本来は1話で終わらせるつもりでしたが、普通に字数が多くなりそうなので断念しました。次で終わらせる予定です。
最近、他の作者のヴァンガードの小説を読んでいると、自分はまだまだだと痛感します。その気持ちを糧に、これからもがんばろうと思います。
では、今回はファイトしかしてませんが……どうぞ。
突如行われることになった、魔王トウジと魔将ワタルとのタッグファイト。
本来は普通に小沢君とファイトして終わるはずだったけど、森宮さんとタッグを組んで、空井シオリと海崎リサとして立ち向かうことに。
現在、ダメージは4対2。魔将ワタルがダイハートのスキルで、誰よりも早くグレード3……超次元ロボ ダイカイザーにライドしたところからだ。
「ダイドリラーよ、マロンを穿て!(8000)」
「エポナでガード!そう簡単に、リアガードはやらせない!」
「ちっ、ターンエンドだ」
シオリ・リサ ダメージ4 トウジ・ワタル ダメージ2(裏2)
(シオリ1 リサ3)(トウジ1{裏1} ワタル1{裏1})
「私のターン、スタンドアンドドロー」
……よし、来た。私のデッキの、新しい仲間が。
「ライド!横笛の解放者 エスクラド!(9000)」
まずはあなたの力……使わせてもらうよ!
「マロンを後ろに下げて……コール!聖弓の奏者 ヴィヴィアン!(9000)」
「「「……ヴィヴィアン?」」」
まぁ、そうなるよね。デッキを変えたことは、みんなには言ってないんだから。
「へぇ……。純粋な解放者のデッキじゃないってことっスか。今日のために調整したんスね?」
「おい、トウジ。口調はどうした」
「ハッ!?わ、我は今何を……!?」
さりげなくごまかしたね……。
「我に封じられし前世の記憶が、幾億の時を経て蘇ったと言うのか!?」
「あっそ。それよりシオリさん、そのデッキは……?」
「もちろん、解放者のデッキだよ。切り札はアルフレッドだしね。でも、解放者で統一するんじゃなくて、非名称のカードも混ぜたデッキになってるんだ。ちょっと違う可能性も試したくてね」
そのうちのユニットの1体が、このヴィヴィアンだ。このターンでスキルを活かせるかどうかだけど……期待しているよヴィヴィアン。
「面白いわね。それは楽しみだわ」
「期待しててよ。クロンのブースト、エスクラドでアタック!(13000)」
さて、ダメージ的にはこっちが負けている。パワーは高いけど、上手くアタックを通せるか。
「……トウジ」
「よかろう。次元ロボ ゴーレスキューよ。同胞を守れ」
と、ワタルにアタックしているはずが、トウジのユニットがガードに参加する。ガード自体は、完全に成功している。
これがタッグファイトに存在する特殊なルール。味方に対するアタックを、自分がガードに参加して肩代わりできる。
例えば、自分の手札がなくなってピンチな時に見方に守ってもらえたり、味方の手札を温存させたい時にはこちらから積極的にガードに参加したり。ファイター間のそう言った協力も、タッグファイトには必要となる。
「ドライブチェック……サイレント・パニッシャー。ゲット!クリティカルトリガー!!効果は全てヴィヴィアンへ!(14000 ☆2)」
「トリガーも解放者じゃないユニットを採用しているのね……」
「フフ、いいぞ。そう来なくては!」
「マロンのブーストしたヴィヴィアンで、ダイカイザーにアタックするよ!(21000 ☆2)」
「そのアタック、我が身に受けてやろう」
ダメージには次元ロボ ダイハートと、次元ロボ ダイクレーンが入る。ダイクレーンはドロートリガーのユニットのため、1枚ドローしてパワーをダイカイザーに与える。(16000)
「トリガーか……。けど、アタックヒットでヴィヴィアンのスキル発動!ブーストされ、かつリアガードが4体以下なら、CB1でデッキトップの……よし!円卓の解放者 アルフレッド(11000)をスペリオルコール!!」
ダイカイザーにはアタックは届かない。けど、狙える相手は他にいる。
「アルフレッドで、ダイドリラーにアタックするよ!(11000)」
「ノーガード。大儀であったぞ、ダイドリラーよ」
「ターンエンド!」
