つながり ~君は1人じゃない~   作:ティア

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ride60 兄の威厳

スペシャルエキシビションマッチにより幕を下ろしたグランドマスターカップ秋予選。ホールに人の姿は残っておらず、残っているのは私たちだけだった。

 

「いや~凄かったっスね!さっきのファイト、あの局面から逆転できるもんなんスか!?」

 

絶望的状況からの起死回生のドロー。そこからライドしたエクスカルペイト・ザ・ブラスターのスキルを駆使し、勝利をつかみ取った。

 

「星野が目指している相手は、想像以上に偉大な人なんだな」

 

「ううん。それは強さだけの話だよ。私は確かに、あの時に友達になれたから」

 

私と何も変わらない。同い年の、ごく普通の高校生だ。

 

「さ、もう帰りましょうか。ここにいても、邪魔になるだけだしね」

 

「あ……そのことなんだけど」

 

私が話をしようとした時、通路の奥から最上君たちが歩いてくる。これなら、ちょうどよかった。

 

「待たせたな、星野」

 

「待たせたって、どういうことっスか?」

 

「タツヤ達にはさっき話したが、俺はこれから星野と用がある。悪いが、一緒に帰るなら待っていてくれないか?」

 

説明してくれたから助かった。涼野さんに会いに行くことは伏せたみたいだった。

 

「そうなの、シオリさん?」

 

「うん。ちょっと話があるみたいでね。だから、ちょっと時間を貰えないかな?」

 

「ほ~う?最上ナツキが、シオリさんに2人きりで話っスか~?」

 

「変なことを想像するなよ、佐原。星野とは断じてそのような関係ではないからな」

 

違和感なく馴染んでいるのが、逆に違和感だよね……。何か矛盾しているけど。

 

「とにかく、タツヤ達も待たせる。そこまで時間はかけないから、ファイトでもして待っててくれ」

 

「なんスかその子ども扱いみたいなのは!」

 

「うるさいトウジ。まぁ、わかったわ。何か事情があるのはわかったし、早めに済ませなさいよ。私たちにも事情があるんだから」

 

「助かる。お前は……森宮でいいな。で、こいつが小沢だったか」

 

外は少しずつ暗くなっている。私はみんなと一旦別れて、最上君に案内されるままについていく。

 

「本当に知ってるみたいだね。道とか、全然迷ってる感じがしない……」

 

「当然だ。これも、色々と探っていた成果だ」

 

「でも、こんな通路、普通は通らないところだよね?」

 

「……今更咎めることでもないだろ」

 

いや、咎めることだよ。

 

「大丈夫だ。向こうも黙認している。奴にはバレているからな」

 

「その時の接触で、私との約束を取り付けたって言うの?」

 

「そういうことだ。……どうやら着いたみたいだ」

 

シンと静まった通路。その中で、なぜか威圧感を放つ扉が1つ。他の部屋のものと装飾に変化はないはずなのに、何かを感じる。底知れない何か、としか表現できないものを。

 

「ここに、涼野マサミさんがいるの?」

 

「あぁ」

 

「何か、緊張してきたな……」

 

「会うのは初めてだったな。別に緊張するのは勝手だが……1つ忠告しておこう」

 

最上君は、扉のノブに手をかけながら、低くつぶやいた。

 

「あいつは食えない相手だ。何を考えているかわからない。奴の思考に飲み込まれないように気をつけろよ」

 

「……うん」

 

私がうなずくと、最上君はノックをする。中からさっき聞いたばかりの女性の声がして、最上君は扉を開けた。

そこには、先ほどステージで見た人物……涼野マサミ、彼女がいた。

 

「遅かったな、レゼンタ。そして……初めましてだな、ロメリア」

 

もっとも、私の名前を呼んだことで、その感慨はすぐに警戒心に変わったが。本名ではなく、知っている人はほとんどいない、ノスタルジアの名前を呼んだことで。

 

