1日2回投稿なので気をつけて下さい。
衛宮士郎 prologue
衛宮士郎は転生者である。
いわゆるサブカルチャーで良くあるあれである。漫画の世界とかに行ってしまうやつ。
よくあったりするだろう?
Fateの人類最古の英雄王ギルガメッシュに転生して「王の財宝」無双とか、ナルトのサスケに転生して「写輪眼!」とか、伝勇伝のライナに転生して「存在を解析、解除」とか。
まぁ誰でも一度くらいはそういうことを夢想すると思う。
だが、昔の偉い人が言った人間の想像し得るものは全て実現可能であるとはよく言ったもので。
衛宮士郎はその一握りに入ってしまったのである。
衛宮士郎は、Fateという作品の主人公で、同作品のアーチャーと言う英雄は衛宮士郎の未来の可能性である。
特別な方法とはいえ、つまりは衛宮士郎は英雄となる素質がある訳であるから、転生したと気付いた時には狂喜した。
だってアンリミテッドブレードワークス、無限の剣製だよ? 鶴翼三連だよ? ローアイアス熾天覆う七つの円環だよ?
厨二こごろが暴走するものばかりではないかっ!
しかし、その高揚も長くは続かなかった。
住んでいるところが冬木ではないのだ。いや、それはそれで困るけど。聖杯戦争なんて死亡フラグ突破できる自信ないし。とにかく、調べてみたら冬木市自体がなく、代わりにあったものがあった。
学園都市。
人口230万人が暮らす超能力者の街。
『とある』かよ!と思わずツッコミを入れてしまった俺は許してほしい。とあるはとあるである意味型月世界よりもやばいのだ。
主にグリムレンとかアレイスターとか女狐とか魔神とか。
ふざけるな。ふざけるな。馬鹿野郎ーーっ!て、切嗣のあの顔で言いたくなったね。
元の世界に帰りたいと思ったが、帰る方法がわからん。
そして俺はとあるでは間違えて関わってしまうとある程度の力がないとすぐ死ぬと思ったので、鍛えようとした。型月の魔術、主に投影使いたいからそちら方面で。だが。
……切嗣いないじゃん。
キリツグいなかったら魔術回路の開き方教えてくれる人いないじゃん。魔術回路にスイッチを作らないといけないということを知っていたとして、どこにスイッチを作ればいいのか分からなかったら起動もできないじゃん。
型月魔術、使えず。
ではとあるの魔術ならどうだ?
魔術回路って一種の才能である。そしてとあるでは才能を持っている人がとあるの魔術を使うと内側から血管という血管が破れる。
……そんな目にあいたくねえ。
とあるの魔術、使えず。
では、超能力。
もしかしたら、二重能力者になれるかも? ぱっと見、これがいいと思った。しかし、魔術側のインフレについていけないし、そもそもとしてあの都市にはラスボスと目されるアレイスターさんがいる。そして街中に滞空回線という監視網が作られている。そんなところで変なこと言ったら、プランがどうのこうのにされるに決まっている。死にたくない。
超能力、却下。
何も力がねえ。
どうしようもねえ。
もうこれしかないのか、そう思った。
が、ここで思いついた。ものすごーくメタ的な元の世界に帰るまで無事でいる方法を。
もともととあるは、上条さんという主人公を中心とした物語だ。そして、その中で、味方で死んだ人はほとんどいない。
つまり……。
上条さんの味方になればいいんだ。
と言う考え方に陥ってしまうのも仕方がないだろう。だが、これ以上いい案が浮かばなかったので、この計画を進めることとした。
学園都市の中には入りたくないので、仲良くなるには上条さんが、学園都市の外に出てきた時しかチャンスはない。そして記憶喪失前の上条さんにあっても忘れ去られるだけ。
つまり、仲良くなるには、第4巻。エンゼルフォールの時だ!
すまない前条さん、生き残るためだ。本当にすまない。自分がいたって足手まといだし結果は変わらないと思うから、見捨てさせてくれ。すまない。
どっかの龍殺しの文句をたくさん言いつつ、日々を過ごした。学園のブラウニーとも言われることもなく、弓道部の後輩が家に来ることもなく。あ、ちなみに弓道部入りました。目だけは良くて、なんかアーチャーできるんじゃ?と思ったので。ちなみに実力は中の上くらい。神はいなかった。
そんなことをしているうちに、俺はこの世界に慣れていった。時間とは残酷である。それなりに仲の良い友達もできたし、顔見知りも前の世界以上になり、原作衛宮士郎のようにたまに人助けもしてみたりしていた。そして、この世界から離れようという気持ちもだんだん薄れてきた。だってとても平和なんだもん。普通にしてたら魔術師なんかあわないし、超能力者もまた然り。
特異なものは特異なものを引き寄せるという理論で巻き込まれることもなく、ただ普通に過ごしていた。
そんな7月のある日、学園都市の記事を見つけた。
それは学園都市に七人しかいないレベル5の常盤台中学2年の御坂美琴のインタビュー記事であった。
常盤台中学2年。
美琴が2年生ということは、原作の年に入ったということである。
今の所は平和だが、グリムレンの侵攻とかですぐ死ぬのがこの世界のモブだ。
モブのままではいけない。
そう思った俺は前々から調べていた旅館、わだつみの予約をとった。
そして上条さんが来る日に合わせて泊まりに行った。もともと夏休みであり、切嗣がいなく一人暮らしであったので、余計な手間はかからなかった。
そして、上条さんがわだつみに到着したのを確認して、眠った。
それが運命だったのだ。
ーーこの日、俺という少年は、運命と出会った。
なんて言ってみたり。
だって仕方がないじゃない?
