お陰でテンションもモチベも大幅にアップ。尽きる前に出来るだけ執筆します更新。
ライダー『あの様な蟲等より、よっぽどマスターを満足させてさしあげられる』※21話より抜粋
蟲A『おうおう、ナマ言ってんじゃねぇぞ』
蟲B『新参者にでかい顔はさせられませんなぁ』
蟲C『ここか、ここがええのんか?』
ライダー『らめええええええええええっ!!!』
2月2日、土曜日。
ピピピ、若しくはチチチ。
鳥の鳴き声だ。
それと眩しさ。
窓から日が射し込んでいる。
朝だ。
覚醒し切らない頭でそう朧気に判断する。
冬の朝というのは色々と億劫だ。
いや、色々でもないか、単純に寒いのです。
陽光が与えてくれるそっと触れる様な暖かさを容赦無く上書きしてくる寒気が憎らしい事この上無い。
それだけに飽きたらず、隙有らばお布団の中の暖気すら侵略しようと忍び入ってくる。
全く以て許し
───手に熱いモノが触れた。
びくりと反射的に手を引っ込めました。
熱く、そして柔く滑らかなもの───人肌。
パチパチと数度
(ああ、そっか)
昨夜は、姉さんと寝たんだっけ。
中々の濃密さだった昨日の出来事の全てを思い出し、今更に納得する。
そんな完全覚醒一歩手前と云った感じの意識とは別に、体は無意識に動いていた。
お布団から抜き出した片手を伸ばし姉さんの頭を軽~く三回撫でる。
撫でてからしまったと思った、姉さん折角気持ち良さそうに眠っているのにこんな事したら起こしちゃう───!
先程の焼き直しの様に手を引っ込めて固まる事十数秒程───起きる気配は、無い。
良かった、随分と深い眠りに就いている様だ、この感じだとひょっとしたらデコピンしても起きないかもしれない、無論する気は毛程もありませんが。
しかし…本当に今のは無意識の行動だった。
寝起きという事を加味しても、いっそ清々しい程に『そうするのが当然』と云った感じで、頭で考える前に体が動いた。
姉さんめ、一体何時の間に魅了スキルを会得したのでしょう。
まさか虚数使いのこの私がこうも容易く精神に付け込まれるとは。
………いや……仕方無いか。
だってこんなに可愛いのだもの。
警戒心の欠片も無い、ふにゃりとした顔。
安心し切った柔らかなそれを見てしまったら、ねぇ?
愛しいものに触れたくなるのは人として当然の事なんですよ。
という訳でそんな自然の摂理(?)に従って今暫く姉さんの寝顔を鑑賞する作業を続行。
え、昨夜も寝る前にたっぷり鑑賞しただろって?
朝と夜とではまた趣が違うって云うか別腹なんですよ。
そんなこんなでお布団にくるまったまま、約30分かけて
これ程迄にじっくりと姉さんを眺められる機会はもう二度と無いかもしれない、出来ればあと数時間くらい見詰めていたかったですが…そうも言ってられない。
聖杯戦争はまだ三日目。
……………うん、まだ、三日目なのです、信じられない事に。
本番はまだまだこれからなのです、これ迄の二日間以上に激しい戦いが待っている筈だ。
ならばそれに備えてより確りとした準備を行い布石を打たねばならない。
なんやかんやで結局、未だに正式な同盟も結べていないのです、何もかもが後手に回ってしまっている、これから挽回する為にも出来るだけ早く活動を始めなければ。
え、だったら寝顔鑑賞なんてしてんじゃねーよって?
一人脳内法廷を無事に無罪で勝訴し終えた私は万が一にも姉さんを起こさない様、そーっと静かにお布団から抜け出した。
因みに私の脳内法廷に於ける絶対優先事項は『先輩と姉さんの安全』次いで『先輩と姉さんとのイチャイチャ』である、要は先輩と姉さんを絶対とせよと云う事だ、実にシンプルで素晴らしい。
「うう、やっぱり寒い」
戸を開けて廊下に出る、判り切っていた現実だと云うのにそれに対する非難が口を衝いて出た。
取り敢えずは顔を洗おうかと洗面所を目指す。
外はまだ少し薄暗いが日照時間の短い冬の朝を考えればまぁ普通…というか時計見てませんでしたね、今何時なんでしょう。
まぁ洗面所の時計で確認すればいいか、と戸を開け─────私は硬直した。
洗面台の鏡に映った、私の格好。
───────下着、のみ。
「───うぇ、へ…ぁ……?」
舌が縺れ、間抜けに過ぎる声が漏れ出た。
(───いや、っていうか、ちょっ、ま、え、嘘、待って、なん、なんで?───何で!?)
余りの衝撃に思考すら縺れる、と云うか渋滞する。
数秒脳内を!と?が乱れ飛び、唐突に思い出した。
(昨日の夜に自分で脱いだんじゃない!!)
