この話からだんだんと未来へとつながりが見えてくるようなかんじになっております。
もうしばしのお付き合いをお願いします。
それでは、どうぞ!
――――あれから、四年近くの歳月が……流れた。
子供だった彼らも、少しずつ……前へと進んでいった。
たが、それでも――決して世界は甘くない。
幸せな日々はあっという間に駆け抜けていき、世界は――どこまでも残酷な運命を、命の選択を……彼らに強いるのだった。
――ベルカに巻き起こった豪炎は、やっとつながった『絆』を焼き切らんとす。
× × ×
――それは……、『何か』に呼ばれたような気がしたからだった。
胸の奥に隠していた、我ながら呆れるほど醜く、滑稽な『嫉妬』に、その声は……あの方の御言葉のごとく、彼女の心の隙間に語り掛けてきた。
『――……か?』
「……えっ……?」
その言葉を聞いたのは、はっきり言って偶然だった。王宮――つまり、この王家の核となる皇帝の依代たる『
(……何ですの……? この声は…………)
『――欲しくは、無いか……?』
(何を――)
『〝取り戻すための力〟が、欲しくはないか……?』
(――今更、……何を取り戻すと…………)
そう、もはや自分の役目――というより、あのお方はもはや自分を必要と等していない。だから、取り戻す、なんてことに意味はない。
――どうせ、何も帰って来ないのだから……。
しかし、その声の主は……そんな彼女の心の迷いさえ見透かすように、その甘美な言霊の響きを以て、彼女の欠けたような、心の隙間にやすやすと入り込んでくる。
『我が王の――〝己が主〟の「輝き」を取り戻すための力が、欲しくはないか……?』
「――!?」
――しかし、まずは疑う……その言葉を。
しかし、彼女の耳と、聡明を極める頭脳は……その言葉の意味を、聞き取り、あっさりと真意を看破し――理解した事柄として、心に溶け込んでくる。
――己が主、つまりは……
疑う、疑いぬく。しかし、どれだけ疑っても、反旗を立てても、どうしても……その甘い誘いに抗えない。
雷光がかけるよりも早く、自身の中で幾千と質疑応答を自分の中で繰り返す。その閃光如き自問自答の末に、痛みを覚えるほどに高まった苦悩に流されるまま――その響きに手を伸ばす。
自分から、あの方を自分の下から離れさせる原因となった――つまり、自分からあの方を初めに〝奪った〟あの〝二人〟に対する『憎悪』と、それを押さえつけようとするプライドゆえに広がってしまった空虚な悲しみが作り出す心の『隙間』が、
――そうだ…………。
どこまでも、どこまでも衰えることが無いほど純粋だった――だからこそ、魅入られてしまった――それゆえに歪んでしまった…………『愛』の成れの果てが、彼女をその影の側へと誘っていく…………。
自分だけの領分だった――自身にとっての聖域にも等しかったそれを――土足で踏み荒らした者たちへのどす黒い『嫉妬』が、明確な殺意へと変わっていく。
それと同調するように……彼女の鮮やかな紫の魔力光は、影からはさせられだした黒い霧を取り込み、混沌とした黒い靄がかかったような混沌としたものへと変わっていく。
得体のしれない何かだったが、不思議と嫌悪感を彼女は抱かなかった。
「フフッ、どうしたのでしょうか……。とっても、安らぐかのような……不思議な感覚ですの……」
『――それが、本来の《皇》の光。
「つまりこれは、陛下の〝輝き〟……ということなのですね?」
『――その通りだ』
「うふっ❤ ふふふふふふ――あぁっ! つまりこれは陛下に
そこには、もはや聡明さのかけらもなかった。
前の美しさも霞み、濁り切り、どこまでも妖しく、恍惚な表情のそれは――まさに、嫉妬と色欲にまみれたような魔女の如きものになり果てたと言えるほどであった。
しかし、彼女にとって、それはどうでもよかった。
