つながり ~君は1人じゃない~   作:ティア

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ちょうど1ヶ月間が空いた……。いや、狙ったじゃないんだけど。

さて、今回は初登場となるあのクランを登場させました。本当は時期的にもう少し前に投稿したかったんですが……。

何のユニットをメインに使うかは……見てのお楽しみと言うことで。では、どうぞ。


ride40 舞い踊る歌姫

グランドマスターカップ秋予選。私たちは4回戦を突破し、5回戦へと駒を進めていた。つい先ほどバックルが光り、今はMFSの前で対戦相手を待っている。

 

「次の相手はどんな人たちだろう?」

 

「さあな。けど、手強い相手に変わりはないだろ」

 

「そうっスね。気を抜かないように、全力でファイトするのが一番っス」

 

もう一筋縄では勝負を決められないことは、4回戦の結果からよくわかっている。一瞬の油断が命取りとなってしまう。

 

「…………」

 

そのことを一番よく知っている森宮さんは、まださっきの敗北を引きずっているようだった。会話に参加せず、ずっと俯いている。

 

「森宮さん。大丈夫ですよ。秋予選はまだまだこれからですよ」

 

「シオリさん……。ありがとう」

 

受け答えはあるものの、すぐに俯いてしまう。立ち直るには、もう少し時間がかかりそうだった。

 

「すまない。随分遅くなってしまったようだね」

 

と、そこに相手チームが姿を見せる。どうやら3人チームのようで、全員が眼鏡をかけていた。

 

「あ、いいっスよ。俺たちも来たばっかっスから」

 

「それならよかった。リハーサルに、少し時間をかけてしまったからね」

 

「……リハーサル?この予選の裏方のスタッフの人か?」

 

確かに、少し引っかかる言葉だ。デッキの調整ならわかるけど、リハーサル?小沢君の言うように、スタッフの人たちがチームを組んで参加してるってことなのかな?

 

「いやいや、そうではないよ。僕たちはれっきとした一般人さ」

 

「じゃあ、リハーサルがどうとか言ってたのは、何だったんスか?」

 

「何と聞かれても……言葉の通りだが?」

 

「は?」

 

うん。佐原君の反応で合ってる。言葉の通りと言われても、それがどういうことかわからない。

 

「僕たちは、彼女たちが最高に輝ける舞台……ステージを作り上げる。それがファイトだ。そのための準備が、リハーサルというわけさ」

 

「あー、わかったっスよ。この人たちの使うクラン」

 

「えっ?今のでわかったの?」

 

「そうっスね。後は……まぁ、オタクだってことも」

 

「「はい?」」

 

ごめん。私には全然わからない。彼女たちが輝けるとか言われても……。

 

「決して悪い意味じゃないっスけど、今の話しぶりを見る限り、恐らくあのクランっス」

 

「ふふ。君は理解してくれたようだ。僕たちの、彼女たちに対する愛をね」

 

「今ので確信に変わったっス」

 

いや、変わったって言われても……。まぁ、いいか。ファイトが始まったらわかることだし。

 

「あの……何か話しているところ申し訳ありませんが、両チーム共、そろそろ5回戦を始めてもよろしいでしょうか?」

 

審判そっちのけだったな……。声をかけてくれなかったら、待たせたままだったかもしれない。

 

「…………」

 

「森宮さん?」

 

「……え?」

 

こっちの話に気づいていなかった……。周りを見回し、今置かれている状況を慌てて理解する。

 

森宮さん、あまり集中できていないみたいだけど……何だか悪い予感がする。

 

「あっ、大丈夫です。つい話し込んでしまって……」

 

「僕たちも大丈夫ですよ」

 

「では、両チームが揃いましたので、これより5回戦、エレメンタルメモリー対エターナルプリンセスのファイトを始めたいと思います。まず、代表についてですが……」

 

「僕たちは3人チームだから、これで問題ないですよね?」

 

「はい。ですから、エレメンタルメモリーの皆さんは、チームの代表を決めてください」

 

「わ、わかりました」

 

森宮さんがたどたどしく返事をし、私たちは一旦MFSから距離を取り、チームの代表を決める。

 

「大丈夫か、森宮?」

 

「ごめん……ちょっとボーッとしてたわ」

 

明らかに調子が悪い森宮さんに対して、小沢君が気を遣う。

 

「もう大丈夫よ。心配してくれてありがとう」

 

「なら、いいんだけど……」

 

「いや、よくないっスね」

 

