主人公の性格はまだ出きっていない
描写は難しい
第0.1節:目覚め
夢を見ている
一度体験したような、そんなリアリティある夢だ
爆炎、轟音、崩れていく壁面と天井
弾け飛んだ機械の部品が散弾銃のように、部屋中に飛び散って血飛沫をあげさせている
他のマスター候補生同様に、俺が避けられるはずもなく、尖った部品が俺の腹部を貫いた
其処で、この夢は終わる
何をしたのか、何を起こしたのか、見れぬまま
夜が明けるように、自分の瞼が開き、俺は現実へと帰還したのだ
「・・・・・・ッゥ・・・なんだ、これは・・・」
まず最初に感じたのが凍るような寒さだった
生物が行動出来ない、体感したことはないが氷河期というのはこういう気温を言うのだろう
狭い空間で身動きも上手く取れないようで、例えるなら、そう・・・まさに棺桶のようだ
「――――――Anfang」
凍って機能が停止してしまっては元も子もない
俺は今すぐ、自分が出来る最善の手段を取った
肉体・細胞の活性化、停止するよりも早く成長と進化を繰り返させ
魔力と栄養、そしてなによりも体温を循環し、身体を万全の状態へと戻す
「・・・・・・十分だな」
活性化による身体能力の向上を確認し、おもむろに脚を上げ
躊躇せず、自分を閉じ込めている機械の扉を内側から全力で蹴り飛ばした
ガゴォオオオオオオオンン――――――――!!
勢いよく扉が前方へと射出され、壁に衝突して大きな音を鳴り響かせた
特別、彼の肉体が強いからという訳ではない
身体能力が向上している状態で更に魔力まで込めれば、これぐらいは可能な範囲である
どうやらこの中で長く眠っていたらしい、室内を照らす明かりが眩しくて仕方がない
目を擦りながら、ようやく慣れたと思い辺りを見回すと
「どういうことだ・・・この中に入っているのは全員・・・・・・」
同じ棺桶のような機械が室内全体に並べられており、その中には見たことのあるマスター候補生が入っていた
殆ど、いや、全員というべきなのだろう
あの爆発は夢でもなんでもなく、現実であり、そして・・・自分たちマスター候補生は――――――――
「なんだ!? いったい今の何の音、は・・・―――――う、嘘だろう・・・目覚めたのかい!?」
思考していると誰かが扉を開け室内に入ってきた
自動ドアの扉が明けると同時に、気の抜けた声、驚いた声が一度にやってきた
気怠そうで、ゆるい髪形、医者の服装・・・・・・そうだ、確か医療部門のトップの・・・・・・
名前は確か・・・思い出せない
意識がまだはっきりとしていないのかもしれない
知らない内に自分の手が頭を押さえている
「だ、大丈夫かい!? 目覚めたのは朗報だけど、まだ治療が必要らしい
色々と説明しなければならないし・・・ああ、もう
医務室に来てくれるかい? そこで何があったのか、手当をしながら教えるから」
そう言いながらその医者は慣れた手付きで俺の腕と腰に手を回し、部屋から連れて行こうとする
「解ったよ、どうやら異常なことが起きたらしいな、詳しく聞かせてくれ、ドクター」
一部が壊れたこの部屋
機械の棺桶置き場を一瞥し、マスター保管部屋を後にした
マスター候補生の現状を覚えていない
想像と改変で補うつもりです