最低不審者ドゥルーク   作:RYUZEN(孔明)

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設定資料

 

【挿絵表示】

 

 

■ドゥルーク

年齢:不明(なのはが五歳だった時に生まれ落ちたので、単純計算で無印時点で四歳)

誕生日:不明

身長:190cm

体重:77.7

趣味:風俗通い(友達次第で変わるので真実は不明)

好きな物:良い友達、永遠に続く友情(他人)

嫌いな物:都合の良い友達(自分)、永遠に続く友情(自分)

尊敬する人物:DIO様、フリーザ様、ヴォル様

好きな女性のタイプ:安心院さん

リスペクトする人:デッドプール

将来の夢:友達の自立

弱点:不明

天敵:不明

その他諸々:一切不明

『正体』

 第四の壁を平然と破壊し、地の文とすら会話する常識外れ。しかしてその正体は幼い頃の高町なのはが〝孤独〟から逃れるために作り上げた妄想の友達。

 ただ余りにも強い妄想緑によって生まれ落ちたそれは、もはや高町なのはの別人格にも等しい。

 そのためドゥルークは決して高町なのはの意に反する行動をとらない。なのはが危険な事をやろうとしても止めないし、逆にその背中を押すこともない。ただ起こした行動を全て受け入れ肯定してくれる。

 五十万も稼ぐフリーターでありながら風俗が良いで明日の食べ物すら事欠く有様で、小学三年生に飯を強請る駄目人間。このパーソナリティーも高町なのはが「他者に必要とされたい」という願望を反映した設定に過ぎない。わりと筋肉質でガッチリとしているが、これは父・士郎の父性を求められたが故である。

 極端な話だが高町なのはが眉目秀麗の完璧超人を欲したのならば、ドゥルークはその通りの人物像として現れていただろう。

 なお小学三年生であるなのはが風俗やら何やらの知識を持っているのは、彼女が孤独から逃れるために最初に頼ったのがPCで、そこから情報を仕入れたからである。一応この設定は第一話から地味に書かれていたりするのだが、たぶん注目してくれた人は誰一人いないだろう。

 ドゥルークという友達は高町なのはの脳内にしか存在せず、そのためなのは以外の登場人物は誰一人としてドゥルークの事を認識していない。

 作中でユーノやアリサやすずかなどがドゥルークの存在を認識しているように振る舞っていたのは、あくまでなのはを気遣っての行動である。

 逆にリンディやクロノは事情を知らなかったこともあって、ドゥルークの存在を終始一貫して無視しているように描写されていた。リンディが「〝二人〟でよく相談して」と発言したのが、ドゥルークの正体を掴むための最大のヒントである。

 なおなのはの孤独を生めるために生まれ落ちたドゥルークだが、小学校へ入学したなのはが現実の友達を得たことで出現頻度が激変。

 毎日のペースが週に一回程度に落ち込み、例えPT事件がなくとも五年生か六年生に上がる頃にはドゥルークは自然消滅していた。

 しかしフェイトとの戦いを通じてなのはが大きく成長したことで、無意識にドゥルークという補助輪を切り離して自立。プレシアから突きつけられた真実としっかり向かい合うことで、ドゥルークという都合の良い友達の影を消し去った。

 けれどプレシアに追い詰められ絶体絶命の窮地に陥ったなのはは、最後に最初の友達へと手を伸ばし――――果たしてジュエルシードはその願いを聞き届けた。

『実体』

 ジュエルシードが高町なのはの願いを聞き届けたことで、妄想の中の友達から現実世界へと実体化したドゥルーク。

 これにより高町なのはの別人格は完全に切り離され、ドゥルークという一個の生命体を形成している。

 その能力を一言で表すならば「無回答」。何がどこまで出来るのか、どんな力を持っているのか、どうすれば死ぬのか、全てに確固たる〝答え〟が存在しない。答えがないから上限も下限もないし、限界もありはしない。

 戦闘力についても答えがなく数値化不可能なので、気分によってはそのへんの不良AのワンパンでKOになることもあるし、逆に平行宇宙を統べる神様的な存在をワンパンでKOすることもある。

