魔法少女にとっての危機は去った。ネクロモーフの結界から当たり前のようにばら撒かれた大量のグリーフシードも、魔女のシステムを乗っ取った形で安定したため、キュゥべえの母星でも問題はないとのことだ。
むしろ、当面のエネルギーは確保。広がる宇宙と、逆に維持するためのエネルギーを宇宙へと還元することで数千年分は保つのだという。最も、この広大な宇宙において数千年など光であればすぐさま追いつく程度の年月。絶望の質も弱く、若年の少女ではなく普通の一般人から感情の不明瞭な赤ん坊までが犠牲になっただけのグリーフシードは、純正のそれと同じ効力でありながら秘めるエネルギーはMarkerで補われただけの粗悪品としてすぐさま処理される。
そして、あの激動から一ヶ月の時が過ぎた。
我々の知る魔法少女たちは、その誰もが欠けること無く活動を続けている。そして災害の源。スーパーセルではなく未曾有の大被害を及ぼした巨大な魔女の姿は、破壊されること無く生き残った人間たちの口と手によって広まりかけた。それに対してさやかという個人の契約を交わしたキュゥべえは、インキュベーターの代表として情報統制を行った。
やがて真実は虚構となり、知る者は世間に否定されて徐々に鳴りを収めていった。ワルプルギスの夜は、ただの被害妄想として一般的な認識が広まりつつある。洗脳を得意とする魔法少女が映像・及びに多くのテレビに出演する専門家からでまかせを言わせた事で世界全体に広がりそうになった真実も全ては蓋をされた。
誰もが幸せな嘘を信じて生きる世界に戻ったのだ。ただ、その一部に不幸な真実を抱えるものが増えただけで……。
また、スーパーセルの被害では、全面ガラス張りという狂気に満ちた見滝原の校舎が最も酷かった。当然のごとく床以外の壁(ガラス)は全て破損。近未来的な机から職員室のサーバーも損壊し、デザインではなくこうした大被害を予想された従来通りの、それでいて最新技術を用いられた校舎が新しく建築される事に。
それまでの間、恭介や仁美といった財閥や富豪が快く提供した仮校舎で生徒たちの学校生活は再開された。見滝原中学校の面々は、その中でも上条恭介の別邸を新たな校舎として通うことに。
少々形は違うが、また新たな生活が戻ってきたのだ。
「おっはよーう! まどか!」
「おはようさやかちゃん。今日は早いね」
「うんうん、魔女も出なかったし楽なもんだよ!」
別邸の一室を改造し、アンティークで高級そうな机が立ち並ぶ仮教室。かつての大災害を乗り越えた少女たちは1ヶ月という時間で傷を癒やし、彼女たちの新たな日常を謳歌していた。
そこでまたカランカランと扉が開き、新たな人物が入ってくる。
「おはよう。ちゃんと宿題はやったの?」
「もっちろん。ほむらは?」
「帰る前に済ませておいたわ。何度もあの1ヶ月の授業やってたんだもの。基礎は完璧よ」
「あはは……3桁越えてたんだっけ。凄いなぁほむらちゃん」
「そうね、そう、そうよね……」
なぜか遠い目になっていくのは仕方がないだろう。暁美ほむらの繰り返した数は、それこそ数えきれるものではない。故にインキュベーターはこの世界を宇宙ごと吹き飛ばす核爆弾以上の代物としてまどかを認識して絶対に契約しないとブラックリストに載せている。図らずもほむらの「まどかを魔法少女にさせない」という願いは叶えられている。当然、ワルプルギスの夜を乗り越えるという目的も果たされている。
ある意味で全てが万事上手く行った時間軸に、ようやく辿り着くことが出来たのだ。アイザックと宇宙の未知の怪物という不安要素はあれど、現状の幸せに至れた余韻は未だほむらの中に渦巻いている。
「それはそうと、さやか」
「なにさ?」
「あなた告白はしたの?」
「うっ」
「あっ、ほんとだよ! そういえば恭介くんに言うって言ってたよね」
この言葉に、クラス一同の会話が一瞬止まった。直後にざわめきは別の色に染まり、話し合う内容と一部の生徒の聞き耳がまどか達のほうに集中する。
「えーっと、それはねぇ……ってあたしに何言わせようとしてんのよ!? それくらい心のなかに秘めておいたって良いじゃない!」
「ダメよ。前に一度言ったじゃない。“しっかりと事を伝える”って」
「う、ううう……そうだけどさぁ……」
魔法少女となっても、体の成長が止まるわけではない。魔法少女としての契約は肉体の寿命を迎えるまで続くし、寿命はかなり長い。それこそ、生き残った魔法少女は120歳が平均寿命だと言われている。しかも死ぬ直前まで元気なのだとか。
結婚して普通の子供を産み、インキュベーターも見切りをつけてソウルジェムを携えたまま一般生活に戻る道としては、さやかと仁美が一番近い位置にいる。だからこそまだお相手も考えてない思春期の二人は、歳相応にこの話題に食いついているのだ。
「…お」
(お断り? それともオッケー…?)