「……初めましてです」

 

「本来は2年前、ノスタルジアカップが終わってから話をしようと思っていたのだが……なぜかお前の姿だけはなくてな。何があった?」

 

「質問を質問で返してしまうようで申し訳ないんですが……」

 

「おい、星野。こいつに畏まった口調はいい。肩書持ってるだけの魔性の女だからな」

 

「え、えぇ……」

 

そんなこと言われても……。私にとってはヴァンガードの開発部長っていう凄い人なんだよ!?それも、今日が初対面だって言うのに……。

 

「私も、堅苦しい言い回しは好きではない。気楽に話そうではないか」

 

「そ、そちらがそう言うのなら……」

 

私は1度深呼吸して、気持ちを整える。

 

「……逆に質問します。私の事について、詳しく教えてくれませんか?」

 

「お前の事?」

 

「星野シオリじゃなくて、追憶の名を持つノスタルジア……未来の追憶ロメリアについて」

 

私は何も知らない。知っているのは、このアクセルリンクの話だけ。でも、それすら断片的だ。

 

どのような経緯でロメリアと呼ばれるようになったのか。そして、その根本にあるノスタルジアカップの詳細……。

 

だから、私は知りたい。そのためにここに来た。ロメリアという、私自身の事を理解するために。

 

「最上君に教えてもらうまで、私は自分がロメリアだってことを知りもしなかった。あなたの質問に答えるには、あの時の記憶が不十分なんです」

 

「自分の事だというのに、何も記憶がないと?」

 

「そうなりますね。私は何も知らない。まずは、私自身がどんな存在なのかを知っておく必要がある。だから、教えてほしいんです。私は何なんですか?そして、この力は何ですか?」

 

元より私は、そのために最上君に誘われたんだ。アクセルリンク。そしてロメリア。2つの事を、私は知りたい。

 

「教えてほしいというが、私も聞きたいことがある。お前の力の事についてだ」

 

「それは……最上君から少し聞きました。私の力が、変化しているようだってことですよね?」

 

「そうだ。ノスタルジアカップでお前は、確かにレゼンタや、ここにはいないヴェルレーデと同じ力を駆使している。にもかかわらず、今日のファイトをいくつか見せてもらったが……力が変化しているようだった」

 

見ていたのか。というより、ファイトを見ていただけで私の力の変化に気づいた……?

 

最上君は以前、涼野さんはアクセルリンクの研究に携わっていると言っていた。けど、その情報の出どころはわからずじまいだと。

 

もしかして、涼野さんも持っているのか……?アクセルリンクを。

 

いや、それはないか。自分の力の事なのに、満足にわかってない。まして最上君も、わかっているようで、実際はこの人からの情報を持っているのに過ぎないわけだし。

 

じゃあ、涼野さんは一体どうやって情報を……?

 

この場にいないヴェルレーデが協力しているとか?それとも、私たち以外にも力を使える人がいる……?

 

「その謎を解くためには、私の助力ではどうにもできない。そこは諦めてくれ」

 

「そうですか……」

 

「だが、アクセルリンクの事、そしてロメリアについて教えることはできる。お前には、こちらから話しておきたいこともあるからな」

 

「……っ!」

 

最上君のこの反応……何か知っている?

 

「あぁ、身構える必要はない。ちょっとした頼み事があるだけだ。だからと言って、強制させるつもりはない。賛同してくれないなら、遠慮なく断ってくれても構わないからな。こいつのように」

 

最上君を指差す凉野さん。その目付きはかなり険しい。不穏な話なのは間違いない。

 

けど、私の中で答えは決まっていた。

 

「……それでもかまいませんよ。私には情報が足りない。だから知りたい」

 

「なるほど。本当に知らないのだな。まぁ、いいだろう。お前の話をーー」

 

「話をうまく反らして、逃げる気じゃないだろうな?涼野マサミ」

 

と、これまで黙っていた最上君が口を開く。

 