が、それを一刀両断したのは、佐原君だった。

 

「さっきから見てたら、全然いつものリサさんじゃないっスよ。少し冷静になる時間が必要っス」

 

「……どういうことよ」

 

「この5回戦、俺たち3人で戦うっス」

 

「な……!?」

 

つまり、森宮さんは応援。ファイトを任せるつもりは、佐原君には全くないことになる。

 

「ちょ、待ちなさいよトウジ!勝手に決めないでよ!私はファイトできるし、次は負けないから……!」

 

「いや、ダメっス。今のリサさんは、気持ちが全然入ってない。敗北に囚われて、集中できていないじゃないっスか」

 

「…………」

 

反論の言葉を見つけることができず、黙りこむことしかできなくなる。

 

「とにかく、今は応援が最優先。リサさんがファイトするのは、次の6回戦に進んでからっス」

 

「……わかった。けど、1つだけ聞かせてほしい」

 

「何スか?」

 

「私を後ろに下げるのは……負けたから?」

 

弱々しく発した森宮さんの言葉を聞いて、佐原君の表情が変わる。強張ったような、険しくなったような……。

 

「実力的に、勝つことを考えてのこと?私が……役立たずだから?」

「そうっスね……。そんな風にしか考えられないのなら、やっぱり、少し頭を冷やす時間がいるっスよ」

 

「どうしてよ!?確かに、少し思い詰めていたかもしれない!でも、それでファイトができない訳じゃない!だったら、私の力が足りないからとしか……思えない」

 

事実上、切り捨てられた森宮さんにとって、必死に訴えたくなる気持ちはよくわかった。

まして、敗北の直後の話だ。実力がないから、チームに必要ないと思われているかもしれないという気持ちが森宮さんの中では渦巻いていた。

 

だが、佐原君は違った。その訴えに答えを出すことはしなかった。

 

ただ一言だけ。冷たくも真剣な声で、こう言い残した。

 

「……本当にそう思っているのなら、俺はあんた(・・・)にファイトを任せられない。リーダーの座も、降りてもらう方が無難っス」

 

「…………」

 

「行くっスよ、2人とも。あんまり相手チームを待たせてもいけないっスからね」

 

森宮さんをその場に残し、佐原君は早足でMFSへと戻る。森宮さんのことが気になったが、私と小沢君は急いで後に続く。

 

「ねぇ、佐原君。その……森宮さんのこと、よかったの?少し言い過ぎな気もするんだけど……」

 

「じゃあ、あのままファイトさせたところで、いつもみたいなファイトができると思うっスか?」

 

「それは……そうだけど」

 

「さっきも言ったっスけど、リサさんは少し落ち着く時間が必要っス。勝ちとか負けとか、結果しか見えてないっスから」

 

もう、さっきのような声色ではなかった。いつも通りの佐原君に戻っていた。

 

「もちろん、今だけっスよ?このチームにはリサさんが必要っス。それは、ワタル君だって言ってくれたことっス」

 

「じゃあ、次からは森宮も、ファイトに参加するんだな?」

 

「当然っスよ。この3人だけで勝てるほど、グランドマスターカップは甘いものじゃない。こんなところでつまづいてるようじゃ、この先には進めないっス」

 

そっか……。佐原君も、佐原君なりにチームのことを考えていたんだね。

 

「……ねぇ、私からも1つだけいいかな?」

 

「何っスか?」

 

「佐原君って、たまには凄いところあるんだね」

 

「ええ!?それってどういうことっスか!?」

 

「ふふ。何でもないよ」

 

じゃあ、森宮さんがファイトできる場所を、私たちの手で掴みとろう。

 

「代表を決めてきたっス」

 

「わかりました。では、両チームの代表は、各MFSの前へ移動してください」

 

指示通りにMFSの前に立つ。すると、回転しながら変形し、ファイトテーブルへと姿を変える。

 

「君が僕の対戦相手か」

 

「あなたは……」

 

さっき、ステージやリハーサルの話をしていた人だ。私の相手になるとは。

 

「そう言えば、自己紹介がまだだったね。僕は岩本マサキ。よろしく」

 

「星野シオリです。全力でファイトしましょう」

 

「そうだね。彼女たちの魅力を引き出すためには、それが一番だ」

 

互いにファーストヴァンガードを伏せ、手札を引く。引き直しも終えて、準備は整った。

 

「では、各ファイターの準備が終了したようですので、ファイトを始めてください!」

 

「スタンドアップ、ザ……ヴァンガード!」

 