絞り出したさやかの言葉に教室がシンと静まり返る。
もう後はないと判断したさやかは真っ赤な顔を手で覆いながら叫んだ。
「お付き合いさせていただくことになりましたっ!!」
『おおおおおおお!?』
色めきだった教室はてんやわんやの大騒ぎである。彼の右手が治る前から献身的なお見舞いを続けていた彼女の行動はそれなりに知れ渡っているし、見滝原大災害の日から仁美というライバルの登場でこの話題は持ち上げられていた。
そしてついに、その気になる決着がついたのだ。興味を持たない15歳前後の少年少女など、ポーズを取っているだけか単なる中二病だろう。
「おめでとうさやかちゃああん!!」
「ふわぷっ! く、くるしいよまどか……」
「俺、あっちが付き合うかと思ってた」
「某も某も。ゆりゆりですな」
「ちょっとそこ男子うるさい!」
ピンク髪の少女は他人の幸せを最大限祝っているつもりだが、その行動がいささか過激である。ここ2ヶ月で交友関係もぐっと広がり、あの訳の分からないアイザックの病的な精神世界を歩き続けた鹿目まどかという少女は、すこしばかり感情の振れ幅が大きくなったようである。
「そ、おめでと」
「あんたは相変わらずクールだね転校生!」
「その呼び方懐かしいわね。2ヶ月もしたら転校生って適用されるのかしら?」
「事実はじじつ…ホワァ!?」
「さやかちゃああああん」
「タップ、タアアアアップ!」
騒がしい学校生活は幸せな始まりを告げた。
ここで、彼女らは時に縛られない自分だけの生き方を学んでいくことになる。そう、ようやく彼女らにも普通の生活が戻ってきたのだ。「普通」という、何よりも尊い彼女らだけの日常が。
夜
「やぁ仁美。傷心というやつだね?」
「煩いですわ」
「いい加減このボディが破裂しそうなんだけどね」
「今はぬいぐるみに甘んじててくださいなっ」
魔法少女としての格好で、頬をふくらませながら目元に涙をためた仁美の姿があった。ワルプルギスの夜では新人でありながらも憧れそのままの戦いをキメた彼女は、今ではお嬢様としての様々な習い事を十全に活かした万能系パンチファイターとして見滝原の平和を守っている。
上条恭介に選ばれなかった。その失恋のショックで魔女化する者も少なくはないが、生憎とそんな弱い心を彼女は持っていなかった。
悔しさはある。悲しみもある。なにより怒りもある。
だけど、それでも志筑仁美という人間は純粋にさやかの幸せを祝うことが出来た。それでいて自分の足りない所を性格に把握して、前を向くことが出来た。今はただ立ち止まって休憩中。歩き始める頃には、キュゥべえというぬいぐるみをベシャリと床に捨てることだろう。
「ここにいたのね」
「巴先輩! 嫌ですわ、こんな姿を晒してしまって……」
「いいのよ。私も恋はしたけど、話もせずに諦めちゃったもの。きっぱりと断られることが“わかってて”告白。それで堕ちなかった貴女のほうが羨ましいわ」
魔法少女仲間という意識だろう。排他的な各地のとは違って、ここ見滝原の魔法少女同士の交流は厚い。それこそ多少の年齢の差はあっても、呼び方ばかりは先輩後輩であっても友達としての壁は無いに等しい交友関係だ。
だから、こんな恋愛事なんかも遠慮なく話すことが出来る。死線を乗り越えて戦った仲間は、確かな絆を形作っていた。
「へへーん、さやかちゃん登場!」
「あら、いらっしゃい」
「恋敵さん。いらっしゃいですわ」
「……根に持ってる?」
「いいえ、まったく」
そして魔法少女である彼女らが集まるのは、とある電波塔のアンテナの上。ちょうどよく広がった丈夫な作りのそこは、数人で集まるには調度良い景色・広さを持っている。だからといって乗っていいところではないが、監視している職員らにしてみれば巴マミが魔法少女となってから数年だ。慣れきったもので、目をつぶるのが習わしとなっていた。