「悪いが星野……その話は後回しにしてほしい。さぁ、涼野マサミ。教えてもらおうか、あいつの居場所についてをな」

 

あいつ……?その話については、私は何も聞かされていない。最上君が涼野さんと接触したいと言っていた理由なのか。

 

「せっかちだな。部外者もいるというのに」

 

「悪いか。俺は少しでもあいつの手掛かりが欲しい。あいつには借りがある。そのために、お前との接触が必要だった。奴の親族、関係者だからな」

 

「可能性に賭けたということか。その判断は間違っていないな。あいつは表に出たがらないからな」

 

「あの……さっきから何を?」

 

やはり話についていけない私は、口をはさむべきではないと思ってはいたけど、割り込んでしまった。取り残されているような、そんな気がしたから。

 

「レゼンタの抱える因縁の話だ。いや、正確には微妙に違っているがな」

 

「因縁……?」

 

「あぁ。少しあってな。俺はある奴にリベンジをしたいと思っている。絶対に」

 

そういうことだったんだ。最上君を駆り立てるものの正体は、リベンジだったんだ。

 

「そんなに納得がいかないの?カズヤに負けたことが」

 

「……そうだな」

 

悔しそうで、苦しそうで。最上君はまだ、過去の清算がつけられていない。私と一緒で。だが、最上君はフッと笑うと。

 

「……この際だ。ちょっとした昔話をしてやろう」

 

「それって、最上君の過去ってこと?」

 

「それ以外に何があるんだ?」

 

いや、そうなんだけど……。

 

「同じノスタルジア同士、というのもあるが……あんたなら、別に大丈夫だと思ったからだ」

 

「ほう?それは私も興味があるな」

 

「あんたに聞かせるつもりはない」

 

険悪だな……。ここまで露骨に嫌えるのも、逆に凄い。そんな反応をされてるのに、全く動じない涼野さんも異常だ。

 

「なら、どこから話してやろうか。そうだな……もうこの際だ。事の始まりから、順を追って話そうか」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

これは、2年前の話。俺がまだ、アクセルリンクという能力を持たず、ヴァンガードにすら出会っていないときの話。

 

俺の弟……最上タツヤは、何をやらせても優秀だった。勉強にしても、スポーツにしても、タツヤは人よりも優れていた。

 

俺も人並みには勉強できるし、スポーツだって問題なくできる。だが、タツヤには及ばない。何をやっても、タツヤの方が上手いのだ。皮肉なものだ。兄が弟の下に立ち、見下されているような感覚だった。

 

手を伸ばしても、触れることさえできない。そんな高見にタツヤはいる。……情けない。兄なのに、下に見られているなんて。

 

決してタツヤにそんな気がないのはわかっている。むしろ、こんな兄でもまだ慕ってくれているくらいだ。

 

それが逆に、俺を傷つける。何もない、こんな頼りない兄を慕わせてしまっているなんて。謝りたくて仕方ない。もっと出来のいい兄でいられなくて、尊敬させられる何かを持っていない兄でいられなくて……すまないと。

 

「……はぁ」

 

「どうしたの、兄さん?」

 

「いや……何でもないよ」

 

威厳が欲しい。兄としての威厳を。俺がタツヤを見上げるのではなく、タツヤに俺を見上げてほしかった。慕われるのなら、それなりの風格を身につけていたかった。

 

「そう?ため息ばかりつくと、幸せが逃げるらしいよ?」

 

「……そうだな。気を付けるよ」

 

でも、この想いだけは消えることはない。何でもいい。俺がタツヤの上に立てない限り、永遠にこの呪縛から抜け出せることはないのだ……。

 

「あっ、そういえばさ。兄さんに教えたいゲームがあるんだけど……」

 

「ゲーム?」

 

「最近学校で流行っていてさ。俺もこの間始めたばかりなんだけど……」

 

そう言って、タツヤが俺に見せたカードの束。そう、それこそが……。

 

