Exceeding the linit   作:晏佳@12

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合格

入試から数日後。

雄英から一通の郵便が来た。

 

恐らく合否通知。

私は封を開ける。中には小さな装置と紙。

その装置を起動させてみると、目の前にオールマイトが広がった。

 

『私が!投影された!!』

 

いきなりのことで驚いていると、そのまま話は進んでいく。

 

『君のポイントはヴィラン75ポイント!そしてなんとレスキューポイント50!!ぶっちぎりの一位だ!!』

 

オールマイト声でかい。

 

若干煩くて眉をしかめるが、次の瞬間オールマイトの声色が変わった。

 

『君は無個性ながら道行く仮想敵をことごとく倒し、怪我をしている他の受験者も助けていた。それは素晴らしいことだ。けれど、君がこの道を行くというのは、決して楽な道のりではない。

君は無個性だ。周りから一歩も二歩も後ろからスタートすることになる。

だが君はそのハンデを他ならない自分の力でなくした!!

胸を張れ!この結果は!君自身の手で掴んだ!』

 

 

それで映像は切れるが、私はオールマイトの言葉を噛み締めた。

 

 

 

 

茨の道。そんなこと百も承知だ。

それでも、私は進まなければいけない。

 

 

「覚悟は、とうの昔に決まってる」

 

 

 

やっと。スタートラインだ。

 

 

 

 

____________________

 

 

入学初日。

真新しい制服に身を包んで、愛刀を肩にかけて家を出る。

 

ちょっとどころじゃなくて一時間も早いけど、道中何があるかわからないから早く出とくのにこしたことはない。

 

家から雄英まで徒歩で約20分ぐらい。

決めたときは思いの外近くて助かった。

 

少し歩くとすぐに人混みに入る。

ここら辺は交通量も多いし人が多い。だからよく事件が起きる。

 

けど、雄英が近いということと都内だということもありヒーローもその分多い。

だから事件が多いとはいっても大抵ヒーローがすぐに、とは言わないが駆けつける。

 

でも、やっぱり手が足らないのか。ヒーローが来ないときだってある。

ヒーローが遅れれば遅れるだけ人が傷ついて死ぬ。

 

 

「ヴィランだー!!」

 

「………」

 

早めに出ておいて正解だった。

 

 

人通りの多い交差点で一人が叫んだ言葉にあっという間に逃げ出す人々。

その波の先には、明らかにヴィランですと言っていそうな男。

 

周りにヒーローは影すらない。

 

 

私は一気に走り出した。

 

男が逃げる途中で転んでしまった人に個性で強化したのだろう歪な拳を振り下ろす。それをすんでのところで刀で防ぐ。

 

「あっ……君は……!」

「さっさと逃げる」

 

その人が何か言おうとしたけど、その前に刀を捻って男の腕を弾き、後ろにいた人を背後に押し出す。それに慌てて逃げ出した。

 

 

邪魔されて苛立ったのか、男は完全に私に狙いを定めたようでこちらを睨み付けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遅刻しないといいけど。

 

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