そう、昨夜姉さんへ魔力を供給する際、お互いの体温を近付けて共感・同調状態にする為、及び簡易的な体液の交換をする為にお互い下着姿になったのだった。
すっかり忘れていt───いやいやいやちょっと待ちなさい私、起きたのもう30分以上前でしょ、とっくに意識覚醒してるでしょ何で気付かなかったのどんだけ姉さんの寝顔に夢中だったの我ながら引くって云うか怖いんですけどっ!!!
自身の余りの
洗面所は先輩のお屋敷のほぼ中心に位置する、居間にも近い、
そうなる前に早く服を─────と、また一つ思い出す。
服ボロボロでした。
昨夜のゴタゴタ、その全ての元凶である姉さんのうっかりカリバーを喰らったせいで上着であるコートは焼失、薄着一枚の状態となってしまい、それすらも少し動いただけで下着が見えてしまうレベルでボロボロになってしまっていた。
昨日は夜中だったので暗くてよく見えていなかっただろうから恥ずかしくはなかったし、そもそもそんな事に構っていられる状況じゃなかったので気にしませんでしたが…流石に日中あの格好で居るのはアウトだ、普通に痴女です。
なんということでしょう。
まさか、現代社会に於いて花のJKが着る服が無い等という状況に陥るとは。
己の女子力、どころか文明人としてのレベルが大幅に下落した様な気がして愕然となった。
……いや、まだです、私には魔術がある。
修復の魔術で応急措置を施せば、元通りとはいかなくても穴は塞げる、見た目さえ取り繕えば一先ずこの危機的状況を脱する事は可能な筈です!
絶望的だった未来に一筋の光明が射し込む、そうと決まれば善は急げ、先輩に見付かる前に早くこの場を離れ───
「ん?そこに居るの桜か?」
───まぁ、薄々フラグが建っていたのには気付いていましたとも。
廊下から聞こえた声に再び体が硬直する。
嗚呼、どうやら、とっくの間にタイムリミットだったらしいです。
「そっちも無事に終わったんだな。大丈夫か、体調に何か変化とか、遠坂も───」
そう言いながら洗面所に入ってきたのは誰か、言わずもがな。
目と目が合う。
お互いに、石化、ライダーの魔眼でも有るまいに。
数秒の膠着状態の後、先に爆発したのは私だった。
∵∵∵
─────キャアアアアアアアアアアアア
「っ!!桜!?」
大切な家族の悲鳴が私の意識を微睡みの中から一瞬で引き上げた。
ガバリと上体を起こす、その勢いで掛け布団が捲れ上がる、バババッと素早く首を回して周囲を確認した。
此処私の部屋じゃ───ああそうだ昨日───桜も一緒に居た筈───居ない───何処───桜!
刹那の思考で状況確認を終えた私は泡を食って駆け出した。
普段の私とは比べ物にならない早さで脳味噌は覚醒してくれたが、体はそうもいかない様だ、上体がふらつき慌てて踏ん張ろうとするも足が付いていかない。
そのままヨタヨタと前のめりのまま、壁に向かってショルダータックルをかましてしまった。
「─────~~~っ!」
苛立ちと焦燥を込めて自身の足を片手のグーで叩く、もう片方の手を壁に食い込ませるくらいの気持ちで思いっきり突き、反動で再び駆け出す。
「凛!今の悲鳴は───」
「後!全部後!付いて来て!」
廊下に飛び出た私の後ろに何時の間にかセイバーが居た。
ごめんセイバー、と内心で軽く謝る、今は話している時間も惜しい、兎に角最速だ。
確か悲鳴は此方からだった、己の聴力と記憶力を信じて只管駆ける。
待ってて桜、直ぐに、直ぐに!
そうして駆け、ほんの数秒後、両の目が衛宮君を捉えた。
「衛宮君!桜は!?」
「は───え、ちょっ、遠坂!!?」
此方を見て何やら驚く衛宮君の返答を待たず私は洗面所に突入する───居た、桜。
顔を真っ赤にして両腕で胸と股間を隠す様にへたり込んでいるが、怪我をしている様子は無い。
「っ、良かった。無事な……ん……?」
桜が無事だという事実に安堵する───安堵した事で余裕の出来た思考が看過出来ない違和感に気付く。
桜、何で下着姿?
いや
何故男がほぼほぼ裸の
「───衛宮君…?」
「ぅ、お、おい遠坂!馬鹿隠せ!」
状況からして完全にギルティと判断した男を思いっきり睨み付けてやるが、予想外と云うか何処か的外れな反応を返された。
隠せ?
隠せって何をよ。
桜の事?
そんなのあんたをぶっ飛ばした後で服着せてあげるに決まって───
(あれ?)
そこまで行って、思考が中断された、或いは巻き戻ったと云うべきか。
そもそも桜って何時から服着てないっけ?
