はい、死にました。数Bムズい
カルテットは2話予定です
はあ……、とうとう来てしまったよ。え?何がって?カルテットだよ!
心底面倒だ。中学生の時は行事をサボっても痛くもかゆくもなかったが、武偵高でサボったら、痛いんだよ、物理的に。
蘭豹先生何か気に食わないことがあったら、殴るんだよ。主に恋愛事で………。コレ、この前も思ったな。
その話は別にいい。しかし、やるからには自分の仕事をこなさないといけない。この考え本当に社蓄に染まってきている俺ガイル。
仕事といっても隠れて、見つからないようにレキを抑えるだけだが。まあ、それが簡単に出来れば苦労しないんだけどね。
カルテットのスタート地点はステージ四隅の北のギリギリの場所だ。相手チームは対角線上つまり南にいる。最初の10分で半径1kmまで移動していいことになっている。
「多分レキは移動出来る範囲で一番高いビルにいるよなぁ?」
「恐らくそうだよな」
武藤と遠山の話に俺も参加する。
「もしかしたらもっと高いビルに移動するかもしれない」
「だったら高いビルを中心的に索敵すんぜ」
武藤がラジコンを空に飛ばす。
「ああ、頼む。俺は移動を開始する。」
「頑張ってね」
「任せたぞ、比企谷」
リーダーからのお達しだ。気合い入れるか。
とりあえず、見つからないようにビル群を駆けぬかないといけない。ビルの合間を縫いながら走る。
おっと、移動出来る範囲はここまでだな。チラッといた監視員が俺に注意してくる。
にしても1kmを走るのに3分かからないとは、少し驚いた。ただ走るだけなら未だしも、遠回りしながら走ったからな。中学とは違って結構体力ついてきたな。
ブブ――――――――!!
始まりのブザーが鳴った。
よし、まずは武藤の連絡待ちだ。今俺はビルのオフィスに身を隠している。
待つこと2分
『レキを見つけた、比企谷がいる地点から1.5km南東の一番高いビルにいる』
俺は北西側にいる。
「つまり、俺は」
『わかってるみたいだな。もう比企谷はレキの射程圏内にいるぞ。気を付けろ』
「了解した」
もうレキが狙える範囲に俺はいる。狙撃距離は替わるから確証はないがた。Sランクならそのくらいやるだろうな。
一応の救いはレキの位置が判明していることだ。これでどこにいるかわかんないとか怖すぎだろ、全く。でも、相手はSランク。油断したら一気に殺られる、慎重に行くぞ。
ーキンジsideー
相手に車輌科(ロジ)がいたことを懸念していた。
今俺たちの状況は島苺が運転しているトラックで追っかけ回されている。トラックの中には峰理子、平賀文もいる。
位置は多分だがレキが報告したな。あの目を侮っていた。視力6.0これ程脅威になるとは。
何回かベレッタでタイヤに迎撃しているがあっさり弾かれる。防弾タイヤだ。
用意がいいな。思わず舌打ちする。おまけにこっちは実弾ではなくゴム弾だ。島苺に平賀文、流石の手際だ。
「武藤、なんか乗り物ないのか?」
「悪いな、キンジ。比企谷に頼まれていたラジコンの調整が予想以上にかかっちまった。ここら辺りに捨てられいる車も無さそうだ」
「もうこれはバラけた方が良さそうだね、どうしよっか?遠山君」
不知火の言う通り、確かにこのままでは3人まとめてレキの射程圏内に入ってしまうかもしれん。向こうの車は1台しか無いな。
「わかった、不知火の言う通りにしよう。比企谷からの連絡次第では合流するぞ」
「わかった」
「了解だよ」
早くレキを抑えてくれよな、比企谷。一時間も車と追いかけっこは嫌だぞ。
何だ?島苺が奇声を上げて同じ車輌科の武藤を狙っていた。島苺私怨とか入ってないよな?1年の中ではライバル関係と聞くけど…………。
ー八幡sideー
不味い、残り約700m地点で止まってしまった。理由は簡単、レキの所に近づくには10mはある大通りを通らないととても近づけない。どうするべきかと迷っていると。
うん?何人かの声が聞こえる。これは…………何だ?
