少年と少女はめぐりあう   作:メガネコ

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やぁ(´・ω・`)
ハロウィン過ぎたけど、ハロウィンネタだよ。


この話は読まなくても本編関係ないので、読みたい人だけ読んでください。
ただのイチャイチャ回です。

※すでに二人はくっついた後です。

というか本編でめぐりさんがイチャイチャしていないので、書いてしまっただけです……。

ご指摘ご感想あればしてくださるとありがたいです。


番外編
番外編1


まどろみながら、ゆっくりと体を起こす。

昨日寝る前にした多少の運動が、体に疲れとして残っているようだ。

そろりとダブルベッドから出て、服を着替える。

隣に寝ているめぐりさんを起こさないように、そっと。

 

 

 

今日は日曜日。

そしてハロウィンである。

気持ち的には大学4年になっているので、ほとんど授業もなく毎日が休日に近くはなっているのだが……。

今の俺はめぐりさんと同棲している。

ちょうど俺が4年に進学した際に、めぐりさんが就職。

 

めぐりさんは大学で外国語を専攻していたため、翻訳系の道へ。

実際に7ヵ国語話すことが出来る。

英語、ロシア、中国、フランス、スペインにポルトガル。

才色兼備を地で行く人だ。

 

 

俺は英語ぐらいしか話せないから尊敬する。

まあ経済学部だから……(震え声)

中国語は授業で習ったが、正直簡単な筆談くらいしかできないだろう。

 

 

話を戻すが、千葉郊外のマンションの2LDKを借りそこで同棲している。

別にヒモというわけではない。

もう一度言うヒモじゃない。

 

 

本当だよ!

ちゃんと家事してるから!

それに卒業したら地元の銀行に就職決まってるからね!

まあ大学時代も半同棲状態だったから、あんまり変わらないけどな。

 

 

 

慣れた手つきで朝食を作る。

サラダに、フレンチトースト、コンソメスープを2人分作る。

後はめぐりさんを起こすだけなんだけど……。

基本的に仕事終わりだと、情緒不安定になっているんだよね。

 

 

翻訳の仕事は多岐にわたるらしい。

ドラマ、映画の日本語への字幕、吹替。書籍の翻訳。通訳としての仕事。

また企業の通訳をする場合、ある程度仕事に関する専門用語を知っていなければならない。

 

 

めぐりさんの今回の仕事は、先輩翻訳家の人の補佐での映画の翻訳。

台本の文章だったり映像を見て、自然な日本語にするものだそうだ。

相手がベテランのお婆ちゃんらしく、厳しく丁寧に指導してくれるらしい。

 

 

どうしても翻訳した日本語が硬くなるらしく、最近は台本とにらめっこの日々が続いていた。

やっとの思いで昨日採用してもらえたらしい。

なので昨日はテンションが大分高かった。

 

 

「昨日激しかったし、まだ寝かせといた方がいいのかな?」

 

 

 

でも時刻は9時過ぎ。

そろそろ起こさないと生活習慣が崩れる方が問題だろう。

それに飯は冷めないほうがうまい。

 

 

そう思い寝室へと向かう。

 

ドアを開けると、ベッドの上に毛布にくるまり、丸まって寝ているめぐりさんがいる。

 

「起きてください。もう九時過ぎてますよ~。」

優しく肩をゆする。

 

 

めぐりさんが眠そうに眼をグシグシとこすりながら、体を起こす。

体にかかっていた毛布がずり落ち、だらしない恰好が目に入る。

上半身は淡いピンクのルームウェアに、下半身にはピンクのショーツだけ。

ルームウェアは、はだけて肩が見えてしまっている。

 

 

「もうそんな時間なんだ……」

そういって小さくあくびをしている。

 

 

「眠いでしょうけど、ご飯作ったので着替えて起きてきてください。」

 

「ちゅーは?」

きょとんとしながら、こちらに聞いてくるのはなかなか威力がある。

仕事が終わった後だからか、完全に甘えん坊になっている。

 

 

おでこにすると不満げに頬を膨らませる。

しかし、それも一瞬で治り、のそのそと動き始める。

 

 

めぐりさんが活動をし始めたのを確認して、リビングに戻りテーブルに朝食を並べる。

しばらくした後、部屋着の上にカーディガン、ジーンズを着ためぐりさんが現れる。

 

 

2人して席について、朝食を向かいあって食べる。

 

 