――取り戻せる。そんな確信が、彼女の中に生まれたのだから。
『静寂を――』
「――この手に」
『影』は、自身に組み込まれたプログラムを実行に移すための駒を手に入れた。このままただ錆びつくだけかと思われていた、『本来の機能』を実行に移せる主を得たにもかかわらず、これまでと変わらずに放置され続けていた――人でいうところの〝うっぷん〟を晴らすべく、自身を扱える主を無理やり動かすために…………かつて自身を想像したという『永久の都』の呪われたシステムの第一段階を終え、第二段階へと
『システムの第一段階を終了、続いて第二段階へ移行。「シフト・シュティレ」開始――ミッション・エンダを遂行する』
自身に課せられている、呪いの掛かった――
× × ×
影の誘いの下に、《皇》の友を……手にかけようとする者達がいた。
勿論、別に彼らは《皇》に付き従っているわけではない。ただ、今現在ベルカに蔓延る〝聖王家の圧政〟という状態・状況が、気にくわないだけなのだ。
『ゆりかご』という、
それが……、〝より大きなもの何か〟に動かされるだけになっているのだとも知らずに。
『シュトゥラ』南部の森――
『魔女』達の住むといわれるこの森に、火を放った者達がいた。
それは聖王連合に対する反乱の意志の下に侵攻を始めた、所謂『反乱軍』の類の者達だった。
「聖王家の圧政を許すな! 腑抜けた恐怖政治しか出来ぬ愚かな聖王家と、その軍門に下る諸王共を抹殺するのだ!」
そう口にすることが――彼らの発言こそが、彼等にとっての〝正義であった〟。
――しかし、彼等は知らない。
己がより大きな力に唆され、その通りに動く傀儡だという事に。
そして何より――
「この森に火を放ったのは……あなた方ですね……?」
――触れてはならない、超えてはならぬ一線に触れてしまったことに……全く、気づけない。
――例え、どんなことがあってもそれだけには触れてはならなかった。
覇王の国に手を出すということでも、聖王の血族を殺さんとすることでもなく、エレミアの一族の怒りに触れるでも、この森の住人たちの怒りでもないが――逆に
そう……、彼らは、決して手を出してはいけない――
× × ×
底冷えするかのような幼い声に、振り返るとそこには一人の少年がいた。
初めに聞こえてきたその声の迫力に思わず怯えていた兵士たちも、その幼き姿に少しだけ安堵し、油断した。
故に、その言葉に含まれている静かなる激高に――全く気づくことができないでいた。
「……聞いていますか?」
「はっ!! ボクちゃんよォ~こんなとこで何してんだァ? 迷子にでもなったかぁ?」
その嫌悪感を誘う言葉によって、既に限界などとうに超えていた怒りの器から、あふれ出す怒りを、こらえながら、最終警告のつもりで再びこう聞いた。
「最後にもう一度だけ、聞きます。――――この森に火を放ったのは、あなた方ですか?」
その最後の問いかけに、兵士たちは答えた。
「ああ。それが
――その答えは、この森のことなど、ここに住むものたちのことなど――彼の友のことなど、何も考えていないことが示されていた。
だから、
「…………なんとも思わないんですか? あの森には、たくさんの『魔女』たちがいたんですよ……?」
「はっ! それがどうしたというのだ? 我らは崇高なる目的の下で戦っているのだ。いわば我らは『聖戦』をしているのだ! 聖王家の横暴をここで終わらせるために犠牲となるのならば、その者たちとて本望であろうが?」
最後の弁明の機会を与えた――が、それは無駄だった様だ……。
「――…………ふざけるな…………」
その瞬間――、業火に焼かれていた南部の森の一角が……崩壊を始める……。
その光景に目を疑った兵士たちだが、すぐに生存本能が、彼らの恐怖に笑ってしまった足をどうにか突き動かす。
生への執着、死からの逃走。