覚えている、昨夜の魔力供給の時からだ。
理由はお互いに共感・同調すると共に体液の交換をする為。
そう、
何処か呆然としながら、
それを着飾る布は無く、有るのは最低限秘部を隠す為だけの純白のみ。
「ね、姉さん」
恐る恐ると云った風に
ハッとなって妹の方を向く、やはりその格好は下着姿。
私と同じく。
ギギギと錆び付いたロボットの様なぎこちなさで振り返る。
そこに居るのは両腕を顔の前で交差させて必死に此方を見まいとしながらも、やはり気になるのか時折薄目を開けてチラチラ様子を窺う健全な男子高校生。
ぶわっ、と一気に顔に熱が昇ってきた。
認めたくないが、認めざるを得ない現実。
私達姉妹は今、揃いも揃って異性の前で裸を晒している。
─────ギィヤアアアアアアアアアアア
その日、朝っぱらから衛宮邸にて少女の悲鳴が二度上がる事になった。
主に付いて来た剣の英霊と霊体化して様子を窺っていた魔術師は揃って眉間を揉んだという。
∵∵∵
カチャカチャと食器の鳴る音のみが居間に響いている。
会話はほぼ無し、時折「おかわり」とか「醤油取って」と云った些細なやり取りが行われるだけだ。
なんとも、居心地の悪い朝食である。
(でもまぁ、仕方無いか)
そう内心で嘆息しながら腫れた頬を擦る。
先程顔を真っ赤にした遠坂に全力の右ストレートを貰った為である。
魔力を込めていない素の拳でこの威力だ、昨夜全力でぶっ飛ばされた慎二の安否もとい食事事情が今更ながら心配になってきた。
とは云え、別段怒りを感じたりはしていない。
執拗な追撃は無かったし、それどころか一発殴ったら冷静になってくれたらしく直ぐに手当てをしてくれた。
なんてったって女の子の素肌を見てしまったのだ、それでこの程度に済ませてくれるなら寧ろ感謝せねばならないだろう。
故に現状、俺に出来るのはこの気不味さを甘んじて受け入れる事だけだろう。
そう結論付けて食事に集中する。
気持ち顔を右側に傾けながら。
そして約十数分後、全員が朝食を食べ終え食器を片付けている最中。
「さーてっと」
流しで皿洗いをしている俺の後方、仕切り越しに仁王立ちする遠坂が声を出す。
「…衛宮君」
「どうした遠坂?」
「…さっきは殴って悪かったわ。私も忘れるから貴方もさっきの事は忘れなさい。いいわね?」
「お、おう」
如何にも照れ隠しに怒っていると云った感じの堅い声色で遠坂が命令してくる。
お互いにチャラにしようと言ってくれているのだから有り難い事この上無いが……何と云うか、仄かに朱の差す頬が羞恥を精一杯圧し殺している感をありありと伝えてきて…。
いかん、忘れようとすればする程、連鎖的に先程の顔を真っ赤にした遠坂を思い出して、それとは対照的な白い肌も───
ズドンッ
───大砲の音を小規模にした様な発射音がしたと同時に、ガンドが俺の頭の横すれすれを通過していった。
只、それを射ったのは遠坂ではなく。
「先輩」
「───は、はい」
「先輩も男の人…いえ、それ以上に、姉さんですものね、色々としょうがないのは解ります……──────でも、見過ごせるかどうかは別問題ですから」
忘れてくださいね?
そう言って満面の笑顔を向けてくる我が後輩が、何よりも恐ろしかった。
愛する姉を不埒な目で見る輩は何者であろうと許さんという絶対的な意志を感じたのだ。
コクコクと首を動かした俺を見て満足気に頷いた桜は自身の姉に向き直る。
その姉も若干足が引けていた。
「それじゃあ先程の事は水に流したという事で、改めて、今日はどうしましょうか姉さん」
「…そ、そうね…まぁ端から決まってる様なもんだけど、同盟締結───いえ、同盟についての話し合い、やり直すわよ」
「はい」
『同盟締結について』では無く『同盟について』と遠坂は言い直した。
どうやらまだ俺達と組むかどうか遠坂の中では確定していないらしい。
いや、或いは自分の中の感情に左右されぬ様、戒めの意味を込めたのかもしれない、どちらにせよ遠坂らしい。
「もう無駄な擦れ違いは懲り懲りだから、今度こそはちゃんと全員揃って話し合いましょう。桜、ライダー連れて来て。連れて来次第始めるから」
「分かりまし、た…………あ゛」
微笑みながら姉の指示に従おうとした桜の顔と声が唐突に引き攣った。
あ…あれはなんかポカをやらかした時の反応だぞおい。
「…桜?」
「……え、と…は、はい、直ぐ連れて来ますので、ちょっと、ちょぉ~っと待っててくださいね」
遠坂も感じ取ったのだろう、探る様な声色で妹の名前を呼ぶ。
呼ばれた方はと云えば変わらず引き攣った笑みのままそれだけ言い残すと凄まじいスピードで居間を出ていった。
速い。
俺、遠坂、キャスター、セイバー、四人全員が顔を見合わせた。
∵∵∵
土蔵。
「ら、ライダー…?」
「 ぉ ぁ っ ─────……し、ぁふ、あ…?」
「あああああやっぱりっ!!!ご、ごめん!ごめんねライダー!?遅くなっちゃって、ちょ、い、今、今外すから!」
