お詫びの連続投稿なので、お気に入りから来た方はお気を付けください!
今回は間違っていないはずです!!
きっと、多分!
てなわけで、どうぞ
「教官の潜入先どうなってるんですか?」
ベイカーの質問にルイーズは、大きくため息を吐く。
「ほんと、どうなってるんだろうねぇ………」
ため息を吐いた後、ルイーズはクイーン達を見る。
「それで?君達は?」
報告を終えたルイーズは、三人を促す。
「職員会議でも話題は出てるです。まあ、基本的には生徒の悪ふざけと思っているようです」
「まあ、多感な時期だからねぇ」
クイーンの報告にルイーズは、ベイカーの方を見る。
「それで、君は?」
「俺は、封書を送った人間を探しました」
ベイカーの報告にルイーズは、興味深そうに首を頷く。
「なるほど。その子さえ突き止めれば何を根拠にそんな封書を送ったのかわかると思ったんだねぇ?」
「えぇ」
「それで?どうだったんだい?」
ベイカーは、首を横に振る。
「収穫なしです。というより、封書が送られたことを知ってる人はいませんでした」
会議資料を見てため息を吐く。
「アプローチの仕方を間違えたかもしれないです」
「無駄足踏むの大事な捜査さ」
ルイーズは、そう言ってベイカーをねぎらう。
「ま、匿名の相手を探すなんてやっちゃダメな話だけどね」
「あの優しくするなら最後までしてください」
ジトッとしたつり目のベイカーの視線を受け流し、エラリィの方を見る。
「君は?」
「んー…………とりあえず、校内図見ますか?」
そう言うエラリィの懐から図面が出てきた。
取り出した図面をテーブルに広げる。
「一応、学用務員として入ったので、学園の地図を貰ったんです」
「へぇ。あれば確かに助かるよ」
「でしょ!!」
「なんで、クイーンが自慢げなんだい」
ルイーズは、呆れながら校内図を目で追う。
そんな中、ベイカーがGHSで校内図の写真を取る。
「ベイカー、写真撮るんじゃないよ」
「え?」
「GHS落とした時、写真みられたらなんて言い訳するつもりだい?」
「アドレス帳見られても言い訳できないですけどね」
「ロックかけとけばいいじゃないですか」
微妙に言い争いが起きそうになる二人の間にクイーンは、呆れたように口を挟む。
ルイーズは、肩をすくめるとエラリィに視線を向ける。
「サンキュー、エラリィ。もうしまっていいよ」
「…………いや、メモとかしなくていいんですか?」
ちょっと戸惑ったエラリィにルイーズは、なんてことなさそうに手をひらひらっとふる。
「いい。もう覚えたから」
そう言ってルイーズは、自分の手元にある写真を見て考え込む。
エラリィとベイカーは、クイーンに目を向ける。
「忘れがちですけど、ルイーズ、頭だけはいいんですよ」
「逆に何が悪いんですか?」
「性格」
「おい、陰口なら陰で叩きたまえ」
不機嫌そうにルイーズは、そう言って先ほどの五人の名前の書かれた紙を示す。
ルイーズを含めた四人は、頭を付けあわせて考え込む。
「さて、どう思う?」
ルイーズがベイカーに尋ねる。
「どうって言われても…………」
ルイーズに質問されたベイカーは困惑している。
「何となく、切り裂きジャックに憧れている面々と刃物を持ち歩いている連中は、模倣犯のイメージがあるですね」
ルイーズの無茶振りのせいで降りた沈黙をクイーンが打ち破る。
シンパ達が犯行を真似ることは少なくない。
「そして、最後のリッパーはどちらかというと切り裂きジャックに依頼をしそうです」
「まあ、話を聞いた限り真っ黒だよね、彼」
「世の中に恨みでもあるんですかね?」
「さてね」
ルイーズは、そう言うと資料をファイルにとじこむ。
とりあえず会議はここまでだ。
「さてと、風呂入って寝るかな」
「明日は、教官が風呂洗いですからね。忘れないでくださいね。というか、本当は、今日が教官の当番だったんですからね」
ルイーズが一切やらなかったため、我慢しきれなかったベイカーが風呂洗いをしたのだ。
「覚えてたらね」
しれっと言い放つルイーズにベイカーのこめかみが引きつる。
「それなら、今日、代わりに皿洗いしといてくださいね、ルイーズ」
