俺は竈の女神様   作:真暇 日間

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竈の巫女、ジョインジョインヘスゥ

 

 この国、問題も問題児も多すぎる。問題児筆頭はこのファザコン娘だが、問題の筆頭はこの国を襲う蛮族達だそうだ。俺から言わせれば問題なのは蛮族ではなく世界の修正力なんだが、実の所その修正力はかなり弱くなっていたりする。何しろもっとも修正されなければならない古代ウルクの英雄王が健在で、しかも神に作られた兵器がウルクでカレー屋開いているんだから神秘は早々消えてはいかない。それに加えて神秘が一極に集中しすぎる原因になった聖四字の神による神秘収奪計画の鍵とも言えるソロモン王は背後から殺してしまったし、世界が全力で神秘を消し去りに来るような状況にない。

 しかし、これだけの数の蛮族達がいったいどこからやってきているのか。倒しても倒しても、殺しても殺しても、後から後から湧き出してくる。それもおよそ同じだけの武装で同じだけの実力を持つ兵士だ。こんな兵を用意できるとしたら、インドくらいな物だが……。

 その答えだが、この世界は宇宙であって地球ではないと言う物になる。簡単に言うと地球外からの侵略。セファールと言う巨神が居たが、それと似たような物だ。ただしセファールと違うのは、強靭に過ぎる個体ではなく無限にも等しい数を持つという点か。あまりに弱ければ問題ないところだが、そこまで弱くも無いから困る。むしろ一般的な兵では三人がかりでなければ負ける可能性の方が高いと言う、なんとも軍略家泣かせな集団だ。

 そんな奴らをどうすればいいかと言えば、実の所結構簡単だったりする。

 

 星の意思ごと一刀両断にすればいいんだよ。適当にそこら辺の遊星でも捕まえて刃物に打ち直して地球外から送り込んでいる原因と、ついでに修正力とか星の意思だとか言われている奴らごとまとめて両断。これで良し。ただし地球の聖剣だと自身を斬らせるわけが無いから別のを用意しないといけないのが少々面倒臭いな。

 さて、そこで俺が持っている剣をご覧いただこう。Xothと言う星を権能で作り出し、圧縮と鍛造によって形を成した星の剣。星一つをそのまま圧縮したせいで滅茶苦茶重いが、十分使うことはできる。使うことができるようにしっかりと鍛えたからな。なんでXothかは覚えてないが、なんとなく作った星に名前を付けたらそうなった。なんかそう言う感じの星があった気がして付けたと思うんだが、元ネタは何だろうな。流石に覚えていない。なんかやばい名前だった気もするんだがな。

 まあ、とりあえずは話をするためにいい物を持ち込むとするか。この時代のこの場所においては食料が圧倒的に足りないはずだからな。魔力を込めれば無制限に料理及びその材料の出る大釜など、欲しくて欲しくてたまらんだろうな。ただそれだけのために円卓総動員して俺を討ち取りかねないほどに。

 そうなったらもちろん反撃させてもらうがね。星の重量をそのまま保持した星の剣、何回落とせば島が消えるか試すようなことにはならないでくれると嬉しいね。ケルトの神格、ダーナ神族に知り合いはいないから話がでかくなると少々困るし。

 


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