「う゛ ぇ…へ ぐ ん あ、ぉ、お気に、なさらず…(ガクッ」
「いやあああライダーっ!!確りー!うわああこんなグチョグチョにぃぃ!」
ライダー、刻淫蟲全身マッサージより生還。
∵∵∵
─────そして、約20分後。
再び居間にて。
「さて、それじゃあ始めるわよ」
机を挟んで俺、桜、反対側に遠坂、そしてそれぞれのマスターの横に陣取るサーヴァント、既に同盟を組んでいる俺達二組とそうでない遠坂達で向き合う構図。
すったもんだの末、漸く落ち着いた場で面と向き合う事が出来た三組。
これより聖杯戦争を戦い抜く為の同盟について話が始まる。
記念すべき第一声はこういう場にて基本一歩引いた姿勢を見せる桜でも、況してや素人マスターである俺でもなく、やはりと云うべきか遠坂が発した。
…だが、軽快な切り出しとは裏腹に異様に重い空気が居間には漂っている。
理由は言わずもがな、桜の隣に座るライダーがあからさまな敵意を発して対面の二人にぶつけているからだ。
桜の説得で諸々飲み込んでくれたらしいが、やはり人間そう簡単に心の切り替えは出来るもんじゃない、昨日の今日で友好的にとはいかないのだろう。
昨夜の様なおどろおどろしい
マスターである桜、俺の隣に座るキャスター、そして対面の二人はそんなライダーの敵意を涼しい顔で受け流している。
遠坂は泰然とした雰囲気と表情で、桜とキャスターはしょうがないなぁと云わんばかりの苦笑、そして意外な事にセイバーも桜とキャスターに近い雰囲気を発していた。
表情及び姿勢こそ
俺の知る由も無いが、きっと昨夜の戦いの中でセイバーはライダーの事を少なからず理解したのだろう。
サーヴァント達の無意識の歩み寄りが俺は嬉しかった。
結論、おどおどしているのは俺だけという状況で再び遠坂が口を開く。
「先ずはこの場を借りて謝罪します。昨夜は私の判断ミスにより、話し合いの場を設けるどころか、
「同じく、直接剣を振るい貴殿方の身を危険に晒した者として、謝罪致します」
「謝罪を受け容れます。今後同様の事が無いよう努めていただける事を願います」
「……同じく、受け容れます。次は無いと肝に銘じてください」
言葉遣いを改めた誠心誠意の謝罪。
姉とその従者のそれを微笑みと共に受け容れる桜。
そして多少間を空けてライダーも二人の謝罪を受け取る、空いた間と不機嫌そうな低い声が実に不服そうだ。
「私達からも、謝罪を。事前連絡の失念、従者への監督不行き届きにより、
「…この度は一身上の都合により、多大なご迷惑をお掛けしました。此処に謝罪致します」
「謝罪を受け取ります。今後はくれぐれも留意してください」
「同じく、受け取ります……また、同じ様な事が起きたとしても、何度でも私が貴女を止めましょう」
一転、今度は桜とライダーが謝罪する。
意外にも素直な謝罪の言葉を述べるライダーだが、その声色からやはり内心全然申し訳無いとか思ってないんだろうなと察する事が出来て。
それを受け取ったからこその、セイバーの返しだった。
セイバーの慈愛の眼差し、それに対し鼻を鳴らすライダー。
本当に、随分と愉快な関係に落ち着いたらしいな。
「衛宮君、それにキャスター。貴殿方からは何かある?」
とか思ってる所を遠坂の呼び掛けで現実に引き戻される、少し慌てて言葉を紡いだ。
「あ、っと…ああ、遠坂達の誠心誠意の謝罪、確かに受け取った。今後はもう擦れ違わない様にみんなで気を付けていこう。俺からはそれだけだ」
「私も同じ気持ちです。これからは皆さんでちゃんと協力していきましょう」
なんか我ながら、既に同盟を締結したみたいな言い方になってしまって呆れたが、まぁ誰も文句言ってこないし、良いんだろう。
やっぱりみんなの心の内は一緒なんだ。
「───よしっ、それじゃあこれで蟠りは綺麗さっぱり無くなったって事で───桜」
「はい」
「昨夜、衛宮君から聞いたわ。一応、改めて貴女にも確認するけど…ウチと同盟を組みたいって?」
「そうです」
「理由は?」
「一昨日、アインツベルンのマスターとサーヴァントに遭遇、戦闘になりました。クラスはアーチャー、真名はヘラクレスです」
「───成る程、詳しく」
淡々と、正しく以心伝心と云った感じで。
短く最適な言葉選びで姉妹は情報を交換していく。
桜の述べた
「…幸運以外の全てがAランクの高ステータス、それを十二分に活かす体技、おまけに蘇生能力か…」
「ヘラクレスさんのスペックもそうですが、本当に恐ろしいのはそのヘラクレスさんの全力戦闘を涼しい顔で支えていたイリヤスフィールさんの魔力量です。あれは一人間に許された力の領域を超えています」
「アインツベルンは確か錬金術の大家だったわね…聖杯戦争の為だけに用意された最強の
そこでスッとライダーが手を挙げる。
「───少なくとも、アーチャーは本気では……いえ、厳密に云うなら、
ライダーの言葉に、戦慄した。
直接戦ったライダーが言うのだから間違いないのだろうが…あれより、まだ上が在るっていうのか!?