「スタンドアップ……オンステージ!」

 

MFSが光を放ち、周りの景色を塗り潰していく。光が晴れた時、そこには海中に作られたコンサートステージが。珊瑚や真珠に彩られ、見る者を魅了させる。

 

それにしても、さっきのスタンドアップの口上……4回戦の忍者のチームを思い出す。そして、このステージ。もう相手のクランは、見なくてもわかった。

 

「解放者 チアーアップ・トランペッター!(5000)」

 

ステージの上にちょこんと降り立つチアーアップ。その向かい側、光を纏って現れたのは……

 

「エンジェリックスター コーラル!(4000)」

 

「やっぱり……バミューダ△か」

 

バミューダ△……アイドル系のユニット中心のクランで、私はあまりカードを知らない。実際にファイトするのは、これが初めてだ。

 

「あぁ……今日も可愛いよ、コーラルたん。一緒に最高のステージを作ろうね♪」

 

「…………………………え?」

 

た、たん?私には何だかよくわからないけど、愛情だけは感じることができた。佐原君の言うオタクって、こういうことなのかな?

 

「さぁ、行こうか。僕のターン、ドロー。ライド!フレッシュスター コーラル!(7000)」

 

ステージ上のコーラルが、光に包まれて少しだけ成長する。

 

「ソウルにエンジェリックスターがあることで、コーラルたんのパワーはプラス1000される(8000)」

 

連携ライドのユニットだったんだ……。と言うことは、他にもスキルがあるはず。

 

「さらに、エンジェリックスターのスキル。フレッシュスターがライドした時、デッキの上から7枚見て……シャイニースター コーラルを手札に」

 

これで次のライド先も確保されてしまった。ライド事故の回避にもつながっている。

 

「僕は先攻だから、コーラルたんが活躍するのは、次のターンからだよ♪ターンエンド!」

 

「………………」

 

うん……何だろう。凄く独特な人だ。今も、盤面のコーラルを優しく撫でていたし。

 

「好きってことなんだろうな……」

 

「その通り!僕にとって、コーラルたんは宝物!何よりもコーラルたんを愛している!コーラルたん無しの人生は、考えられない!」

 

「は、はぁ……」

 

独り言のつもりだったのに、彼はいきなりコーラルに対して力説を始める。熱がこもり過ぎて、思わず引いてしまった。

 

「その反応は何だい?君にはいないのか?愛するユニットが!」

 

「いや、いますけど……」

 

「それと同じことだよ!僕がコーラルたんを好きな気持ちはね!」

 

どうなんだろう……。私がアルフレッドのことを大切だと思う気持ちは、彼がコーラルを好きな気持ちとは、少し違っている気がする。

 

「僕のコーラルたんへの愛、このファイトで証明しよう!」

 

「……何だかよくわからないけど、私も負けるつもりはないです!私のターン、ドロー。小さな解放者 マロン(7000)にライド!」

 

魔導書を脇に抱えた少年、マロンがコーラルと対峙する。

 

「チアーアップは……左前。その後ろに、五月雨の解放者 ブルーノ(7000)をコール。マロンの後ろには、未来の解放者 リュー(6000)をコールします!」

 

チアーアップが再び現れ、マロンたちの後ろに新たな仲間が登場する。私にしては珍しく速攻スタイルだ。

 

「リューのブースト、マロンでアタック!(13000)」

 

「ノーガード!」

 

「ドライブチェック。武装の解放者 グイディオン。ゲット!ドロートリガー!!1枚ドローし、パワーはチアーアップへ!(10000)」

 

マロンが魔法を唱え、迸る雷光がコーラルを捉える。苦しそうに悲鳴をあげるコーラルを見た彼は、痛ましい表情になる。

 

「今は我慢してね、コーラルたん……。さてと、ダメージチェック、PR♥ISM-P ケルト」

 

「ブルーノのブースト、チアーアップでコーラルにアタック!(17000)」

 

「何回もコーラルたんに痛い思いはさせない!ガンスリンガースター フロリダでガード!」

 

チアーアップがトランペットを吹き音撃を放つも、コーラルの前に1体のマーメイドが立ちふさがる。

 

「ターンエンドするよ」

 

 

シオリ:ダメージ0 マサキ:ダメージ1

 

 

「僕のターン、ドロー。ライド!シャイニースター コーラル!(9000)」

 

コーラルが光に包まれ、また少し成長する。幼女だった頃とはかなり変化している。

 

