Exceeding the linit   作:晏佳@12

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入試

あれから担任に雄英に行くことを伝え、受験勉強を頑張った。

特に実技。

 

最高峰とまで言われてないる雄英の試験が簡単なわけがないからね。

私はそもそが人より一歩も二歩も後ろからスタートするんだ。今までのような生半可じゃダメ。

 

筆記?そんなものは余裕ですよ。強いだけじゃ何か言われるから文句言われないように勉強だけはそれなりにやってきたし。

 

 

 

 

 

そんなこんなで時間なんてあっという間に過ぎ去り、今はその雄英に来ています。

 

 

受験とあって皆緊張しているけど、やれるだけはやった。あとは実力が発揮できるかだけだ。

 

「あ」

 

すると例の男がいた。メチャクチャ震えてるけど。

 

「ねぇ」

「ひゃい!!」

 

声をかけるとこっちが驚くぐらい跳び跳ねて勢いよく振り向く。けれど相手が私だと気がつくと途端に落ち着いた。

 

「あ……えっ、と」

「ああ、名前いってなかったっけ?私は九条燐。君は?」

「あ!ぼっ僕は緑谷出久!あなたも雄英に!?」

「うん。君も………その様子だと大丈夫みたいだね」

 

彼の姿は前とは比べ物もならないほど変わっていた。

いい具合に引き締まってるし、ここにいるということはそういうことなのだろう。

 

「じゃあお互いに頑張ろうね」

「はっはい!」

「………敬語じゃなくていいよ」

「え!う、うん!!」

 

同い年で敬語と言うのに違和感があったので指摘すると、緑谷は顔を真っ赤にして返事した。

席が違ったのでそこで別れる。

 

「説明、面倒………」

 

ボソッというが、その言葉を拾うものはいない。

 

プロヒーローであるプレゼントマイクが説明しているが、書いている紙を一読して早々に寝る。

昨日はちょっと遅くまで起きていたから眠い。

 

プロヒーローとは何度か現場でみてるけど、ああいう人がいると知ると早々にその場を離れるから実際にあったことはない。それでも、彼らも確かにヒーローなのだと実感することは十分できた。

 

けど、どうしても彼らをヒーローだと認めたくはない。

実感はできる。でも納得は出来ない。

彼らは確かにヒーローだけど、私にとってはヒーローじゃないんだ。

 

 

周りがざわめきで目を覚ますと、説明が終わったようで皆席をたち始めていた。

 

次はいよいよ実技試験だ。

 

私はケースに入っている刀を肩に背負い直して人の波に乗る。

この刀は事前に申請してるから問題はない。

 

緑谷は………別の会場か。

ちょっと見てみたかったんだけど。まあいいや。

 

 

会場では精神統一している人や準備運動している人など、皆思い思いのことをしていた。

 

私はケースから刀を取りだしケースは小さく畳んでしまった。このケース簡単に納められるから便利。

 

 

『はいスタート!』

 

プレゼントマイクが唐突に言った言葉に、ほぼ反射で走り出す。

 

『どうした!?さいはもう投げられてんぞ!?』

 

その言葉に遅れて他の人も走り出す。

 

 

目の前には、仮想敵。

 

「邪魔」

 

ロボなら遠慮なくやっていいよね?ということで一太刀で破壊する。

 

止まってなどいられない。

これはヴィランだ。例え仮想敵でロボでも、ヴィランなのだ。一分一秒でも早く破壊し、怪我人を最小限に留める。やることは変わらない。むしろ目標が多くて立ち止まっている暇などありはしない。

 

仮想敵をすれ違いざまに一太刀で破壊し、私はどんどん進んでいく。

 

 

 

 

 

 

「なんだよ、あいつ………」

 

ポツリといった受験者の言葉に、それを聞いた人は同意するように頷く。

 

彼女は一番に走りだし、一太刀で次々と破壊し続ける。

決して立ち止まることなく、打ち漏らすこともないそれに。彼女が通った道は仮想敵の残骸が散乱していた。

 

 

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