そうか、羨ましいことに今日はカルテットに参加する生徒以外は学校休みだ。ちょうど上級生の男女集団が歩いている。しかも防弾制服で。
ちょーっと邪魔するぜ。
これに紛れて移動するぞ。これなら何とかなりそうだな。
俺のステルスは1対1の時にも有効だけど、恐らく集団に隠れるほうがより性能を発揮する。………なんだか中二病みたい。
ーレキsideー
駄目だ、あの人だけ見つからない。
数分前に理子さんたちにキンジさんたちがいる位置を教えたが、そこにはあの時コンビニで出会ったアホ毛が特徴な人、比企谷八幡がいない。
彼は席が隣で観察しているけど、風が警戒しろと言った理由が未だにわからなかった。しかし、今日その理由が少し理解出来た気がする。
それは隠密に特化している、言い方を変えればただ単に影が薄いことだ。今まで相対してきた人物はやはりそれなりの気配やオーラがしたものだ。
だけど、比企谷八幡は異質なのだ、気配やオーラを感じさせない。
これは比企谷八幡は私にとって一番の天敵になるかもしれない。
その考えは今は放棄だ。それよりも、急いで探さないといけない。あそこの大通りにいる人たちは……多分休みの日だから出掛けているのだろう。
ー八幡sideー
ふー、やっとレキのいるビルに着いた。多分バレてないはず、武藤によればレキは屋上にいるらしい。屋上に行くのにドアを開ける音で気付かれるかも・・・
どうする?考えろ、ぼっちは無駄に思考速度が速い。だから考える
お、一個案を思いついた。かなり単純だけどな。この作戦のためには
「武藤、今どこだ?」
『あ――――!今トラックと鬼ごっこだよ』
煩いな。向こうも大変そうだ。
「レキの射程には入っているか?」
『ギリギリ入ってねーよ、で?なんだ比企谷?』
「合図したら、レキに撃たれてくれ」
『はぁ!?どういうことだ?比企谷!』
………鼓膜破れるわ。
「レキにわざと撃たすために武藤にはレキに姿を見せてもらう。レキに見られたらレキの射程圏内で複雑な動きをしろ。路地裏に逃げるとか、そしたら多少は意識を武藤に向けるはずだ」
『そこで比企谷がレキを抑えるということだな。ちっ、わかったよ。ミスったら轢いてやるぞ、ロードローラーとかで』
「それは絶対嫌だ、だったら成功させるしかないな」
『そこは素直に任せろって言えよ、回りくどいぜ。やっぱり捻くれてんな』
なんだよ、捻くれているって俺はいつでも自分に素直だぜ。
「じゃあ、頼むぞ」
さてと、ビルに潜入開始。足音をなるべく殺して進むぞ。エレベーターは動いているが、エレベーターの音でバレるのは避けたい。疲れてしまうけど、走るか。
2分で屋上のドアの前に到着した。ちなみにこのビル15階建てで登るの超大変だったよ。
「武藤、ゴー」
『おう』
しばらくすると………、
「私は一発の銃弾」
なる声が聞こえた。
何だ?暗示みたいなもんか?
その直後に。
――――――――パァァン!!!
銃声がした。
瞬間俺はドアを慎重に開けて気配を最大限に消した。そしてレキの後ろに行く。俺は右手にファイブセブン、左手にスタンバトンを持っている。
スタンバトンとはスタンガンの長い棒状のような武器だ。
レキの後ろに立ち、スタンバトンを首に当てて、
「ライフルをこっちに寄越せ、じゃなきゃ気絶させるぞ」
もうすぐ夏アニメスタート
皆さん何を見る予定ですか?
こっちはクオリディア・コード楽しみにしています!
LiSAさんオープニング歌いますからね