前回の投稿から僅か2日で次の話を書き上げたぞぉ!!
見たか!!これが俺の底力だあぁぁぁぁぁ!!
・・・すいません、嘘です(泣)
本当はストック分を少し修正して投稿しただけです・・・
ぶっちゃけ仕事中も今後この物語をどう展開させて行くか考えてます。・・・じゃないと次の更新が超不定期になりますので。
キーンコーンカーンコーン♪
昼休みを告げるチャイムが鳴り、ほとんどの生徒が教室を出て我先にと食堂へと向かう。その集団から少し遅れてアリスが教室から出て来た。彼女も今日は食堂を利用するのだ。
いつもなら彼女は弁当を作ってきていて教室で1人食事を摂る筈だが、寝坊した所為で弁当を作れず仕方なく食堂を利用する事になった訳である。
学校の食堂は広く、アリスが遅れて来ても空席が何個かあった。特別食べたいメニューがある訳では無いので適当に定食を注文して料理が出来るのを待つ。
運ばれて来た料理を手に取り、空いてる席を探していると・・・
魔理沙「おーい、こっちだぜ。」
魔理沙が手を振ってアリスを呼んでいた。断る理由も無いのでアリスは魔理沙の元へと向かう。
アリスが席に着くと周りには魔理沙の他に霊夢に上海、蓬莱といつもの面子が集まっていた。
魔理沙「アリスが食堂に来るのも珍しいな。」
アリス「今日、寝坊したからお弁当作って無いのよ。」
上海「先輩が寝坊するなんて、高校に入って初めてじゃないですか?」
アリス「・・・そうね。昨晩、碓氷峠に行って来たから帰るのが遅くなったのよ。」
霊夢「碓氷峠に何しに行ったのよ?」
アリス「インパクトブルーの走りを見に行ったわ。」
インパクトブルーと言う単語を聞いた途端、霊夢の顔付きが変わる。霊夢も走り屋の情報には詳しく当然インパクトブルーの事も頭に入っている。
霊夢「・・・で、どうだったのよ。インパクトブルーの走りは?」
アリス「どうもこうも無いよ。軽く流しているレベルでも物凄く速かったわ。」
魔理沙「よくそんな事が解ったな。」
アリス「私が気付いた訳じゃ無いよ。ママが気付いたのよ。」
魔理沙「お前の母さんチートだな・・・」
霊夢「多分、私でも気付かないわ。」
アリスの母、アリシアは車の挙動1つでその車のセッティング内容やドライバーの心理状態を一瞬で見抜く事が出来る。アリスは以前、その秘訣を聞いてみたが「自分で見つけてみなさい♪」と一蹴された。我が母ながらバケモノ染みているとアリスはその時思った。
霊夢「所で、アンタのS2000、いつ板金から帰ってくるのよ?」
アリス「ついでに他のパーツが傷んで無いか確認するって言ってたから、後2、3日って所かしら。」
あのディーラーはパルスィが1人で経営しているのでいくらアリスが贔屓にしてるからといって彼女の車に掛かりっきりという訳にはいかない。だがパルスィは手際が良い事をよく知っているので長く見積もってもその程度だろうとアリスは判断する。
魔理沙「なぁアリス、頼みがあるけどさぁ、今夜秋名山でドラテク磨こうと思うけど、付き合ってくれねぇか?」
突然の魔理沙のお願いにもアリスは笑顔で「良いよ。」と返事をする。だがそれを聞いていた霊夢が顰めっ面になり、喜んでいる魔理沙に釘を差した。
霊夢「アンタ、またこの間みたいに『恐怖のダウンヒル!!霧雨魔理沙、コーナー3つで失神事件!!』にならないでよね。」
魔理沙「縁起でもねぇ事言うなよ!!」
上海「どうして魔理沙さんは1度恐い思いをしたのに先輩の車にまた乗ろうと思ったのでしょうか。私だったら2度と乗りませんよ。」
アリス「上海、貴女随分と辛辣な態度を取るのね・・・」
上海の一言にアリスは顔を引き攣らせる。普段は大人しい上海だが、偶にこうして毒を吐くので案外油断出来ない。しかも無意識と来たものだから余計に質が悪い。だが普段から蓬莱に振り回されている事をよく知っているので憂さ晴らししたい気持ちも分からなくは無い。それにアリスはこの程度で怒る程器は小さく無いという事を覚えておこう。
アリス「所で、蓬莱はさっきから一言も喋って無いけど何かあったの?」
上海「それが朝からずっとこんな調子でして・・・」
蓬莱「・・・・・・。」ボーッ
皆さんは気付いたであろうか。いつもハイテンションな蓬莱がいつになく大人しい事に。心ここにあらずといった表情でアリス達の会話に全く参加していない。
アリス「蓬莱、どうしたのよ。」
蓬莱「・・・蓬莱、只今電池切れです。」
蓬莱はそれを言うと「保健室で寝てきます。」と言って食堂を後にした。何があったか上海に聞くと、どうやら昨日遊び過ぎたらしい。それを聞いたアリスと霊夢は「自業自得じゃない。」と呆れ果てていた。
魔理沙「じゃあ私も保健室で寝てくるぜ。」
