問題児たちと『黄金の回転』が異世界から来るそうですよ?   作:あかひ

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Yes! ウサギが呼びました!
1.新たな出会い、新たな仲間


「くそッ! こんな手紙!!」

 

 送り主の分からない手紙を破り捨てようとしたとき、ジョニィの視界は一瞬で空へと移り変わった。

 それを認識した数瞬後、身体は重力に従って下へと落ちていく。

 

「なっ! うおおおおおおあああああぁぁぁッッ!!」

 

 ジョニィが投げ出されたのは高度四〇〇〇メートル。

 日本一の山、富士山よりも少し高い位置からのひもなしバンジー。

 要は落ちたら死は免れないだろう。

 他にも三人ほど落ちていたがそっちに気を回してやる余裕はない。

 

(くそッ! もうダメだ!)

 

 彼の力ではどうする事も出来ない。

 ここで彼の、彼らの命は潰えたかに見えた。

 

「わっ!」

 

「きゃっ!」

 

「ぐッ!」

 

ボチャン、と着水。湖に落ちる前にあった緩衝材のような薄い水膜で勢いが衰えていたため四人は無事のようだ。

しかしジョニィは未だ生命の危機を免れてはいなかった。なぜなら湖とはつまり水深のある水溜りのことだ。それが何を意味するかと言うと———

 

「うぶ、がぼ、ぐぶ、はっ、ぶぐ」

 

(息が、できないッ!)

 

 そう、ジョニィ・ジョースターは今しがた、脚が動かなくなったのだ。

 つまり、泳げない、いや泳げるかもしれないがとっさに脚を使わずに泳ぐのは限りなく無理に近い。

 

((タスク)さえ使えればッ!)

 

「何やってんだよ」

 

 瞬間、息ができるように、呼吸が楽になった。

 誰かに引っ張られているのだ。彼はヤハハと笑いながら僕を岸の方へと連れていってくれた。

 

「ゲホッゴホッ、すまない、助かった」

 

「気にすんな」

 

 そのまま彼は僕を岸まで引っ張り上げると、ほかのふたり同様服を絞り始めた。

 

「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だな」

 

「………いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

 僕を助けてくれた金髪の彼と傲慢そうな彼女は友人なのだろうか。ともあれまずは現状確認が優先だ、持ち物は………たまたま近くにあった小さめのバックだけか。

 中にはハーブと鉄球が入っていたはず。

 そこまで思考を回していると、もうひとりの少女が口を開いた

 

「此処………どこだろう?」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぽいのが見えたしどこぞの大亀の背中じゃねえか?」

 

(確かインドかどっかの神話でそんなのがあったな。平行世界を移動するどころか別世界に来てしまうとは)

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。私は久遠 飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴方は?」

 

「………春日部 耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。次にそこのバンダナを着けている貴方は?」

 

「僕か? 僕はジョニィ・ジョースターだ」

 

「外人さん? 日本語がお上手ね」

 

(そう言えば僕はさっきから日本語を喋っている、あの手紙のスタンドのせいか? まぁ、意思疎通できるのはありがたい)

 

「最後に野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

 心からケラケラと笑う逆廻十六夜。

 傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。

 我関せず無関心を装う春日部耀。

 そんな三人を警戒しながら見ているジョニィ。

 

(案外この三人は敵ってわけではなさそうだ)

 

 そんな彼らを物陰から観察している影がひとつ。

 

(うわぁ………なんか問題児ばかりみたいですねえ………)

 

と、少女の影はため息を漏らすのであった。

 

 

 

 

「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」

 

十六夜は苛立(いらだ)たしげに言った。

 

「そうね。何の説明もないままでは動きようがないもの」

 

「………。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」

 

「君も大概人のこと言えないけどな」

 

(全くです)

 

 物陰から観察している少女はこっそりツッコミを入れた。しかし、ここでずっと観察していても状況は変わらない。

 そろそろ出て行こうかと思っていた時、

 

「———仕方がねえな。こうなったら、()()()()()()()()()()()()話を聞くか?」

 

「なんだ、貴方も気づいていたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちの猫を抱いてるやつと外人さんも気づいてんだろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

「こういう気配には敏感だからな」

 

「………へえ? 面白いなお前ら」

 

 四人に睨まれた少女、黒ウサギはやや怯みつつも四人の前に出てきた。

 

「や、やだなあ御四人様。そんな狼みたいな怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

「断る」

「却下」

「お断りします」

「どうする? 何かやられる前に殺っとくか?」

 

「あっは、取りつくシマもないですね♪ ジョニィさんに至っては容赦を微塵も感じれません♪」

 

(肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える勝ち気は買いです。これでもう少し扱い安ければ良かったんですが………)

 

 四人の値踏みに思考を没頭させている黒ウサギ———の後から春日部が不思議そうに近づき頭部についたうさ耳を、

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

 力いっぱい引っ張った。

 

「ちょっ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引っこ抜きにかかるとはどういう了見ですか!?」

 

「好奇心の為せる技」

 

「自由にも程があります!」

 

「へえ? この耳って本物なのか」

 

 今度は十六夜が右から掴んで引っ張る。

 

「………なら、私も」

 

 今度は飛鳥が左から。左右に力いっぱい引っ張られた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊した。




IF〜DIO〜


耀「・・・。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」

黒(全くです)

物陰から観察している少女はこっそりツッコミを入れた。しかし、ここでずっと観察していても状況は変わらない。
そろそろ出て行こうかと思っていた時、

DIO「誰か知らんが、貴様! 見ているな!」

黒(!!!!!)


―――――――

どうもあかひです。

今回は原作が強かったんではないかと。
どうにかして変えようと頑張ったんですがね・・・。

まぁ、んなことは置いておいて次回はもっと原作通りになるかもなんですよ、規約違反にならないか怖くて怖くて((((;゜Д゜))))ガクブル

とりあえず次回も楽しんで呼んでくれたらこちらも幸いです。


修正(R2/05/10)
一部修正いたしました。


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