「やぁさやか」
「よっキュゥべえ。顔がぐにゃぐにゃに潰されてるけど大丈夫?」
「仁美はパワータイプの魔法少女だからね。破裂寸前だけど力加減が上手くて微妙なラインだよ」
「痛覚無くてよかったわね……」
とんでもない事をのたまう感情なき生物。その言動も、真実と現状の関係を見なおしてみれば慣れたものだった。むしろ、見た目可愛らしさをアピールしたものであるのだからある意味で心の清涼剤。最初感じていた無機質な恐怖も薄れている。
「それより、そろそろ出現するよ。結界の位置はここから東北にある交番の近くだね」
「ありがとう。じゃあほむらにも伝えといて」
「了解したよ。それじゃあ、無事に戻ってきてくれ」
「はいはい。行ってくるわね」
「ごきげんよう、キュゥべえさん」
シュッ、と残像を残して魔女退治に向かう魔法少女たち。それらを見送ったキュゥべえはすっかり満月になった月を見上げて、紅玉が嵌めこまれたようなルビーの目を光らせた。
彼が思うはあらたなる危惧。そしていつの間にか消え去ったアイザックのことだ。
「アイザック、君がどうやって世界の壁を超えてきたのかはわからない。それこそMarkerの無限のエネルギーに流されたのかもしれない。母星でも演算結果は不明なままだ。だけど」
意味のない独り言何て、インキュベーターらしくもない。
もっと機械的でなければならないその種族の一端末は、思うのだ。
「地球人類と魔法少女の力は見せてもらった。感情があるからこそ、僕らでは到底思いつかない無茶をするし、無駄なことをする。でも、それこそが僕ら感情を捨てたものとは違う発想を生み出すんだ。無駄なことから何よりも生産的なことまでね」
彼はそれ以外の表現を知らない。搾取・生産・処理・加工。どこまでも機械をモチーフとして進化した種族は、かつての生まれ授かる発想を忘れてしまったから。
「
だから、彼の手には負えないこの事態に答えを求めたかった。
「The Moonはどうやったら退けることが出来るんだい?」
まどかが魔女となったクリームヒルト・グレートヒェン。それをも凌駕し、物体から非実体のエネルギーをも喰らい尽くす最悪の月の兄弟。ただそこにあるだけで銀河系を食い荒らす暴食共は、確かに目をさましていた。
「……HA」
長い夢を見ていたようだった。肉塊とは違う、精神的な怪物の魔女。それらに対抗する大人に頼ることを忘れかけた少女たち。■というネクロモーフたちの親玉を思い浮かべては、アイザックは自嘲気味に笑ってみせた。
「What a hell are you doing!」
「I know,Karver」
相棒に叱責される。それもそうだ。今まで立っていた大地――惑星そのものが襲いかかってくるなんて誰も思わないだろう。だが、こっちからは豆粒くらいにしか見えないがアイツはよく見えているようだ。
「It behind!」
「Thanks!」
後ろから湧いてきたネクロモーフの一体。あの糞でかい月が次々と飛ばしてくる破片の中から、肉塊でしかなかったものが急速にネクロモーフへと変異して襲い掛かってくる。幸いにもキネシスを体が軋むまで強化してくれるコイツが足場にあるおかげで、その爪を生きながらに引っこ抜いて返してやれば、宇宙の藻屑となってあのプラネット級など迫力の怪物に喰われていった。
ぎょろりと睨みつけてくる巨大な目。距離感も何もかもがおかしくなっている現状、苛立たしさを助長させる眼球に無限のエネルギーとやらを内包したクソッタレMarkerを射出してやる。すると、奴は嬉しそうに身悶えてみせた。ザマァミロだ。
―――Giiiiiiiiiiiiiiiiiiii!
