The Last Stand   作:丸藤ケモニング

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前回のあらすじ

バカ来る。

今回予告

エロは万国に通ずる。








39,エロは万国共通/幕間 慈しみの海神

 ドラウディロンに言われた広場にやって来たモモンガ及びギルメン及び選抜メンバーは、確かにそこに無数の低級ゴーストがいるのを確認した。が、しかし、どんなに呪いを吐こうが攻撃を仕掛けようがびくともしない面々が揃っていたため(リュウマは除く。攻撃に特化しすぎている能力から装備のため、状態異常に極めて弱いから。高レベル故にかかりづらいけど)、やまいこの手によって浄化されて瞬殺であった。

 

 日を跨いで次の日。デミウルゴスを筆頭とした設営部隊の手により、広場には立派な建物がそびえ立っていた。それを見上げながら、ぷにっと萌え除く一同は心の中で呟いた。『何でだ』と。最初の話では小規模な、それこそ出店でも作ってその接客態度などで評価をつけると言う話だったはず。なのに何で、木造三階建て、一階収容人数500人オーバー二階三階言うに及ばずな立派な建物が出来上がってるんだ。と言うか一日でどうやって。

 

 色々な疑問が渦巻くギルメンの前に、建物の中から、いつもの柔和な笑顔にいつも通りの三つ揃えのスーツ、そして頭には何故かねじり鉢巻を締めたデミウルゴスが出てきて、こちらを見るなり笑顔を深めて歩み寄ってきた。ある程度間合いを詰めたデミウルゴスは、膝が汚れるのも構わず、その場に膝をついて頭を垂れた。

 

「申し訳ございません皆様。作業は未だ終わっておりませんので、もう少々お待ちいただけますか?」

 

 既に全て終わってたらビックリだよ。いや、ビックリどころの騒ぎじゃないけどさ。そんなことを思いつつ、モモンガは軽く咳払いをする。それにあわせるように、デミウルゴスの肩がビクリッと揺れた。

 

「デミウルゴスよ。頭をあげよ」

「はっ!」

 

 勢いよく上げられるデミウルゴスの顔には、やや怯えが混じっているように、モモンガとやまいこには映っていた。怒りはしないから、そんな顔をしないでもらいたい。そう思いつつ、モモンガは口の中で言葉を一旦転がし話を続ける。

 

「……デミウルゴスよ。正直驚いたぞ?よもや一晩でここまで仕上げるとは」

「も、勿体無きお言葉、ありがたく存じます」

「いやいや。こんな風に早い仕事、デミウルゴスにしか為せないだろう。うん、為せないだろう。だから、まずは立ち上がれ。そして胸を張るがいい」

 

 言葉で促されるままに立ち上がるデミウルゴス。その表情はなんだか実に晴れやかだ。とは言え、色々と引っ掛かる物があるのも事実。モモンガはギルメンに視線を向ける。が、既にペロロンチーノは、一晩中《 転移門/ゲート 》を開きまくって疲労困憊で突っ伏しているシャルティアの元へ走っていっている。リュウマはリュウマで、いつの間にかやって来ていたルプスレギナを正座させてお説教している。やまいこもそれに続いて、何とも言えない表情で立っているし、いつも付き従っているユリも怒りの表情で立っている。何があったと言うのか。絶対碌でもないことに違いはないだろう。幸いなことに、自分の近くにはぶくぶく茶釜とたっち·みー、そしてぷにっと萌えがいてくれるので、色々と心強い。

 

「それで、だ……デミウルゴス、私が記憶している通りなら、ここには確か……小さな出店などが並ぶはずでは、その、無かったかな?」

「いえ、アルベドが計画変更を伝えてきたのですが……ご存じ無いのですか?」

「……あっ……」

 

 ん?誰の声?突然、後ろで小さく上がった声に振り返ると、そっぽを向くぷにっと萌えとぷにっと萌えに視線を送るぶくぶく茶釜とたっち·みーの姿があった。

 

「え、と……何かありましたかぷにっと萌えさ……」

「モッモ~ンガ様~!」

 