俺が目覚めた時、なぜか腕には赤い布が巻かれ、体が入れ替わっていなかったのだから。
その後は、ご存知の通りだ。
俺は体が入れ替わっていないことを、他の者に知られることを恐れた。だってイギリスのウィンザー城の結界を簡単に破り、世界中に影響を及ぼせる魔術の使い手なんて誤認された日には、衛宮士郎は終わりだ。
危険分子と判断されて即刻処罰されるだろう。というかミーシャという天使の標的にされて、一巻の終わりだ。
だが、絶望の中にも希望はあるというべきか、エンゼルフォールという大魔術の影響を受けたためか、魔術回路のスイッチの入れ方がわかったのだ。
ただ名前と顔が衛宮士郎と同じだけで、魔術は使えないものだともう思いかけていたのだが。
とにかくその時、魔術回路の開き方がわかったのか、投影が使えるようになった。
要は、宝石を飲んだようなものだろう。あれは宝石に込められた魔力を取り込む事で魔術回路のスイッチをつくる。今回の場合、大魔術のという魔力の塊をぶつけられたから、スイッチを認識できたのではないだろうか。
そして、隠れていようとも思ったのだが、聖骸布をインデックスに見られたこと。火野に襲われたところに上条さんたちが駆けつけてきて見られたので、隠れるという手は使えなくなった。
そもそも隠れていたところを見つかったら隠れている理由を説明できず、犯人にされてお陀仏という可能性も高かったからなんとも言えないのだが。
そして成り行きで天使と戦い、神裂の吹っ飛んでしまった刀の代わりに投影物を渡したりして勝利した。
……そういえばあの刀、大丈夫かなぁ。
神裂はそのまま持って行っちゃったけど、戦ったりして下手に欠損したりすると投影品は幻想を保てなくなって消失してしまうからなぁ。
アックアと戦うまでには回収しておかないと。でも刀はどうしよう? あのあと何日間か捜索したけど見つからなかったんだよなぁ。海の中潜ったりしたのだけど。
まぁ今度魔刀をあげるという名目で、交換すればいいかなぁ。魔剣は欠損が酷いと世界に還元されるとかなんとか理由をつけておけば問題はない。要は神裂の刀が消えてしまうことが問題なわけだから。そうすれば神裂の戦力増強、こちらの魔術を知られることなし。
両方得だな。
あと、当初の目的であった上条さんと仲良くなるは成功した気がする。
……会って見るととても不幸でいい人だったよ。
……。
……。
すまない。前条さん、本当にすまない。
そんな感じで御使墜しの一件は終幕となった。そして、俺こと衛宮士郎は、元の高校生活へと戻っていた。
尤も、完全に同じというわけではない。
魔術の鍛錬などが日課に入ったからだ。
毎日一本Bランク宝具投影は良いぞ。全く消滅しないから倉庫に溜まる一方だ。すでにBランク宝具真名開帳を連続で50回くらいできるくらいにはたまった。
また、何故か腕についていた魔術刻印の使い方もだいぶわかってきた。それで銃刀法に引っかからないように認識阻害とかの結界を家に貼っている。一人暮らしなので迷惑はかけないのが、とても良い。
……でもこんだけしてもまだ足りないんだよなぁ。魔神とかチート臭いよなあ。本当に、世界を塗り替えることができるんだから。
そうそう、世界を塗り替えると言うと固有結界があるが、『無限の剣製』は何故か使えていない。いや、アーチャーや士郎とは心象が変わりすぎているからだということはわかっているのだが。
だがかなり変わっているプリズマ★イリヤの美遊兄でも雪原のやつ発動できたのだからいいだろーがーーっ!
はぁ、無限の剣製が使えないということでエキサイトしてしまった。
そういえばプリズマ★イリヤの作者が言ってたな、この作品はスピンオフで設定が本編から輸入されることはあっても逆はないと。
まあ、そんなこんなでただいま、衛宮士郎は日常を過ごしている。
ヒュっ! バシュン!
