ある夏の日に・ローマ編   作:一級狙撃手

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どうも、一級狙撃手です。

今回は(最低の方の)規定文字数ギリギリでの投稿です。



それでは、本編をどうぞ。


きっかけ

時を遡って、場所はローマ。

 

そこに、一人の少年が居た。

 

少年は学校に行くのが嫌いだった。

 

 

正確に言えば、物事を数値化されて比べられるのが嫌いだった。

 

そんな彼は、LEVEL3の能力者で、先生や他の関係者からは、LEVEL4クラスの力はあるから、次回のテストでそうしよう、と言われていた。

 

勿論、数値化されるのは嫌いだが、上がること自体は嫌じゃない。

 

だから、友達が祝いとしてローマに旅行してくるように言ってくれたのだった。

 

何故ローマなのかは知らないけど、でも恐らく俺が行きたいと言っていたからだろう。

 

そんな訳で、俺は現在ローマに一週間滞在中なのであった。

 

 

 

──────────

─────

 

事は、滞在四日目に起こった。

 

ホームステイさせて頂いていた俺は、買い出しに行ったのだが、その時に事件が起きたのだ。

 

 

ドオオオオオンッッッ

 

 

急になり響いた爆発音。

 

それはかなり大きく、爆発の見えていないここの地面が揺れた位だった。

 

その、直後──

 

 

銃撃戦が始まった。

 

 

 

──────────

─────

 

今思えば、場所が場所だった。

 

ローマ法皇が住んでいるとされる建物の広場が見える位置にあるこの市場は、たまに法皇自らも訪れていると言う。

 

そして、最近のローマの情勢。

 

ローマ法皇に対する不満が募って、何年か前にも一度、ローマ法皇が狙われる、という事件が起こっていた。

 

 

──そんな事はさっぱり忘れていた俺は、そのまま巻き込まれた。

 

 

ただし、買い物をしていた店の店主が庇ってくれて、店の中に匿ってくれたのだが、ほんの僅かに遅かった。

 

 

更に言うならば、俺の運もなかったと言えるだろう。

 

 

──何故なら、後で知った事だが、そこで銃撃を始めた反ローマ法皇側には、金で雇われた世界最悪のテロリストが参戦していたのだ。

 

 

そのテロリスト集団は、内戦などの戦闘地域に行き、無差別虐殺を内戦に紛れて繰り返すような連中だった。目的は明かされていないらしい。

 

 

そんな奴らが混じっていた訳で、

 

 

俺は、肩を撃たれ、次いで太ももを撃たれた。

 

 

 

──────────

─────

 

──そんな事があり、現在はローマの病院のベッドで寝ているのだが、

 

 

現在の時刻は、あの日から三ヶ月も経っていた。

 

絶妙に入った銃弾の排除による出血などの手術を終えたのが二ヶ月くらい前らしいのだが、

 

その後も俺は寝続けていたらしい。

 

 

──そして、最近知った情報は、三ヶ月前の暴動のあと、LEVEL5が四人と、LEVEL4が二人以上と言う、とてつもない戦力が、LEVEL0の指揮下で戦ったという、にわかには信じがたい事だった。


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