シオリ・リサ ダメージ4(裏1) トウジ・ワタル ダメージ4(裏2)
(シオリ1{裏1} リサ3)(トウジ1{裏1} ワタル3{裏1})
「待ちわびたぞ、我のターンを。スタンドアンドドロー!」
次元ロボのライド先となると、考えられるのはこの状況では1つ。と言うよりは、手札が悪くない限り、このユニットにライドしないと言う選択肢はきっとない。
「集いし願いの輝きが……新たな世界の扉を開く!光射す道となれ!!」
それ違うカードゲーム。しかも悪役のセリフじゃないし。思いっきり『光』って言ってるし。
「行くぞぉ!超次元合体!!現れよ!超次元ロボ……ダイッ!カイッ!ザァー!!(11000)」
そう言うセリフが言いたいなら、今すぐ魔王を辞めた方がいいと思う……。
何はともあれ、予想通り。ワタルと同じ、超次元ロボ ダイカイザーだ。単純に言えば、ブレイクライドスキルを持つユニット。CB1で、パワー10000とクリティカル1をプラスできる。
けど、ダイカイザーは追加で与えるスキルが強力だ。それがどんなものかは……そのうちわかるはず。
「ダイのスキル!CB1、自らの魂を捧げ、新たなる力を呼び覚まそう!ワタルよ、コストは貰う」
「心得た」
自身をソウルに入れて、デッキの上から5枚見て、グレード3のユニットを1枚手札に加える……だね。
「フハハ!こいつだ。暗黒次元ロボ “Я”ダイユーシャを手札へ!!」
切り札はそれか……。ダメージには、ダイカイザーとは別のブレイクライドスキルを持つユニット、創生英雄 ゼロがいる。デッキ構成を推測しても……うん、間違いないだろう。
「来い、次元ロボ ダイファイター!(10000) さらに次元ロボ ゴーキャノン!(6000)」
しかも、ゴーキャノンはダイユーシャのサポートユニットのはず。決まりだ。
と、そっちは基本リサさんに任せるとして……私はワタルの方だ。まだダイカイザーとダイユーシャしか見えてないからね。
けど、ダイユーシャが入ってるってことは、もしかして……?
「闇の正気を纏いし拳よ、今こそ!ダイファイターがダモンを砕く!(10000)」
「……アタックがわかりにくいわよ。ガード、ジェットスキー・ライダー!」
「ゴーキャノンのブースト、ダイカイザーが鉄槌を下す!スキルでパワープラス2000!(19000)」
まだダメージ4だし、こっちから無理にガードする必要はないか。リサさんも多分、ガードするつもりはないだろうし。一応、私はリサさんを一瞥すると……。
「ノーガードよ」
やっぱり。この調子なら、何とか行けるか。私はリサさんと目が合い、互いに口元を緩める。が、すぐにトウジのツインドライブが来る。気を持ち直して、そっちに注目する。
「ツインドライブ!1枚目、次元ロボ ダイブレイブ。2枚目、次元ロボ ダイバトルス。クリティカルトリガーだ!パワーをダイドラゴン(14000) クリティカルはダイカイザーへ!(19000 ☆2)」
く……ここでクリティカルか。
「ダメージチェック、1枚目、蒼翔竜 トランスコア・ドラゴン。2枚目、戦場の歌姫 マリカ。ゲット!ドロートリガー!1枚ドロー、パワーをヴァンガードのダモンへ!(14000)」
「翔けろ、ダイドラゴン!リアガードのダモンを蹴散らせ!次元ロボのヴァンガードが存在することで、パワーを3000増やせ!(17000)」
「ここは、サイレント・パニッシャーで――」
「待って、シオリさん。ノーガードよ」
ダモンがドロップゾーンに送られ、ダイドラゴンのアタックは成功する。連続アタックを可能とするダモンを、守っておかなくてもよかったのか。
すると、見てなさいとばかりにリサさんは私を見る。何か策があるってことなんだね……。
「我のターンはここまでだ」
シオリ・リサ ダメージ6(裏1) トウジ・ワタル ダメージ4(裏3)
(シオリ1{裏1} リサ5)(トウジ1{裏1} ワタル3{裏2})
「私のターン、スタンドアンドドロー」
向こうは2人共グレードは3.私たちはようやく、このターンからグレード3にライドすることができる。
さて、何にライドするかだけど……。
