新人神喰いさんが適合試験失敗で逆にアラガミに食べられたお話。 作:白兎-臨音
なんでGEのアクセサリにはリンドウさんのガントレットがないんだ!アレがあれば疑似アラガミ化右手で暴れれるのに!!
そんな心の叫びと共に、ゲームでは不可能だったアラガミ化主人公のお話、書いちゃいました。
(アラガミ化した)俺の右手が疼く……
※作者は素人です。誤字脱字など、あれば教えていただけるとありがたいです!
痛い。痛い痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛痛痛痛痛 痛痛 痛 いた 痛____
右腕が沸騰したのかというような激痛に、俺は耐え切れず獣のような雄叫びを、悲痛の叫びを上げた。
それでもオラクル細胞を自身に注入する機械は停止せず、俺の腕は腕輪により拘束されている為、未だゴットイーターではない人の身の俺が暴れても
やがて俺の腕は機械から解放され、暴れ回っていた俺はその拍子に勢い余って床に転がり落ちる。
それでも痛みはなくならず、逆に右腕の痛みはだんだんと強くなり、俺に腕を内側から喰らうかのような痛みを与えてくる。
平たく言えば、右手が疼いていた。別に俺が厨二病というわけじゃあない。ただひたすらに、右手が疼いているだけなんだ。
「ぁああぁあぁぁあぁぁああぁああぁあぁああぁ」
ただ叫ぶことで痛みから逃げ、俺は痛みの発生源である自らの右腕を見下ろした。
そこにあったのは、見慣れたはずの腕ではなく____赤黒い塊だった。形は人のようで、指まである。その気色の悪い色彩を除けば、人と変わらない形の……多少凹凸のある硬質的な、腕だった。
それはかつて見た人類の恐怖の対象、アラガミにとても似ていて……そこで俺は、本能的に理解した。
____適合試験の、失敗……?
しかし理解はしたが、信じられなかった。
____俺、が? フェンリルの人達が適合試験が失敗した時の話をしてくれなかったのは、こういうことだったのか。
やがて痛みは麻痺し、静かになった頭の中に声が聞こえた。心の底から叫ぶような、本能。『喰らえ』という、衝動。
『____喰イ、タイ』
____嫌だ。適合試験の失敗なんて聞いてない。今ここでアラガミになってゴッドイータの人に殺されるなんて、嫌だ。
『____喰ワ、セロ』
____俺はなんの為にこの試験に同意した? 人を、みんなを救う為だろ。だったら、こんなところで死んでたまるかよ。
『____喰ラワセロ、全テヲ』
____黙ってろ、アラガミ。俺はお前に負けない。こんなところで負けて、死ぬわけにはいかないんだ。
「黙ってろクソッタレがぁああぁあぁぁあぁぁああぁああぁあぁああぁッ!!!!」
フェンリル極東支部から本部へと提出された極秘レポートより、一部抜粋。
第三世代神機適合者『
目が醒めると、そこには見慣れない天井が広がっていた。そこから起き上がり周りを見回して、自分が独房に入れられているのだと気付くまでに、あまり長い時間は必要としなかった。
アラガミ化したのだ。要するに、俺は人類の天敵アラガミとして扱われているわけだ。
「ハッ、クソッタレが。勝手に押し掛けて適合試験受けろだのほざいて挙句勝手に失敗して監禁かよ」
彼は独房の壁にもたれて、誰に言うでもなく呟いた。当然独り言であり、返事など求めていなかったのだが。
「監禁で済んでるだけマシじゃないの? ジュリウスが上に直に物言って、処分を求めてた奴らを黙らせたらしいからね」
しかし、独房の入り口から返事が返ってきた。軽薄な雰囲気を纏った、青年の声。
「……誰だ?」
「ああ、俺? ロミオ・レオーニ。数年前にここでお前みたいに神機使いになって、今は新生ブラッド隊の隊員さんさ。アレだよ、アレ。赤い雨の中、人々を守る為に命を捨ててマルドゥーク戦った人、って言ったらわかるかな? 知らない?」
聴いたことは、確かにあった。極東支部付近で起きた様々な出来事と、それに関わっていた「ブラッド」という部隊。
今更ながらに思い出したが、俺もそのブラッドに適合しただのなんだのと言われて連れられて来たのではなかったか。
「……ブラッド、か。俺を処分しに来たのか?」
冷たい声でそう問う俺に、目の前の男、ロミオはまた軽い調子で答える。
「さっき言ったろ? ジュリウスのおかげでお前を処分しなくて済んだ、って。ブラッドの隊長だから、どうせ会う事になるだろうし会ったら礼言っときなよ」
「どうせ会う事に? どういうことだ」
「お前も予定通り、ブラッドに入るのさ。なーんかさ、お前のアラガミ化がまた始まって暴走した時すぐに殺す為の見張り役として俺らが使われてるみたいなんだけどねー」
ま、細かい事は気にするなよ、じゃあな〜。そう言うだけ言って、ロミオは独房に背を向けその場から離れていく。
「……出て、良いって事か?」
ロミオが開け放っていった独房の扉から顔だけを覗かせて、彼はそう呟く。それは先と同じく独り言だったのだが、またしても予期せぬ返答が返ってくる。
「うん、そうらしいよ」
ロミオだった。
「じゃ、行こうぜ? 色々見て回ろう」
楽し気な声で言って、廊下を駆け出していくロミオ。
俺はそれを追いかけるように、仕方なく駆け出した。
「あ、そういえばコレ。ジュリウスから」
「なんすかそれ?」
「じゅりうす印のがんとれっと、ってジュリウスは言ってたけど、よくわかんね。とりあえずそのアラガミ化した腕をリンドウさんみたいに隠しとけってことじゃないの?」
「……リンドウ?」
「すげー強え神機使いの人だよ。ま、どうせまた会えるさ!」
こんな感じで、こんなノリで、これからも書き続けていきたいです。
あ、主は今年が受験なので更新は不定期ですね!すいません!
ではでは、また次作でお会いできる事を願って。