 質問の途中で、それこそ語尾にハートマークでも飛び交ってそうな甘ったるーい声が、建物の方から届いた。しないはずの頭痛と胃痛が襲ってきた気分になり、モモンガは額を押さえた。一方、モモンガよりも早くそちらへ目を向けた、ぶくぶく茶釜とたっち·みーは、声の主である絶世の美女の姿を見て、片方は色々負けた、と呟き、もう一方は、言葉もなく、ただ生唾を飲み込むだけであった。遅れてそちらへ目を向けるモモンガも、これにはさすがに度肝を抜かれ、どことは言わないがとある部分に目が釘付けだ。

 

 現れ出でたのは、間違いなくアルベドだった。ただし、今日は普段と全く違う格好をしていた。普段は、肩や胸元を大きく露出しつつも清楚さと気品、その双方を会わせたような純白のドレスを身に纏うアルベドだが、本日はある意味、極めて地味な服装であると言わざるを得ない。飾り気の少ない地味な生地の上着、ただし胸元は大きく開かれておりボリュームのある胸がややきつめに調整されていると見受けられる生地に押されて『むにゅっ』とはみ出す様は、もはや生々しいまでのエロスを感じさせる。下は下で、ややレースが多いヒラヒラとしたフレアスカートのような作りの、膝上15センチと言いたい程の短さのミニスカート。全体の印象としては『かなり際どいカスタマイズが施されたディアンドル( オクトーバーフェストの時に女性が着る衣装。ディルンドル、ダーンドルとも言う )』なのだが、絶世の、それこそどこか作り物めいた美しさを誇るアルベドが着ることで逆に生々しいエロスを醸し出すことに成功していると言える。

 嬉しそうに跳ねるように駆けてくるアルベド。拘束されているはずの二つの果実が、揺れる跳ねる激しく動いてこぼれ出しそう。これには、性欲が大きく減退するこの姿のモモンガも、出ないはずの唾液を飲み込みつつ心の中で呟く『あんなに動いて何でこぼれ出さないんだ。て言うかあの衣装であんだけ揺れるの?何て言うかもう、守護者統括すげぇ……!』。たっち·みーも暴れる二つの果実に釘付けだ。面白くないのはぶくぶく茶釜くらいである。ついでに言うなら、普段は隠れてほとんど見えないスラッと長く程よい肉付きでほどよく筋肉質の両足も、かなり際どいところまで見えている。これには足フェチのぷにっと萌えも思わずニッコリ。

 

「いかがですかモモンガ様~?可愛くないですかこの服。まぁ、もちろん?普段着ておりますドレスは大層素晴らしい代物ではございますが、やはりこの様な普通の格好と言うのも、乙なものでございましょう?」

 

 モモンガの前に立つなり、わざと胸を強調するように、胸の下で両腕を組みつつ、蠱惑的よりも無邪気な笑顔でアルベドは言う。

 

「う、うむ、その、よく似合っているぞ、アルベド……」

「ク、クフーーーーーッ!勿体無きお言葉!似合いすぎて可愛いなど、誉めすぎですわモモンガ様ぁぁああ!」

 

 そこまでは言ってないよ!?と言おうとすれど、アルベドの喜色満面な笑顔が可愛いので、思わず口を閉ざしてしまう。それよりも、隣に立つデミウルゴスを叩くのをやめてあげて?壮絶に痛そうな顔をしてるから。

 

「そ、それはそれとして、だ。アルベド?」

「はい!何でございましょうモモンガ様!?ベッドの準備はできておりますよ!?何でしたらこの衣装のまま、初☆夜☆でも、私、全く!全然!楽勝で行えますわ!あ、茶釜様も混ざります?今なら茶釜様用にしつらえた衣装もございますよ?」

「やめて!あんたと並ぶと自分が惨めになるから!!」

 

 勝ち誇った顔のアルベド、現実を見せ付けられて心とピンクの肉棒ボディをへし折られたぶくぶく茶釜。へし折れながら涙、は流さないものの、小さく嗚咽を漏らす茶釜の肩、と思わしき場所へそっと手を置くアルベド。体を起こしつつ、茶釜は(恐らく)アルベドを見た。そこには、天使の笑顔を浮かべたアルベドがいた。

