ひさびさに仮面ライダーの動画を見て、独りで盛り上がってました。やっぱり、ブレイドは本当良かった!
天気は快晴。雲が少なく、日差しが眩しい。
もう11月も半ばなり、そこらにある木が段々と枯れている。地面には落ち葉があり、そこを歩くとザクッザクッと音がする。
まあ俺は自転車なんだけどね!
留美と一緒にやった。エイトクレインズ………言ってて恥ずかしいな。とりあえず事件は終わり、蘭豹に報告した。するとなんて言ったと思う?誉めもせず、
「あいつ、強襲科にほしいなぁ。育ててみたいわ。なんで探偵科なんや……」
とぼやいていた。それに、
「あいつの親が、武偵を目指すのはいいけど、安全なとこにしなさい。って言ったらしいですよ」
と丁寧に答えたのに、うるさい!って言われて投げられたよ。ひどくない?ひどいよね?
それを遠山に愚痴ったら、よくあることだって済まされたよ。本当、ここって恐いよ。
この前ハロウィンではみんな仮装していたが、そんなの家に引きこもれば関係なしだ。もし文句言われたら、ゾンビってことにしたし。
話は変わるが、武偵高はかなりいい加減な学校だ。
何がって言うと全てと答えたくなるぐらい。だからと言って、学校なので、単位がないと進級できない。
俺はもう進級分はそろえてあるが、授業はこれでもマジメに受けている。学年2位だからな。ちなみに、1位は星伽さんである。
それに今のうちに単位取っとけば、あとあと楽できるし。
他の生徒の横を走り抜け、しばらくすると、校門まで残り100mくらい。
もうここからは生徒の数が多くなり自転車で行くのは厳しくなってきた。そこで降りて自転車を押して歩くことにする。
歩いていると、ちょうど隣に肩に物騒な物を担ぎ、無表情でいて、それでも可愛い、水色の髪をした少女、レキがいた。
「おはよう」
「おはようございます」
レキは、文化祭の時など俺は気まずい思いをしたが、忘れたようにいつも通り振る舞っている。
いや、普段から何を考えているかわかったもんじゃないが。
そのまま俺たちは並んで歩いていると、周りがやたらうるさい。……うるさいのは普通だが、視線がこっちに集中している。
視線の方をこっそり見てみると、女子の集団が俺らに指を向け、キャーキャー騒ぎたてている。
――めんどくせーな。ゴシップとか好きなの?そういうお年頃?
恐らく俺の目はさらに加速して腐っているだろう。
軽やかな足音が俺のところに近づく。戸塚だ。
「あ、おはよう、八幡」
「おはよう!戸塚!今日もいい天気だな!」
おっと、つい戸塚が可愛すぎて大きな声を出してしまった。
「イテッ」
つま先に刺激が走る。……どうやらレキが踏んだようだ。なぜだ?
「なんだよ?」
「…………………」
無視ですか、そうですか。しかし、レキの表情は心なしか怒っている感じだ。
戸塚は交互にそんな俺とレキを見て首をかしげる。
「ねえねえ、八幡」
「なんだ?」
「もしかしてさ、レキさんと付き合ってるの?」
俺が、レキと、付き合ってる?
「どうしてだ?」
「よく八幡、レキさんと一緒にいるよね。レキさんってね、誰かと付き合ってるって情報科の人が言ってたけど、誰かはわからなかったんだ」
「それで?」
「それが八幡かなぁと思って。夏休みの最終日レキさんと狙撃棟でずっといたのって八幡?」
「あ、ああ……」
そんな話、文化祭で聞いたな。
レキをチラッと見下げる。反応は特になし。
「なあ、レキ」
「はい」
「どうなんだ?」
「わかりません」
だよな。
「うーん、そっかぁ。ゴメンね急に」
「気にすんな」
「じゃあ、僕はもう行くね」
用事でもあるのか、戸塚は走っていった。
そのまま無言で並んで歩き、俺は駐車場に自転車を置きに行く。何も言わずに、俺たちは別れ、教室で合流する。教室では未だに席替えをしていない。蘭豹が、面倒だと。だから、まだ隣の席。
「八幡さん」
イスに座り、授業が始まるまで寝ようとしたところでレキに話しかけられる。
「どした?」
「放課後時間ありますか?」
放課後、か。
「今日少し用事あるんだが」
これは断るための言い訳ではなく、本当のことだ。
「その言い方だと、その用事は早く終わりますね」
「だな」
「なら、待ちますので、放課後お願いします」
珍しいな。レキがここまで主張するとはな。これも感情を知りたいという良い傾向か。
「わかったよ」
お昼、食堂にて。
あまり使用する機会がないけど、今日は飯を用意したかったが、あいにく冷蔵庫が空だった。
食堂に入ると、まだ昼休憩が始まって5分しか経ってないのに席はほとんど埋まっている。
しかも空いてる席が何人かのグループとかの横だ。そんなところに入れるほど俺の精神は図太くない。
とゆーことで、パンを何個か買って、外で食べよう。
列に並んで順番待ちをしていると、
「八幡だ」
