なお一発ネタな模様。
─────決意。
そう、例えるならばそれが妥当だろう。ウェイバー・ベルベットは決意で満たされたのである。
「────見返してやる!」
バカにしやがって、なんて自分の未熟を棚に上げていた事があった。確かに、彼のロード=エルメロイに非がなかった、というのはそれこそ馬鹿げた話だが、ソレ以上に自らの至らなさを認めず、愚かにも他人に原因を擦り付けていたというのだから笑い話にもなりやしない。
「自分の力で、あいつに認めさせてやるんだ。僕が時計塔の中でも優れた魔術師だって!」
今になって考えれば、全く無謀な挑戦だったと思う。それが結果としてプラスに働いたのは、正しく不幸中の幸いであったとも思うが。
そう、私は出会ったのである。彼の王と。
──────地下に追いやられた魔物たちに希望を与えた優しき王。
誰よりも優しく、しかしそのせいで誰よりも苦しい『決意』の道を歩かされた哀れな王。
彼は言った。
「君の様な子を知っている」
曰く、瓜二つだと。
────王は7つの『
「無謀ではあったが、勇気に満ち溢れた強い子だったよ」
丈夫なグローブと彼の勇気を象徴する様なバンダナ。王は、泣きそうな顔でオレンジ色のハートの様なものを取り出した。王の手から離れたそれは、王の周りを慰める様に2回廻ったと思うと、私の胸に入り込んだ。
─────魔物たちを
「そうだね、これは餞別だと思って欲しい。或いはマスター、君は『勇気』を持っているのだろう。故に『認められた』」
慈愛の光が灯る理知的な瞳。とても魔物の一種とは思えない程に、王は優しかった。
正直な所、王を召喚した時点で、私は目的を達成したに等しかったと思う。彼と語らう事は、根元に至るよりも大切に思えたから。
★
─────
「君が私のマスターかな?」
魔物の王、地下世界の支配者。
「う、あ、ああ! ぼ、じゃなくて私があな、じゃなくてお前のマスターのウェイバー・ベルベットだ!」
「うん、元気がよろしい! ランサー、アズゴア・ドリーマー。これより我が槍は君と共に、私は君を守り通そう。よろしく頼むよ、ウェイバー君」
優し過ぎた『決意』の王、ここに推参。
──────────────────────
クラス:ランサー
真名:アズゴア・ドリーマー
性別:男性
属性:秩序・善
マスター:ウェイバー・ベルベット
パラメーター
筋力:A+
耐久:B
敏捷:C+
魔力:B
幸運:E
宝具:B++
クラス別スキル
対魔力:B
保有スキル
天性の魔:A
ボスモンスターと呼ばれる特異的な個体である事の証左。筋力、耐久を1ランク引き上げ、呪詛や祝福に対する耐性を得る。
不屈の意思:E-(EX)
どれ程望まない状況であっても、『王』である事を貫き通した堅い意思。しかし、7つ目のSoulを持つ人間に敗北し、その意思を自ら折ったために、ランクは最低値となっている。同ランクの戦闘続行と同じ効力を得る。ランサーが『決意』を強く抱いた場合のみ、EXランクとなる。
カリスマ:B(D)
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す。団体戦闘に於いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。Bランクならば一国を率いるには十分な度量である。なお、ランサーは王としてこの能力を発揮する事はあまりなく、むしろ親しみやすいおじさんという印象が強い人柄であったため、普段はDランク程の効力を持つ。
魔術:B+
ランサーは主に炎の魔術を修めている。炎弾を弾幕の様に展開したり、自らの槍に炎を纏わせるなど多様な使用方法を操る。普段は調理する際の火として使用してるとかなんとか。
宝具一覧
『
ランク:C
種別:『決意』宝具
レンジ:0~∞(カプセルから取り出せば自由に動き回る)
最大補足:6人
ランサーが生前に集めた六人の『人間』の魂。第三魔法たる『魂の物質化』の体現。それぞれが象徴する『決意』を持ち、取り込む事で効力を発揮する。見た目は、カプセルに入った色とりどりのハート型の物体。マスターであるウェイバーが取り込んだオレンジ色の魂は、『勇気』を象徴し、使用者に『勇猛:B』と『不屈の意思:C』を与える。
六つ全てをランサーが取り込んだ時、全ステータスを3ランク引き上げ、何らかの『障害』に対しての特効性を得る。が、ランサー自身は頑なにそれを使おうとしない。
『
ランク:B++
種別:対軍宝具
レンジ100~300
最大補足:500人
ランサーが治めた地下世界の魔物の連続召喚。王家直属のロイヤルガードを始め、ランサーを慕う魔物たちが一斉に召喚される。その中には、一人だけ人間が混じっているとか。
解説
PCゲーム『Undertale』に登場する魔物たちの王。政策として、地下世界に落ちてきた人間のSoul、魂を7つ集め、それらを取り込む事力を得て、魔物たちを地下に閉じ込める結界を破壊し、外界の人間を全て殲滅せんと目論む。愛妻家だが、妻からは政策のせいで嫌われ、それが切っ掛けで王家を出奔、それ以来会えていない。どうにか妻の味を再現しようとしたのか、バタースコッチシナモンパイのレシピが自宅のキッチンに捨てられている。
人格としては、非常に穏やかであり、人格者である。文武に優れ、またその人柄から多くの国民に慕われている。必要以上の力も権力も求めず、彼を知るものはほぼ必ず善君であると答えるだろう。また、自らの政策にも内心では強い抵抗感を抱いており、殺す側であるにも関わらず、地下世界に落ちてきた人間である主人公にも(邂逅こそ僅かな時間ではあったものの)優しく接する。しかし、どうしてこれ程誰かを傷つけるのが嫌いな者が人間を撃滅しようとしたのか、それは是非とも『Undertale』をプレイして知ってもらいたい。
誰かこんな感じのを書いて(^q^)