やはり俺の青春ラブコメは続いていき、間違う   作:遊哉

32 / 43
さて、新年あけましておめでとうございます

それではみなさん新年一発目ということでちょっとした遊びをいれました。
駄文ですが、どうぞ。
後、今回は基本的に小町視点で進みます。


32 比企谷八幡の逆襲 

【比企谷八幡’s view】

 

お正月

それは全人類に与えられた……まぁ、一部を除くかもしれないが……休暇である。家でゴロゴロしていたい。炬燵にいたい。年始特番見ながらみかんが食べたい。あの4人とは会わずにのんびり過ごしたい。確かにこんなリア充発言を聞かれたら非リアにボコられること間違いなしだろう。しかし、前年度の惨劇を思い返してくれ。俺はひどい目にしかあってない。DVDが見つかったことから始まり……長時間の正座、文化祭での騒動、生死を彷徨う……etc え? クリスマス? オボエテナイナ……イイネ?

 

しかも、毎日である。とんだブラック企業だ。このままじゃ過労死です。ならば休みが欲しくなるのは自明の理。

 

しかし、それにはある障害が存在する。それは当然あの4人だ。4人は基本的に俺を外へ連れ出そうとするし、小町は基本的に彼女らの味方だ。この状況の突破はとても難しい。俺の意見は通ったことなどほとんどないのだから。

 

だが、あきらめない。年始からこんな調子では……どうしようもない。

俺は変わる。誰にも負けない意志の強い男になる。あいつらに負けていた昨年の自分は捨てる。

いや、変わるんじゃない。元の自分を取り戻す。

 

なら、基本絡め手を使うのが俺……だがここはあえて正攻法で行く。

俺はまだ本気を出していないというのを分からせてやろう。

 

「あぁ。俺だ……用意してほしいものがある。」

 

 

【比企谷八幡’s view 終】

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

どーも、比企谷小町です。

お兄ちゃんに頼まれて、あるゲームの進行を任されたんですが……、お兄ちゃんからこういうゲームを提案してくるのは裏があると思うんだよなぁ。けど、うまくいけばお姉ちゃん候補4人との中も縮まるし、ここは罠かもしれないけど、乗るのがいいと思うのでやってみます。お兄ちゃんとお義姉ちゃんのために頑張る小町は小町的にポイント高い。

 

そう考えていると、みんなで来たのか、全員集合の状態で比企谷家の前で集まった。

 

「皆さんに集まっていただいたのは他でもありません。お兄ちゃんからとあるゲームの提案をされたんです。それをみんなにしてもらおうと思っています。」

 

みんなが首をかしげている。そりゃそうだ。だってお兄ちゃんは基本的にそういうのをするタイプじゃない。

 

「お兄ちゃん、三箇日は家でゴロゴロしたいそうなんですが、それじゃああの4人は納得しないだろうから、ゲームでもして勝った方が予定を決めようということらしいです。加えて……うわ、これいいのかな……そっちが勝ったら三箇日は付き合うし、そちらの要求になんでも1人1個応じるそうです。」

 

全員の顔が緊迫した表情に変わった。

それはそうだ。あのお兄ちゃんがなんでもすると言ったんだ。普段のお兄ちゃんなら確実に言わない……例えるならそう、富士山が噴火した後、宇宙まで飛んでいくレベルでありえない。この例も意味が分からない……。

 

「で、そのゲームって何かしら?」

 

「えーと……まずこの機械を付けてください。」

 

そう言ってお兄ちゃんに渡された機械を4人に渡す。

 

「これは何だろう?」

 

「これ心拍数を計る機械?」

 

「あ、陽乃さん正解です。」

 

「これを使ってどういうゲームするんですか?」

 

「まずその機械を付けてこの家に入ってもらいます。その後お兄ちゃんが色々してくると思うんですけど心拍数が上がらないように耐えてください。3回一定値超えたらお兄ちゃんと三箇日は過ごせません。」

 

「えーと、どういうことかな?」

 

あちゃ、説明省きすぎたかな?