「ん?よぉ留美」
アミカの留美がいた。後ろには友達と思われる人が数人いる。
………お昼一緒に食べる奴いるんだ。
と謎の敗北感がする。
「そうだ。八幡あのね、私この前の期末で武偵ランク考査があったんだけど、探偵科Dランクになったの」
声は穏やか、しかし表情は嬉しそうだ。
「おおー、良かったじゃねーか」
素直にそう思う。なんだか自分の弟子が成長するって嬉しいな。
「前の事件のおかげで、評価が高くなったの」
………なるほど。俺の時もそうだったな。とはいえ、探偵科も強襲科と同じ試験なのか気になるな。
「留美ちゃーん。行こー」
ふむ、どうやら留美の友達が呼んでる。
「う、うん。じゃ、またね」
「おお」
俺に手を振ってから友達の所に戻る。留美は時々顔を赤くしていたが、まあ、関係ないだろう。
そうこうしている内にパンを3個ほど買った。食堂から出て、校舎裏のいい感じの場所に座って、モソモソとパンを食べる。
この街は良い風が吹くなー。
………このネタわかる人いるかな?ところどころいじってるし、わからないな。
ーーーー放課後。
蘭豹の雑なアイサツが終わると色んな生徒が「どこ行く?」だの「このまま訓練しよーぜ」だのうるさいこった。
そんな中俺は装備科のとある生徒に用事があり、そいつのいる教室に行こうとした。
「八幡さん。私もご一緒してよろしいですか?」
教室から出る寸前、レキが話しかけてきた。振り向くと、荷物を片付け終えたらしい。
「…………なんで?」
俺は面倒な顔をする。いや、俺の用事が終わったら待ち合わせだ。わざわざついてきても、ね。
「あとで合流するなら、最初からしとこうかと」
「そうか。まあいいぞ」
はぁ~~とため息をつきながら同意した。
「ありがとうございます。………
あとイヤそうな顔、あまりしないでください」
レキはムスッとすねた表情になる。おお、あのレキがここまで主張してくるとは(本日2回目)。八幡、感動するよ。
そう思い、ジーっとレキを見つめてた。
ーー数秒後、レキは顔を赤らめてうつむいた。うつむきながら、チラッ、チラッと俺を見てくる。なにそれ可愛い。
「じゃ、その行くか」
「はい」
そいつのいるクラスを覗いた。が、もう姿はなかった。荷物もないとなると、部屋に帰ったか、装備科の所に向かったのか………。
今どこにいるのか連絡してみた。返信は装備科の棟にいると。移動の早いこと。
俺が歩くと、その後ろにレキがついてくる形だ。周りから見られている気もするが、気にしない。どうせ俺ではなくレキを見ているのだから。
装備科の棟に着き、目的の人物がいるかどうか確認しながら入る。
進んでいると、工具や部品が大量に積んである山の横に小さい山がある。
――って違う。あれ材木座だ。何やら作業中だ。俺からしたら専門的すぎて何やってるかさっぱり。
「材木座」
しばらくして、手に持っていた工具を地面に置くのを見てから声をかける。
「おお!八幡!して、何用か?この前メンテは済ませたであろう」
「いや頼みがあるんだが」
「ふむ、お主が我に頼みとな。ま、盟友とも言える我らからしたら当然か」
「………平賀さんに頼むぞ」
「ごめんごめん八幡!平賀さんに頼むのはご勘弁を!」
涙目になり、俺の体にすがりついてくる。う、うっとうしい。
「うるせぇ!」
「ギャフン!!」
つい、そのふくよかな腹を蹴ってしまった。勢いよく転がるなー。
「それで、頼みとは?」
仕切り直し、互いに地面に座る。
「これなんだが………」
そう言いながら、腰のホルスターから武偵になってからの俺の愛銃のファイブセブンを材木座に渡す。
「むむっ。何か不調があったのか?」
「いや、そうじゃなくて。……これにフルオート機能をつけてくれないか?」
「ふむ、なるほどなるほど」
「この銃ってP90のサイドアームだろ。P90はサブマシンガン。それみたいに一気にばらまきたいんだよ」
「確かに、FN社の製品であるP90は全く同じ銃弾をお主のFN. FiveーseveNでも使える。本来その目的で製造されたからな」
「イケるか?」
材木座はあぐらの姿勢でしばし悩むと、
「心配するな。完璧に仕上げてみせようではないか」
膝をパン!と叩き、意気込む。
「頼むぜ」
「任せるがいい。時間は……そうだな、できたら連絡するが、目安は4日ほどだ。それで八幡」
「なんだ?何か問題か?」
「いや、まあ、問題といったら問題であろうが、………なぜレキ殿がここにいるのだ?」
そう俺の右横を見る。そこには、正座をしたレキがいるのだ。
「気にすんな」
「まさか、お主………リア充になったのか?」
あ、これめんどくさいやつだ。
「それじゃ、よろしく」
「ち、ち、ちくしょーめー!!」
材木座が叫ぶと同時に俺とレキはここから退出した。声でかいよ。
今日はハロウィンだけど、あっさり流しましたw