「カードファイト!!ヴァンガードってゲーム。CMとかで、よく見るでしょ?」

 

ヴァンガードとの出会いだった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

そんなわけで、早速タツヤは自分の部屋からデッキを2つ持ってきて、片方を俺に渡す。

 

「ルールも簡単で、俺もすぐ覚えられたからさ。兄さんもやってみたらどうかなって」

 

「そうだったのか……。タツヤはこの、ヴァンガードは強いのか?」

 

答えはわかりきっている。きっとタツヤは、このカードゲームすら容易くこなしてしまうのだと。だが、俺の口からそんな質問が出たということは、その答えを否定してほしいと思う心がどこかにあったからかもしれない。

 

そんな期待を抱いた俺に対して、タツヤの答えはこうだった。

 

「まだ始めたばかりだから、そんなに強くないよ」

 

「……それでも、少しはやってるんだろ?俺よりは当然強いはずだ」

 

「いや、わからないよ。ヴァンガードってさ、単純な勝ち負けのゲームじゃないんだ。時には運も必要になるし、何より……イメージが大事なんだ」

 

イメージ?その言葉に怪訝な顔になる俺を見ながら、タツヤは言葉を続ける。

 

「カードをどのように使って攻撃するのか、そうしたら相手はどうするか。先の事まで考えて、勝利への道筋をイメージしていく。それが大切みたいだよ?……まぁ、あんまりイメージしていないけど」

 

実力だけですべてが決まるカードゲームじゃないのか。だったら……俺にも勝ち目はあるのかもしれない。イメージなら、俺は嫌というほどしてきたから。

 

タツヤを超えたい。兄でいたいと。

 

「……わかった。せっかくタツヤに勧められたんだ。やってみよう、ヴァンガードを」

 

「それはよかった。じゃあ、ルールを説明するから、このデッキを持って向こうに座って」

 

これが、俺がヴァンガードに触れた瞬間。とはいえ、この時の俺はまだ半信半疑ではあったが。イメージだけですべてが決まる?なら、今頃俺はタツヤよりも上に立てている。

 

何をやっても、常に俺より上にいる。ヴァンガードも、例外ではない。何を言おうが、俺とタツヤの間には経験という確かな格差があるからだ。

全くの初心者が、いや初心者じゃなかったとしても、勝てる見込みはどこにもない。

 

……だが、もし勝てるのだとしたら、勝ってみたい。だから、イメージの可能性に賭けてみたのだ。

上に立つ。そうすれば俺は、タツヤの兄でいられる。威厳を手にし、慕われるだけの強さを手にできる。

 

何よりも……もう力のなさに絶望し、情けなさを感じなくてもいいのかもしれない。

 

「基本の流れはこんなものかな。どう?」

 

「今のところは問題ないな」

 

「そっか。もしわからないところがあったら、いつでも俺に聞いてくれていいよ。じゃあ、ルールも覚えたし、ファイトしてみよう」

 

「……あぁ」

 

これはギャンブルだ。一条の望みに全てを賭けた、俺が強くなれるのかどうかの……。

 

ヴァンガード、頼む。俺にこれ以上、惨めな想いをさせないでくれ……!

 

「ファーストヴァンガードをプレイシートのVとある場所に伏せて、デッキをシャッフル。5枚引いて、1回だけ不要なカードを引き直す」

 

「引き直して……俺は大丈夫だ」

 

「こっちも準備完了だよ。それじゃあ、あの掛け声で」

 

「わかった」

 

「「スタンドアップ!ヴァンガード!!」」

 

ファイトが始まってからの俺は、とにかく必死だった。勝ちたい。ただそれだけのために、俺はターンを進めた。タツヤの手の内を読み、それに対処し、また次の手を考えて……。

 

気が付けば、勝負は終盤に差し掛かっていた。

 

「ブーストして……ヴァンガードでアタック!」

 

「くっ、ならこれでガード!」

 

「トリガー1枚で突破か……」

 

俺のアタック……。トリガーが出るかどうかにかかっている。

 

引けるか?いや、引いてやる。ここでトリガーを引いたら、俺の勝ちなのだから!