「ソウルにフレッシュスターがあることで、コーラルたんのパワーはプラス1000される(10000) 続けて、ガールズロック リオ(8000)と、PR♥ISM-P ケルト(9000)、水面のプリズム ミルトア(7000)をコールするよ」

 

ステージの裾から、他のユニットたちが手を振りながら登場する。一気に3体のリアガードを展開し、攻撃の準備を整えてきた。

 

「ミルトアのスキル!コールした時、全てのファイターは1枚ドローできる。僕はドロー!」

 

「私もドローします」

 

無条件にドローできるのなら、しておいた方が無難だ。

 

「リオでマロンにアタック!(8000)」

 

「そこは、武装の解放者 グイディオンでガード!」

 

華麗にステージを舞うリオの前にグイディオンが立ち、体を盾にマロンを守る。

 

「ミルトアのブースト、頼んだよコーラルたん。マロンにアタック!(17000)」

 

「ここは、ノーガード!」

 

「ドライブチェック、PR♥ISM-M カナリア。クリティカルトリガー!パワーはケルト(14000) クリティカルはコーラルたんへ!(17000 ☆2)」

 

コーラルはマロンに接近し、その頬におどおどしながら2発のビンタを放つ。

 

「なっ……!コーラルたんのビンタを受けるなんて……羨ましい」

 

「…………」

 

さすがに少し引いた。私はそれを内心に留めておき、ダメージチェックを始める。

 

「……ダメージチェック。1枚目、ブラスター・ブレード・解放者。2枚目、横笛の解放者 エスクラド」

 

「ここでコーラルたんのスキル!アタックがヒットしたことで、前列のリオを手札に戻す!」

 

バミューダ△の特性は、リアガードを手札に戻すこと。手札に戻った時に効果を発揮するユニットも数多く存在していたはずだ。

 

「さらに、ソウルにフレッシュスターがいることで、後列のミルトアを手札に!」

 

コーラルの手に淡く光が宿る。リオとミルトアはコーラルとハイタッチを交わすと、2体の姿はステージから消えていった。

 

「リオのスキル。手札に戻った時、CB1でSC1して1ドロー。ケルトでアタック!(14000)」

 

「霊薬の解放者でガードするよ!」

 

「コーラルたんのおかげで2ダメージ……上出来だ。ターンエンド!」

 

 

シオリ:ダメージ2 マサキ:ダメージ1(裏1)

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!王道の解放者 ファロン(9000)にライド!」

 

ステージのマロンがファロンに変わる。剣をコーラルに突きつけ、姿勢を低く構える。

 

「2体目のファロン(9000)をコールし、そのファロンでコーラルにアタック!解放者のヴァンガードがいることで、パワープラス3000だよ!(12000)」

 

「ミルトアでガード!」

 

「リューのブーストしたファロンでアタック!リューのスキル!リュー以外に解放者のリアガードが3体以上いるから、パワープラス4000!(19000)」

 

「ここはノーガードだ」

 

「ドライブチェック……ばーくがる・解放者」

 

2体のファロンは素早く距離を詰める。1体はガードの為に現れたミルトアを、もう1体はコーラルを斬りつける。

 

「ダメージチェック、フレッシュスター コーラル」

 

「ブルーノのブースト、チアーアップでアタック!(12000)」

 

「簡単にはやらせない!ハートフルエール ファンディでガード!」

 

「差が縮まらない……。ターンエンド!」

 

 

シオリ:ダメージ2 マサキ:ダメージ2(裏1)

 

 

「僕のターン、スタンドアンドドロー。ライド!PR♥ISM-I ヴェール!(11000)」

 

バミューダ△のブレイクライドのユニット……。これまでのプレイングを考えると、ライド先は恐らくあのユニットだろう。

 

「リオ(8000)を再びコール。その後ろに、PR♥ISM-I クリア(7000)をコール」

 

再びユニットたちが集まり、ステージが華やかに彩られていく。

 

「ケルトでアタック!(9000)」

 

「ここは……ファロンでインターセプトするよ」

 

「ヴェールでアタック!(11000) ツインドライブ、1枚目、PR♥ISM-M カナリア。クリティカルトリガー!パワーはリオに(13000) クリティカルはヴェールに!(11000 ☆2)」

 

「く……」

 

少しヒヤリとしたけど、2枚目はライブラリーマドンナ リオン。トリガーではなかった。

 

「ダメージチェック。1枚目……狼牙の解放者 ガルモール。2枚目……猛撃の解放者。よし、ゲット!クリティカルトリガー!!効果は全てファロンへ!(14000 ☆2)」

