二人の提督が異世界に着任したようですよ? 作:戦闘狂の道化師
「ふむ...平和になったな...それは良いことなのだが急に暇になるとやることが無いな」
「そうね~。愚兄はずっと戦い続けていたからね。それはそれは急に平和になったら暇でしょうね...まぁ、それは私もだけどね」
鎮守府の執務室で二人の提督が話していた。男の名前は海堂 新夜。そして女はその妹の海堂 亜夜。二人とも提督である。
二人がいる鎮守府がある場所は横須賀で、この鎮守府はかなり特殊な鎮守府となっている。普通は鎮守府に提督は一人なのだがこの鎮守府は新夜と亜夜の二人で運営されている。
と言っても深海棲艦隊との戦争は終結し鎮守府はもはやただの平和の象徴に成り果て艦娘達の仕事も海賊が出ないように海域の見回りをしたり海賊を捕縛したりであったが、最近はその仕事すら無くなって来てしまったので艦娘達がする事と言えば、もはや見回りと言う名の散歩だけになっていた。
「さて、このままだと全ての鎮守府は解体となって艦娘達も最悪全て解体されてしまうな...どうにか手を打たないと...」
「そうね。お祖父様に会いに大本営に行きましょうか」
二人の祖父は元帥なので最悪権力でどうにかするかなどと考えながら、二人は腰に軍刀を付け拳銃もホルスターにいれると新夜はゴルフバックの様に大きな鞄を、亜夜は小さなウエストポーチを付け鎮守府を秘書艦に任せようとし工房に行っている互いの秘書艦を呼び戻すため電話に、手をかけようとした瞬間に執務室のドアが開いた。
「新夜提督、本日の秘書艦大鳳戻りました」
「亜夜提督の本日の秘書艦の睦月もにゃし~」
「「あぁ、ご苦労」(お疲れ♪)」
新夜は言葉で大鳳を労い亜夜は睦月の頭を撫でて自分の秘書艦を労った。二人とも労われて嬉しそうな表情を少ししたがすぐに二人に質問をした。
「所で、提督達は何処かへお出かけになるのですか?武器も持たれて...?」
「あぁ、少し元帥殿に今後の鎮守府や艦娘についてどうするお考えか聞いておこうと思ってな...。なに、心配するな半日で帰ってくる」
「ごめんけど二人とも留守番をお願いね?」
連れていってもらえない事に少しがっかりした後に大鳳は何かを思い出したらしくポケットの中から一枚の封筒を新夜に差し出した。新夜が横を向くと睦月も同様に亜夜に封筒を差し出されていた。
「これは?」
「分かりません。手紙なのは確かなのですが、差出人は書いていませんでした。明石さんの工房に行ったついでに金属探知機にかけてみましたが反応が無かったため爆発物等の危険性はありません」
「ふむ...開けてみるか...」
「愚兄が、開けるなら私も開けよ」
二人が封筒を、受け取り中にあった手紙を取り出してみるとこう書かれていた。
才能ある者達に告げる。家族 友人 財産その全てを捨てて箱庭に来られたし
二人が読み終わると手紙は輝きだしその光が収まると新夜と亜夜、そして大鳳と睦月は上空4000メートルほどの高さに投げ出されていた。
こうして二人の提督は、異世界に着任したのである...。