「波は連なる流れを乗せて!全てを飲み込み……押し寄せる!!ライド!蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン!!(11000)」
いきなりテトラドライブか。これは期待できそうだ。
「バシルを前列に。その後ろに、タイダル・アサルト(9000)をコール。さらに、ダメージ側の列、その後列にティア―ナイト キブロス(7000)を。そしてその前にコールするのは……蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム!(11000)」
タイダルがいたから、ダモンをあえてノーガードで退却させたのか。
「並べてきたか……。しかもタイダルとは、厄介な戦士を呼びだしたものだな」
「他人事ではないぞ、トウジ。アタックを受けるのは貴様なのだから」
「わかっておるわ。我は森羅を統べる災厄の使者、魔王だ!楽しい気持ちでファイトをしている虫けらどもに、負けるつもりなど毛頭ない!返り討ちにしてくれる!」
「ふん、私だって、こんな意味の分からない魔王なんかに負けるつもりはないわ!そうよね、シオリさん?」
「もちろんです!私たちの力、見せてあげましょう!」
「えぇ、わかったわ!バブルエッジのスキル発動!」
自身をソウルに入れることで、リアガード1体にスキルを与えることができる。リサさんはタイダルを指定した。
「バシルでアタック!1回目のアタックのため、パワープラス2000!(10000)」
「ふん、パワーが足りないな。そのようなアタック、痛くもかゆくもない!ノーガード!」
「トウジ、それは囮だ。侮るなよ」
「その通りよ。バシルのスキル!同列のタイダルと位置を交換!」
完全に勢いが劇モードへと傾いたところで、ファイトは進んで行く。リサさんはバシルのスキルを駆使して、連続アタックの準備を整えることができたようだ。
後に控えるテトラドライブの、眠れる力を解き放つために。
「テトラドライブでアタックよ!(11000)」
「ダイバトルスよ、守れ!トリガーは2枚必要だ!」
「面白いわ。ツインドライブ!1枚目、スーパーソニック・セイラー。クリティカルトリガー!効果は……ヴァンガードよ!(16000 ☆2)」
堅実にリアガードにトリガー効果を与えるのではなく、ヴァンガードの一点突破を狙う作戦みたいだ。けど、2枚目がトリガーじゃないなら、このトリガーは不発に終わってしまう。
ただし、それがテトラドライブじゃなかったらの話だ。
「2枚目、蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン。トリガーはなしね。でも、このターンで2回目のアタックにより……リミットブレイク発動!」
「ぐぬぬ……。小賢しい真似を!」
「私のリアガードがターン中、4回目のアタックを終えた時、発動できるスキルを獲得するわ!」
まだリサさんのリアガードは、左右の列がアタックできる状態だ。スキルは問題なく発動することができる。
「キブロスのブースト、グローリーでアタック!(18000)」
「受けてやる。ダメージチェック、次元ロボ ダイクレーン。フハハ、ドロートリガー!1枚ドローし、パワーをダイカイザーへ!(16000)」
「パワーが上がったところで、元からタイダルのアタックを通すつもりはないわ。けど、タイダルのアタックは行う!」
タイダルはヴァンガードへのアタックを選択。これにより、テトラドライブの与えたスキルの発動条件は満たした。
「タイダルは4回目以降のアタックを行ったことで、バブルエッジの与えたスキルでドロー。さぁ、どうする?(9000)」
「答えは決まっているだろう。ノーガードだ」
「パワーが足りないから、アタックはヒットしない。けど、タイダルのスキル。パワーを5000下げて、ターンに1回スタンドよ!(4000)」
これでバブルエッジのスキルをもう1回使える。さらに……。
「テトラドライブの得たスキル!CB2、手札2枚を捨てて、テトラドライブはスタンドする!」
ドライブチェックで得たテトラドライブと、元から手札にあったと思われるマリカをコストに、ヴァンガードが再スタンドする。