 

「茶釜様、いいえ、茶釜さん。そう自らを卑下しないで?昔の人は言いました。おっぱいに貴賤なし、大きくても小さくてもおっぱいはおっぱい。濡れる穴があれば良いじゃないか、と」

「ア、アルベド……!私は、胸を張って生きていいんだね?自らを下に見なくてもいいんだね?」

「ええ、その通りですよ、茶釜さん」

「アルベド……!」

「茶釜さん……!」

 

 ガシッと抱き合うアルベドとぶくぶく茶釜。堕天使に絡み付く肉棒。そこには確かに女の奇妙な友情があった。それを遠目に見たペロロンチーノは、我知らず敬礼をとっていた。百合万歳であった。片方が姉で肉棒だけど、それはそれで別の趣があると、紳士はやはり敬礼した。無言のエロスがそこにはあった。

 

「あのぉ、お二人とも?何の話をしてらっしゃるんですかね?」

 

 もっともと言えばもっともな疑問を口にするモモンガ。脇に立っているたっち·みーも深く頷いた。咳払いを一つ。気を取り直して、疑問をアルベドにぶつけることにした。さっきまでのぶくぶく茶釜とのやり取りは見なかったことにする。本能が告げているのだ、突っ込んで聞くと面倒なことになると。

 

「んん!それで、アルベドよ。ここには簡単な出店を作る予定ではなかったか?何故、こんな建物を建てたのだ?」

 

 その問いに、ぶくぶく茶釜と抱き合っているアルベドは、可愛く小首をかしげた。

 

「私は、ぷにっと萌え様から『外交事務所を作ろう。なに、大丈夫だ。モモンガ君には僕から話しておくから』と言われ、慌ててこれらを下僕に作らせたのですが?」

「ぷにさん?」

 

 振り返ればそこにぷにっと萌えは、いなかった。既に駆け出し逃げ出したあとだ。

 だが残念。彼は知らなかったのだ。

 

 ワールドチャンピオンからは

 

 逃げられない。

 

 風が泣いている。そう感じたのはぷにっと萌えかペロロンチーノか。少なくとも、一陣の風となったたっち·みーは、瞬きの間にぷにっと萌えの真横に参上、右手を手刀に変え、首筋とおぼしき場所に軽くふり下ろした。

 

「『スタンブロー』」

 

 もはや抗うことも出来ず、ぷにっと萌えは走る勢いのまま膝から崩れ落ちる。それを下から掬い上げ、たっち·みーは一陣の風となってモモンガの隣に参上しつつ、ぷにっと萌えを地面に投げ出した。なお、たっち·みーの高速移動によっておきた風で、アルベドのパンティ(黒の紐T)がもろ見えになり、大いにモモンガさんが動揺して精神安定を起こし、ペロロンチーノが再び敬礼したことをここに記しておこう。

 

「捕まえてきましたよ、モモンガさん」

「あ、ありがとうございます、たっちさん……けど、これって気絶してますよね?どうやって話を聞くんです?」

「目覚めてからでもいいんじゃないです?」

「何の騒ぎだこれ?……クソ軍師、なんかやったの?」

 

 小脇にルプスレギナを抱えたリュウマがやって来るなり、地面に転がっているぷにっと萌えを一瞥して吐き捨てるようにそう言った。

 

「まぁ、報告忘れとかじゃないですかね?」

「ふぅ~ん?って、アルベド、何てかっこうしてるんだ。いいぞ、もっとやれ」

「もっと過激に攻めた方がいいですかね?」

「ビキニとかおすすめ。ベッドの中でビキニ」

「何の話をしてるんだ……」

 

 再び襲ってくる頭痛に額を押さえるモモンガの前で、リュウマが思い出したように額を叩いた。

 

「そうそう、モモンガさん。ちょっと俺、カルネ村に戻っていい?」

「?なんかあったんです?」

「そう、こいつがね」

 

 小脇に抱えたルプスレギナを、襟首を掴んでモモンガに差し出す。借りてきた猫よろしく、手足を軽く曲げて丸くなるルプスレギナ。

 

「冒険者拐ってきたから、戻って何とかしないとだな」

 

 朗らかに、リュウマが笑うのであったが、目だけは笑っていなかった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

--お腹が減った。あぁ、いや、これは違うな。いや、あってるのか?それともそうじゃないんだろうか?