 

「まぁ、要するにお兄ちゃんが脅かしてくるので耐えてくださいという話ですね。1時間内に3回一定値の心拍数を超えるとその人はお兄ちゃんと三箇日は過ごせません。逆に1時間内に耐えれた人はお兄ちゃんをどれだけ好きにしてもいいという話になります。」

 

すると、全員が思案し始めた。あれ、そんなに小町の説明分かりにくかったな?

 

【雪ノ下雪乃’s view】

 

大方、ルールは理解したわ。問題なのは小町さんの最後の言葉……耐えれた人だけが比企谷君とお正月が過ごせるということは……これは団体戦ではなく個人戦ということ……つまり、合法的に比企谷君と2人で過ごすチャンスがある。それは他の3人が脱落した場合だが、心拍数が超えた場合と言うことは、比企谷君が絶対に脅さなければならないという決まりはない。つまり私が行動することも可能だということ。比企谷君もずいぶんとルールがおざなりなゲームにしたものだわ。勝つのは私よ。

 

【雪ノ下雪乃’s view 終】

 

皆さん、ものすごく考えている。多分このゲームに参加するリスクと返ってくるリターンを考えているのかな? でもこのゲームはリスクは少なく、どちらかと言えばリターンが高い。多分全員が悩んでるのは他のこと……つまりお兄ちゃんがこのゲームの発案ということ。こんな女性陣側が有利なゲームを提案というだけで怪しいのに……内容もかなりお兄ちゃんからしたら厳しいだろう。それとも違うことかな?

 

「私は参加するわよ。」

 

「わ、わたしも!」

 

「同じくです」

 

「まぁ、やらない理由はないよね。」

 

全員が胸に機械を付けた。

おぉ、お兄ちゃんをこんなに思ってくれる人が大量にいるなんて……小町はうれしいよ。

みんな目がぎらぎらしてるよ。

 

「では、我が比企谷家へご案内~」

 

お兄ちゃんも年始早々やっちゃったね。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「ただいま~」

 

「お邪魔するわ」

 

「お邪魔します~」

 

「先輩、来ましたよ」

 

「お邪魔~」

 

すると、リビングの扉からお兄ちゃんが出て……っ!!

 

「おう、おかえり」

 

ヴゥーー

 

比企谷家の玄関でブザー音が鳴り響く。

そりゃ、そうだ。だってあのお兄ちゃんが……

 

 

眼鏡をかけていた

えーーー!! 小町聞いてないよ。眼鏡かけるだけでそんな顔できるなんて。

鳩が鷹になったレベルの大変化だよぉ

 

【由比ヶ浜結衣’s view】

 

わぁぁぁ!

やっちゃったよぉぉ……。ヒッキーずるいよ……そんな姿のヒッキーに対して平常心を保てと言われても……無理に決まってるよぉぉ。まだ2回あるし大丈夫だよね……でもおどかすっていうから心構えしてたのに……こんなの反応するなって方が無理だよー! あ、でも眼鏡姿のヒッキーかっこいいな……でももう一度見たらまた心拍数上がっちゃうかも……

 

【由比ヶ浜結衣’s view 終】

 

 

全員、一回ずつアウト……まさか脅すんじゃなくてこういう手でくるなんて……お兄ちゃんも考えてきてる……。本気で勝つつもりなんだ。ちなみに全員見とれている。もう一色さんの顔なんてニヤケが止まってない。

 

「上がらないのか?」

 

そこでお兄ちゃんからの言葉

 

「上がるよ、その眼鏡どうしたの?」

 

「あぁ、こんな目の腐ったやつといるとあの4人に何か言われるかもしれないだろ。だから今年は色々心を入れ替えようかと思ってな。」

 

うわぁ。お兄ちゃんがこんなキザっぽい台詞を吐くなんて……しかも笑顔……まぁ、これくらいなら……

 

ヴゥーー

 

見ると、一色さんと陽乃さんが胸を押さえてる。結衣さんも雪乃さんも顔を下に向けてる。玄関に入っただけでもうすでに3アウト寸前が2名出た……そして全員グロッキー状態。

 

【一色いろは’s view】

 

やっちゃった!!!