「……どこへ、行くんです……?」
『ひぃぃぃッッッ!!!???』
兵士たちが最後に発した声は、その恐怖の叫びだけだった。
何せ、そこから先は――声どころか、呼吸すら出来なくなってしまったのだから…………。
しかし、人としての生存本能が……恐怖からの逃走を彼らの体に強いる。
だが、ザクッという地面を踏みつけた音が、先ほどの光景を思い起こさせ彼らの足を、手を、心を――少しでもその場から離さんとする。
――が、それを許さない《皇》が、三度彼らの前に立ちはだかる。
「…………これが最後です。最後に、もう……一度だけ、聞きます。――〝なぜ、こんなことをしたのですか〟?」
『皇』の判決を待つばかりの兵士たちは、どうにか弁明を述べようとした。自身らの言い分を述べんとしたが…………それが言葉として発せられることは、決して――なかったという。
仮にそれがきちんと言の葉として《皇》の耳に届いていたところで……苦し紛れの言い訳や、張りぼての正義などで、友の家を土足で踏み荒らした者たちを許すわけなど――決して、ないのだろうが…………。
そして、先ほどよりも巨大な地割れが、彼らの足元で起こり……兵士たちを飲み込んでいった。彼らは、かすかに紫炎の色を含んだ《皇》の両の眼が発する蒼天の光に怯えながら、落ちて行った。
――〝敵〟は、倒した。
この森を包む炎も、
「癒しの雨、森を包みし炎を鎮めよ――『ハイルング・レーゲン』」
即座に詠唱した魔法の雨によって鎮火させた。
――しかし……、その後『皇』はこの森の住人であった彼女とは、決して再開することができなかった。
心をかき乱す戦乱の業火は、ついには友の命にまで届き――『別れ』を強要した。
救えなかった後悔と、くやしさ――そして、どうしようもないほどの悲しみを
――この戦乱を、ひいてはこの時代の動乱の全てを鎮めることを……幼き心に決めたのだ。
× × ×
「決めたよ、この時代を――戦乱を、終わらせる。僕らの手で、必ず」
そう短く、しかし揺るがない信念を含んだ言葉を――彼は友人たちに告げた。すると友人たちは、それを真摯に受け止め……この世界を救う為に彼の出したその考えに賛同した。
そして、三人で一度全体の話し合いをするために、おそらくこのベルカにおいて、『最も安全な場所』である《皇帝の居城》を訪れることになった。
この城は、聖王家の城『ゆりかご』と同様に……かつてかの【アルハザード】より賜わりし兵器である『
――このベルカにおいての諸王たちの王家に伝えられる、あるいは〝封じられている〟どんな兵器よりも強力である。
――何せ、〝優秀すぎる〟乗り手がこの時代に生まれたのだから……。
まあ講釈はこの位とするとしても、このベルカで最も安全な場所。外からケンカを売るバカなどいる訳のない最強の城でその話し合いがなされることとなったのだが、
三人での話し合いを始めることとなったのだが、話し合いを始めてしばらくしたころ――部屋の外で妙な音がした。
そこで彼らの意識は一旦部屋の〝外〟へと向くことになる。
「ちょっと見てくるよ、二人は少し待ってて……」
何の気なしに部屋の外に出たアブソルートは、絶句した。
ここからだ。ここから……幼き少年の運命の歯車は――狂いだす。
× × ×
これは、歯車が繰り出す寸前の新形の会話である――。
――〝我らが主君は、この乱世を修めるという心算の様である〟。
――〝乱世は締結を、世には平和を。流石は我らが《皇》だ〟。
――〝我らの王は平和がお望みらしい、これからだ。ここからどれだけあの方を支えられるか、ですぞ〟。
それぞれが口々にアブソルートの今の考えを肯定し、彼をいかにして支えるかを議論する。
そんな彼らの後ろには、いつもとは少し異なる派手目なドレスで彼らの会話をただ黙って聞く女性がいた。
