現在プロット状態。
少しずつ詰めて行って、サークルの漫画担当に漫画として描き上げてもらいます。
チルノの目覚めるとき、いつも大妖精が近くにいた。
寝ぼけているチルノにいつものリボンをつけてあげ、一緒に食事をとる。
そして、遊びまわる時もいつも一緒。
ずっと、ふたりは一緒だと思っていた。………その時まで。
『ダーンッ』。
一発の銃声。その音がどこから響いたのかはわからない。
なぜ撃たれたのかも分からない。
妖精の遊び場には不釣り合いな剣呑な事態。
ただひとつ、妖精たちにわかったのは、その銃弾が大妖精を貫いたということだった。
「大丈夫だよ、チルノちゃん………またすぐ、会えるから………」
そう最後につぶやき、大妖精はトレードマークのリボンを残して、消えてしまった。
弾幕ごっこなら、すぐにでも復活するだろうに、いくら待っても、大妖精が現れる様子がない。
「あたいが………サイキョーのあたいが守らなきゃいけなかったのに………」
大妖精………1番の友達を守れなかったことを悔いるチルノ。
彼女は大妖精の面影を探しに、いろいろな場所を回った。
夏に涼しんだ湖のほとり。
春に咲き誇った花を見て回った花畑。
秋に落ち葉を踏みしめて遊んだ山。
冬に雪像を並べて作った里の近く。
幻想郷のどこに行っても、チルノには大妖精との思い出がついて回った。
「大ちゃん………会いたいよ」
歩き回り、涙を流し、泣き疲れたチルノは大妖精が寝床としていた草原の中に身を投げて眠った。
* * *
「おはよう………チルノちゃん」朝日を背に、チルノを起こしたのは、まごうことなく、いなくなったはずの大妖精だった。
「そっか………チルノちゃんがコレを持ってるってことは………私、死んじゃったんだね」
チルノの手元からリボンを引き抜き、大妖精は髪の毛をゆわえる。
もう会えないと思っていた大妖精と会えたことを喜ぶチルノ。
だが、大妖精の言葉に少し違和感を覚える。
目の前にいる大妖精は、本当に『昨日死んでしまった大妖精と同じ存在なのか』と。
同じ姿をしてるかもしれない。同じような性格かもしれない。
似たような記憶を持ってるかもしれない。
けれど、『死んだ大妖精は戻ってこない』。
目の前の『彼女』を昨日までの『大妖精』と同じように愛していいのか。
そんな疑問が生まれた。
「大丈夫だよ、チルノちゃん。私は、私だよ。チルノちゃんを大好きで、チルノちゃんが大好きな大妖精。そうだよね………チルノちゃんは妖精の生まれ変わりは知らなかったんだっけ………」
大妖精から語られる妖精の転生システム。
自然から生まれ、自然に生きる妖精特有の同一存在の複製。
死んでしまったとしても、元となる自然エネルギーがなくならない限り、『死』が訪れることはない。
死ぬ、少し前の状態に巻き戻り、復活するという幻想郷のシステム。
「じゃあ………大ちゃんなんだね?本当に………大ちゃんなんだよね?」
「そうだよ。チルノちゃんが大好きで、チルノちゃんを大好きな大妖精だよ」
再び、チルノは大妖精の手を握った。
ずっと途切れない無限のループ。
妖精の友情は途切れることなく………連綿と続く。
* * *
「私は、私だよ。チルノちゃん。だって、私が、私じゃなかったら………私は『あなた』をチルノちゃんと認めることができなくなるじゃない」
大妖精は見つからないでよかったと考えていた。
彼女の住処の近くに隠していた布の束を。
それは、ボロボロになったチルノのリボンだった………。
「私が好きじゃなくて、私を好きじゃないチルノちゃんなんて………『この世にはいないんだから』」
大妖精の笑みはひどく、歪んだ笑みをしていた。
・チルノ
特徴/幼女・胸なし・氷の妖精・妖精の中では最強クラスの6枚羽(8枚羽以上は精霊や天使などの上位存在級)
住処/妖怪の山の麓、霧の湖のほとりにある大鍾乳洞(年間を通して低温)
概ね、大妖精と行動を共にして遊んでいる。
みんなのガキ大将。アクセル。
・大妖精
通称/大ちゃん
とく/幼女・胸少しあり・風の妖精・妖精の中で中級の4枚羽
住処/霧の湖と太陽の花畑の間の草原(風の通り道)
チルノの姉もしくは母親的存在。良くも悪くも突っ走るチルノと周囲の緩衝役。
大妖精は「妖精の転生」(ピチューンからの復活)を理解しており、よくみんなの盾となるチルノがピチュッた後、大鍾乳洞でチルノを復活するのを待つ守り人。