「行け、テトラドライブ!(16000 ☆2)」
「2ダメージは痛いが……その傷こそが、我が糧となる!時として、自ら深淵に足を踏み入れることも――!」
「……ガードはするの?」
「の、ノーガードで……」
その発言の方がイタイからね。
「ツインドライブ。1枚目、ホイール・アサルト。2枚目、虹色秘薬の医療士官。ゲット、ヒールトリガー!ダメージを1枚回復し、パワーをタイダルへ!(9000)」
「ぐ……あっ!く、くそぅ……右腕が、うずく……」
「おい、佐原。いくら何でもそれは違う」
「うるさいっスよ!あ……じゃない。静まれい!ダメージチェック、1枚目、次元ロボ ダイランダ―。2枚目、次元ロボ ゴーレスキュー。ヒールトリガー!ダメージは同じ、よって1枚回復!パワーはダイドラゴンだ!(14000)」
これでタイダルは、どのユニットにもアタックをヒットさせることができない。けど、だからと言ってアタックができないわけじゃない。
「なら、タイダルでヴァンガードにアタック。バブルエッジの与えたスキルで、1ドローするわ(9000)」
「手札を増やすか。ふん、ノーガードだ」
「ターンエンドよ」
シオリ・リサ ダメージ5(裏2) トウジ・ワタル ダメージ5(裏2)
(シオリ1{裏1} リサ4{裏1})(トウジ2 ワタル3{裏2})
「我のターン、スタンドアンドドロー!……む?」
ワタルのこの反応……え、もしかして何か来た?
「ちょうどいい!来たれ、破滅を司る力の奮い手!ブレイクライド!超次元ロボ ダイカイザー!!(11000)」
くっ……!こっちはまだ、グレード3にもなってすらないのに……!
「ブレイクライドスキル!CB1でダイカイザーにパワープラス10000!クリティカルプラス1!(21000 ☆2)さらにスキルを与える!」
「おぉ、いいぞワタルよ!我が闇の同志よ!!」
「続けて、ソウルのダイブレイブのスキル!このカードをソウルから捨て、ダイカイザーにスキルを与える!」
トウジも使っていた、アタックヒットによるドロースキルか……。
「右前列に召喚する……次元ロボ ダイドラゴン!(9000) その後ろに、次元ロボ ダイブレイブ(7000)が付き従う!」
「少し中二要素が薄れてはいないか?ワタルよ」
いや、そんなの求めなくても十分に小沢君はがんばっているよ……。
「……だったら、見せてやろう。闇の軍勢を統率する、悪魔の指揮官を呼ぶ!週末の狼煙、揚げよ!コール、コマンダー・ローレル!!(4000)」
「ぐ……!」
口上はともかくローレルか……。この状況で、それは厳しいよ……。
「ダイカイザー!ヴィヴィアンにアタックせよ!(21000 ☆2)」
「シオリさん、どうするの?」
「待って。今……ちょっと考えてるから」
確かに、ガードすること自体は容易だ。けど、そこにダイカイザーのスキルが邪魔をする。
ダイカイザーの与えるスキルは、ドライブチェックでグレード3を引くと、相手のガーディアンを1体退却させ、そのユニットの持つヒットさせないスキル……つまり、完全ガードに当たるスキルを無効化するもの。
そのため、単純なパワー比べや完全ガードでどうにかできる話じゃない。しかも厄介なのは、そこにコマンダー・ローレルがいることだ。
そのスキルは、ヴァンガードのアタックがヒットした時、リアガードを4体レストすることでスタンドするもの。
ドライブチェックの回数を増やしてトリガーを発動しやすくし、運が悪ければクリティカルトリガーを何枚も引かれてしまうことだってあり得る。
かと言って、ガードしようにもダイカイザーのスキルがある。それに……。
「…………」
トウジはブレイクライドを確保し、ワタルもまだブレイクライドを使える状況。ここを脱しても、すぐに次が来る。それも2回。
観客も私の長考で静まる中、出すべき答えは導き出された。余裕があると言えばあるこのタイミングで、手札を割くよりは……。
「……ノーガード」
向こうはブレイクライドでクリティカルを増やせる上、トウジの盤面にいるゴーキャノンはクリティカルを増やせるユニット。ここでダメージ5で止めても、ノーガードで逃れることすらできない事態になることは十分考えられる。