アリス「ダメに決まってるでしょう。そうやって魔理沙はまた授業をサボろうとする。」
魔理沙「お前は保護者か!?」
魔理沙の突っ込みに霊夢は堪らず吹き出し、上海は苦笑いを浮かべる。もしこの場に蓬莱が居たら魔理沙を弄り倒していたに違いないであろう。
アリス「それで、待ち合わせ場所には何時に行けば良いの?」
魔理沙「いいや、その必要は無いぜ。私がアリスん家に迎えに行くからアリスはその時間に家に居れば問題ないな。私の車で行くからアリスの車はいらないぜ。」
アリス「あら、乗せて行ってくれるの?珍しいわね。」
魔理沙「その代わりガソリン代はアリス持ちだからな。」
アリス「ちゃっかりしてるわね・・・」
魔理沙の魂胆を知ったアリスは魔理沙だから仕方無いと諦める。どうせ魔理沙の事だから帰る頃になれば夕食を奢る羽目になるだろうと多めにお金を持って行こうと思うのであった。
学校が終わり、日も暮れた時間帯の秋名山にアリスと魔理沙は居た。アリスは車を持って来ておらず秋名の頂上に停まっているのは魔理沙のFDだけだ。
現在、魔理沙はサイドブレーキを使ったドリフトの練習をしている。
魔理沙「サイドターンの練習?」
アリス「そ。まずはタイヤが滑る感覚を体で覚える事が大事よ。でもいきなりコースに出ると危ないから、何回かこの場でサイドターンを繰り返してコツを掴むのよ。」
魔理沙「今回は前みたいにコースに出て実践的な技術を磨かないのか?」
アリス「実践的な技術よりもまずは基本を磨く事が重要ね。サイドターンも一見簡単に見えるけどステアリングとのタイミングがキモなの。」
魔理沙「・・・ドラテクってかなり奥が深いな。」
ドラテクの基礎を身に付けなければ実践テクニックは覚えられないが、そう易々と覚えられる物では無い。ドリフトの初歩であるサイドブレーキドリフトでさえもマスターするまで早くても1ヶ月は掛かる。それだけ峠のテクニックは奥が深いのだ。
今や数多くのドリフトを使いこなせるアリスでさえもサイドブレーキドリフトをマスターするまで数日は掛かった。最も、それでも充分早い方なのだが。
アリスは以前、つい本気を出し過ぎて魔理沙を失神させてしまった事を反省し前回みたいに段階を端折るのでは無く、きちんと1から基礎を徹底的に教える事を決めていた。
魔理沙「アリス、大分コツを掴んできたぜ。」
何度かサイドターンを続けている内にステアリングとのタイミングが分かってきた様で魔理沙はアリスに嬉々とした表情でそれを伝える。アリスは外からFDの様子を見てそろそろ次のステップに進んでも良い頃だと決める。
アリス「じゃあ次は実際にコースに出てサイドブレーキドリフトの練習をしましょう。」
魔理沙「オォ!!やっと次の段階に入るか!!・・・あぁ、でもなぁ・・・」
急に言葉を濁した魔理沙にアリスは何事かと首を傾げる。魔理沙は頬を掻きながら「・・・え~っと」と言いにくそうにしながら次の言葉を発する。
魔理沙「その・・・いきなり上手く出来る自信が無いから、何個かのコーナーはアリスが手本を見せてくれ。」
アリス「えっ!?・・・う~ん。」
アリスは返答に困った。というのもこのまま安請負をしてしまったら、この間の二の舞になってしまうのでは無いかと不安になったのと、今回は車を運転せずに助手席からレクチャーしようと決めていたからである。
魔理沙も前回のアリスの走りは確かに恐かったが、それでも自身のレベルアップの為にはアリスの教えは必要不可欠と考え、こうして懇願している。
アリスにはその気持ちが良く解るので、必死で懇願する魔理沙の姿を見ていると自分の判断が正しかったのかどうしても揺らいでしまう。
魔理沙「なぁ頼む、この通りだ!!」
終いには地べたに両手を着けて土下座をする始末。アリスは魔理沙をそこまでさせてしまった自分の優柔不断さに腹が立ち、そして情けなく思った。何時から親友の願いも聞かない程貴女は偉くなったつもりかしら、とアリスは自分を心の中で叱咤した。
アリス「・・・分かったわ。但し、コーナー3つまでよ。それ以上はいくら頼んでもダメだから。」
魔理沙「本当か!?サンキューだぜ!!」
結果的にアリスが折れる形となり、了承の返事をした。それを聞いて喜ぶ魔理沙を見てアリスは前回のデジャブとならない様に気を引き締めるのであった。
アリス「それじゃあ始めるけど、恐くなったら遠慮せずに言って頂戴。」
魔理沙「おう!!」
アリス「じゃあ・・・行くよ!!」
FDのギアを1速に繋げると、アリスはアクセルを一気に全開にした。ホイールスピンを発生させながらアリスの乗ったFDは秋名のコースへと飛び出した。
キンコン、キンコン♪←鳴りません!!
