つながり ~君は1人じゃない~   作:ティア

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タッグファイトって、難しいですね。後、情報量が多い。

本来は1話で終わらせるつもりでしたが、普通に字数が多くなりそうなので断念しました。次で終わらせる予定です。

最近、他の作者のヴァンガードの小説を読んでいると、自分はまだまだだと痛感します。その気持ちを糧に、これからもがんばろうと思います。

では、今回はファイトしかしてませんが……どうぞ。


ride75 協和の音色を奏でて

突如行われることになった、魔王トウジと魔将ワタルとのタッグファイト。

 

本来は普通に小沢君とファイトして終わるはずだったけど、森宮さんとタッグを組んで、空井シオリと海崎リサとして立ち向かうことに。

 

現在、ダメージは4対2。魔将ワタルがダイハートのスキルで、誰よりも早くグレード3……超次元ロボ ダイカイザーにライドしたところからだ。

 

「ダイドリラーよ、マロンを穿て!(8000)」

 

「エポナでガード!そう簡単に、リアガードはやらせない!」

 

「ちっ、ターンエンドだ」

 

 

シオリ・リサ ダメージ4 トウジ・ワタル ダメージ2(裏2)

(シオリ1 リサ3)(トウジ1{裏1} ワタル1{裏1})

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー」

 

……よし、来た。私のデッキの、新しい仲間が。

 

「ライド!横笛の解放者 エスクラド!(9000)」

 

まずはあなたの力……使わせてもらうよ!

 

「マロンを後ろに下げて……コール!聖弓の奏者 ヴィヴィアン!(9000)」

 

「「「……ヴィヴィアン?」」」

 

まぁ、そうなるよね。デッキを変えたことは、みんなには言ってないんだから。

 

「へぇ……。純粋な解放者のデッキじゃないってことっスか。今日のために調整したんスね?」

 

「おい、トウジ。口調はどうした」

 

「ハッ!?わ、我は今何を……!?」

 

さりげなくごまかしたね……。

 

「我に封じられし前世の記憶が、幾億の時を経て蘇ったと言うのか!?」

 

「あっそ。それよりシオリさん、そのデッキは……?」

 

「もちろん、解放者のデッキだよ。切り札はアルフレッドだしね。でも、解放者で統一するんじゃなくて、非名称のカードも混ぜたデッキになってるんだ。ちょっと違う可能性も試したくてね」

 

そのうちのユニットの1体が、このヴィヴィアンだ。このターンでスキルを活かせるかどうかだけど……期待しているよヴィヴィアン。

 

「面白いわね。それは楽しみだわ」

 

「期待しててよ。クロンのブースト、エスクラドでアタック!(13000)」

 

さて、ダメージ的にはこっちが負けている。パワーは高いけど、上手くアタックを通せるか。

 

「……トウジ」

 

「よかろう。次元ロボ ゴーレスキューよ。同胞を守れ」

 

と、ワタルにアタックしているはずが、トウジのユニットがガードに参加する。ガード自体は、完全に成功している。

 

これがタッグファイトに存在する特殊なルール。味方に対するアタックを、自分がガードに参加して肩代わりできる。

 

例えば、自分の手札がなくなってピンチな時に見方に守ってもらえたり、味方の手札を温存させたい時にはこちらから積極的にガードに参加したり。ファイター間のそう言った協力も、タッグファイトには必要となる。

 

「ドライブチェック……サイレント・パニッシャー。ゲット!クリティカルトリガー!!効果は全てヴィヴィアンへ!(14000 ☆2)」

 

「トリガーも解放者じゃないユニットを採用しているのね……」

 

「フフ、いいぞ。そう来なくては!」

 

「マロンのブーストしたヴィヴィアンで、ダイカイザーにアタックするよ!(21000 ☆2)」

 

「そのアタック、我が身に受けてやろう」

 

ダメージには次元ロボ ダイハートと、次元ロボ ダイクレーンが入る。ダイクレーンはドロートリガーのユニットのため、1枚ドローしてパワーをダイカイザーに与える。(16000)

 

「トリガーか……。けど、アタックヒットでヴィヴィアンのスキル発動!ブーストされ、かつリアガードが4体以下なら、CB1でデッキトップの……よし!円卓の解放者 アルフレッド(11000)をスペリオルコール!!」

 

ダイカイザーにはアタックは届かない。けど、狙える相手は他にいる。

 

「アルフレッドで、ダイドリラーにアタックするよ!(11000)」

 