これで、3つ目。ここから見える弱点らしい眼球は破裂した。壊れたヘルメットを脱ぎ捨てたせいで、頭の深い所までイッちまった傷に体液が振りかかる。ああ、嫌なものだ。ここからネクロモーフへと変異したらどうしてくれるんだクソッタレ。
それからやつは「機械」を取り込もうと無駄な事をかましてきたが、この原住民であろう異星人のキネシス増幅をしてくれる機械のおかげで内臓ごと「機械」を返してもらった。余分なものは宇宙のゴミに捨てたところ、足場同士が接触して大きく揺れる。
ここも限界か。舌打ちを一つかまして、こちらに近づいてきた「機械」のある足場に乗り込む。一瞬御馳走になったが、Carverが伸ばした手のおかげで何とかくだらない落下死は回避できた。
そうだとも、命を使うのはこの一瞬後だ。クソッタレめ……。
「Come on…! So this is it,huh? We use that Codex?」
「Yeah…」
もういいんだ。
ここまでよくやったさ。
歳もいい具合に食っているんだ。
今更命なんざ惜しくも無い。
閃光が目を焼いた。あの糞野郎はこんどこそ、封印どころか崩壊してやがる。
だけどそんなことはどうでもいいんだ。なぁ、エリー……?
その日、地球全土……いや、宇宙全域で危機が発生した。
次元を超えて目覚めの波紋が広がり、多次元の宇宙の月もまた感じたのだ。同胞の死と、食事の時間のために彼らは長い夢から覚めた。彼らにとっては重要な目覚めだが、多くの知的生命体にとっては永遠に覚めなくても良かったのに。それでも無慈悲に、感情とは程遠い本能的なソレらは地球をもターゲットにしてみせた。
「一難去ってまた一難。繰り返そうかしら」
「こ、今度こそ取り返しの付かない世界になると思うけど……」
「冗談よまどか。最後まで足掻いてみせるし、何よりもう巻き戻せないわ」
見滝原どころではない。地球全土の魔法少女・ただの人間にもそれ―――「The Moon」の存在は伝えられた。今まで自分たちを見守っていたはずのそれが、ガガーリンが旗を立ててみせた宇宙への第一歩が、何よりも自分たちを脅かす敵だったのだ。
インキュベーターもこれを知らなかった。というよりも、活動する前の月はインキュベーター達ですら見分けをつけることは出来ない。何より、この地球の月が感じ取ってしまった以上、これまでの「月」を避けていたインキュベーターの目論見も全てが水の泡だ。数十年の航海の末、彼らの母星にも月の魔の手が及ぶだろう。
「正念場というやつだね。だからこそ君たちには頑張ってもらいたい」
「これ、使えってこと?」
「対抗手段が無いんだ。巨大なロボットは鈍いから動力を真っ先に食われる。だからといって生物兵器ならネクロモーフへ変異する。君たちみたいに小さな種族がジャイアントキリングを成し遂げるしか、方法はない。あと魔法は身体能力に留めないと食われる危険性が高いね」
収集された見滝原の魔法少女の前には、アイザックが使っていたステイシスとキネシスの機材が一式。そしてキュゥべえ自身にはこれまでのボディには見られなかった、複雑な文様と機械のようなセットが背中のグリーフシード取り込み口から覗いていた。
「なぁキュゥべえ、そりゃなんだよ?」