しかし、彼女の瞳には虚ろな像しか映っておらず、自身の目の前でかわされる議論にウンザリとしたような感情――怒りのようなものさえ感じていた。
――ああ、この者たちは駄目だ。まったくもって……
場を動かした決定的な一言は、その場にいた誰ともつかぬ一家臣が口にしたこんな意味の言葉であった。
『アブソルート様が「聖王」、「覇王」の両諸王に巡り合いなさったのは間違いではなかった。あの方は笑顔も増え、日々をとてもお幸せそうに過ごしておられる。あの笑顔を見るだけで、我らがしがみついていた〝過去の栄光〟などはどうでもよくなりますなー』
そんな意を含んだその言葉は、彼女の意志を――『狂気』を後押しする影を動かす。
――やってしまえ。
そんな声が彼女の頭の中に響いた瞬間、彼女の持つ大鎌が家臣たちの首を刎ね――城を、鮮血の雨で染めた……。
『粛正――』「――開始」
影と彼女の声が重なり、狂った歯車を突き動かしていく。それはまるで、斜面を転がり落ちる岩のように、止まることなく――負の連鎖を紡ぎ続ける。
× × ×
いつもの日々を過ごしていた王宮は――どす黒い、何重にも重なった鮮血の雨に濡れ、血の海が……彼の目の前に、広がっていた……。
「……なっ、……何、が…………」
――一体何が? 目の前の光景に、アブソルートは言葉を失う。何が起こった? いったいこれはどういうことだ?
瞳が、震える。目の前の光景に、ある種の恐怖を感じる。
すると、その恐怖を上塗りするように、運命の神は少年に『皇』としての残酷なさだめを強いる。
「――――陛下…………」
「ラス? た、大変なんだ。何が起こったのか知らないけど、皆が誰か……に……――ッ!?」
「……どうされました……?」
彼にとって、〝大切な人〟である彼女は――怪しく、そしてどこまでも妖しい雰囲気を醸し出しながら、鮮血に濡れた頬を緩めながら光が拭い去られた虚ろな瞳で、どこまでもアブソルート〝だけ〟を見つめ続ける……。
その視線から目を背けたかった。でも、背けられずに、聞きたくない筈の「問いかけ」を……彼女に、「恐怖」と、「違っていてほしい」という期待を込めて、その震える声で問いかけた。
「……ラ、ス……君が……君が、皆を……」
「ええ、その通りですよ? ――陛下ぁ…………」
「――っ!?」
いつもの聡明さなど、どこにもない。アブソルートが知らない彼女の声。狂気に歪み、どこまでも甘ったるい声。
どれだけ『崇拝』のような感情を抱いても、決して一線を越えない知のある振る舞いをしていた――聡明さが消えない女性だった彼女は、見る影もないほどにただただ、妖しかった。
そしてこれは、絶対に――ラスじゃない。
それだけは、アブソルートの中に確信として残る。
「――誰だ、君は……。ラスの筈がない……ラスは、こんな……こんな――振る舞いは、絶対にしない。……いったい、誰だ……!?」
しかし、ラスの口からは、まるで〝彼女の意志として〟その言葉が発せられているかのように、『見せかける』様な返答のみが返ってくる。
「嫌ですわ陛下ぁ~。私は、私です。そんなことよりも、さぁ……始めましょう、貴方の望む『終焉』――『静寂』の世界を……!」
「何を……!!」
思わず怒りが沸いてしまう。すごく恩のある人に対してなのに、アブソルートはラスを――それこそ殺してしまいそうなほどに――睨むような目で見て、怒鳴るようにして再び問い返す。
「――何を言ってるんだ!? 僕は、もう『静寂』なんて欲しくない! 僕はただ、クラウスやオリヴィエや、エレミアやクロゼルグ達。そして爺やたちや――君と! 一緒に要られればそれでよかったんだよ!? なのに、なのに……どうして? どうしてこんなことを……っ!?」
もうそれは、ほとんど怒りというよりも、悲しみだった。
――何故?
――どうして?
――なんでなんだ!?
