やっぱり失敗のない告白をしたい戸部の甘い考えは間違っていた 作:春の雪舞い散る
今日は一応ダブルデートだ、戸部と姫菜に付き合い俺は…遠い目で振り返り中
「午前中ショッピングして午後からカラオケ予約してあるからそこでパーティーしたいんだと
そうゆー訳だから明日俺のパートナーとして二人のデートに付き合ってほしいんだが…」
(うん、沙希と優美子が睨みあってるよな…懐かしい光景だ)
等と現実逃避してたら
「前回あんただったんだから今回はアタシだろ?」
そう沙希が言って優美子を睨めば
「お互い一回ずつなんだからあんたこそ次ぎいけば良いしっ!」
そう言い返して睨み返す優美子…うん、マジどうしよう?
そう思いながら再び現実逃避してたら
ますます具合の悪い展開になりつつあった
「比企谷アタシと優美子のとっちが良いのかはっきりしなよ」
そう言って睨む紗希と
「あーしの方が良いって沙希にはっきり言ってやれれしっ、八幡っ!」
沙紀
そう言って俺を睨む優美子だが忘れてませんかね?お二人さん、俺達はあくまでも二人のサポートなんだから誰が良いとか誰はダメとかはないのだがな
そう思いながら何度目かの溜め息が漏れるが仕方ない
「俺は未だぎくしゃくしてる二人のお応援をしたいんだからそれに協力してくれるならどちらでも良い
別に俺のデートに誘ってる訳じゃないんだからな?取り敢えず恨みっこなしのじゃんけんで頼む」
そう言って二人でオハナシアイをさせた結果買ったのは沙希で明日、俺のパートナーとして二人のデートに同行するのは紗希と決まったが
「沙希、オマエなにそんな気合い入ったガッツポーズしてんだよ?
優美子もそんなに泣かなくてもいいだろ?」
俺がうんざりしながらそう考えてたら二人から睨まれた…解せぬ
まぁなんにしろ二人の仲が進展してくれたら良いがこればかりは俺には何ともならんからな
明日の事を思うと溜め息の出る俺だが今からそんなの心配しても仕方あるまい?
沙
そんなことがあっての今日のダブルデートなんだが待ち合わせ場所は執事喫茶…なんだとっ!
と、そんなことを叫んでも仕方無い事なんだが店に入ったら入ったでさらに問題発生
「イヤー、個室貸し切りは良いんだけどスタッフが足りなくて困ってたんだが君が手伝ってくれるんなら万事OK、早速着替えてくれたまえ」
そう言われて店長らしき男に男にスタッフルームに連れてかれ執事服に着替えさせられた
後から聞いた話だが俺以外は皆知ってる話で紗沙希と優美子も渋々協力させられたそうだ
「あたしの誕生日なんだからそれくらいのわがまま言っても良いでしょ?
それにこの服着た八君をみたいとは思わないの?」
そう言われてスタッフが着ている写真を見せられ協力させられたそうだが…
フロアの客の指名が多くて肝心の海老名さんのパーティーに顔出せねえじゃねぇかよ?
そう思いながら都筑さんを見習いクールに徹する俺だったが
「愚腐腐腐腐腐腐腐腐腐腐腐腐…………」
と、言う地の底から響いてくる笑い声に戦慄する俺だった
因みに客からはメアドLINEのIDを聞かれ店長からはしつこくバイトに誘われている
こんなバースデーSSありでしょうか?