じじい(三日月)とばばあ(審神者)のお話です。
じじいの口調適当になっちった(๑>؂•̀๑)テヘペロ

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賑やかになった。

昔は三日月と2人だけだった。

2人でご飯を食べて、2人で寝て。

お風呂はさすがに別々だった。

2人で戦地へも行った。

帰ってからは三日月の手入れをした。

そしてお疲れ様で頭を撫でた。

太陽が顔を出して、そして沈んでいく。

何度も繰り返すうちに、1人、1人と数が増える。

そして私は歳をとっていった。


じじいとばばあ

 

ちゅんちゅんー

 

庭から雀の声が聞こえる。

 

春の暖かな陽気に誘われて彼女は縁側まで足を運んだ。

 

朝も少し早いと言うのに刀剣男子達がすでに稽古を行っている。

 

「あ奴らも元気よのぅ。」

 

穏やかな優しさのある声だ。

 

「あるじどのー、座布団持ってきたから座って!」

 

「ありがとう乱。優しいこよのぅ。」

 

ぽんっ、と乱の頭を撫でる。

 

乱も嬉しそうに笑う。

 

「まだ練習の途中だったから行くね!またね、あるじどの!」

 

役目を終えると庭へと駆けていった。

 

見送ると座布団に腰を下ろす。

 

キーン、庭のいたるところから甲高い金属音が聞こえる。

 

悲鳴のような嫌な音では無く、美しく透明感のある氷のような鋭い音だ。

 

いつの間にか雀の鳴き声がどこかへ行ってしまった。

 

「今日は皆集中している。」

 

気がつくと彼女の隣に三日月宗近が音もなく立っていた。

 

三日月はいつも突然現れるが彼女には当たり前となっていた。

 

そのため、驚くことがない。

 

「ほんにのぅ。気合いが入っておるわ。」

 

くくっ、三日月が遠慮がちに肩を震わせてる。

 

「なんじゃ、言いたいことでもあるのか。」

 

「いえ、すっかり俺より年寄りらしくなっていたからつい。」

 

三日月はまだ腹に手をあて、肩を小刻みに上下させている。

 

「三日月、お主との付き合いが長かった故じじいが移ったわい。」

 

その言葉がより面白く感じたのか思いっきり声を出して笑い始めた。

 

とは言ったものの、歳をとった。

 

彼女自身感じていた。

 

シワだらけの顔や手足、カサカサとハリのなくなった声、ねこ の様に曲がった姿勢。

 

何より共に戦地へ行くことの出来ない力の衰え。

 

「歳はとりたくないものよのぅ。」

 

自らの手を見ながら言葉がこぼれ落ちる。

 

「俺は羨ましい。俺達は歳をとらないからこの世界に置いていかれてる気がするから。」

 

先程とは違う笑顔を見せる。

 

「もしかしたら、私もまだ中身は少女のままだったりして。」

 

りんっ。

 

小さく鈴が鳴ったかと思うと2人の間に風が吹いた。

 

「ーー!!」

 

三日月ははっとした。

 

風の向こうには先程までの老婆の姿はなく、初めて出会った当時の可愛らしい少女の姿が見えた。

 

先程聞いた声もハリのある少女の声色であった。

 

「どうしたのじゃ三日月?」

 

老婆の声。

 

少女から老婆へと姿が戻った。

 

「いえ、懐かしい姿を見たもので。」

 

三日月はすーっと息を吸う。

 

「ここも賑やかになりました。」

 

「ほんにのぅ。最初は2人きりであったが、1人1人と増える度、子供が増えていくよう思うた。」

 

「子供…?」

 

「うむ。お主も含めここにいる皆は全てーー」

 

再び風が、白い風が吹いた。

 

風を挟み2人は向き合った。

 

「等しく愛しい私の子供たち。」

 

再び少女の姿となり微笑んでいる。

 

 

 

 





一緒にいる時間が減った。

俺が悪いのかな?

皆等しく愛しい子供らしい。

俺は特別だと思ってたのに。

そう言えば、いつから一緒ごはんを食べたり、寝なくなった?

戦地へ行くのは危ないから一緒じゃなくていいが。

あと、頭を撫でて貰ってないな。

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