 

「ツインドライブ!ファーストチェック……トリガーなし。セカンドチェック!」

 

「…………」

 

「来い、トリガー!!」

 

デッキからめくられたカード。そこにあったのは……。

 

「……トリガー発動、クリティカルトリガーだ!効果は全てヴァンガードに!!」

 

「引いた……。ダメージチェック、トリガーなし。俺の負けだね……」

 

タツヤのダメージは、6枚になっていた。目の前の光景が信じられなくて、俺はしばらく呆然としていた。

 

本当に、俺が勝ったのか?何1つ勝てなかった、タツヤに……?

 

「凄いよ、兄さん!初めてのファイトで勝つなんて!俺も本気だったのに、凄いよ!」

 

「あ、あぁ」

 

俺はその時、タツヤの瞳に映る俺の姿が、爛々と輝いていることに気が付いた。

「もう1回しようよ、ヴァンガード。次は負けないから!」

 

「……っ!あぁ、俺も負けない!」

 

ようやく、俺は上に立てた。俺を見つめるタツヤは、闘志をたぎらせていたが……それ以上に、尊敬や憧れが垣間見えた。

俺が今まで経験したことのない感覚。この時、俺は初めて敬われる悦びを知った。

 

「「スタンドアップ!ヴァンガード!!」」

 

それから俺たちは何度もファイトを重ねた。もしかしたら、最初の勝利はまぐれなのかもしれないと疑いながら。

始めたばかりの初心者に、手加減しているのかもしれないと。それならそれで、また別の感情が芽生えてくる。

 

が、そうではなかった。俺は全てのファイトにおいて、タツヤに勝利していた。まぐれなんかじゃない。俺はヴァンガードでなら、タツヤよりも上にいられるんだ。

 

「本当……凄いよ、兄さん!一応俺の方が経験あるのに……ルール教えただけで、もう連勝するなんて!上達が早いというか、何ていうか……」

 

「そ、そうか……」

 

「また明日もヴァンガードしようよ。いつか絶対に、兄さんを超えて見せるから!」

 

……初めてだった。俺がタツヤから、そんな言葉を聞くことができたのは。何をするにもタツヤが上。手本になれることなんてなかった。俺がタツヤの目標になるなんて、まさに夢のようで……。

 

「……あぁ、わかった。とりあえずデッキは返すよ」

 

「えっ?どうして?」

 

俺は素早くデッキをまとめてタツヤに返す。そのまま、俺はタツヤに顔を見られないように後ろを向いた。

 

そうしないと、俺はタツヤに見られてしまうから。初めて感じた喜びの結晶を。

 

「……明日、カードショップに行こう。自分で使うデッキくらい、自分で決めておきたいからな」

 

「別に、このデッキ使っても俺は構わないけど」

 

「いいから。まずはデッキを片付けてこい」

 

「うん、わかった」

 

タツヤが部屋からいなくなった途端、抑えていたものを爆発させる。嬉しかったから。

 

他の事なら何も敵わない。あいつの兄でいられることはできない。だが……ヴァンガードだけは別だ。このカードゲームなら、俺はタツヤと渡り合える。強くいられる。

 

ヴァンガードをしている間なら、俺は兄になれるんだ。勝利した時に向けてくれるまなざしは、どんな大金をはたいても手に入らない魔性を秘めている。

 

だから俺は、ヴァンガードをすることに決めた。タツヤの兄でいるために、ヴァンガードをする。

 

こんなに素晴らしいカードゲームに出会えたことを、俺は心の底から感謝している。いや、感謝してもしきれない。

 

なぜなら、俺に兄の威厳を与えてくれた……奇跡のカードゲームだからだ。

 


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