やはり俺の福引旅行はまちがっている。 作:EPIPHANEIA
宜しかったら、是非閲覧お願い申し上げます。
~大晦日・比企谷家~
『(デデーン) 方○、タイキックー。』
『いや、これ、どんな流れ!?』
『あーーーーーー!痛い痛い痛いーーーーーー!!!!』
今日は年の暮れの大晦日。俺は毎年恒例となっている『ガ○使』を見ていた。いつもの年なら、親父とかーちゃんと小町は毎年旅行に行ってるので、1人でまったりと見ているはずなのだが…………。
結衣「アハハハハ!これ、笑うなって方が無理だから!」
雪乃「そう?私にはどこが笑いどころか全然わからなかったのだけれど。」
小町「はーい、お待たせしましたー!年越しそば、出来ましたよー!」
めぐり「ありがとう~、小町ちゃん。留美ちゃんもいろはちゃんもお疲れ様~。」
いろは「いいですよ、今日は大晦日なんですから。明日は先輩方のおせち料理を楽しみにしてます♪」
留美「私達の年越しそばより美味しくなかったら、承知しないから。」
沙希「へぇ、言ってくれるじゃない。いろはも留美も。」
陽乃「今の発言きっと後悔するわよ、留美ちゃん。私達のおせち料理を食べたらね♪」
………そう、今年は春の北海道旅行に行った彼女達と一緒に過ごしているのだ。
本来ならみんなも、折本や戸塚や材木座達のように家族旅行や帰省などあるはずだった。しかし、みんなはこう言った。
『八幡のいない旅行や帰省に行くぐらいだったら、八幡と一緒に年越しそばやおせちを食べて過ごしたい。』
そういう訳で彼女達は旅行や帰省せずに、俺の家で過ごしているのだった。
八幡「なあ、みんな………。」
雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『えっ?』
八幡「今更だけど、年越しを家族じゃなくて俺と過ごして、本当に良かったのか?一応、俺も謝ったけどさ………。」
俺は年越しをみんなと過ごすにあたり、みんなの家に行って家族に謝ってきた。幸い結衣のお母さん、雪乃のお母さん、大志やけーちゃん達をはじめ、家族の人達は快く応じてくれたのだが、やっぱり少し引っかかるものがあった。
陽乃「何言ってるのよ、八幡。私達が過ごしたいって言ってるんだから、それでいいじゃない。」
雪乃「そうよ。私達の母さんも八幡だったら、安心して任せられるって言ってたでしょう?」
八幡「そ、そりゃ、そうだけどさ……。」
沙希「自信持ちなよ、八幡。アタシ達もいつもと違う年越しを過ごしたかったんだから。」
いろは「そーですよー。毎年八幡が1人で寂しく過ごしてるって小町ちゃんから聞いたから、今年からは私達がずーっと一緒に過ごそうって、みんなで決めたんですよ♪」
八幡「え”っ!?こ、今年からって、来年以降もか!?」
留美「当たり前じゃない。私達、八幡の事が大好きなんだから。」
小町「そうそう♪来年以降もずーっと、大好きな小町達と一緒に過ごそうね、八幡♪」
八幡「あ、ああ。わかった……。」
めぐり「あれ?何で八幡、そんなに浮かない顔をしているの?」
結衣「ま、まさか、またあたし達に内緒で、他の女の子と浮気してるし!?八幡!!」
八幡「い、いやいやいやいや!!それはない!!絶対ないから!!」
じょ、冗談じゃねぇよ!!こんな年の瀬のオーラスで、また『お婿に行けない体』にされちまうなんて……!