「…その一昨日の戦闘、途中で上手く離脱出来たの?それとも相手を撤退させたの?」
「いえ───見逃されました。『今此処で殺すのはつまらない』と。イリヤスフィールさんが気紛れを起こしていなかったら、私も先輩も今此処には居ません」
「へぇ、そう……ふん、随分と高慢ちきな奴なのね。いや、若しくは案外甘っちょろいのか、どちらにせよ詰めの甘い相手と見ていいのかしら」
「そこまではまだ判りませんが…詰めが甘かろうとそうでなかろうと、単騎では先ず勝機の無い相手には変わりないですね。今回の聖杯戦争で最強なのは、間違いなくあの陣営です」
「───いえ、それはどうかしらね桜」
意外な事に遠坂は桜の言葉に否定的な反応を示した。
そんな姉の言葉に桜はえっ、と溢す。
「アーチャー陣営の情報提供ありがとう。対価に此方も一昨日接触した敵について教えるわ」
「姉さんも、一昨日に?」
「ええ…時刻は午後8時くらいだったかしら。場所は穂群原学園の校庭だったわ」
思わず、今度は俺がえっ、と声を漏らす番だった。
夜中の出来事とは云え、既に母校が戦場になっていたなんて───!
「相手のクラスはランサー、真名はケルト神話の大英雄クー・フーリン」
「───っ、クー……フーリン」
「くーふーりん?」
聞き覚えの無い名称に妙なイントネーションで鸚鵡返ししてしまう。
遠坂が此方を見る、また呆れられてしまうかと思ったが、遠坂はああ、と納得した風に天井を仰いだ。
「しょうがないわね、ケルト神話って日本じゃマイナーもいいとこだし。知らないのも無理ないわ」
「どういう英雄なんだクー・フーリンって」
「そうね、物凄くざっくり言っちゃうと、ケルト神話版ヘラクレスよ」
「─────は?」
遠坂の告げた言葉の内容に、俺は間の抜けた声を漏らすしかなかった。
ちょっと待て、いや……ちょっと、待て。
なんだそれ、いや、言葉通りの意味なんだろうが、そうだとしたら、それは。
「一つの神話の頂点が、一度に二人も…それも三騎士のクラスで、ですか…」
「んでもってセイバーはウチのアーサー王、ライダーはメドゥーサ……とんでもないわね、此処までトップサーヴァントが揃いに揃った聖杯戦争なんて今回が初めてじゃないかしら」
「まぁ私は御世辞にもトップサーヴァントなんて柄じゃないですけどね」
改めて今回の聖杯戦争の面子に戦慄する俺達に、空気を読まず…いや、逆に読んだからこそだろうか、おどけた様に自虐ネタへ走るキャスターに、しかし周りの反応は微妙だった。
いやいや柄じゃないってのは……まぁ正しいかもしれないが、そんな───
「その様な事は断じてありませんキャスター」
───俺が口を開くより先に、セイバーがキャスターの言葉を否定した。
「貴女はもう既に何度も、自身のマスターだけでなく凛やサクラの事も、そして私の事も救ってくれた。そんな貴女を否定する様な言葉は、縦え貴女自身の言葉であろうとも許さない」
美しい碧眼が真っ直ぐに対面のキャスターを射貫く。
何処までも真摯なセイバーの想いを真正面からぶつけられたキャスターは頬を染めて、髪の先を弄りながらセイバーから目線を逸らした。
明らかに照れている、可愛い。
「え、と……ありがとう、ございます」
セイバーはそんなキャスターを見てふっ、と口許を緩めた。
…なんか、さっきライダーに対してもそうだったが、何時の間にか二人の保護者的ポジションに納まってないかセイバー。
「はいはい、
唐突に流れた甘い空気を遠坂が手を二回叩いて払拭し、空かさずそこに桜が乗っかった。
「それで、戦闘の結果はどうなったんですか」
「ええ───一言で云うなら、完敗だったわ。桜達と一緒よ、色々と状況が噛み合ったお陰で奇跡的に生還出来た」
完敗。
そんな姉の言葉に、桜は実に判りやすく目を見開いた。
そしてそんな妹の様相に遠坂は苦笑する。
「まぁ手も足も出ずに蹂躙された、って訳じゃないけどね。それでも、常に一手先を行かれて、出し抜けなくて、競り負けちゃったわ……ああ~~!悔しい!思い出したらなんかムズムズしてきた!」
髪を掻き毟りながら天井を仰いで遠坂が喚く、座っていなかったら地団駄も踏んでいたんじゃないだろうか。