「え"?」
「覚えてるか分からないことを頼むより、現実的でしょう?」
金髪の長髪を揺らしながらにっこり笑うクイーンにルイーズは、従うしかなかった。
◇◇◇◇
「なあ、転校生」
「何だい?」
翌日、体育の時間。
男子は体育館。
女子はグランドで体育の授業を受けていた。
二人はペアになってキャッチボールをしている。
スカーレットの投げたボールをルイーズがグローブでキャッチする。
「誰が怪しいと思う?」
「全員怪しいと思う」
そう言ってボールをスカーレットに投げる。
ルイーズの投げたボールは、真っ直ぐスカーレットのグローブに吸い込まれた。
「お前、それじゃあ話終わっちまうだろ」
呆れながらボールをルイーズに返す。
真っ直ぐ飛んできたボールをグローブで受け止める。
「じゃあ、ハレ」
ボールを弄りながら気だるそうにそう告げる。
「何で?」
スカーレットの質問にルイーズは、投球フォームに入る。
「勘」
そう言って、ボールはルイーズの手を離れた。
「お前、それはダメだろ」
パシっという音と共にボールは、スカーレットのグローブに収まった。
「そう?推理物なんてみんなそんな感じで読んでるだろう?」
「おい、ミステリーファン全員を敵に回すこと平気で言うんじゃねーよ」
「えぇ〜…………」
ルイーズは、少しだけ不満そうにボールを投げる。
「………というか、花の青春真っ盛りの女の子が殺人鬼の話題ってのもどうかと思うよ」
まあ、ルイーズはその殺人鬼の話題の真偽を確かめにこの学園に潜り込んでいるのだが。
スカーレットは、考え込みながらルイーズの投げたボールを受け止めるグローブを構える。
「青春真っ盛りにぴったりの話題ならあるぞ」
ルイーズの投げたボールをスカーレットがキャッチし、ルイーズに投げ返す。
「何だい?」
「来週から文化祭だ」
「………………は?」
取り損ねた白球がルイーズの手を離れて飛んでいく。
グランドを転がる白球をルイーズは、慌てて追いかける。
何とか拾い元いた場所まで戻る。
「文化祭??マジで?」
「マジマジ」
「……………」
寝耳に水の行事にルイーズは、凍りついた。
ピッと笛の音が響く。
キャッチボールは、ここまでのようだ。
二人は笛の指示の通り、教師の元に集まる。
「何だ?お前も文化祭嫌いか?」
「いや、好きだよ。授業を受けなくていいってのがポイント高い」
「お前に青春を語る資格はないと思うぞ」
あらゆる意味で的を得た発言にルイーズは、目をそらす。
集められたルイーズ達に教師からチームごと分かれて簡単な試合をするという指示が出た。
教師の指示によりルイーズとスカーレットは、別々のチームとなった。
「ありゃあ」
少しだけ予想外だったようで、ルイーズはチーム表を見て目を丸くしている。
「覚悟しろよ。手加減なんてしないからな」
スカーレットは、バッドを担いで不敵な笑みを浮かべている。
ルイーズは、大きくため息を吐く。
「眼鏡の似合う深窓の令嬢なんだから手加減して欲しいなぁ」
「眼鏡の似合う深窓の令嬢は、そんなこと言わねーよ」
────
「すっかり馴染んじゃってまあ」
本日最後の授業、夕日が傾くグランドでキーンと小気味の良い音が響きわたり、ルイーズがかっ飛ばした白球が空を舞っている。
ルイーズは、どんなもんだと胸を張っているが、他のチームメイトが早く走れと指示を出す。
かっ飛ばしたボールは校庭に落ちた後、スカーレットがグローブに収まっていた。
慌てたルイーズは、ホームを離れて走り出す。
何とかギリギリで一塁に出たルイーズは、肩で大きく息をしている。
(………それを学生時代にやってくれればこっちだっていらない苦労をすることもなかったんですけどね…………)
クイーンは、大きくため息を吐いた。
そんなルイーズをクイーンは、図書室の窓から眺めていた。
「さてと、そろそろ図書室も閉めないとですね」
【そういうなよ、閉館時間にはまだ早いだろ】
聞き覚えのあるボイスチェンジャーを通した声が図書室に響いた。
文化祭だよ!!外せないよね!だって今は学園モノだから!!
では、また外伝60で( ̄∇ ̄)