 

トリガーの恩恵を受け、ファロンのまわりに黄色いオーラが漂う。口角をあげ、頼もしい笑みを浮かべるファロンを傍目に、残りのアタックを迎え撃つ。

 

「まだアタックは残ってる。クリアのブースト、リオでファロンにアタック!(20000)」

 

「ここは……希望の解放者 エポナでガード!」

 

「ダメージ4まで追い詰めたな。ターンエンド!もう少しで勝利だね!コーラルたん♪」

 

 

シオリ:ダメージ4 マサキ:ダメージ2(裏1)

 

 

「……私のターン、スタンドアンドドロー!」

 

もう少しで勝利?いや、まだだ。むしろここからが本番だ。このターンでようやく、グレード3にライドするのだから。

 

「私はまだ、こんなところで終わらせませんよ。負けるつもりもありません」

 

「負ける気がないのは、僕も一緒だ。コーラルたんのステージは、必ず成功させないとね!」

 

「……そ、そうですか。なら、行きます!響け雄叫び!その威光に、金色の戦士達よ……応えよ!!ライド・ザ・ヴァンガード!狼牙の解放者 ガルモール!!(11000)」

 

ファロンが光輝き、黄金色の鎧を全身に纏った獣の戦士、ガルモールが姿を見せる。

 

「チアーアップのスキル!このユニットをソウルに入れ、ガルモールにスキルを与える!」

 

「しまった……ダメージは4。そして、ガルモールにチアーアップのスキルを与えたということは……!」

 

これから起こることを予測し、思わず冷や汗が流れるマサキ。だが、シオリは迷うことなく、ガルモールに秘められた限界を解き放つ。

 

「行くよ!ガルモールのリミットブレイク!CB3、デッキの上から1枚をスペリオルコール!コールするのは……ブラスター・ブレード・解放者!(9000)」

 

チアーアップがいなくなり空いたサークル、ブルーノの前にコールされた。だが、それだけではない。

 

「ガルモールのリミットブレイクは、まだ終わらない!このスキルは、空いているリアガードサークルが無くなるまで繰り返す!」

 

ガルモールの隣に、2つのサークルが現れる。ゆっくりと回転しながら、光を放つ。

 

「2枚目……霊薬の解放者!(5000) 3枚目……未来の解放者 リュー!(6000)」

 

そこから新たなユニットが現れる。だが、その内の1枚はここであまり出てほしくなかったトリガーユニット。もっとも、ガルモールの前では強力な力になるが。

 

「チアーアップに与えてもらったガルモールのスキル!デッキからリアガードがコールされる度、パワープラス3000!3体でパワープラス9000!(20000)」

 

「く……」

 

「ブルーノも同じスキルを持っている!よって、パワープラス9000だよ!(16000)」

 

コールされた3体に呼応するようにガルモールとブルーノが気合いのこもった声をあげる。

 

「リューのブースト、霊薬の解放者でアタック!(11000)」

 

「ケルトでガードだ」

 

「こっちもリューのブースト、ガルモールでアタック!ガルモールのスキルで、霊薬の解放者をデッキの下に戻してパワープラス4000!さらにリューのスキルで、他の解放者のリアガードが3体以上いるから、パワープラス4000!(34000)」

 

「だったら、ノーガード!」

 

まだダメージは2。ここはノーガードで切り抜けるつもりだろう。

 

「ツインドライブ!1枚目、希望の解放者 エポナ。ゲット!クリティカルトリガー!!パワーはブラスター・ブレードへ(14000) クリティカルはガルモールへ!(34000 ☆2) 2枚目、円卓の解放者 アルフレッド」

 

ガルモールは両腕の爪に緑色のオーラを纏い、それぞれ1発ずつヴェールを切り裂いた。

 

「ダメージチェック、1枚目、PR♥ISM-M ティモール。ここでヒールトリガーか……仕方ない。パワーはヴェールへ!(16000)」

 

ヒールトリガーだが、有効ヒールじゃないため、回復はない。2枚目のダメージは、シャイニースター コーラルだった。

 

「ブルーノのブーストした、ブラスター・ブレードでアタック!(30000)」

 

「カナリアとミルトアでガード!」

 

「くっ……ターンエンド!」

 

ようやくダメージは4。歌姫たちとの戦いは、まだまだ熾烈を極めようとしていた……。

 

 

シオリ:ダメージ4(裏3) マサキ:ダメージ4(裏1)

 

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