メッチャ感動しました、水瀬さんがスゴすぎです。
スバルの演技にも感動しました。
「陣形を確認する。俺が後ろから援護、比企谷と不知火が犯人を接近戦で仕留めろ」
今回のリーダーである遠山が俺達に言う。
俺はそこそこ銃での命中率は良いほうだけど、実戦で2発しか撃ったことしかない。そして、近接戦も少ない。そこで、不知火とコンビを組むというわけか。
「ちょっと待て、俺はどうするんだ?」
「そうそう、武藤はお留守番な」
笑いながら遠山が伝える。
「マジかよ、つまんねーな」
ぶつくさ文句を言う武藤。
「まあ、冗談だよ。武藤は犯人の退路や足を抑えてほしい」
「オーケーオーケー、任せとけよ」
どうやら遠山と武藤で話は纏まったみたいだな。俺も逃げられては困るしそれが最善だと思う。
今は目的地に防弾車で向かっている。後5分で到着予定だ。武藤運転上手だ、さすがは車輌科。
目的地に着いた。周りは警察が囲っている状態だ。全員がピリピリしているな、なにこれ吐きそう。
・・・・・・冗談はこのくらいにして、今の状況を聞くか。あ、もう遠山と不知火が行ってる。
聞いたところ状況は最悪と言ってもいいらしい。
監視カメラを確認したところ建物の最上階に女子中学生が4人、犯人は5人。犯人全員拳銃持ち、顔はマスクを被ってわからず。犯人の目的は特になし。ただ暴れたいだけかよ。
思ったけどベタだな。
入り口は監視されてないから簡単に侵入出来る。だが、警察は動かない。
理由を聞いてみると、警察はどうやら上から交渉を試みると圧力がかかって、今はまだ動けないとのことだ。
くそが、人命を考えたらそんなの関係無いだろ。交渉なんて応えるわけ無いに決まってる。もし応えるようなら、こんなことやるわけないんだよ。そのぐらい理解出来んだろ。
そこで警察に関係ない武偵が必要なのか。
無駄に思考を巡らせていると・・・
「いいか、今回の任務の目的は人質の安全、次に犯人の確保だ」
遠山の声で考えを一旦止めて意識を戻す。
「わかった」
「おう、キンジ、俺は裏口を抑えとくぜ」
「了解だよ、遠山君」
3人口を揃えて返事をする。
「武藤、頼んだぞ。俺らはギリギリまで上がるぞ。エレベーターは使わない、階段を使う、足音を殺して進む。ここからは喋らないで行くぞ」
武藤が去っていく、俺と不知火は同時に頷く。
最上階に着いた、恐らくだがバレてはない。だって扉がほとんど閉まっているし。
遠山は武偵手帳にある鏡で中の様子を見ているので、それを覗く。
ふむ、人質を真ん中に固めて、犯人は周りにいる。典型的な陣形で一番厄介だ。
防弾装備はなし、普通のパーカーだ。武器は視認出来る限りは拳銃だけ。人質は猿ぐつわをされていて、声は出せない。
え・・・・・・
そこで俺は信じられない光景を目撃した。
あれは
こ・・・ま・・・・・・ち?
小町だ、人質の1人は俺の妹の小町だ。
なんでここにいるんだ?よりによってこんな時に。
汗が流れる。尋常じゃない程の汗が。今までと比べものにならないぐらい。お台場で初めて人を撃った時以上の汗が。
心配そうに遠山と不知火が俺を見る。とりあえず頷いたが、頭がこんがらがっている。
落ち着け、落ち着くんだ。
兄として、男として、俺の成すべきだと思ったことを成せ。
遠山が強襲科で習ったマバタキ信号で俺と不知火2人に指示を出す。
内容は 「自分」「撃つ」 「2人」 「近接」
遠山が撃って、犯人の気を散らしてから不知火と一緒に一気に抑えるってことか。
やってやる、小町、待ってろ。
パン!!
遠山は扉を開けてベレッタで天井を撃つ。
「なんだ、なんだ?」
犯人達が騒ぎだす。そりゃびっくりするわな。
遠山が合図を送る。そして、俺はスタンバトン、不知火はナイフを持って走る。
まだ、犯人は動転している。
イケるか・・・・・・
俺達が踏み込んで、
「武偵だ!」
小町が驚いた顔をしている。だろうな。
俺は叫んびながら、手前にいた奴の脛を蹴り、俺が蹴った不知火が直後にみぞおちを殴る。これで1人ダウン、銃は軽く滑らせて遠山に渡す。
次の相手に目を向けた時にはもう、
「う、うわああぁあぁあぁあああ!!!」
パァン!!!
1人が狂ったのか怖くなったのか震えながら銃を撃った。
小町に向けて。
結果として弾は小町には当たらなかった。掠りもしなかった。
普段の俺ならば理性でいつも行動している。そんなにあまり感情に身を任せたことはない。リスクリターンの管理はきちんとしていた。
しかし、
俺の理性が何かどす黒い感情に覆われるのが解る。
こんな感覚は初めてだ。
オレノ・・・
ナニカガ・・・・・・
ブチギレタ
短めですいません。
これからは台本形式を外します。
ではまた、ばいちっ!