他愛ない話。

大学での出来事、仕事について、ニュースの事。

なんの脈絡もなく話があっちこっちへ。

それが楽しいんだが。

 

 

 

食事も終わり、めぐりさんが食器を片付けるのを手伝おうとするのを、やんわりと断る。

 

 

「疲れているんでしょ?休んどいてください。」

 

「いいの?家事は分担って……。」

 

 

「眠そうな中、食器割られるよりはましです。」

実際ケガでもされたらいやだしな。

 

「嫌みみたいなこと言ってなんだかんだ、優しいのは変わらないよねぇ」

ニコニコしながらそういってくる。

 

 

何となく恥ずかしくなり、

「………ほら、はやくこたつに入ってなさい。」

という。

ほら昔の事ってなんか恥ずかしくない?

 

 

「照れなくてm……ちょっ、おでこぺちぺちしないでよ!」

これ以上からかわれる前に、おでこをペチペチと叩き話題をそらす。

なんかちょうどいい位置にあるんですよね。

 

「ハイハイ。」

「もう……こたつで丸くなっとく」

そういってこたつにモゾモゾと入っていく。

いじけたふりとは……。

この年になっても自然とそういうことが出来るのはすごいと思う。

年齢より幼い印象を持つのもしょうがない気がする。

 

 

でも似合ってるのが悔しい。

大学の後輩の一色もこんな感じだが、天然ものではないしな。

 

 

そんなことを考えながら、食器洗いを手早く済ませ、熱い緑茶を2人分用意し炬燵(こたつ)へ向かう。

我が家のこたつは、そこまで大きくない正方形型の物である。

めぐりさんは何かの本を読んでいる。

 

 

めぐりさんと違う場所に入る。

一つの辺に対して一人入るのがちょうどいい。

めぐりさんの方へお茶を渡す。

自分のところにお茶を置き、テレビを見る。

 

 

外でのコスプレイヤーの様子が、流れている。

すると何か自分の前の布がモゾモゾと動き、めぐりさんが現れる。

 

 

「来ちゃった!」

そういってこたつの中から顔を出して、俺の上に座る。

ちょうど俺は胡坐をかいているので、俺の背を背もたれにし、めぐりさんが本を読み始める。

 

 

「ちょっとテレビが見えにくいんですが……。」

おれとめぐりさんの身長は、俺の方が高いがそんなに差があるわけではない。

ちょうど目のすぐ下あたりにめぐりさんの頭が来ているのだから、テレビが見えそうで見えない。

しかもちょっと姿勢をよくして、見えにくくしている。

 

 

めぐりさんはそんな俺の文句を聞こえているはずなのに、無視して読書を楽しんでいる。

軽く頭をつつくが無視される。

かといって別に嫌なわけではないし、どちらかと言えば好きなのでどけようとも思わない。

だがテレビ見たい。

今ちょうどハロウィン特集でウォーキングデットがやっているのだ。

日本語字幕版なので、字幕をみないと内容が分かりにくい。

そろそろ農場から出ていくというシナリオの節目なんだ。

 

 

なので、いい位置にあるめぐりさんの肩に顎を乗っけて、後ろからめぐりさんに腕を回し、抱き枕にする。

 

 

「ちょっと!?」

めぐりさんがアワアワし始めるが、気にしない。

散々無視されたので、こちらも好きにさせてもらう。

 

 

やっぱりダリルはいい人だな。

登場してるキャラの中で一番好きだわ。

兄貴結局生きてんのかな?

そんなことを考えながら、しゃべる抱き枕(めぐりさん)と共に見ている。

 

 

「もう……」

文句をいっても聞かない俺にふてくされたのか、読書に戻っている。

顔が少し赤いのはご愛敬だろう。

ここでいじったら夜が大変だしね。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

安直なゾンビ撃ち殺しゲーみたいになってなくて、この人間同士の心情の変化が面白いよなぁ……。

続きは明日の午後か。

 

 

テレビを見終わり、リモコンで電源を切るとスースーと寝息が聞こえる。

どうやらめぐりさんは眠ってしまったようだ。

起こさないように、そっとこたつから抜け出し、めぐりさんの頭の下にクッションをひいて置く。

 

 

そして俺は準備を始める

今日はハロウィンである。

もう一度言うハロウィンだ。

 

 

なら仮装しなくてはならない。

これは法律だ。

かぼちゃを使ったモンブランを買ってくるついでに、ドゥンキにいってゾンビのマスクを買ってきた。

まあ寝起きドッキリですね。

ゾンビ単機でも敗率はほとんどありません。

 

 

さて、後は驚かすだけ。

どんな反応するんだろうか?