八幡「ま、まあ、それはさておき、みんなの来年、何かしたい事とかあるのか?」
こ、ここは、少し話題をそらして、そっちの方向に持っていかないようにしないと………。
小町「う~ん、何だろう?八幡は何かあるの?」
八幡「俺か?俺はとりあえず、大学に入る事かな?それからは分からねぇけど………来年は平凡に過ごせたらいいなって………。」
雪乃「大学に入りたいって目標なら私も一緒ね。勿論、八幡と同じ大学だけれど。」
結衣「あたしも一緒だよ!八幡とゆきのんと沙希と一緒に、絶対合格してみせるし!」
沙希「………まあ、アタシも一緒だね。でも、結衣。年末年始が終わったらアタシと雪乃がビシビシ鍛えてあげるから、覚悟しなよ。理数系なら八幡もだね。」
結衣「うっ、お、お手柔らかにね。沙希、ゆきのん……。」
いろは「再来年は、私も同じ大学行きますから!」
小町「その次の年は、小町もです!」
めぐり「いいなぁ~。私もみんなと同じ大学に入り直そうかな~。」
留美「私はみんなと同じ総武高校の受験の準備をする。再来年受験だけど、備えあれば憂いなしだから。」
陽乃「でも、私達の一番の目標は既に決まってるよ、八幡。」
八幡「えっ?何だよ、陽乃?」
陽乃「勿論、来年も大好きな八幡と幸せに過ごす事♪みんなで一緒にね♪」
八幡「お、おう……。そうか……。」///
何か改めて言われると、照れちゃうな……。そう思っていた時だった――――
チュッ…………
八幡「………ファッ!?」
雪乃・結衣・いろは・めぐり・沙希・小町・留美『ああああああああああああああっ!!!!!!』
陽乃「フフ……またキスしちゃった♪ご馳走様♪」
――――陽乃が突然俺にキスをしてきた。あれ?これ、マズイ展開じゃ………?
雪乃「ズルいわよ、姉さん!!抜け駆けはしないって約束じゃない!!」
めぐり「そ、そうですよ~!はるさん、卑怯ですよ~!!」
陽乃「甘いな~、雪乃ちゃんもめぐりも。みんなで一緒って言ったじゃない。」
留美「それじゃ、私達も……?」
陽乃「当たり前でしょ。みんなで八幡を『愛そうよ』♪」
結衣「そうですよね、陽乃さん!今年最後の私達の『本物』を、八幡に届けようよ!」
沙希「そして、そのまま年を越して、来年最初の『姫初め』に突入だね♪」
いろは「いいですね!八幡、私達の『本物』、また受け止めてくれますよね!?」
八幡「い、いや、待て、みんな!!何でそんな話になる!?」
小町「問答無用だよ、八幡♪それじゃ、みんなで………」
そして俺は押し倒されてしまい、みんなにハイライトの消えた目でこう言われた。
雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『私(あたし、アタシ、小町)達の今年最後の『本物』、しっかり受け止めてね、八幡♪』
八幡「や、やめて………いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………!!!!!」
俺の必死の懇願も空しく、今年の最後の最後で『お婿に行けない体』(6回目、例のごとくR-18の為割愛)にされてしまったのであった。
…………来年は、もう少し平凡に過ごしたいなぁ…………(泣)
――――『やはり俺達の大晦日はまちがっている。』 おしまい――――
このSSをご覧の皆様、いつもお世話になっております。
しがない物書きの作者です。
今回のSSは、今年1年、私の拙作を読んでくださった方々への感謝の気持ちを込めて、今日1日で書き上げました。
作品設定は簡単に言えばBADなハーレムエンドのアフターストーリーですw
この話の設定を簡単に説明しますと、本編の旅行最終日で八幡が『誰の告白も受け入れなかった場合』のエンドなんだという解釈です。(本編でこのエンドの可能性は………どうなんでしょうねw)
思えば、去年から『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』にハマってしまい、今年のから(スローペースではありますが)作品を書きはじめて、ここまで多くの方々に読んでもらい、フォロワーにもなってくれて、本当に嬉しく思っております。
来年も仕事のほうが忙しく、なかなか執筆する時間が取れないかもしれませんが、少しずつ本編のほうも進めていきますので、本編のほうも宜しくお願い致します。
改めまして、皆様、
今年1年、本当にありがとうございました。
来年もどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
それでは、残り数時間ですが、皆様、よいお年を!!