「とある惑星の技術を応用した、それらの機材を増幅する設備さ。君たちもアイザックの戦いを見ていたからには分かるだろう。僕のスペアを君たちにつけるから、あれを更に強力にして、あの月を殺してもらいたい」
京子の質問に応えたキュゥべえもせわしなく見える。インキュベーターも切羽詰まっているのだ。だからこそ、Markerキラーであったアイザックの装備を模倣し、強化した。Markerを超えた月をも破壊するという確率はこれらを用いたアイザックがこなす、という結果が最も高かったのだ。
であれば、せめてその装備の模倣からでも入ろう。過去の結果も何もない模索状態では、インキュベーターという優れた技術の異星人も手の付け所は限られていたということだ。
「そもそも宇宙行っても平気なの?」
「君たちは水の魔女の結界に入ったこともあるだろう。そのようなものだと思えばいいよ」
「無理難題……初めて戦う魔女との緊張以上じゃん」
「Hivemindみたいに分かりやすい弱点があればいいんだけれど。あってもあのサイズだとどうすればいいのよ……」
マミのつぶやきは、あえて誰もが話したくなかった事実だ。かつてのHivemindという脅威も、魔法少女の一撃が効く魔女とのサイズ差はせいぜいが2~3倍。だが今回はそれの数百倍はくだらない。いや、正確な桁は教えてもらったところで意味もない。
広い宇宙といえど、惑星そのものを敵に回す何て事がありふれているわけでもない。未知、未知、何もかもが未知の世界。同じ戦うという言葉でも、土木作業員にクラッキングをやらせるくらいに土台が違うのだ。
1ヶ月前の見滝原のように、ゴーストタウンというわけではなかった。全世界へのどこへ逃げても意味が無いという発表と、情報操作による「全世界が協力して作った打破の策」というバックストーリー。何より打破は可能という可能性が1も見えてこない現状の嘘が人々の心を何とか押しとどめている。最も、大半は信じたくないという現実逃避だが。
「僕らの方でも、奴らを封印するための方法を探るよ。興味があるのはここから遥か遠くにある氷の惑星、そこの住人たちの技術かな?」
「それまで何日戦えばいいっていうのよ? ネクロモーフの対処は?」
「前回の事態でネクロモーフの反応は完全に捉えたよ。さやか、そして仁美と杏子。君たちには主にネクロモーフの撃破をお願いしたい。月は遠距離攻撃の手段がないと厳しいだろうからね」
「役割、ということですわね。承りましたわ」
「チッ、しゃーねえなあ。大物は譲ってやるよ」
「……はあ」
さやかとしてもため息を付く以外に選択肢はない。アイザックと一緒に戦ったおかげで、メンタル面は恐ろしいほど図太くなったと言えるが……それとこれとはまた別だ。
「誰も引き返せないのよ。やれるんだったら精一杯やりましょ。結果としては早く死ぬか遅く死ぬかの違いかもしれないけど」
「マミさん、それちょっと言ってほしくないことだったんだけどなあ」
「雰囲気読めよな」
「ええっ! ここ責められる所!?」
「茶番するだけ余裕あるのねあなた達……」
各々のテンションを維持しながら、彼女らは事に向き合った。
現実は現実だ。握る場所などどこにもないのだと、盛大ないら立ちを心に抱えて。
次回最終回