「ノーガード。大儀であったぞ、ダイドリラーよ」

 

「ターンエンド!」

 

 

シオリ・リサ ダメージ4(裏1) トウジ・ワタル ダメージ4(裏2)

(シオリ1{裏1} リサ3)(トウジ1{裏1} ワタル3{裏1})

 

 

「待ちわびたぞ、我のターンを。スタンドアンドドロー!」

 

次元ロボのライド先となると、考えられるのはこの状況では1つ。と言うよりは、手札が悪くない限り、このユニットにライドしないと言う選択肢はきっとない。

 

「集いし願いの輝きが……新たな世界の扉を開く!光射す道となれ!!」

 

それ違うカードゲーム。しかも悪役のセリフじゃないし。思いっきり『光』って言ってるし。

 

「行くぞぉ!超次元合体!!現れよ!超次元ロボ……ダイッ!カイッ!ザァー!!(11000)」

 

そう言うセリフが言いたいなら、今すぐ魔王を辞めた方がいいと思う……。

 

何はともあれ、予想通り。ワタルと同じ、超次元ロボ ダイカイザーだ。単純に言えば、ブレイクライドスキルを持つユニット。CB1で、パワー10000とクリティカル1をプラスできる。

 

けど、ダイカイザーは追加で与えるスキルが強力だ。それがどんなものかは……そのうちわかるはず。

 

「ダイのスキル!CB1、自らの魂を捧げ、新たなる力を呼び覚まそう!ワタルよ、コストは貰う」

 

「心得た」

 

自身をソウルに入れて、デッキの上から5枚見て、グレード3のユニットを1枚手札に加える……だね。

 

「フハハ!こいつだ。暗黒次元ロボ “Я”ダイユーシャを手札へ!!」

 

切り札はそれか……。ダメージには、ダイカイザーとは別のブレイクライドスキルを持つユニット、創生英雄 ゼロがいる。デッキ構成を推測しても……うん、間違いないだろう。

 

「来い、次元ロボ ダイファイター!(10000) さらに次元ロボ ゴーキャノン!(6000)」

 

しかも、ゴーキャノンはダイユーシャのサポートユニットのはず。決まりだ。

 

と、そっちは基本リサさんに任せるとして……私はワタルの方だ。まだダイカイザーとダイユーシャしか見えてないからね。

 

けど、ダイユーシャが入ってるってことは、もしかして……?

 

「闇の正気を纏いし拳よ、今こそ!ダイファイターがダモンを砕く!(10000)」

 

「……アタックがわかりにくいわよ。ガード、ジェットスキー・ライダー!」

 

「ゴーキャノンのブースト、ダイカイザーが鉄槌を下す!スキルでパワープラス2000!(19000)」

 

まだダメージ4だし、こっちから無理にガードする必要はないか。リサさんも多分、ガードするつもりはないだろうし。一応、私はリサさんを一瞥すると……。

 

「ノーガードよ」

 

やっぱり。この調子なら、何とか行けるか。私はリサさんと目が合い、互いに口元を緩める。が、すぐにトウジのツインドライブが来る。気を持ち直して、そっちに注目する。

 

「ツインドライブ!1枚目、次元ロボ ダイブレイブ。2枚目、次元ロボ ダイバトルス。クリティカルトリガーだ!パワーをダイドラゴン(14000) クリティカルはダイカイザーへ!(19000 ☆2)」

 

く……ここでクリティカルか。

 

「ダメージチェック、1枚目、蒼翔竜 トランスコア・ドラゴン。2枚目、戦場の歌姫 マリカ。ゲット!ドロートリガー!1枚ドロー、パワーをヴァンガードのダモンへ!(14000)」

 

「翔けろ、ダイドラゴン!リアガードのダモンを蹴散らせ!次元ロボのヴァンガードが存在することで、パワーを3000増やせ!(17000)」

 

「ここは、サイレント・パニッシャーで――」

 

「待って、シオリさん。ノーガードよ」

 

ダモンがドロップゾーンに送られ、ダイドラゴンのアタックは成功する。連続アタックを可能とするダモンを、守っておかなくてもよかったのか。

 

すると、見てなさいとばかりにリサさんは私を見る。何か策があるってことなんだね……。

 

「我のターンはここまでだ」

 

 

シオリ・リサ ダメージ6(裏1) トウジ・ワタル ダメージ4(裏3)

(シオリ1{裏1} リサ5)(トウジ1{裏1} ワタル3{裏2})

