『プロローグ』
その日は、なんの変哲もないいつも通りの日常だった。
けれど、"日常"が"非日常"に変わるのは、いつだって本人の意思を無視して、突然だ。
その場にいた誰一人として反応できないまま、一気に絶望の淵に叩き落とされる。
燃え盛る炎に、崩れる建物。押し潰され炎に巻かれる人々。
その場は、一瞬にして地獄とかした。
下手に手を出せばギリギリのバランスで保っている建物もすぐに崩れ落ちる。
助けに来たはずのヒーローさえも手が出せない状況。
せめてもと、消火活動をするも、そんなものは焼け石に水。火は燃え盛るばかり。
火は飛び火し、その規模は広まっていく。
その地獄は、No.1ヒーローであるオールマイトが来るまで続いた。
何百、何千人もの人が死んだ。史上最悪の事件。
のちに『天災』と呼ばれ、巻き込まれた人を殺し尽くした事件。
けれど一人だけ、生き残った子供がいた。
ヒーローを。そして社会のすべてを憎み恨んだその子供は、けれど踏み留まる。
そして少女は、ヒーローに出会い。多くの人に関わっていくにつれ、少しずつ変わっていく。
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『設定』
九条 燐 (くじょう りん)
無個性。
自身の身体を虐めて虐めて虐めぬいて、限界まで鍛え続けた結果。通常では考えられないほどの筋力を得る。
成人男性の筋力程度ならば片手で簡単に押さえ込める。
一度の跳躍で一戸建て程度の高さまで飛べ、ビルの間を飛んだりしてさらに上に移動することもできる。
一通りの武術を会得しており、パルクールも会得済み。
刀を使う。
幼い頃の事件で母親を見殺しにしたヒーローに憎悪に似たものを抱いており、社会に疑問を持っている。
他人を助けるためならば自分が傷付くこともいとわない。
目の前にいる人は一人残らず助けようとする。
助けを呼ぶ声が聞こえれば例え通学途中でも助けに向かうが、その反対に、相手をしているヒーローが余裕であれば手を出さず、場合によっては周りの避難を呼び掛ける冷静さも持ち合わせている。この事からもただ「気がついていたら体が動いていた」というわけではなく、なんらかの意思をもって動いている。
人を助けるということに固執しているが、その反対に、助けた人にたいして冷たく突き放すような対応や、普段の付き合いなどがまるで他人を拒むかのようという矛盾した行動をとることも。
まだ進めるにも関わらず、立ち止まり自分で可能性を潰すやつが大嫌い。
趣味は鍛練。
父親とは疎遠になっている。
ヒーローが嫌いだが、唯一助けてくれたオールマイトだけには他とは違う態度を見せる。