 

 それは、地を這いながらも上体をもたげ、焦点定まらぬ目で周囲を見回し、とにかく何かを口にしようと舌を出した。結局、雨も何も降っていない現状、舌の上になにかが乗ることはなかった。しかし、それの舌は確かに臭いを感知した。

 

--あぁ、これは生きる者の匂い。あぁ、これは幼い者の匂い。無垢で純粋で、柔らかい匂い。

 

 胸が高鳴り足が早まった。おかしな話、それに足はなく、しかし着実にそれは足を早め木々の合間を縫って滑るように移動して行く。舌で匂いを嗅ぎつつ、それはふっと思い至る。

 

--あぁ、私/オレは飢えている。幼子をこの手に抱き、育み、一人立ちさせる。この腹に子を宿し、産み、抱き、育み、一人立ちさせるのに。違う違う、それはやまちゃんの仕事だ。オレは子を宿したことなんて無い。子を育てたことなんて無い/私は無数の命を宿し、産み、育み、育ててきた。あぁあ、違う違うオレ/私は。

 

 二つの意思がせめぎ会う中、その意思のどちらに従ったか、それは分からないが体は素早く、それこそ蛇の動きで木々を縫い、真っ直ぐ曲がりくねりながら舌で感じる匂いに向かってひた走る。

 ふと、その秀麗極まる眉間に皺が寄る。舌で感じる匂いに、鉄の匂いが混じった。先程まで匂っていた獣の匂いとは別の、文明の混じった匂いが舌を掠める。ついで、もう一度鉄臭い匂い。

 

--この匂いは/この匂いは

 

 ここに来て、はじめて二つの意思が同調する。焦りが胸に去来しその動きは更に更に早くなる。徐々に大きくなる鉄の匂いに、それは明らかに焦るような動きを見せ始めた。小さめの木々を打ち倒し、野に咲く花を踏み潰し、それは木々の間からそれを見た。

 片方は騎士、だろうか。絢爛な鎧を身に纏った人間種。手に握られた剣は、片方の獣と人間を混ぜ合わせた、その様な容姿の生き物の胸に鋭く突きつけられていた。

--駄目だそれ以上は!/駄目だそれ以上は!

 

 二つの声なき声が響くなか、その騎士と思わしき男は、その獣人間の背後にいたものを見つけた。

 子供。

 そう、その獣人間の子供だろう。傷つき血を流し、それでも目に野生と憤怒をみなぎらせ、目の前の騎士を睨み付けている。その手には、ボロボロの短剣。二つの意思が悲鳴をあげる。この後に待つ彼の運命が容易に想像できたため、だからこそ、二つの意思はここに来て初めて同調した。

 それは。

 

「RUOOOOOOOOOOOOOO!!」

 

 美しい唇から溢れ出す、美しく猛々しい雄叫び。

 それが、この世界で初めて発した言葉であった。

 

 アダマンタイト級冒険者セラブレイトは、その場で唯一生き残っていた子供のビーストマンに刃を向ける。子供を殺すのは忍びないが、これを生かせば再び罪の無い人達に類が及ぶ。そうなれば、ドラウディロンの苦悩も続く。ならば、ここで手を下さないと言う選択肢は彼にはない。

 覚悟を決め、彼は振りかぶった剣を振り下ろそうと力を込めた。だが。

 

『RUOOOOOOOOOOOOOO!!』

 

