ありえたかもしれない世界戦2
「――面白れェこというじゃねェか! ならやってみやがれ!」
一方通行はベクトルを操作し、地面を軽く蹴った。それだけで弾丸のように篠ノ之束に迫る。
「君の行動は予測済みだ
束の一声とともに二人の間に巨大なISが現れ、鎮座していた。中に人でも入っているのかそれとも機械を積んでいるのか、巨大な腕を振るい一方通行に振り下ろす。
「――スクラップにしてやンよ粗大ゴミが」
一方通行はその攻撃をあえて
攻撃を行った腕は見るも無残に破壊されており、ヒビが胴の方にまで達していた。
――一方通行の『反射』の力であった。
そのままにしておく一方通行ではなく、なおも邪魔なISを壊しにかかる。
ベクトルを使った攻撃。殴れば一発でビルも解体する無慈悲な攻撃。それが目の前のISに振るわれた。
触れたかと思えばそこからバラバラと破砕音を立てて砕け散るIS。
あとは目の前にいるクソメルヘン女を殺すだけ――
「…………――あァ?」
何だ? 何かがおかしい。いや、この感じは駒場の時に――木原の時に……
突然能力が発動しなくなり、倒れてしまった一方通行。その手はあと数センチというところで空を切った。
「
束が使ったもの、それはISの中に内蔵されていた。
一方通行が壊すこと前提で中に対策として入れておいたチャフのような目に見えない電波撹乱装置、空中にばら撒かれることで効果を発揮し、対象となる物体から放たれる電波と似た形状になり、それを逆算して電波を停滞させる対一方通行用IS兵装『キルハウス』。
「こうなればただのガラクタだしね」
無造作に転がった一方通行を踏み付ける束。
「――で第2位は何もしてこないわけ? ちょっとガッカリだなぁ」
ゴリッ、と踏みつけている頭からそんな音が響く。
「いえ、もうやっていますよ」
「何を――」
知っていますか、と垣根は束の言葉を遮って告げる。
「私の超能力――『
その言葉を理解する前に身をもって体験することになる。
「――ッハァッ!?」
横の壁に勢いよく叩きつけられた。陥没しクレーターができるほどの想像以上の威力を無防備に食らい、肺の空気を全て吐き出す。
「私自身一方通行には苦労させられましたからね。一方通行のタネは私もわかっていますから対処は出来ますよ――」
「一方通行が倒れたあたりから|未元物質を空中に飛散させ、
「『ピンセット』でもあればさらに変わったんですが……」とぼやく垣根。
「――――かかっ。かくきけきこかかけくきけこきかかこきこきけ!!!!!!」
ゆらりと起き上がった一方通行は完全にキレた時にする嗤い声をしていた。
風が勢いよく巻き上がる、何か頭上に違和感を感じる。
何かと見上げればそこには青白く発光する巨大な
「三下ァ! オマエ最高だァ、久々にキレたのは木原クゥン以来だぜこんなンわよォ!」
大気中にある未元物質を一方通行はすでに解析済みだ、それも含めて空気を一気に圧縮して作り上げたプラズマ。
それを――
「――蒸発しなァ!!!!」
一方通行はそれを