だったら、逃げられる間に逃げておいた方がいい。
「考えなし……と言うわけじゃなさそうね」
「ちゃんと先の事も見て、ノーガードしたから。ドライブチェック、始めていいよ」
「なら、我の滅びを受けよ……ツインドライブ!1枚目、次元ロボ ダイドリラー。2枚目、次元ロボ ダイランダー。トリガーはない」
補足すると、ブレイクライドスキルの条件であるグレード3もない。今のうちに出てほしかったんだけどな……。
「アタックがヒットしたことで、ローレルの力を使うことにしよう!」
ヴィヴィアンがドロップゾーンに置かれ、同時にワタルのリアガードがレストしていく。
「我のリアガードを4体、ダイカイザーへと捧げる!尊き犠牲を払い……再び蹂躙せよ、ダイカイザー!アタック時のスキルでパワープラス2000し、エスクラドに……魂の一撃を!!(28000 ☆2)」
「ノーガード!」
「ツインドライブ、1枚目……アーミー・ペンギン。ドロートリガー!1ドローし、パワーはダイカイザー!(33000 ☆2) 2枚目……ジャスティス・コバルト。クリティカルトリガー!効果はダイカイザー!(38000 ☆3)」
ここでダブルトリガー……!?しかも、クリティカルつきはまずいね……。
「ダメージチェック、1枚目……疾駆の解放者 ヨセフス。2枚目……光輪の解放者 マルク。3枚目……霊薬の解放者。ゲット!ヒールトリガー!!ダメージを1枚回復して、パワーをエスクラドへ!」
ヒールトリガーが出たからよかったけど……もし出なかったら、後はなくなってた。
「諦めて我の闇に屈したらよいものを……。ダイブレイブのスキルで、トウジのダメージを使ってCB1、ドローする。ターン終了」
シオリ・リサ ダメージ7(裏1) トウジ・ワタル ダメージ5(裏4)
(シオリ3 リサ4{裏1})(トウジ2{裏1} ワタル3{裏3})
「やっと私のターンだ……。スタンドアンドドロー!ライド、行くよ!」
これでグレード3.みんなと同じ土俵に立てる。
「仲間の力を束ね、今こそ孤高の頂へ!ライド・ザ・ヴァンガード!!孤高の解放者 ガンスロッド!!(11000)」
「アルフレッドでも、ガルモールでもない……。懐かしいわね」
確かに、久しぶりだね。ガンスロッド。
「クロンのスキル。CB1、自身をソウルに。デッキから5枚見て……よし、円卓の解放者 アルフレッドを手札に!」
上手い。これでライド先も確保できた。
「マロンを前に。クロンのいた場所に、未来の解放者 リュー(6000)をコール!そしてマロンで、ダイドラゴンにアタック!解放者のヴァンガードがいるから、パワープラス3000!(10000)」
「アーミー・ペンギンよ、守れ!」
そう簡単にヒットはしないか……。
「リューのブースト、行け!ガンスロッド!!スキルでパワープラス2000!(19000)」
「受けてやろう。トリガーが出るとは思えないがな」
それはフラグだよ……魔将ワタル。
「ツインドライブ!1枚目、シルバーファング・ウィッチ。2枚目、霊薬の解放者。ゲット!ヒールトリガー!!ダメージを1枚回復し、パワーはアルフレッドに!(16000)」
「ダメージチェック、次元ロボ ダイシールド」
「アルフレッドは、もう一度ダイドラゴンだ!(16000)」
「ジャスティス・コバルトでガード!」
「ターンエンド……。でも次だ!次がある!!」
シオリ・リサ ダメージ6(裏1) トウジ・ワタル ダメージ6(裏4)
(シオリ2 リサ4{裏1})(トウジ2{裏1} ワタル4{裏3})
「ふん。いくら足搔こうとも、我らの闇の前にはいかなる光も届かん!見せてやろう……我の力を!スタンドアンドドロー!!」
手札にあのユニットがあるのはわかっている。それにリサさんがどこまで耐えられるのか……。
「力と言う名の支配と、王たる威厳が闇夜に轟く!行くぞぉ!暗黒次元合体!!さらなる力を纏い、顕現せよ!暗黒次元ロボ……“Я”ッ!ダイッ!ユーッ!シャァー!!(11000)」
……長いよ。
