今回は短いです。
仲間内の顔見せと、新キャラの告知的な感じでございます。
本局の食堂を訪れたユーノとフライハイト、そしてヴィヴィオの三人は、そこに待っている元・機動六課フォワードの面々と対面した。
「えっと、皆は……――」
「こっちやで~、ユーノくん」
「――はやて、皆。久しぶり、ちょっと遅かったかな?」
「いいや、時間ぴったりやよ」
六課のメンバーたちが付いていたテーブルに、ユーノは二人を連れて加わる。
「なのはママ~」
「ヴィヴィオ~」
そう言って母・なのはに抱き着くヴィヴィオを、皆微笑ましく見守っていた。
しかし、フライハイトは見知らぬ面々を前にして、不思議そうな顔をしていた。人見知り――というより、純粋に目の前の人々が誰なのかと思っている様子である。ヴィヴィオとは違い、フライハイトは元・六課の面子とは顔を合わせたことが無い。
なのでユーノは、早速フライハイトに皆を紹介するべくフライハイトにこういった。
「ハイト、ここにいる皆はね? 今、ハイトの記憶の手がかりを探すのを手伝ってくれてる僕の友達やその部下の方たちでね……」
そう言ってまずは代表年て六課の部隊長だったはやてにユーノが視線を向け、自己紹介を頼む。はやても心得たとばかりに、自己紹介を始める。
「始めまして、私は八神はやて言います。よろしゅうな、フライハイト」
「始めまして、はやてさん。フライハイトです」
「オッ、ええお返事やねぇ。じゃあ次は……」
そう言ってはやては次に自己紹介する人は、と言う視線をなのはとフェイトに向ける。二人もそれを受け、はやてに続いて自己紹介をする。
「始めまして。ユーノくんの友達で、ヴィヴィオの母の高町なのはです。よろしくね、フライハイト」
「ヴィヴィオの?」
「「うん♪」」
フライハイトの問いかけに、母娘そろって答える。その様子に皆が二人は親子だなーと、と微笑ましく感じた一同だった。
それに続けて、なのはの次にフェイトが自己紹介する。
「フライハイト、初めまして。フェイト・T・ハラオウンです。私もユーノの友達です」
「フェイトさん……」
「うん、よろしくね」
「はい」
「ふふ、じゃあ次はエリオとキャロ。お願いね」
「はい」
「分かりました」
そう言って返事をする赤髪の少年と桃髪の少女。
「始めましてフライハイト。僕はエリオ・モンディアル」
「私はキャロ・ル・ルシエ。よろしくね、フライハイト」
「よろしくお願いします」
このメンツの中では比較的年が近いからだろうか? フライハイトは二人に言い方はまだ硬かったが、先ほどよりも大分砕けた調子に返事をした。
エリオとキャロは、スバルとティアナにバトンを渡す。
「じゃあスバルさん、ティアナさん。お願いします」
「うん」
「分かったわ」
そう言って二人は自己紹介を続ける。
「フライハイト、私スバル。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします。スバルさん」
「私はティアナ、よろしくねフライハイト。スクライア司書長……ええと、ユーノさんには執務官の試験の為の勉強でお世話になってるの」
「ファータに?」
「ええ。フェイトさんに紹介してもらってね」
「フェイトさんに?」
そう言って、フェイトの方に視線を向けるフライハイトに、フェイトはにこやかに答える。
「フフフ、ユーノの教え方は分かりやすいからね。私も昔、執務官試験を受ける時にユーノに教わっててね……。ユーノ忙しいのに、付きっ切りで勉強に付き合ってくれて、そのおかげで試験に受かれたんだ」
本当にユーノのおかげで……と、昔話とユーノに対する感謝を語るフェイトをユーノは照れた様にして頭を掻く。そんな二人をちょっと面白くなさそうに見ている人が数人いたのだが、ユーノは気づかない。(フェイトはその豊かな胸を張るようにして、ちょっと得意げな様子である)
そんな二人を一番面白くなさそうに見ていたなのはとはやては、そこで二人の会話を一旦そこ出来る。
「むぅ…………二人とも~その辺でいったん終了ー!」
「せやせや、まだ家の子ら残ってんねんで?」