表情を不機嫌なものにしながらも遠坂は続けて語る。
「知名度補正の影響でしょうね、ランサーのステータスはアーチャー程出鱈目じゃない…寧ろセイバーのものよりも控え目だったわ」
「ですが、私は攻め切れなかった。彼は槍術も
セイバーも遠坂と同じ様に悔し気だが、同時にランサーに対する尊敬の念の様なものも発していた。
「そこは私がマスターとしてサポートして、詰めの後押しをしなくちゃいけなかったんでしょうけど…生憎その余裕も無くてね」
「…相手のマスター、ですか?」
「ええ───ランサーのマスターの名前はバゼット・フラガ・マクレミッツ。封印指定執行者だって名乗られたわ」
「な、ぁ」
再び驚愕する桜。
遠坂は一旦語りを止めて桜の反応を待つ。
「…………なんだか、もう、驚き疲れましたね」
「ほんっと、同感…衛宮君は封印指定執行者って知ってる?」
「いや、爺さんからは聞いてないな」
戦いに於いて下手な見栄は味方の足を引っ張る事になる、情報は正確に伝えるべきだと、俺は素直に遠坂に告げた。
遠坂は人差し指を立てて説明し始める。
「封印指定って云うのはね、魔術協会が判断した非常に希少な能力を持つ魔術師に与えられる称号よ。例えば、突然変異で発現した魔眼とか、そういう学問で習得する事の出来ない、研鑽で修得する事の出来ない、一代限りの、その魔術師の死と共に失われ、他の手段では再現出来ないモノに与えられる。だからそうした希少能力が永遠に失われる事を防ぐ為に、魔術協会は対象の魔術師を保護という名目で幽閉するの。要は監禁して標本として飾るって事よ」
「標、本」
余りにもあんまりな表現…いや、事実にたじろいでしまう。
「……解っちゃいたけど、魔術師の世界ってのは本当にヤバイな」
「ほんと今更だけどね。んで、封印指定執行者って云うのはその名の通りよ。封印指定を受けた魔術師を捕縛する役目を受けた魔術師、完全無欠の戦闘屋。兎に角戦闘に秀でた連中よ。現代の人類に於ける、最強の一角を担ってると云っても過言じゃない」
「…そんなのと
「全くだわ、自分でも不思議に思うレベルよ」
ははは、と乾いた笑いを溢す遠坂だが、目が笑っていない、結構な修羅場だった様だ。
「因みになんだけど、桜が間桐に養子に行ったのもその封印指定が少なからず絡んでるのよね」
「何だって?」
「あーその様子だと桜から何も聞いてないのね」
「いや、養子云々については一応聞いてるぞ。二人の父親が二人共魔術師として育てたかったからだって」
「まぁ間違ってないけど…随分ざっくり説明したのね桜?」
「えっと、それに関して説明したのが学校のお昼休みの時間だったので。あまり長々と話し込む訳にもいきませんでしたし」
たはは、と云った感じで桜が苦笑交じりに事情を話す。
うむ、話し込んで昼飯食い損ねましたでは色々笑えないからな。
午後に向けてのエネルギーを確り補給するのは学生に限らず重要な事柄だ。
ふむ、と遠坂が再度話を始める。
「桜の魔術属性はね、架空元素・虚と呼ばれる、五大属性とは全く異なる超希少な
「そう、なのか?桜」
俺の
「もし魔術の名門の庇護下になければ、間違いなく封印指定としてホルマリン漬けにされる。でも魔術の家は一子相伝だから遠坂の庇護に置く為には魔術回路を潰して一般人として育てる他無い。でも桜程の才能の持ち主を凡俗に落とすのは一魔術師として余りにも惜しかった。で、結論として落ち着いたのが、嘗て盟約を結んだ間桐へ養子に出す事だった…って訳」
「…成る程な~」
そういう事情が有ったのかと俺は息を漏らす。
何か、深く感じ入ったと云うか、神妙な気持ちになったと云うか、圧倒されていた。
「桜のお父さんは、桜の幸せを願っていたからこそ、養子に出すという決意を固めたんだな」
「はい!……普通の人の感性からすれば、娘の安全を確実に保証する為にも魔術回路を潰すの一択なんでしょうが…私は、魔術師として、父が私の将来に希望を託してくれた事を、嬉しく誇りに思います」
親とのやり取りを思い出しているのか、目を閉じながら言葉を紡ぐ桜。
その神妙な様子に何を思ったか、遠坂も僅かに目を細める。
「───その結果が
?
今、ライダーが小さく何かを呟いた、様な?