叫ぶように、絞り出すように、嗚咽を交えながらアブソルートは言い表せない感情をかみしめながらラスに疑問を投げ続ける。
しかし、それでも――彼女の心にとどかない。
帰って来たのは、苦々しく吐き捨てるかのような声。
さほどの物ともまた違った禍々しさを、言葉の端々に除かせるラスならざる声がアブソルートの耳に届く。
「――あの腑抜け共が、陛下をこんなになるまで放っておいたから……いえ、そもそもあの王どもさえいなければこんなことにはならなかったのに……っ!」
何を――言っているんだ?
「貴方様の〝輝き〟損なうような、陳腐な小物どもが! あの忌々しい王達が! あんな連中さえ居なければ、貴方はその御身の輝きを解き放てだというのに!!」
彼女の言葉は、依然として続いていく。しかし、その言葉を紡ぐ間だけは――ほんの少し、ほんの少しだけだが……アブソルートは、その言葉の端々に〝ラス〟の影を見た気がした。
「それなのに! 貴方はあんな俗物の戯言をその深い懐に抱きすぎた! 捨てて当然の者にすら情を払ってしまわれたのです! …………ですから、決めたのです――」
――その瞬間……再び、彼女から彼女自身の人格が塗りつぶされた様に、雰囲気が変わる。
「――貴方に再び、御身の〝輝き〟を取り戻して頂こうと……!!」
その言葉が引き金になったのか、それとも彼女の潜在意識がきっかけか、それとも彼女の背後に宿るが〝影〟の仕業か――それは不明だが、彼女の背に『黒い手』が具現化して現れ、彼女のもうひと揃いの腕としてその身に宿った。
「さあ、陛下ぁ~
――すぐに、終わります……♪
まさに、ゾオォォォッ!! とするようなトーンの声でそう言われ……アブソルートは『恐怖』というものを再確認した気分だった。
生まれてこの方、感じることの少なかった感情の一つであるそれが、こんな時に限って――いや、勿論こんな時に、こんな相手だからこそ…………こうなるのだろう。
――戦うしか、ない。
覚悟を決めるしかないが、今の状態の彼女を開放するにはそれしか無いということは既に明白だった。
そうして、彼が構えをとった瞬間――彼の目の前のドアが開いた。
「アブソルート? 先ほどの音は結局なんだったんだい? 殺気からかなり立っているけど…………どうかしたのかい?」
「何か問題でも起こったのですか?」
――今、一番出てきてはいけない友人たちが、〝偶然〟言葉を交わすうちにラスとアブソルートの両者のほぼ中間に位置する形になってしまっていたこの状況で、そのど真ん中に割り込んでくるなど、考えもしていなかった。まったくもって失念していた。
しかし、なかなか戻ってこない友人の彼を、これまた彼の友人が心配して部屋の外へと出てくることもまた――必然であった……。
――そしてまた、それに気づいた
「私の陛下をたぶらかす不当な輩――消えなさい……ッ!!」
二人の友人に迫るラスの大鎌の斬撃。勿論唐突なそれを二人は回避しきれるわけがない。だからアブソルートは、それを防ぐべく二者の間に割って入り……『障壁』を張って二人の友を守った――
――はずだったのだが…………。
「ぐは……っ……!!!???」
合いまみえた事の無い「鉄壁」の〝兄〟の名を借りたその盾は、大鎌の斬撃によって――〝破られた〟。おまけに破るだけにとどまらず、アブソルート自身にも多大なダメージを与え、彼を……彼がこの世に生を受けてから、今日までの間に――初めて、
(そんな……ッ……馬鹿な…………!?)
地に膝をつかせたのだった……。
――それは……皇帝に迫る『死』の影。そして彼が生まれてこの方初めて感じる…〝死ぬかもしれない〟という『恐怖』。
狂った運命が彼を死へと、そしてその先にある〝望まれぬ再生〟へと導いていく。
いかがでしたか? 今回からは少しずつ、少しずつ時間が過去から未来(現在)へとつながっていく感じになっております。
その様子をもっとうまくかける様に頑張りますので、今後もよろしくお願いします。