのは雪ノ下のお腹……そしておへそ

見てる部分は普通なのに……すごくエロいんですけど……ナニコレ……

 

「身体のバランスなら負けてないと思うの……比企谷君はこんな身体じゃ……その……興奮しないかしら?」

 

「興奮くらいするさ、男なんだから。 お前は十分魅力的だよ」

 

「……そう…それが聞けて良かったわ」

 

良かった、納得してみたいだ。これで俺もようやく解放される。

 

「これで心置きなく襲えるわ」

 

ダメだ、元々解放される選択肢なんてなかったんだ。

 

 

「そこまでです! 雪ノ下先輩」

 

「そうだよ、雪乃ちゃん!」

 

「ゆきのんとヒッキー見つけた!」

 

3人が駆け付けた。

どうやら正気に戻ったらしい。助かった。

雪ノ下の力も緩んだ……今がチャンス

 

「うぉぉぉ!」

 

雪ノ下の下からはいずり出て、何とか体勢を立て直す。

よし、動ける。

すると、扉からまたもガチャリと音がした。

なん……だと……

 

扉には鍵……部屋には4人の敵

 

いや、3人は正気に……

 

「「「抜け駆けなんてずるい!」」」

 

ダメだ……もう助かる道ない

すると、雪ノ下は笑みを浮かべて

 

「じゃあ、みんなで楽しみましょうか。」

 

すると、全員がこっちを向いた。

あれ……?

 

「センパイ……タノシミマショウョ」

 

「ソウダネ……タノシモウカ」

 

「ヒッキー……サッキノツヅキ……」

 

「ヒキガヤクン、イイコトシマショウ……ダッテキョウハタノシイ」

 

「「「「クリスマス」」」」

 

 

「うわぁっぁぁぁぁぁっぁぁ!!!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

【材木座義輝’s view】

 

「うわぁっぁぁぁぁぁっぁぁ!!!」

 

やつの断末魔が聞こえ、作戦は終わった。

さて、あやつへの報復も終わったし、帰るか。

まぁ、複数のやつに好かれているリア充など、一度痛い目に会えばいいのだ。

 

決して……決して今までの復讐ではない。

三次元の女性に対してムラムラできないのも……鍋の食べ物を食べて昏倒したから等の理由では決してない。

妹殿に頼まれ、一番度数の高いお酒を飲み物に大量に混ぜただけ。

 

そう、スピリタス(95度)を混ぜただけ

 

「材木座君」

 

「む、戸塚殿か……どうかされたか?」

 

すると、頭に鈍い音がした後、痛みが走った。

 

「てめぇ……八幡に何してんだ!」

 

ワイン瓶を片手に俺にまたがっている。

 

「ちょ、え? 戸塚君だよね。え?」

 

「は?」

 

「いえ、すみません。」

 

え、待って……こんな展開聞いてない。

俺の三次元で唯一の可能性が……こんなこんな……

 

「ちょっと説教だ。言っとくけど……俺からのプレゼントだ。たっぷり味わえよ」

 

「いやだぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クリスマス回終了です

八幡君がこの後どうなったかは皆さんのご想像にお任せします。
少なくともろくな展開ではなさそうですけどw

本当は小町の画策ですけど、計画主体は材木座なので、このオチに……小町はジュース(お酒)の飲みすぎで寝ています。まぁ、材木座君は朝飽きたら、たんこぶだらけでしょうね。

まぁ、エロスっぽいのやりましたけど……
この辺で精一杯です。すみません。非力な私を許してください。

というわけで
これで、2016年最後の投稿となります。
色々ありましたが31話……書きましたね……初投稿なのにw
まぁ、来年もどうぞよろしくおねがいします。

では、恒例の謝辞を
今回も読んでいただいてありがとうございました
これからも応援よろしくお願いします

良いお年を
2017年もよろしくお願いします。

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