普段驚いているところとか見ないし、少し楽しみだ。

今の俺の顔は、たぶん悪ガキみたいな顔をしているだろう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

俺は正座をしている。

かれこれ一時間近くだ。

 

おかしい。

 

どうしてこうなった?

 

まあめぐりさんに怒られているからなんですがね。

HAHAHAHA

足が痺れてきた。

 

 

失敗だったかな……?

 

・・・・・・・・・・・

めぐりさんがモゾモゾと動き始めたので、俺はめぐりさんの肩をつつき起こす。

当然マスクをかぶったままだ。

 

 

目をぐしぐしとかいた後、めぐりさんと目があう。

 

 

きょとんとしたまま固まっている。

 

 

しばらく見つめあった後、まためぐりさんが目をぐしぐしとかいて俺を見つめる。

 

あれ?失敗したのかな?

そう思って俺は、うめき声を出してみる。

 

 

「UUGUUU……」

 

 

するとめぐりさんの顔色が面白いぐらい変わり、

 

 

「きゃぁあああ…………ぃたい……。」

と叫んだ後飛び起きようとする。

だがこたつの中なので、足の指をぶつけてしまう。

涙目になりながら、小さくうなっている。

こちらを見つめる目が、涙で潤んでいる。

 

 

涙目になっているので、さすがにやりすぎたかと思い、マスクを脱いで謝る。

 

 

「そ、そのすいません……。でもハロウィンですし、ほら、ね?」

必死に言い訳を考えるが、なにも出てこない。

 

 

めぐりさんが涙目になりながら、こちらに一言。

 

 

「比企谷くん………正座。」

 

 

・・・・・・・・・・・

 

「反省した?」

少し冷ややかな声でこちらを見てくる。

 

 

「はい……。」

 

 

「めぐりさんは寛大なので、許してあげます。」

 

 

「ありg「条件があります。」

 

おうふ。

それは寛大なのだろうか?

 

「何でも言うこと聞くよね?」

 

 

「え………?」

 

「何でも言うこと聞くよね?」

 

「いや、なんでもとは?」

 

「何でも言うこと聞くよね?」

 

「あ、あの……」

 

「何でも言うこと聞くよね?」

「ハイ。」

 

 

そう返事をすると、正座をといていいといわれる。

だが案の定正座を解くと、足が痺れて立ち上がれない。

さすがにカーペットの上とはいえ、一時間はきつかったか……。

 

 

足が痺れて立ち上がれない俺に、めぐりさんが近づいてくる。

そして俺の頭に腕を回し、そのままキスをしてくる。

 

 

柔らかい唇がふれ、心地よさを感じる。

そのままめぐりさんが、俺の唇をなまめかしくなめてくる。

普段しない事に動揺した俺は、唇が少し開いてしまう。

ヌルリとめぐりさんの舌が入り込み、柔らかく俺の舌に絡みつく。

 

 

互いの唾液が絡みあい、ぴちゃりぴちゃりと水音を立てる。

めぐりさんの甘い匂いと、なまめかしく絡みつく舌に徐々に自分の理性が解けていく。

されるがままだったが自分から舌を絡めに行く。

 

 

もっと欲しい。

 

 

そう思って。

 

 

だがこちらが舌を絡めにいこうとすると、ゆっくりと唇が離れていく。

 

 

「えっ……………。」

 

 

我ながら情けない声が漏れてしまう。

その様子を見て満足したのか、めぐりさんはつややかに微笑んで。

 

 

「今日一日は、私の言いなりね?」

 

 

 

そう俺の耳元で囁いた。

 

 

 

 

 

この後めちゃくちゃ………。




頑張ってキスの描写を書こうとしたんですが、難しすぎる……。
あんなのどうやって文章にすればいいんだ……?
というか水音を書こうとしたけど、書いている途中に何やってるんだろう?と真顔になってしまったので書いてないです(´・ω・`)

なんだろう、うん。
私には向かないようだ……。
南と沙希のレズを書いている時もこんな感じになりましたからね……。

絵は前回レヴィ、レヴィと言われたので、かわいらしい平塚を自分なりに書いてみたつもりです。
片方はピュア陽さんです。



【挿絵表示】



【挿絵表示】


めぐりさんは、ふざけて書いていたら北斗になってしまった……。


最後まで見てくださりありがとうございました!

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