 ただどちらにせよ何があろうと死ぬことはないので、最強とは言えないが無敵の存在といえる。

 なお最大の必殺技は作者のマイページに勝手にアクセスしてからの「勝手に編集」「勝手に全削除」「勝手にアカウント削除」の三つ。

 余りにも無敵過ぎてどうやったって苦したり鬱にしたり虐めたりできないため、定期的に主人公を苦しめないと禁断症状が起きる作者とは相性が極めて悪い。なのでドゥルークが居残ったIFであるA's編やsts編とかを書く予定はない。奇跡も魔法もあるけど救いはないね。

 個人的にドゥルークのようなキャラは主人公として出すより、トリックスター的ポジションやコメディリリーフとして出すほうが良いような気がする。

『本性』

 高町なのはの都合の良い友達として想像されたドゥルークは、実体化してもその本質が変わることはない。

 自分勝手でナルシストのように映るドゥルークだが、本質的には〝友達〟への無償奉仕者である。なので賑やかな外面に反して内面は酷く虚無的。

 友達や友情を尊んでいるのは間違いなく本当だが、逆に言えばそれくらいしか確かな感情がない。

 DIO様やらフリーザ様やらヴォル様を尊敬した人物にあげているのは「実際的には自分しか愛してないのに大勢の他人から愛されている」から。

『第四の壁破壊』

 このssが核爆弾級の地雷である元凶にして、ドゥルークの最大の特徴。

 元々ドゥルークはなのはの別人格なので、最初にこの力を目覚めさせたのはドゥルークではなくなのは本人である。尤もなのはがドゥルークから自立した時点でこの力は永遠に喪失されており、今後なのはが第四の壁を認識することは永劫ない。

 ちなみにどうしてなのはがこの能力を得てしまったのかという理由は一応考えてあるのだが、設定にして書き起こすとチープになりそうなので敢えて謎のままにしておく。

『結末』

 高町なのはは自立し、プレシアは生存し、原作以上に幸せな結末を迎えた本作。ただし例え妄想だろうと何だろうと、高町なのはが掛け替えのない友人と今生の別離を遂げた本作はハッピーエンドではない。それがドゥルークが悪魔的である所以でもある。

 都合の良い友達であるドゥルークとずっとお別れせず一緒にいれば暫くの安息は得られるだろう。しかしそれは同時に緩やかなる破滅を意味し、故にハッピーエンドは成立しない。

 なのはが真の幸福を得るにはドゥルークという非現実から決別して、現実を歩む覚悟を持たねばならない。だがそれはドゥルークという友達を失うことを意味し、故にハッピーエンドは成立しない。

 つまるところ現実から目を背けようと現実を見据えようと、結局のところドゥルークという〝友達〟が加わった段階で、どうやったってハッピーエンドは成立しなくなる。そしてそれは高町なのはのみならず、ドゥルークにとっても同様。

 悪くてバッドエンド、良くてトゥルーエンドが限界。改めて思うと完全無欠のハッピーエンドが苦手の作者の性格がかなり現れたキャラだと感じる。

『その後』

 高町なのはの最初の友達は虚数空間へと消えた。今後彼が高町なのはの人生に関わることはない。

 例え任務中の事故で再起不能の四文字が浮かび上がるほどの重症を負おうと、例え彼女の娘がテロリストに攫われようと。もうドゥルークは決して彼女の前に姿を現すことはないだろう。

 だが、或は、もしかしたら。

 しわくちゃのお婆さんになった少女が、家族に見守られながら人生に幕を閉ざそうとする時、人生最初の友達は何食わぬ顔でひょっこりと顔を出すかもしれない。

『あくま』

 一人の少女の無垢な願いは一人の〝悪魔〟を生み出した。

 アナタが強い孤独感を味った時、悪魔はアナタの前にひょっこりと姿を現し、アナタにとって最高の〝友達〟になるだろう。

 末短くお忘れを――――自らとの友情の喪失こそを願う、約束の言葉を口にして。

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