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー」

 

向こうは2人共グレードは3.私たちはようやく、このターンからグレード3にライドすることができる。

 

さて、何にライドするかだけど……。

 

「波は連なる流れを乗せて!全てを飲み込み……押し寄せる!!ライド!蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン!!(11000)」

 

いきなりテトラドライブか。これは期待できそうだ。

 

「バシルを前列に。その後ろに、タイダル・アサルト(9000)をコール。さらに、ダメージ側の列、その後列にティア―ナイト キブロス(7000)を。そしてその前にコールするのは……蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム!(11000)」

 

タイダルがいたから、ダモンをあえてノーガードで退却させたのか。

 

「並べてきたか……。しかもタイダルとは、厄介な戦士を呼びだしたものだな」

 

「他人事ではないぞ、トウジ。アタックを受けるのは貴様なのだから」

 

「わかっておるわ。我は森羅を統べる災厄の使者、魔王だ!楽しい気持ちでファイトをしている虫けらどもに、負けるつもりなど毛頭ない!返り討ちにしてくれる!」

 

「ふん、私だって、こんな意味の分からない魔王なんかに負けるつもりはないわ!そうよね、シオリさん?」

 

「もちろんです!私たちの力、見せてあげましょう!」

 

「えぇ、わかったわ!バブルエッジのスキル発動!」

 

自身をソウルに入れることで、リアガード1体にスキルを与えることができる。リサさんはタイダルを指定した。

 

「バシルでアタック!1回目のアタックのため、パワープラス2000!(10000)」

 

「ふん、パワーが足りないな。そのようなアタック、痛くもかゆくもない!ノーガード!」

 

「トウジ、それは囮だ。侮るなよ」

 

「その通りよ。バシルのスキル!同列のタイダルと位置を交換!」

 

完全に勢いが劇モードへと傾いたところで、ファイトは進んで行く。リサさんはバシルのスキルを駆使して、連続アタックの準備を整えることができたようだ。

 

後に控えるテトラドライブの、眠れる力を解き放つために。

 

「テトラドライブでアタックよ!(11000)」

 

「ダイバトルスよ、守れ!トリガーは2枚必要だ!」

 

「面白いわ。ツインドライブ!1枚目、スーパーソニック・セイラー。クリティカルトリガー!効果は……ヴァンガードよ!(16000 ☆2)」

 

堅実にリアガードにトリガー効果を与えるのではなく、ヴァンガードの一点突破を狙う作戦みたいだ。けど、2枚目がトリガーじゃないなら、このトリガーは不発に終わってしまう。

 

ただし、それがテトラドライブじゃなかったらの話だ。

 

「2枚目、蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン。トリガーはなしね。でも、このターンで2回目のアタックにより……リミットブレイク発動!」

 

「ぐぬぬ……。小賢しい真似を!」

 

「私のリアガードがターン中、4回目のアタックを終えた時、発動できるスキルを獲得するわ!」

 

まだリサさんのリアガードは、左右の列がアタックできる状態だ。スキルは問題なく発動することができる。

 

「キブロスのブースト、グローリーでアタック!(18000)」

 

「受けてやる。ダメージチェック、次元ロボ ダイクレーン。フハハ、ドロートリガー!1枚ドローし、パワーをダイカイザーへ!(16000)」

 

「パワーが上がったところで、元からタイダルのアタックを通すつもりはないわ。けど、タイダルのアタックは行う!」

 

タイダルはヴァンガードへのアタックを選択。これにより、テトラドライブの与えたスキルの発動条件は満たした。

 

「タイダルは4回目以降のアタックを行ったことで、バブルエッジの与えたスキルでドロー。さぁ、どうする?(9000)」

 

「答えは決まっているだろう。ノーガードだ」

 

「パワーが足りないから、アタックはヒットしない。けど、タイダルのスキル。パワーを5000下げて、ターンに1回スタンドよ!(4000)」

 

これでバブルエッジのスキルをもう1回使える。さらに……。

 

「テトラドライブの得たスキル!CB2、手札2枚を捨てて、テトラドライブはスタンドする!」

 

ドライブチェックで得たテトラドライブと、元から手札にあったと思われるマリカをコストに、ヴァンガードが再スタンドする。

 

「行け、テトラドライブ!(16000 ☆2)」

 

「2ダメージは痛いが……その傷こそが、我が糧となる!時として、自ら深淵に足を踏み入れることも――!」

 