「あ……ゴメン」
フェイトは調子に乗りすぎたかと思ったらしく、申し訳なさそうにして謝った。
「じゃあ次はヴォルケンリッターの皆さんに……」
「じゃあまずはシグナムからいったって」
「はい、主はやて」
ユーノが、ヴォルケンの面子に自己紹介のバトンを渡すと、はやてがシグナムから頼むと促した。それに返事をしたシグナムから順々に自己紹介をしていく。
「シグナムだ、よろしく頼むぞフライハイト」
「はい」
「じゃあ次は私ね。この間会ったし、覚えてくれてるかな?」
「はい、覚えてます。シャマルせんせー」
「ふふ、改めてよろしくね?」
「はい」
「あたしはヴィータだ。よろしく」
「はい。よろしくお願いします、ヴィータさん」
「……ザフィーラだ、よろしく頼む」
「あ、はい……」
ザフィーラのところでちょっと詰まったフライハイトだが、まぁこの世界ではしゃべる動物はたいして珍しい事ではない。
取り敢えず自己紹介を終えた一同だったが……、フライハイトはまた少しだけ意識の飛んだような瞳になりこうつぶやいた。
「夜天の……守護、騎士…………」
その言葉は小さかったが、一同は取り乱さずにその言葉を聞き…………やはりこの子が、古代ベルカに何らかの関わりを持っているだろうことを確信した。
《まさかとは主っとったけど…………まさか本当に知っとるとは》
《しかも、『闇の』ではなく『夜天の』と……》
《コイツ、本当に何者だよ……?》
《ハイト君……》
《…………》
はやてとヴォルケンの面々はこんな会話を念話でしたのだが…………フライハイトは、また自分の意識とは別のところから無意識に出てきた言葉に対する戸惑いの表情で、自分の口から出てきた言葉を考えていた。
「???」
《……見た目は普通の子供なんですけどね……》
《でも、何かがこの子にはあるみたいね……》
《フライハイトはいったい何を……背負ってるのかな……?》
《分からないけど……、この子が押しつぶされるようなことが無いといいな……》
スバルとティアナがそんなことを言うと、エリオとキャロはそれぞれが複雑なものを背負ってきた経験があるためか、フライハイトの背負うものが重すぎないことを願った。
《でも、この子が何を背負っているにせよ……この子はまだ子供だからね……。僕たちが、支えてあげないと》
《……せやな》
《そうだね……》
《うん……》
子供が何かを背負っているとき、支えるのは大人の役目であり、隣を歩きながら引っ張っていくのは友達の役目である。
だからだろうか。皆それ以上は追及せず、フライハイトと友好を深め、談笑を交えながら楽しい昼食の過ごした。
機動六課の面々と対面したフライハイトは、また一つ人との関わりの大切さを知ることができただろう。とユーノは思った。
そうして人の温かさを知っていくフライハイトだが……その頃、とある次元世界に一人の女性が現れた――いや、〝目覚めた〟…………。
× × ×
「うふふふ……ッ! はぁ……漸くです。漸く、時がきましたよ――皇帝陛下ぁ……始めましょう『終焉』を。……今度こそ、世界に『静寂の無』を……!!」
まるで悦に浸ったように、蕩けたように、赤く高揚した頬のまま……その女性は甘ったるい声でそうつぶやいた。
妖しげに微笑むその
「あぁっ……。もうしばしお待ちください陛下ぁ……。貴方の下に、このラス・ヴィラシー・エンジェが直ぐにまりますぅ~」
獲物を狙う女豹のような視線を、遥か遠くの次元にいる彼女の待ち人に向けた。
忘却の彼方で止まっていた物語は、現世でついに動き出す……。
いかがだったでしょうか?
ちょっと危険な感じの盲信系のオリキャラを出してみました。
このキャラの名前はかなり安直に決めましたので、由来なんてあってないようなものですが、ともかくこれからも頑張って書いて行こうと思います。
このオリキャラは、おそらくヤンデレ系に進むものと思われますが途中でもっといい展開を思いついたら、付け加えていきたいと思っていますのでよろしくです。
それでは次回もお楽しみにしていただけたら嬉しいです。