塾の夏期講習等で時間が削られるんですよ
レキとの生活は2日目も3日目も何事もなく過ぎていった。今は金曜日
特に面倒事もなく、俺が買い物した時にレキが隣にいるぐらいで、例えるならまるでただの老夫婦みたいな感じだ。
俺はそれを苦とは思わない。むしろ居心地がいい。
レキと結婚したら、Sランクだから金あるだろうから俺を養ってくれそう、それにレキの雰囲気好きなほうだと思うし・・・・・・うん、キモいわ。その考え止めとくか
ここ2日俺はほとんど部屋に引きこもったままだから、さすがに今日はどこかに外出するか
「今から出かけるが、お前はどうする?」
「ついていきます、もちろん」
ホントに告白と勘違いしそうで怖い。この子多分だけど素で言ってるもん、もう少し言葉遣い考えて、レキさん。世の中の男を殺すおつもりですか?
場所は変わりお台場に俺たちはいる。しかしここにはあまりいい思い出がない。
なんせ俺が初めて人に銃を撃った場所だからな。
でも、小町以外で生まれて初めて感謝された場所でもある。
なんかビミョーな心境だ。
そこで適当にぶらついている、出かけたはいいけど、ぼっちの俺だからやることがない。そこで少しの可能性があるレキに尋ねてみた
「レキ、どこか行きたい場所とかあるか?」
「はい、新しくヘッドホンを買おうと思っていたので、その辺りを見て回ろうかと」
確かにいつも首にヘッドホンかけてるよな~
ま、それはそれとして助かった、このままじゃホントにどこかをずっとうろついていただけだろうから。
今回は俺がレキについていき、レキがいつもヘッドホンを買ってるという店にやって来た。
*作者はお台場に数回しか行ったことがありません。なので実際にそのような店があるかどうかなんてわかりません。
作者は数回行った中でガンダムしかぶっちゃけ見てません。
ほー、ヘッドホンやイヤホンだけでも結構種類あるんだな。値段も種類が多いだけに色々だ。
と、こんな感じで物色していると、レキが話しかけてきた
レキ「八幡さん、買い終わりました。付き合っていただき、ありがとうございました」
見たら手提げ袋にヘッドホンの箱が入っている。確認してみると今つけている物と全く同じだった。使い慣れているとかあるんかね?
「ああ、気にするな。もう昼頃だしどっかで飯にするか?」
「はい、そうします」
ここ最近俺と一緒に食べるときはカロリーメイトを食べさせないようにしている。
え?なぜかって?何となく心配になるからだよ。俺の兄スキルってやつだよ。
・・・なんか俺がレキの主夫みたいになってる・・・・・・、俺が望んでるのは逆の立ち位置なんですけどそれは
飲食店を探していると、とある店を見つけた。それは、皆さんご存知サイゼリヤである。
「サイゼリヤでいいか?」
「構いません」
ノータイムで答えるレキ。なんつーか息ぴったりだ。
さて、サイゼリヤに入るか
その瞬間、聞き覚えのある声がした
「やっはろーーー!!」
その声は俺の妹にあたる小町の声だ。
「いやぁ~、あの見覚えのあるアホ毛と負のオーラがあるから声かけたら正解だったよ」
こら、小町。兄に向かってそんなこと言ってはいけません。あと、なんだその挨拶
「およよ?え、嘘・・・、こ、これが女子と一緒にい・・・る?」
小町・・・お前驚きすぎだ。仕方ないだろ、一緒にいないと俺死ぬんだから。あと、これはねぇだろ
「あのなぁ、俺武偵だぞ。一応武偵の付き合いだってあるからな」
するとレキがジト目で尋ねてきた
「八幡さん、そちらの方とはどんな関係でしょうか?」
なんか不機嫌そうだ。妹と話して何が悪いんだ?
僕は悪くない
「ああー、紹介するわ。妹の小町だ」
「妹でしたか。私はレキといいます」
ふー、さっきの雰囲気が和らいだ
「これの妹の小町です。よろしくお願いします。ところでお兄ちゃんとレキさんはどのような関係で?」
いきなりぶっこんできたな。どう説明すればいいんだ?
「八幡さんとは今一緒に暮らしています」
・・・・・・・・・
あ~あ、言っちゃった。言ってほしくなかったけどいずれはバレちゃうからな
それを聞いて小町は絶賛フリーズ中である。今の小町も可愛い、凄い可愛い
と、思っているとレキに脛を蹴られた。結構痛いんですけど、何故に?
数十秒後、小町が再起動した、再起動して、俺とレキは小町に引っ張られながらサイゼリヤに入店。
で、俺の隣にレキ、目の前には小町の席順だ。ちなみに小町は目を輝かせている、嫌な予感しかしないぜ。
「お兄ちゃん、レキさんとはどのような経緯で知り合ったの?」
「えーっと、初めて会ったのはコンビニでだな」
「そういうのじゃなくて、いつから話すようになったの?」
いつから?・・・カルテットだな。だけど、小町にカルテットの事言いたくないな。
「とある行事からだ、一応その行事の概要は伏せるが」
「ほーほー、なるほどね。まあ、小町も深くは聞かないことにするよ」
そうしてくれると助かるな
「メインはここからだよ!なんでお兄ちゃんとレキさんが暮らすことになったの?」
どう説明したらいいんだろう?ダメです、わかりません
「私が八幡さんの事を知りたいと言いました。そしてそのためには行動を共にするのが早いと思いました、その結果です」
レキが無表情で答えた
小町今日2度目のフリーズ!!気持ちはわからんでもない、俺も似たような反応したからな
「お、お兄ちゃんに春到来!?」
こら、小町、お店の中では静かにしなさい。迷惑かかるでしょう。そして大声で言わないで、めっちゃ恥ずかしいから
「レキさん、今日はありがとうございました。さようならです!」
「さようなら」
あれ?小町帰ったよ。俺には何もないの?・・・妹に見捨てられた
あれ?目から汗が・・・・・・・
結局小町が質問して俺とレキが答えての繰り返し、精神ごっそり持ってかれたよ。小町よ、嫁候補嫁候補うるさい!レキは基本無表情だからいいけど、これが他の女子だったら俺死ぬぞ
今日で遠山が帰ってくる。というわけで、レキと一先ず別れることになった。
頼み込んで、レキとの同居は避けてもらった。
「じゃあな、レキ」
「さようなら、また学校で」
急な展開ですいません
これ以上書くとネタなくなります
ではまた、ばいちっ