何はともあれ、トウジはダイカイザーからブレイクライドして、暗黒次元ロボ “Я”ダイユーシャになった。
「ブレイクライドスキル!CB1でパワープラス10000!クリティカルプラス1!(21000 ☆2) さらにスキルを得る!」
「く……」
「次元ロボ ダイブレイブ(7000)と、次元ロボ ダイクレーン(5000)も我が袂へ呼ぼう」
トリガーユニットまでコールして、リアガードサークルを埋めてきた。それは、“Я”ダイユーシャにとって必要な手順。
「そして……闇の波動が共鳴し、限界の壁を葬り去る!リミットブレイク!!」
「来たわね……」
「次元ロボのリアガードを2体、我はゴーキャノンとダイクレーンを……ロック。これにより、貴様のテトラドライブのパワーをマイナス10000!(1000)」
味方の動きを封じる代償に、相手の力を封じる。例えるなら、2体のリアガードが開いてヴァンガードを拘束しているようだ。
「これぞ、我が闇の奥義……エグゾース・インフレイム!!」
「……へぇ」
「炎要素はどこよ」
「冷静にツッコミを入れるな!変な目で見るな!!」
そうは言われてもな……。
「いや、何だかこれまで以上に中二っぽく見えて……」
「うっ、うるさい!闇の炎に抱かれて消えろ!!行け、“Я”ダイユーシャ!!(21000 ☆2)」
いきなりアタックしてきたけど、これをリサさんがパワーで守るのは骨が折れる。何せ、今のテトラドライブのパワーは、たったの1000。守り切るには、シールドが30000は必要だ。
「そこは……翠玉の盾 パスカリスで完全ガード!コストはホイール・アサルトよ!」
「よし、完全ガード!」
ダイカイザーのブレイクライドスキルがあるのは、リサさんだって忘れていないだろう。グレード3を引かれたら、問答無用でアタックは通ってしまうのだから。
が、このアタックを通せば、負けてしまうのも事実。だったら、やることは1つだけ。グレード3を引かれないように、ただ祈るだけ。
「ツインドライブ!1枚目、次元ロボ ゴーレスキュー。ヒールトリガー!ダメージを1枚回復し、パワーはダイファイターへ!(15000)」
問題は、次……。
「2枚目」
「…………」
「…………」
「…………」
「次元ロボ ダイバトルス。ちっ、同胞は来なかったか。効果はダイファイター!(20000 ☆2)」
危ない……。私はリサさんと胸をなでおろす。
「だが、まだアタックは終わらん!砕け、ダイファイター!(20000 ☆2)」
「ここは……虹色秘薬の医療士官!」
「そんなもので、ダイファイターのアタックは止められん!」
「だったらこっちから……サイレント・パニッシャーでガード!」
何かタッグファイトって感じだ。互いに協力して、テトラドライブを守る。
「なら……ダイブレイブのブースト、翔けよ!ダイドラゴン!!次元ロボの力が共鳴し、パワープラス3000される!(19000)」
「ノーガード。ダメージチェック、虹色秘薬の医療士官。ゲット!ヒールトリガー!ダメージはこっちの方が多いから、1枚回復してパワーをテトラドライブへ!」
「“Я”ダイユーシャをもってして、ノーダメージ……だと!?我のターン、終了だ……!」
シオリ・リサ ダメージ6 トウジ・ワタル ダメージ5(裏4)
(シオリ2 リサ4)(トウジ1 ワタル4{裏4})
「私のターン、スタンドアンドドロー。……シオリさん」
「えっ?」
「今、互いにダメージは5。均衡しているのは違いないわ。テトラドライブのリミットブレイクでも、大したダメージは期待できないと思う」
つまり、ここから流れに乗って、フィニッシュまで持っていけるほどの期待はできないわけだ。それはすなわち……。
「シオリさんは今、アルフレッドを手札に持ってる。そして、ガンスロッドのブレイクライドスキルと合わせたら、十分な決定打にはなるはずよ」
「リサさん……」
「私が少しでもダメージを与えて、シオリさんにつなげる。やれるだけのことはやってみるわ」
私に全てを託すと言っているんだ。リサさんは。
「任せたわよ」
「……わかった」
仲間の想いを受け取り、私は前を向く。このファイトの結末は、まだ見えそうにはない……。