と思ったら桜が凄まじい勢いでライダーの口に掌を打ち付けた、音がヤバイ。
「余計な事言わないでライダー…!(ヒソヒソ」
「ちょ、ぐ…歯打ちましたよ桜…」
「ど、どうしたのよ桜?」
「い、いえ何でも…それにしても執行者を送り込んで来るなんて、魔術協会も
困惑する遠坂へあからさまに話題を変える、と云うか
若干訝しみながらも遠坂はそれに乗る。
「そうね。聖杯と名の付く以上、端から監視はされてたでしょうけど…っていうか聖堂教会が監督役務めてる時点でねぇ」
「…なぁ、桜の
先程の説明から思い至った可能性、俺の懸念を、しかし遠坂はバッサリ切って捨てる。
「それは無いと思うわ。もしそうなら態々この時期にやって来る理由が無いし、端から桜を狙うでしょ。マスターとして参加している以上、お目当ては聖杯の筈だわ」
成る程、確かにそうだ。
懸念が杞憂と解ってほっとする俺だが、遠坂は更に言葉を重ねた。
「まぁ仮に衛宮君の懸念した通りだったとしても───私が絶対にさせないわよそんなの。刺し違えてでも殺す」
本気のトーンだった。
判る、判らされる、嘘ではない。
いざという時遠坂凛は、今口にした事を必ず実行するのだろう。
何と云うか、あれだ。
「遠坂も桜も…お互いの事好き過ぎだろ」
「なっ───ぐ……わ、悪い?」
「まさか、全然。見てて微笑ましいぞ、うん」
もう既に何度も、それこそ聖杯戦争に巻き込まれるより以前から見せ付けられてきているが。
本当に、この姉妹は互いが大好きなんだ。
名字が変わろうと、住む場所が離れ離れになろうと、この二人には何の障害にもならないんだ。
「と、兎に角っ!!目的が何であれ封印指定執行者が敵だって事実には変わりないんだから。脅威度はアーチャー陣営と同じくらい高いと見た方が良いわ。寧ろ私達マスターにとっては明らかに此方の方がヤバイ」
顔を紅くしたまま叫んだ遠坂が更に話題を修正した。
大人数で会話する以上仕方の無い事だが、話題があっちこっちに飛びやすい、どうにも本筋からズレていってしまうのだ。
「更に言うと、単純な正面切っての戦闘とは違うヤバさを持った連中も居る」
「姉さん、それって」
「ええ、お察しの通りアサシンよ」
アサシン───暗殺者のサーヴァント。
昨夜慎二との戦いに割って入った、外套を羽織った小柄な姿を思い出す。
「さっきの続きだけど…そうやって攻め切れない内にランサーが宝具を使ってきたわ。必中の魔槍って奴でね、私の補助も間に合わずにセイバーは心臓を貫かれた」
「な、大丈夫…だったのか」
言いかけて、一人で納得した。
セイバーは今も確り健在だ、遠坂が治療か、何等かの手段でセイバーを救ったのだろう。
「その瞬間、全員の注意が一点に集中したタイミングを狙って、アサシンが横槍を入れてきたわ。文字通り漁夫の利狙いだったんでしょうね、毒の塗られた短剣を複数投げ付けてきて…あの毒、ヤバかった。英霊ですら容易く死に至らしめる程の致死性よ」
「それ程のものとなると、やはり宝具でしょうか」
「その可能性が高いと思うわ。毒の宝具、如何にも暗殺者らしいし…で、既に
はい終わり、と一気に捲し立てた遠坂が両手を顔の横に上げて
文字通りお手上げのポーズと云う訳だ。
姉の話を聞き終えた桜は顎に手を当てて情報を纏めている様だ。
「…マスターは兎も角、サーヴァントの内訳はこれで全て割れましたね」
「そうね、まさか最初の二日で情報が出揃うとは思わなかったわ」
桜の言葉にそういえばそうだと気付き、遠坂の言葉に内心同意する。
未だ真名が割れていない者も少々居る、大なり小なり得られた情報の量は異なるが、全くの不明であるサーヴァントはもう既に居ない。
聖杯戦争の平均値なんて知らないが、今回は随分と各陣営の手が早いんじゃないだろうか。
「セイバーは姉さんが召喚したアーサー王、先輩が召喚したキャスターさん、私が召喚したライダーのメドゥーサ、この三騎が今此処に居て、アーチャーはアインツベルンが召喚したヘラクレスさん、ランサーは執行者さんが召喚したクー・フーリン………それ、と…兄さんが連れてる正体不明のバーサーカー、それにマスター不明のアサシンは何故か兄さん達と組んでる様子だった」
兄、慎二の事を口にしようとして、桜は判りやすく沈んだ表情になる。
身内が敵になる…それが何れ程ショックか、想像に難くない。
「…桜。慎二も、魔術師なのか?」
「…いいえ。断じて、違います」
何かを堪える様な顰めっ面で俺の後輩は言葉を絞り出す。
「そもそも私が間桐へ養子に行ったのは、衰退した間桐を立て直す為に、間桐側から嘆願があったからでもあるんです」
「衰退…?」
