俺が安息の日々を求めるのは間違ってないっ!よな? 作:春の雪舞い散る
翌早朝、作業に取りかかる前の事
「大志と男と男の大事な話がある、すまないが皆は口を挟まないでくれ…」
そう言って大志を真っ直ぐに見据え
「大志、お前は小町をどう思ってる?正直に答えろ…」
俺に今までにない真剣な表情で問われた対し最初こそうつむいていたが真っ直ぐに見返して
「比企谷さんと仲良くなりたい、お付き合いして大人になったときにお互いがその気なら結婚だってしたいっす」
そうはっきりと答えたから俺もはっきりと言ってやる事にした
「覚悟しろよ、大志…うちの親父は小町の兄である息子の俺にまで妬きもちをやく男だ、生半可な気持ちじゃ小町との交際は認めてもらえんぞ?
ましてや結婚なんざ生半可な覚悟で乗り越えられる道程じゃねえって事だ
だから今お前にいってやれることがあるとしたらまずは小町に惚れさせろ、俺もお前にならって思える男になりゃ母ちゃんはちゃんと見てくれる
だから男を磨け…でかい人間目指してな、それでも親父がごちゃごちゃゆーようのなら俺が一発言ってやる」
皆が息を飲むのを感じなから
「こいつは雪ノ下家以外の大抵の家に言えるんだが…
親父、てめえだって惚れた女を女の両親から奪っといていざ自分が奪われる立場になったからって小町の結婚に反対するたぁ一体どーゆー了見だっ!とな?」
そう言ってニヤリと笑ってみせると陽乃さん以外がポカンとするなかその陽乃さんが
「な、なるほど…それは確かに婿養子の家は例外派だね…
しかも私か雪乃ちゃんのどちらかも婿養子を迎えるんだろうから尚更ね」
そう言ってお腹を抱えて笑っているが気を取り直した優美子が
「なら大志…アンタはついてる、すぐそばに目標にできる男がいるんだからソイツの背中を見失わずに追えしっ!」
そう言って軽快に大志の背中をたを叩くと海老名さんも
「なんたって君のお姉さんの惚れた男だからねっ♪」
と、こちらは背筋がぞぞっとするような笑顔を見せて言って来たが取り敢えずは気付かないふり…は彼女には通用しないんだろうな…
「まぁその辺りはよくわからんが今日は俺のサポート任せるし奉仕部に本気で来る気なら先輩としてできるだけの事はするつもりだ、さぁ仕事に取り掛かるぞっ!」
そう言って俺達は仕事を始めることにした…
料理を持ってパーティー会場に入った俺は息を飲んだ…すっかり準備が終わってる部屋を見て
隣を見ると忍び笑いをする陽乃さんと目が合い
「小町ちゃんが可愛いのは比企谷君だけじゃないって事」
そう言われて部屋の中を見ると何度か見たことのある小町の友達がいた
「そう、たまたま知り合ったあの子達が私たちも小町の為に何かしたいって言って来たからか以上の飾りつけをしてもらったんだよ」
「はーちゃん、はーちゃん、けーちゃん蒼空も、蒼空も一杯お手伝いしたよっ♪」
「はーちゃん、はーちゃん、けーちゃんもいっぱいいっぱいお手伝いいしたよっ!」
と、笑顔で報告する蒼空とけーちゃんに二人を笑顔で見守る雪ノ下ママと都築さん
「後は料理を並べるだけだから比企谷君は服を着替えて都築と一緒に小町ちゃんのお迎えに行きなさい、場所は都築が知ってるから」
陽乃さんがそう言うと
「比企谷様、ご案内します」
そう言われて別室に行き渡された服は都築さんが着ているものと同じデザインの燕尾服…
「…」
驚きのあまり声もでないがパニクってる暇はないから黙って着替える俺
着替え終えると出掛ける前に一応会場に顔を出して声を掛けたがやはり似合ってなかったらしい…
それまでに賑やかな声がしていた会場が一瞬で凍りついたんだからな
って俺っていつの間にそんな高度な冷却系の魔法を身に付けてたの?ははっ、目から汗が…
憂鬱な気持ちのまま小町の迎えにいくと小町までもが凍り付いた…もう泣いていい?泣いて良いよね?
内心涙を流しながらアニメと都築さんを見てえた知識を駆使して
「小町お嬢様、お迎えに上がりました」
何度か目にしている陽乃さんを迎えに来たときの都築さんを真似て小町の執事を演じて小町をエスコートすると小さく頷く都築さんだったが俺はそれに気付けなかった
後書きを書きながら私は私は考えた…八幡の燕尾服服姿をこの日一日で終わらせてもよいのかと?
結論から言おう、既にネタは考えていると
校正感謝です、お気に入り嬉しいです、たくさんの閲覧者の皆様有難うございます
この先の展開がどう転がるのか先が楽しみな筆者ですがよろしければお付き合いよろしくお願い致します
それまでの暫しのお別れです、皆様ごきげんよう