東方重空光 〜 closs the Time axis 作:R-9/0
木々に囲まれながら、意識を研ぎ澄ます。
後ろからクナイが飛んでくる。
避けられないので、防御する為に翼を広げる。
が、どこからが飛んできた別のクナイがぶつかり、クナイがあらぬ方向へと飛ぶ。
巧妙に計算されたクナイは周りの物に反射し、僕の足に突き刺さる。
一体僕は、何をやっているのだろうか。
あの狐の首にでも1発入れられればそれで終わる。
なのに、今はこうして遊ばれてる。
妖怪に。人じゃない奴に。狂った奴らに。
――ふざけるな。
――殺してやる。
僕が今こうして苦しんでいるのは誰のせいだ。
――アイツだ。
――殺せ。
――そうだ、
ダメだ、魔理沙の相手も含めて3人を相手する事になる。
――やれよ。1発で崩れたザコより強い奴はこの中にいない。
――殺せ。
――殺せよ。
[◇]
「霊夢、客人に茶の1つも出してはくれないの?」
「この前あんたが茶葉を全部盗っていったじゃない」
霊夢が紫を哀れむような目で見ている
ボケが始まってきた祖母でも見ているような目だ
「盗ってるんですか……」
「盗んでないわよ、ただ死ぬまで借りてるだけよ」
「言いたい事は多々あるけど、とりあえずそっちの話をして」
どこかのモノクロみたいな事やってるのか……
それは相手が長寿者で、魔理沙が人間だから通用する理論だからね?
理不尽には変わりないけど。
紫の目つきが真剣になり、溜めてから話し始める
「早速だけど、本題を。今から話す事はあなたの生き方を曲げる。だけど、この話を知るかどうかの選択肢を与える事は出来ない。だから、覚悟して聞いてほしい」
私の生き方を変える? 生き方……生き方?
「私今までどうやって生きて来たんですか?」
紫が少しの間硬直し、目つきが崩れる
「ぷ……ククっ……何よっ、真面目に話してたのにっ、ふ……コミカルに……ぺはっ……あは……」
突然笑いを堪え始めた
そんなに笑えるような話し方してたのか……
「ご、ごめんなさい。爽やかに言う物だから。それで、とりあえず本題を言うわよ」
笑いを抑えた紫が、また真剣な目つきに戻り話を始める
[◇]
ルーミアと向かい合って何かの準備をしていた魔理沙に翼の鱗を飛ばす。
が、魔理沙に軽々と避けられる。
魔理沙は八角形の何かを取り出す。
「売られた喧嘩は買わずに盗む主義なんだ。恋符――」
それを僕に向け、何かを呟く。
それは周りの大気を歪ませ、最後には光を放った。
[◇]
「えーと……つまりどういう事ですか?」
「
「最初からそう言えば解り易かったのでは?」
「細かい事省いて伝わらなかった事があったら困るでしょう?」
あぁ、なるほど。
突然轟音が鳴る。外を見てみると、一筋のと言うには太過ぎる光が辺りを照らす
なんだ魔理沙か。
マスタースパークにしては威力が低い気が。マスタースパークのような懐中電灯の方なんだろう。
相手は妖精の誰かかな。楽しそうで何よりです。
「魔理沙ね」
「魔理沙でしょうね」
「魔理沙さんですね」
\満場一致/
「何やってんのよアイツ」
「
「マスパじゃなく懐中電灯で?」
「略称で呼んでるんですね」
「当たり前じゃない。マスタースパークマスタースパーク言ってられないわよ」
確かに。私も略称にしとこう。
ところで、マスパのような懐中電灯の“やる気を削ぐ光”ってどんな物なんだろう。
今度魔理沙に頼んで浴びてみようかな。
「話を戻すわね。それで、水が溢れるのなら水を減らせばいい。だから、減らす事に了解と了承を」
[◇]
が、その光は目眩まし以上の意味を持たずに消えた。
「ハァ、とりあえず1発撃ったが。どうしたんだ? 相手は私じゃないぜ?」
「眩しいのだー」
「嘘つけ絶対眩しいとか思ってないぞ」
魔理沙は八角形の物をしまい、気怠げに何も無い所を指差す。
「お前を人質にしようとすればアイツは出て来る」
「…………さぁな。アイツは私に価値を見出してない説があるし、放っておくだろうぜ。――卑怯な手を使って戦うってのは妖怪の賢者の式としてどうなんだ?」
先ほど魔理沙が指差した場所から、青みを帯びた火が現れすぐに人型を形作る。
「そうだな」
火が弾け、1つの塊になり僕を燃やそうと飛んで来たので、近付いた所を翼で弾き飛ばす。
火があった場所には、9本の尾を持つ異形が立つ。
それを確認し、すぐに一瞬で距離を詰める。
「ちょっとしたトラウマでな、正面からというのは抵抗がある。だから、こうしよう」
「目も当てられない状態にしてやるッ!」
殴りつけようと翼を伸ばす。
……当たった。深々と。このまま、横に動かせば――
という所で異形はまた青みを帯びた火に変わった。
『狐狗狸さんの契約』
音は聞こえなかったのに、確かに声が聞こえた。
これは何かの宣言だ。何故かは分からないけれど、確信出来る。
こう結論付けた直後に、12本の光で出来た両刃の剣が僕の周りを飛び始めた。
そうだ。アイツに当てられたんだ。この剣だって。
そんな風に思い翼ではたき落とそうとしたが、翼が軽く炙られるだけだった。
直後、翼が灰に変わった。
不思議と痛みは無かった。だが、魂にポックリと風穴があいたような気がした。
『どうやって目も当てられない状態にするつもりなのかは分からんが――』
雨のように大量の粒のような物が周囲に漂う。
『――目どころか、色々当てられない状態にしてやるよ』
雨粒が落ち始める、剣で出来た籠の中に。
もっと早く投稿できたのですが、某工場ライン建造ゲームやってて遅れました。
だが私は謝らない。
引き続き、千歳ヶ丘もなかさんの小説とのクロスです。
クロスオーバーと言いながら3話も登場させてるのは大丈夫なんですかね……
大丈夫だ問題ない、略して大問題だよ(自問自答)