「……ガードはするの?」

 

「の、ノーガードで……」

 

その発言の方がイタイからね。

 

「ツインドライブ。1枚目、ホイール・アサルト。2枚目、虹色秘薬の医療士官。ゲット、ヒールトリガー!ダメージを1枚回復し、パワーをタイダルへ!(9000)」

 

「ぐ……あっ!く、くそぅ……右腕が、うずく……」

 

「おい、佐原。いくら何でもそれは違う」

 

「うるさいっスよ!あ……じゃない。静まれい!ダメージチェック、1枚目、次元ロボ ダイランダ―。2枚目、次元ロボ ゴーレスキュー。ヒールトリガー!ダメージは同じ、よって1枚回復!パワーはダイドラゴンだ!(14000)」

 

これでタイダルは、どのユニットにもアタックをヒットさせることができない。けど、だからと言ってアタックができないわけじゃない。

 

「なら、タイダルでヴァンガードにアタック。バブルエッジの与えたスキルで、1ドローするわ(9000)」

 

「手札を増やすか。ふん、ノーガードだ」

 

「ターンエンドよ」

 

 

シオリ・リサ ダメージ5(裏2) トウジ・ワタル ダメージ5(裏2)

(シオリ1{裏1} リサ4{裏1})(トウジ2 ワタル3{裏2})

 

 

「我のターン、スタンドアンドドロー!……む?」

 

ワタルのこの反応……え、もしかして何か来た?

 

「ちょうどいい!来たれ、破滅を司る力の奮い手!ブレイクライド!超次元ロボ ダイカイザー!!(11000)」

 

くっ……!こっちはまだ、グレード3にもなってすらないのに……!

 

「ブレイクライドスキル!CB1でダイカイザーにパワープラス10000!クリティカルプラス1!(21000 ☆2)さらにスキルを与える!」

 

「おぉ、いいぞワタルよ!我が闇の同志よ!!」

 

「続けて、ソウルのダイブレイブのスキル!このカードをソウルから捨て、ダイカイザーにスキルを与える!」

 

トウジも使っていた、アタックヒットによるドロースキルか……。

 

「右前列に召喚する……次元ロボ ダイドラゴン!(9000) その後ろに、次元ロボ ダイブレイブ(7000)が付き従う!」

 

「少し中二要素が薄れてはいないか?ワタルよ」

 

いや、そんなの求めなくても十分に小沢君はがんばっているよ……。

 

「……だったら、見せてやろう。闇の軍勢を統率する、悪魔の指揮官を呼ぶ!週末の狼煙、揚げよ!コール、コマンダー・ローレル!!(4000)」

 

「ぐ……!」

 

口上はともかくローレルか……。この状況で、それは厳しいよ……。

 

「ダイカイザー!ヴィヴィアンにアタックせよ!(21000 ☆2)」

 

「シオリさん、どうするの?」

 

「待って。今……ちょっと考えてるから」

 

確かに、ガードすること自体は容易だ。けど、そこにダイカイザーのスキルが邪魔をする。

 

ダイカイザーの与えるスキルは、ドライブチェックでグレード3を引くと、相手のガーディアンを1体退却させ、そのユニットの持つヒットさせないスキル……つまり、完全ガードに当たるスキルを無効化するもの。

 

そのため、単純なパワー比べや完全ガードでどうにかできる話じゃない。しかも厄介なのは、そこにコマンダー・ローレルがいることだ。

 

そのスキルは、ヴァンガードのアタックがヒットした時、リアガードを4体レストすることでスタンドするもの。

ドライブチェックの回数を増やしてトリガーを発動しやすくし、運が悪ければクリティカルトリガーを何枚も引かれてしまうことだってあり得る。

 

かと言って、ガードしようにもダイカイザーのスキルがある。それに……。

 

「…………」

 

トウジはブレイクライドを確保し、ワタルもまだブレイクライドを使える状況。ここを脱しても、すぐに次が来る。それも2回。

 

観客も私の長考で静まる中、出すべき答えは導き出された。余裕があると言えばあるこのタイミングで、手札を割くよりは……。

 

「……ノーガード」

 

向こうはブレイクライドでクリティカルを増やせる上、トウジの盤面にいるゴーキャノンはクリティカルを増やせるユニット。ここでダメージ5で止めても、ノーガードで逃れることすらできない事態になることは十分考えられる。

 

だったら、逃げられる間に逃げておいた方がいい。

 