「おー、衛宮。調子良いじゃないか、最近腕を上げたな。夏休み中、こっそり修行でもしていたな?」
「いや、そこまではしてないよ、主将」
放課後の部活タイム。今日は午前授業で始まりが早い。
弓道場で、俺は弓道場の主将に話しかけられた。そう、何もしていない。
夏休みの間わだつみに行ったりして、なんも修行していないのに何故か。
元の俺の弓の実力は中の上くらいであった、といった。しかしなんかわからないけど飛躍的に上がっているのだ。どのくらいかというと……
「衛宮先輩百発百中なんじゃね?」
「先輩凄いよねーー」
と、言われてしまうくらいには。
伸び代がやばい。何故だ。
まあ、そう言っても考えられる理由など1つしかないが。魔術回路の起動のせいだろう。
あの事件のあと、魔術回路で修行をしたりしていると、ものすごく集中できる時がある。この時の感覚は投影をしている時にはうまく集中できることは少ないが、弓道だと本当に簡単に集中ができる。
まだ原作で衛宮士郎が言っていた、当てるのではない、すでに当たっている、という感覚は全然わからないが、狙いは本当に正確になっているのだ。
「これにて、本日の部活動を終了する」
「「「「「「「「「「「ありがとうごさいました」」」」」」」」」」」
こうして、今日の部活は終わった。
これからは家に帰って自炊をして、魔術の鍛錬だ。早めに着替えて荷物をまとめ、帰ろうとする。すると、まだ弓道着の主将に呼び止められた。
「おい、衛宮。本当に何があったんだ?教えてくれよ。弓道のこと」
「いや、俺が教えることなんて何もないよ」
「謙遜しやがってこいつ」
主将は不機嫌そうな顔でこちらに目を向けてきた。俺ははあ、と息を吐き、
「そんなつもりはないんだけどなあ。……じゃあな」
「ああ、便利屋、じゃあな」
「便利屋ってなんだよ」
「最近人助けなんか増えてるだろう?そのせいで言う人多いぞ」
「いや、あれくらい普通だろ? 」
「そうか」
そう言って、納得したように主将は弓道場の中へと帰って行った。
その後、俺は家への帰り道を歩いていた。午前授業からの部活だったので、今ではまだお日様は上のほうにある。
ブルルルル、ブルルルル。
そこで電話がかかってきた。携帯が鳴っている。携帯を開くと、相手は上条だった。
何が起きているのだろう、と思う。
オルソラの件は明日のはずだ。
今日かかってくる意味がわからない。
取り敢えず電話に出る。
『おい、衛宮か? 大変だ』
「おう、当麻、どうしたんだ?」
『インデックスが、攫われた……っ』
……ああ、そんなことがあったなぁ。オルソラの前にステイル−マグヌスさん14歳がインデックスさんをさらうのでしたっけ?
『学園都市の外の可能性もある、頼む、来てくれないか?こっちは学園都市から自由に出られないんだ!』
「いや、ここから新幹線で1時間くらいか? それでも良いなら」
『わかった。お金なら俺が後で補填……補填してやるからっ!……もやしご飯で切り詰めて……。早くきてくれ、たのむ』
そんなわけで、俺は学園都市の近くまで来ることとなった。ステイルさんの可能性が高いが、そうでない可能性もあるからな。
そうこう2時間くらいで探していると、上条さんから再び電話があった。
どうやらステイルだったらしい。
現場に向かってくれ、ひとまずインデックスは安心、と言われた。
そして現場への途中。
そして、俺が学園都市近郊で見つけたのは……困っている金髪の女性だった。取り敢えず困っているようだったので声をかけてみるか、と思った。
ただ、それはオルソラではなかった。
「うう、どうしてこんなことになってる訳よっ!」
ーーえ、なんでアイテムの1人がこんなところにいるの?
俺の前にいるのは、アイテムのもうすぐで死んでしまう、フレンダ・セイヴェルンだった。
……やべ、死亡フラグじゃん。
ー補足ー
前条……ドラゴンブレスで記憶を失う前の上条さんのこと。
竜殺し……ジークフリート。すまないと言いすぎて、Fateファンからはすまないさんと言われる。FateGOではとても不遇されている。
なんでアイテムの1人がこんなところにいるの?……「しろー、お金ください」「お金いるの?」カニファンより。
ーーーーーーーーーーーーーーー
祝、fgoエミヤ超強化。
これやばくないですか?やばいですよね!
鷹の目からの投影魔術からの、クイック宝具アーツで星生成40前後。
次ターン、次次ターンまでクリティカル威力超アップ。
すげえ。
感想評価、お願いいたします。