八幡の武偵生活   作:NowHunt

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リゼロの18話を見ました。
メッチャ感動しました、水瀬さんがスゴすぎです。
スバルの演技にも感動しました。


第17話

「陣形を確認する。俺が後ろから援護、比企谷と不知火が犯人を接近戦で仕留めろ」

 

今回のリーダーである遠山が俺達に言う。

 

俺はそこそこ銃での命中率は良いほうだけど、実戦で2発しか撃ったことしかない。そして、近接戦も少ない。そこで、不知火とコンビを組むというわけか。

 

「ちょっと待て、俺はどうするんだ?」

 

「そうそう、武藤はお留守番な」

 

笑いながら遠山が伝える。

 

「マジかよ、つまんねーな」

 

ぶつくさ文句を言う武藤。

 

「まあ、冗談だよ。武藤は犯人の退路や足を抑えてほしい」

 

「オーケーオーケー、任せとけよ」

 

どうやら遠山と武藤で話は纏まったみたいだな。俺も逃げられては困るしそれが最善だと思う。

 

 

 

今は目的地に防弾車で向かっている。後5分で到着予定だ。武藤運転上手だ、さすがは車輌科。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地に着いた。周りは警察が囲っている状態だ。全員がピリピリしているな、なにこれ吐きそう。

 

・・・・・・冗談はこのくらいにして、今の状況を聞くか。あ、もう遠山と不知火が行ってる。

 

 

 

 

 

 

聞いたところ状況は最悪と言ってもいいらしい。

 

監視カメラを確認したところ建物の最上階に女子中学生が4人、犯人は5人。犯人全員拳銃持ち、顔はマスクを被ってわからず。犯人の目的は特になし。ただ暴れたいだけかよ。

 

思ったけどベタだな。

 

 

 

 

 

 

入り口は監視されてないから簡単に侵入出来る。だが、警察は動かない。

 

理由を聞いてみると、警察はどうやら上から交渉を試みると圧力がかかって、今はまだ動けないとのことだ。

 

くそが、人命を考えたらそんなの関係無いだろ。交渉なんて応えるわけ無いに決まってる。もし応えるようなら、こんなことやるわけないんだよ。そのぐらい理解出来んだろ。

 

そこで警察に関係ない武偵が必要なのか。

 

無駄に思考を巡らせていると・・・

 

 

 

 

 

「いいか、今回の任務の目的は人質の安全、次に犯人の確保だ」

 

遠山の声で考えを一旦止めて意識を戻す。

 

「わかった」

 

「おう、キンジ、俺は裏口を抑えとくぜ」

 

「了解だよ、遠山君」

 

3人口を揃えて返事をする。

 

「武藤、頼んだぞ。俺らはギリギリまで上がるぞ。エレベーターは使わない、階段を使う、足音を殺して進む。ここからは喋らないで行くぞ」

 

武藤が去っていく、俺と不知火は同時に頷く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最上階に着いた、恐らくだがバレてはない。だって扉がほとんど閉まっているし。

 

遠山は武偵手帳にある鏡で中の様子を見ているので、それを覗く。

 

ふむ、人質を真ん中に固めて、犯人は周りにいる。典型的な陣形で一番厄介だ。

防弾装備はなし、普通のパーカーだ。武器は視認出来る限りは拳銃だけ。人質は猿ぐつわをされていて、声は出せない。

 

 

 

 

 

 

 

え・・・・・・

 

 

 

 

 

そこで俺は信じられない光景を目撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こ・・・ま・・・・・・ち?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町だ、人質の1人は俺の妹の小町だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでここにいるんだ?よりによってこんな時に。

 

 

 

汗が流れる。尋常じゃない程の汗が。今までと比べものにならないぐらい。お台場で初めて人を撃った時以上の汗が。

 

心配そうに遠山と不知火が俺を見る。とりあえず頷いたが、頭がこんがらがっている。 

 

 

落ち着け、落ち着くんだ。

 

兄として、男として、俺の成すべきだと思ったことを成せ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠山が強襲科で習ったマバタキ信号で俺と不知火2人に指示を出す。

 

 

内容は 「自分」「撃つ」 「2人」 「近接」 

 

遠山が撃って、犯人の気を散らしてから不知火と一緒に一気に抑えるってことか。

 

やってやる、小町、待ってろ。

 

 

 

 

 

パン!!

 

 

 

遠山は扉を開けてベレッタで天井を撃つ。

 

「なんだ、なんだ?」

 

 

犯人達が騒ぎだす。そりゃびっくりするわな。

 

 

遠山が合図を送る。そして、俺はスタンバトン、不知火はナイフを持って走る。

 

まだ、犯人は動転している。

 

イケるか・・・・・・

 

俺達が踏み込んで、

 

「武偵だ!」

 

小町が驚いた顔をしている。だろうな。

 

 

 

 

 

 

俺は叫んびながら、手前にいた奴の脛を蹴り、俺が蹴った不知火が直後にみぞおちを殴る。これで1人ダウン、銃は軽く滑らせて遠山に渡す。

 

 

 

次の相手に目を向けた時にはもう、

 

「う、うわああぁあぁあぁあああ!!!」

 

 

 

パァン!!!

 

 

 

 

1人が狂ったのか怖くなったのか震えながら銃を撃った。

 

 

 

 

 

 

小町に向けて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果として弾は小町には当たらなかった。掠りもしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段の俺ならば理性でいつも行動している。そんなにあまり感情に身を任せたことはない。リスクリターンの管理はきちんとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の理性が何かどす黒い感情に覆われるのが解る。

 

 

 

 

こんな感覚は初めてだ。

 

 

 

 

 

 

オレノ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナニカガ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチギレタ

 

 

 

 

 

 

 




短めですいません。

これからは台本形式を外します。

ではまた、ばいちっ!

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