もうすでに2アウトなんて……その眼鏡の姿写真ほしい……私のコレクションの中でもたぶん寝顔と同レベルに入る……その笑顔も撮りたい……あぁ、まずい……落ち着け私。これ以上興奮するとまたブザーがなってしまう。くっ! 完全に舐めてた。周りを脅す作戦が完璧におじゃんだ。平常心平常心……先輩のくせに……生意気な……

 

【一色いろは’s view 終】

 

「どうした? 体調悪そうだが?」

 

そう言って結衣さんのおでこに手を当てた。あぁ、まずい

 

ヴゥーー

 

ですよね~

結衣さん、顔が真っ赤だ。自分からのスキンシップはよくするけどお兄ちゃんからはやっぱり恥ずかしいんだ。すると、玄関からカマクラが出てきた。あれ珍しい。基本的に動かないのに……ってあれ? お兄ちゃんに近づいてない?

 

「どうした、カマクラ?」

 

そう言ってカマクラを抱き上げた。

 

「分かった、分かった、ご飯だな。」

 

笑顔だ。もう笑顔の大盤振る舞いだ。

 

ヴゥーー

 

え? 後ろを見ると雪乃さんが完全に倒れ掛かっている。

あ、猫好きですもんね。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

玄関入った段階ですでに2アウトだけしかいない状態。

お兄ちゃんがここまで本気だとは思わなかった。そこまでして休みが欲しいのか……

お兄ちゃんは本当にこの根性で社会でやっていけるのか……心配になってきたよ。

 

 

【雪ノ下陽乃’s view】

 

平常心ってどうやって出すんだが忘れた……もうさっきから心拍数が下がらない。この状態で一定値を超えそうだ。あの眼鏡も笑顔も見たことない。多分仮面の笑顔だ。分かってる。分かってるのに……反応してしまう。相手は完全に雪乃ちゃんかいろはちゃんかと思ったけど……くっ! 比企谷君を見誤った。

 

【雪ノ下陽乃’s view 終】

 

現在、4人はこたつの中に入って倒れこんでいる。

誰もしゃべらない。多分……心拍数を上げないために平常心を保ってるんだ。

 

すると、扉から戸塚さんとお兄ちゃんが出てきた……あれ、戸塚さん?

 

「みんな、ちょっといいかな……」

 

全員が顔だけを挙げる。なんかこたつで4人がそれをやるとシュールですね。

 

 

 

「僕……

 

…………八幡が好きなんだ……一人の女として……」

 

 

 

「「「「えぇぇ!!」」」」

 

ヴゥーー

ブザー音が鳴り渡った。

 

 

「というわけで、三箇日は好きにさせてもらうぞ。」

 

「先輩、せこいですよ。そんな戦法使うなんて……茄子だと思ったら唐辛子を食べた気分です。」

 

「なんだ……そのたとえは……ルールをあえて不明瞭にしたのはあくまで脅かすという概念をお前らに植え付けるためだ。お前らの内部分裂はあくまで副次的なものにすぎねーよ。」

 

そういうと、1人を除く3人が黙った。

あぁ、そういうことか……。

皆さん、お兄ちゃんと2人きりで過ごしたくて……うーんかわいそうだなぁ。

しょうがない

 

「お兄ちゃん……リセットしようか」

 

「はい?」

 

「だからリセットだよ」

 

「いや、現実にそんなボタンないから」

 

 

「お兄ちゃんはいつからこれが現実だと錯覚してたのかな?」

 

 

「え?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「はっ!」

 

目が覚めたら自分のアパートのベットだった。

まさか……日付を見ると1月1日だと……

 

スマホを確認する。

【メール 12件 着信 15件】

 

………玄関の近くで音がし始めた。

 

さて、今年も頑張っていこうじゃないか……

夢は儚いものだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




八幡君がたまには仕返しする回を作ってもいいじゃないか
と思ったので作ってみましたが、ダメでした。
夢落ちは一度やってみたかったんですが、、まさか新年一発目とは思わなんだw

後、前回エロスとか言っておいて、ただのホラー回でした。すみませんw

それでは恒例の謝辞を
今回も読んでいただいてありがとうございました。
今年も応援よろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。