「考えなし……と言うわけじゃなさそうね」

 

「ちゃんと先の事も見て、ノーガードしたから。ドライブチェック、始めていいよ」

 

「なら、我の滅びを受けよ……ツインドライブ!1枚目、次元ロボ ダイドリラー。2枚目、次元ロボ ダイランダー。トリガーはない」

 

補足すると、ブレイクライドスキルの条件であるグレード3もない。今のうちに出てほしかったんだけどな……。

 

「アタックがヒットしたことで、ローレルの力を使うことにしよう!」

 

ヴィヴィアンがドロップゾーンに置かれ、同時にワタルのリアガードがレストしていく。

 

「我のリアガードを4体、ダイカイザーへと捧げる!尊き犠牲を払い……再び蹂躙せよ、ダイカイザー!アタック時のスキルでパワープラス2000し、エスクラドに……魂の一撃を!!(28000 ☆2)」

 

「ノーガード!」

 

「ツインドライブ、1枚目……アーミー・ペンギン。ドロートリガー!1ドローし、パワーはダイカイザー!(33000 ☆2) 2枚目……ジャスティス・コバルト。クリティカルトリガー!効果はダイカイザー!(38000 ☆3)」

 

ここでダブルトリガー……!?しかも、クリティカルつきはまずいね……。

 

「ダメージチェック、1枚目……疾駆の解放者 ヨセフス。2枚目……光輪の解放者 マルク。3枚目……霊薬の解放者。ゲット!ヒールトリガー!!ダメージを1枚回復して、パワーをエスクラドへ!」

 

ヒールトリガーが出たからよかったけど……もし出なかったら、後はなくなってた。

 

「諦めて我の闇に屈したらよいものを……。ダイブレイブのスキルで、トウジのダメージを使ってCB1、ドローする。ターン終了」

 

 

シオリ・リサ ダメージ7(裏1) トウジ・ワタル ダメージ5(裏4)

(シオリ3 リサ4{裏1})(トウジ2{裏1} ワタル3{裏3})

 

 

「やっと私のターンだ……。スタンドアンドドロー!ライド、行くよ!」

 

これでグレード3.みんなと同じ土俵に立てる。

 

「仲間の力を束ね、今こそ孤高の頂へ!ライド・ザ・ヴァンガード!!孤高の解放者 ガンスロッド!!(11000)」

 

「アルフレッドでも、ガルモールでもない……。懐かしいわね」

 

確かに、久しぶりだね。ガンスロッド。

 

「クロンのスキル。CB1、自身をソウルに。デッキから5枚見て……よし、円卓の解放者 アルフレッドを手札に!」

 

上手い。これでライド先も確保できた。

 

「マロンを前に。クロンのいた場所に、未来の解放者 リュー(6000)をコール!そしてマロンで、ダイドラゴンにアタック!解放者のヴァンガードがいるから、パワープラス3000!(10000)」

 

「アーミー・ペンギンよ、守れ!」

 

そう簡単にヒットはしないか……。

 

「リューのブースト、行け!ガンスロッド!!スキルでパワープラス2000!(19000)」

 

「受けてやろう。トリガーが出るとは思えないがな」

 

それはフラグだよ……魔将ワタル。

 

「ツインドライブ!1枚目、シルバーファング・ウィッチ。2枚目、霊薬の解放者。ゲット!ヒールトリガー!!ダメージを1枚回復し、パワーはアルフレッドに!(16000)」

 

「ダメージチェック、次元ロボ ダイシールド」

 

「アルフレッドは、もう一度ダイドラゴンだ!(16000)」

 

「ジャスティス・コバルトでガード!」

 

「ターンエンド……。でも次だ!次がある!!」

 

 

シオリ・リサ ダメージ6(裏1) トウジ・ワタル ダメージ6(裏4)

(シオリ2 リサ4{裏1})(トウジ2{裏1} ワタル4{裏3})

 

 

「ふん。いくら足搔こうとも、我らの闇の前にはいかなる光も届かん!見せてやろう……我の力を!スタンドアンドドロー!!」

 

手札にあのユニットがあるのはわかっている。それにリサさんがどこまで耐えられるのか……。

 

「力と言う名の支配と、王たる威厳が闇夜に轟く!行くぞぉ!暗黒次元合体!!さらなる力を纏い、顕現せよ!暗黒次元ロボ……“Я”ッ!ダイッ!ユーッ!シャァー!!(11000)」

 

……長いよ。

 