 森の中から響くこの世の物とは思えぬ、美しく、猛々しく、そして殺意に満ちた雄叫びが彼の動きを止めた。森へ体を向けようとして、セラブレイトは初めて気がつく。その体の末端に至るまで、全てが全く動かない。巨人の掌に包まれたか、それとも別のスライムのようなものに包まれたか。どちらにせよ、その体は微動だにしない。辛うじて動く目を動かせば、彼のパーティのメンバーも同様で、全員が先程までと一切変わらぬ状態で動きを止め、目で何が起こっているのかと確認をとってくる。

 不意に、パーティメンバーの一人の、痩せた弓手が口から大量の血を吐いた。次に、隣に立つ魔法詠唱者が同じく血を吐き、近くに立っていた戦士が赤ら顔になりつつ目の焦点がどこかへ向く。そしてセラブレイトもまた、口と目から血を吹き出した。

 何が起きているか分からぬまま、まずは弓手だった。彼の顔や腕の表面がボトボトと落ち始めた。それは崩壊と呼んでもいいだろう。喉まで硬直しているのか、彼は激痛を目だけで訴えながら、まずは腕が全て液状になって地面に落ち、ついで足が同じように液状崩壊を起こす。地面に落ちた衝撃で体が風船のように弾け内容物が湯気と共に吹き出る。それさえも、次の瞬間には液状に崩壊を始め、その状態でも意識のあるだろう彼は全てが全て液状になり、それは森の中へ消えて行く。

 後はそれの繰り返し。魔法詠唱者も戦士も、末路は同じ。全て液状に溶け、森の中へと吸い込まれて行く。

 

 ズルリと、セラブレイトの視界の端に何かが映った。

 

『蛇、か?』

 

 それをそう感じるが、明らかに太さがおかしい。人間の胴体はありそうだ。その気配はゆっくりとセラブレイトに近づき止まる。耳元にかかる吐息はしかし、野生の獣ではなく人間を思わせる。

 

「聞け、人間」

 

 脳まで滑り込むような、甘く、強い声が鼓膜を震わせ、抵抗する意思を失わせる。その言葉はまだ続いた。

 

「お前はメッセンジャーとして残した。国に戻れ。そして伝えろ。彼らに手出しをすれば、オレが相手になる、とな」

 

 怒りを通り越したような声音は、セラブレイトの総身を震わせた。従わねば、彼らのように溶かされそして、喰われる。そう確信した。

 

「数秒後、お前に体を自由にする。その後、とっととここから出て行け。理解したな?」

 

 頷くことが出来ないが、相手はこちらの考えでも読んだかのようにその場から離れて行く。視点をずらし、何も見ないように努めて、気配が去るのを待つ。 ズルズルと這いずる音が遠く離れたのを確認したセラブレイトは、今度こそ視点を会わせ、ようやく動くようになった体を引きずりながら森の出口に向かう。その表情は、人類の剣、最高峰冒険者のそれではなく、ただの恐怖に怯える人であった。

 

 

 

 森の中を高速で這いつつ、彼女は胸の中に保護した獣人の少年を見ると、怯えた表情でこちらを見上げる無垢な瞳と目があった。なるべく怯えさせないように、彼女は言葉を紡ぐ。

 

「いやはや、災難だったな坊主。おお、オレが間に合って、その、良かったな?あぁいや、良くない、良くないな。お前の両親はあいつらに殺されたもんな!うん、良くないな、良くない」

「……ねぇ?」

 

 胸の中で小さな声が上がる。声のトーンからして、女の子か?そう彼女が思っている間、胸の中の子供はしばらくなにかを考えていたが、不意に何かに思い至ったようにこう問う。

 

「あなたは、神様?」

「ははははははは!違う違う!」

 

 口を開けて笑いつつ、彼女はそう否定し、こう名乗るのであった。

 

「オレは、餡ころもっちもち。アインズ·ウール·ゴウンのメンバー、ティアマトの餡ころもっちもちだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 





やっと投稿できたぁ。

この調子で投稿ペースを上げていきたいところですね。

あ、餡ころもっちもちさんは完全に捏造です。オレっ娘だーい好き\(^-^)/
おっぱいもだーい好き\(^-^)/
ふともも(以下略)
しかし一番好きなのは腹筋

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