東方重空光 〜 closs the Time axis   作:R-9/0

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 想起



記憶と記録の再生

 目を覚ますと、視界に入ったのは天井だった

 体を起こそうとするが、左肩が痛む

 あぁ、そういやレーザーにやられたんだったな。

 “誰か”。あぁ、こう呼ぶのも不便だし青鱗翼の人って呼ぶか。あの翼以外に特徴無かったというか見てなかったし。

 大丈夫かな、私の肩貫通してたのなら当たってるハズだけど。

 

 「あら、起きた? それで――」

 「お金は持ってません」

 声をかけられ、反射で声を返す

 「無一文からどうやってお金を巻き上げるって言うの?」

 

 声をかけてきたのは赤白の巫女服に赤いリボンと、特徴が多い服装の博麗(はくれい)霊夢(れいむ)

 

 「お金の代わりに体の部位賭けたりしてる人もいるそうですよ」

 「要らないわよそんな物。私は霊夢。博麗の巫女よ。それで、何やってたか覚えてる?」

 「大体は」

 青鱗翼の人に担がれ魔理沙(まりさ)に追われて首が折れかけた事までは。

 

 「魔理沙と背中から翼が生えたのがあんたを運んで来てね、2人共気まずいからって外にいるわ」

 「私といるより、その2人だけでいる方が気まずそうな物ですが。……あの2人、何があったんてすか?」

 「紅魔館の連中に食われかけて、それで反撃してたら魔理沙が紅魔館を襲ってると勘違いしたらしいわよ」

 やっぱりあっちの方が気まずいのではなかろうか。

 

 

 突如空中が裂け、多数の目がある空間が現れる

 「お邪魔するわ」

 その空間から、中華風の女性が現れる

 

 「あら? 思ったより驚かないのねぇ」

 「あなたは知っていますから。八雲(やくも)(ゆかり)さん」

 「何回も見れば驚かなくなるわよ。それで、何の用? アレはまだ先でしょ?」

 

 「えぇ。……肩を痛めてる所悪いんだけど、そこの人間。ちょいとお時間良いかしら?」

 私を指して話をしたいと言う女性の名前は八雲紫。

 幻想郷を創った賢者の1人で、最も神に近いと言える程に強大な妖怪だ

 

[◇]

 

 「悪かったな、お前が被害者だとは思ってなかったよ」

 「いいって、焦りはしたけどお互い怪我は無いんだ」

 僕と話をしているのは霧雨(きりさめ)魔理沙(まりさ)、普通の魔法使いと名乗っている女性だ。

 

 「ただ、途中で巻き込んでしまった彼には謝らなきゃ」

 「分かってはいるんだが……気まずいな」

 「僕も分かってはいるのだけれど……気まずいね」

 今は神社を出てどこかへと歩いている。行き先は聞いても教えて貰えない。

 

 

 「そういや、私は名乗ったけどお前は名乗ってなかったな。何て言うんだ?」

 「平太(ひらた)だ」

 「よろしくな、平太。それで、本当にどうするんだよ……」

 「流れ弾当てて気絶させたのを担いで走り肩を負傷させ首の骨が折れかけた。僕なら許さないよ」

 

 魔法の森の中で何か考え事をしていた彼に、翼から飛ばした鱗を間違えて当ててしまった。

 それを森の中に残しておけず担いで走り回り、最後に魔理沙の懐に飛び込んだ際に肩を負傷させてしまった

 

 「素直に謝れば?」

 「結局それしか無さそうだね。戻ろうか」

 「あぁ、そうだな。普通に謝るしかな――」

 魔理沙が急に固まる

 視線は僕ではなくもっと後ろの方を見ているようだ

 

 「どうかした?」

 「振り返ってみろ」

 振り返ると、何も見えなかった。

 真っ暗で、入ったら自分の声すら聞こえなくなりそうな闇が視界を覆っていた。

 

 「わはー。驚い――」

 青鱗翼で闇を斬る

 この闇の中には人が入っているか? それは無い。これは妖怪だ

 妖怪は殺す。慈悲を与えてやる必要は無い

 

 「何すんのよー」

 闇が晴れ、中から僕より頭1つぐらい低い女の子、いや、妖怪が現れる

 「人食い妖怪が真後ろにいて何もしない方がおかしいだろ、とはいってもこれはやり過ぎだが」

 

 「違うんだけどねー。そっちのはやる気みたいだし、遊ばせてもらうよー。スペルは――」

 妖怪の首を狙って斬りかかる

 「おい」

 ――のを魔理沙に止められる

 

 「ルール無視は頂けないな。ここは幻想郷だ。何か気に入らない事があるなら、スペルカードルールで勝負しろ」

 「お前が言うな」

 「……なら、せめて弾幕使えとだけ言っておくぜ」

 「話は纏まったー? ルール無視なんてしたら……もういっそ消滅した方がマシだと思うぐらいの……」

 「ルーミア……ッ! もういい……ッ! あの時の事は忘れろ……ッ!」

 ルーミアって言うのか。

 話を始めたルーミアと、それを聞いた魔理沙の顔色がわるくなる。

 

 「話はそれだけか?」

 ルール? 馬鹿馬鹿しい。そんなのを守る必要があるか? いや、無いね。

 何が起ころうが、こいつを殺せるのなら構わない。

 

 「うん、これだけ。じゃあ、始めよ――」

 「――待った。私が相手になろう」

 どこからともなく現れた女が妖怪を後ろに押し、僕の前に立つ

 「分かったわ。じゃあ私はもう一人の方と遊んでくるね」

 ルーミアが魔理沙の元へ飛んで行く

 

 「久しぶりねー」

 「おう、そういや最近は見なかったな」

 「今回は『聖者は十字架に磔られました』っていっているように見える?」

 「へへっ、ちょっと懐かしいぜ。『人類は十進法を採用しました』って見えるな」

 

 「狐……!」

 「また会ったな、有翼人。あの時は油断していたが今度は簡単には行かないぞ」

 この女の名前は八雲(やくも)(らん)

 僕を殺そうとした妖怪共の1人だ




 千歳ヶ丘もなかさんの小説とのクロスになります

 妖怪は全てブックスんだ、慈悲はない
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