何はともあれ、トウジはダイカイザーからブレイクライドして、暗黒次元ロボ “Я”ダイユーシャになった。

 

「ブレイクライドスキル!CB1でパワープラス10000!クリティカルプラス1!(21000 ☆2) さらにスキルを得る!」

 

「く……」

 

「次元ロボ ダイブレイブ(7000)と、次元ロボ ダイクレーン(5000)も我が袂へ呼ぼう」

 

トリガーユニットまでコールして、リアガードサークルを埋めてきた。それは、“Я”ダイユーシャにとって必要な手順。

 

「そして……闇の波動が共鳴し、限界の壁を葬り去る!リミットブレイク!!」

 

「来たわね……」

 

「次元ロボのリアガードを2体、我はゴーキャノンとダイクレーンを……ロック。これにより、貴様のテトラドライブのパワーをマイナス10000!(1000)」

 

味方の動きを封じる代償に、相手の力を封じる。例えるなら、2体のリアガードが開いてヴァンガードを拘束しているようだ。

 

「これぞ、我が闇の奥義……エグゾース・インフレイム!!」

 

「……へぇ」

 

「炎要素はどこよ」

 

「冷静にツッコミを入れるな!変な目で見るな!!」

 

そうは言われてもな……。

 

「いや、何だかこれまで以上に中二っぽく見えて……」

 

「うっ、うるさい!闇の炎に抱かれて消えろ!!行け、“Я”ダイユーシャ!!(21000 ☆2)」

 

いきなりアタックしてきたけど、これをリサさんがパワーで守るのは骨が折れる。何せ、今のテトラドライブのパワーは、たったの1000。守り切るには、シールドが30000は必要だ。

 

「そこは……翠玉の盾 パスカリスで完全ガード!コストはホイール・アサルトよ!」

 

「よし、完全ガード!」

 

ダイカイザーのブレイクライドスキルがあるのは、リサさんだって忘れていないだろう。グレード3を引かれたら、問答無用でアタックは通ってしまうのだから。

 

が、このアタックを通せば、負けてしまうのも事実。だったら、やることは1つだけ。グレード3を引かれないように、ただ祈るだけ。

 

「ツインドライブ!1枚目、次元ロボ ゴーレスキュー。ヒールトリガー!ダメージを1枚回復し、パワーはダイファイターへ!(15000)」

 

問題は、次……。

 

「2枚目」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「次元ロボ ダイバトルス。ちっ、同胞は来なかったか。効果はダイファイター!(20000 ☆2)」

 

危ない……。私はリサさんと胸をなでおろす。

 

「だが、まだアタックは終わらん!砕け、ダイファイター!(20000 ☆2)」

 

「ここは……虹色秘薬の医療士官!」

 

「そんなもので、ダイファイターのアタックは止められん!」

 

「だったらこっちから……サイレント・パニッシャーでガード!」

 

何かタッグファイトって感じだ。互いに協力して、テトラドライブを守る。

 

「なら……ダイブレイブのブースト、翔けよ!ダイドラゴン!!次元ロボの力が共鳴し、パワープラス3000される!(19000)」

 

「ノーガード。ダメージチェック、虹色秘薬の医療士官。ゲット!ヒールトリガー!ダメージはこっちの方が多いから、1枚回復してパワーをテトラドライブへ!」

 

「“Я”ダイユーシャをもってして、ノーダメージ……だと!?我のターン、終了だ……!」

 

 

シオリ・リサ ダメージ6 トウジ・ワタル ダメージ5(裏4)

(シオリ2 リサ4)(トウジ1 ワタル4{裏4})

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー。……シオリさん」

 

「えっ?」

 

「今、互いにダメージは5。均衡しているのは違いないわ。テトラドライブのリミットブレイクでも、大したダメージは期待できないと思う」

 

つまり、ここから流れに乗って、フィニッシュまで持っていけるほどの期待はできないわけだ。それはすなわち……。

 

「シオリさんは今、アルフレッドを手札に持ってる。そして、ガンスロッドのブレイクライドスキルと合わせたら、十分な決定打にはなるはずよ」

 

「リサさん……」

 

「私が少しでもダメージを与えて、シオリさんにつなげる。やれるだけのことはやってみるわ」

 

私に全てを託すと言っているんだ。リサさんは。

 

「任せたわよ」

 

「……わかった」

 

仲間の想いを受け取り、私は前を向く。このファイトの結末は、まだ見えそうにはない……。

 

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