聞く者を虜にさせる程のロータリーサウンドを奏でながらFDは第1コーナーへと差し掛かる。魔理沙は恐る恐るといった様子で隣のアリスに声を掛ける。
魔理沙「い、いきなり行くのか?アリス。」
アリス「・・・・・・」
魔理沙「ア、アリス?」(汗)
アリス「・・・えっ!?そ、そんな訳無いよ。あくまで見本を見せるだけだから手加減してるに決まってるじゃない。(・・・危ない、つい本気で走る所だった。)」
ついムキになりそうな所をどうにか抑えたアリスはコーナー手前でブレーキを踏む。その行動に魔理沙は首を傾げた。
魔理沙「なぁ、サイドブレーキドリフトをするのに何でブレーキを踏む必要があるんだ?」
アリス「あぁ、この方が荷重が前に移ってよりリアを滑りやすくするのよ。」
魔理沙「・・・成る程。」
そう言った直後、
ガッ!!←サイドブレーキを引いた音
魔理沙「のわぁ!?」
急にサイドブレーキを引いたものだから心の準備が出来ていなかった魔理沙は素っ頓狂な声をあげた。悲鳴をあげそうになるのを必死に堪えて、魔理沙はアリスの手足の動きを観察する。
アリスの右足はアクセルの開度を調整している為、とても忙しなく動いている。それとは対照的に右手の方はある程度ステアリングを切った所でピタリと動きを止めコーナーを立ち上がるまで1ミリたりとも動かしていなかった。因みにその間左手はシフトレバーに置きっぱなしであった。
言い方は悪いがアリスにしてみればこれは軽く遊んでる程度なのだが、そんな事が魔理沙に分かる筈も無く・・・
魔理沙「(これの何処が手加減してるんだあぁぁぁぁぁ!!)」
と心中穏やかでは無かった。
アリス「・・・う~ん、今の走りは私的には50点って所かな。」
魔理沙「(あれで50点かよ・・・)」
信じられない事に今のアリスの走りは自身の中では低評価だったらしい。一体何が気に食わなかったのか、恐らくそれは我々凡人には到底理解出来ないレベルの問題なのかも知れない・・・
どうにかこうにか2度目の失神を免れた魔理沙は頂上に戻るや否や地べたに座り込んだ。強気な魔理沙がここまで疲弊しているので、やはりアリスのドライビングはクレイジーである。
こうしてアリスのドラテク講習会は疲労がピークに達した魔理沙が続行断念した事により強制終了となった。
その頃、池谷達が勤めるガソリンスタンドには1人の少女が来店していた。
池谷「・・・俺の事だけど、何の用かな。」
??「何寝惚けた事言ってるんですか。・・・私が此処に来た目的、貴方ならもう既に気が付いてるんじゃないんですか?」
緑髪を靡かせて、池谷の前に立つ少女はそう言うと顔に強気な笑みを浮かべた。少女の傍らには彼女が乗って来たと思われる車が停まっていた。青く輝く車、それはこのエリアでは知らぬ者は居ない「奇跡のエボ使い」が乗るエボⅨ。
・・・そう、このガソリンスタンドに来た少女の正体はインパクトブルーの東風谷早苗だった。
早苗は呆然とする池谷に向かってこう切り出した。
早苗「・・・私達インパクトブルーの挑戦を受けてくれますか?」
話は数分前に遡る・・・
【完】
なんだかスッキリとしない終わり方になりましたが偶にはこういうオチもアリかなと。
早苗さんがスタンドに来た事により次のバトルの相手はインパクトブルーに決まりました。これからバトル描写もより面白くしていきたいと思いますので楽しみに待ってて下さい。
・・・あれ、もしかして俺、ハードル上げちゃった?