「魔術回路・魔術刻印というのはあるピークに達するとそこから代を重ねる毎に少しずつ劣化していくんです。間桐は元はマキリと云って、ロシアの地を起源とする数百年以上栄えた魔術の名門でした。ですが何代か前に血の限界に達して、移り住んだ日本の地も体質に合っていなかったのか、盛り返す事は叶いませんでした。そして、今代である兄さんの魔術回路保有数はzero…もう間桐はその役目を終えているんです。だから兄さんが独力で魔術を行使するなんて、況してサーヴァントを従えるなんて…絶対に有り得ないんです」
「でも、現に慎二はマスターとしてサーヴァントを従えていた…
遠坂の言葉に、桜は頷く。
─────俺には、桜のその動作が、怒っている様に見えた。
「あれ、偽臣の書よ…衛宮君?」
「知らん」
もう同じ様なやり取りは何回目だろう。
目と声のトーンだけで知識の有無を問うて来た遠坂に俺も簡潔に一言で答える。
「一言で言えば『魔術的契約の委任状』よ。魔術による契約の効果っていうのは本来術者本人とその相手にしか無いんだけど、これを用いてそれ等を委託してしまえば、この本の持ち主がその恩恵を得られるって訳。縦えその人物が魔術師でなかったとしても」
「───つまり、誰かが、兄さんを唆して、マスターに仕立て上げたんです……利用する、為に」
ギリィ、と。
歯軋りか、それとも拳を強く握った音か。
いやに大きく響き渡ったそれは、桜の内心をこれでもかと表していた。
ああ、やっぱり。
桜は怒っている。
家族に手を出された事に対して。
家族に手を出した輩に対して。
「…私に言わせれば乗せられる方が悪いって感じだけど」
「っ、姉さん」
「そもそも唆されていようがいなかろうが、マスターになった以上慎二は敵よ。個人的にだって許す気は無い。彼奴は昨夜、桜を傷付けたんだから」
一切容赦の無い遠坂の言葉に桜は
昨夜の事を思い出しているのか───目が、潤んできていて───駄目だな、ほんと、俺は。
こんな肝心な時に、掛ける言葉が見付からないなんて。
「…桜。貴女は、どうしたいの?」
「…決まってます」
遠坂の問い掛けに。
目に雫を溜めたまま、桜はキッと顔を上げた。
「思いっきり引っ
そう言った桜の表情は─────。
ああ、うん。
どうやら、余計な心配だったらしい。
大丈夫だ、知ってるだろ衛宮士郎?ずっと隣で見てきたんだから。
桜は、俺なんかよりずっとずっと強い。
「それ、一人で出来るの?」
「一人じゃありません。ライダーが居てくれます、キャスターさんが居てくれます───先輩が、居てくれます。皆で力を合わせて、犠牲を出す事無くこの戦争を勝ち抜いてみせます」
以前俺と桜が同盟を組む時、了承してくれた、俺の願い。
それを聞いた遠坂はふっ、と笑って。
「何よそれ─────私とセイバーは勘定に入れてくれないの?」
そんな事を、言ってきた。
姉の言葉の意味を理解した桜が目を見開く。
「…な、何よ?そんなに意外?」
「あ、いえ…そうじゃないですけど…でも、えっと…」
「
「それ、じゃあ」
「ええ───遠坂家当主、遠坂凛。貴殿方との同盟を結ぶ事を承諾します。遠坂の名の下に、我等六名で雌雄を決するに相応しい場が整うその時迄、共に戦い抜く事を誓います」
「───その御決断に、感謝を。間桐家当主、間桐桜。貴女方との同盟を此処に締結します。間桐の名の下に、どの主従が聖杯を手にするに相応しいか決するその時迄、共に走り抜く事を誓います」
それぞれが口上を述べ、差し出した右手。
固く繋がれたそれは、聖杯戦争、その結末に辿り着く迄、解かれる事は、無い。
やーーーっと同盟結べたぞオラァ!!此処まで来るのに何年かけてんだコラァ!!
そんな感じの本編最新話。ほんと遠坂姉妹に関しては他のキャラと比べて執筆意欲が自分の中でダンチです。
やっぱ、こう、遠坂姉妹を…最高やな!!
恒例の本編解説としてはあれですね…まさかのママ味に覚醒し出したトリアさん。
原作HAではライダーさんが譲歩する事で決定的に険悪な中にはならないという関係でしたが、今作ではまさかの立場逆転。
片や桜ちゃんの現状に不満溜まりっぱなしでイライラモードのライダーさんと、そんなマスターへの愛情含め諸々ライダーさんの事理解したセイバーさん。これは人の心が解る王。
って云うか何時の間にかセイバーさんとキャスターさんの間にもフラグが立ってるっぽくて作者大困惑。凛ちゃんとの関係と云い、ワンチャンアルトリアハーレムになる可能性も…?(おめめグルグル)
そして現時点での各勢力図。
・間桐桜、遠坂凛、衛宮士郎、ライダー、セイバー、キャスター
・イリヤ、アチャクレス
・バゼットさん、兄貴
・麻婆、ワカメ、静謐、フランちゃん
…この振り分けでもやっぱイリヤ組とバゼットさん組が頭一つ飛び抜けてる感あるなー、ほんま大英雄と執行者は怖いわ。
次回も出来るだけ早くあげたい。今後もよろしくお願いします。