少し時間が取れない時期が続いたのが原因ですが、しばらくは上手くいきそうです。勢いを取り戻していくつもりなので、よろしくお願いします。
後、お気に入り登録ありがとうございます。よろしければ、バンドリの小説も見てやってください。
では、どうぞ。
「……はぁ」
「こらトウジ。ため息なんてつかないの。運が逃げるわ」
「そうは言っても、退屈なんスよ。いくらMFSのファイトだからって、ずっと見てるだけなのはしんどいっスよ……」
観客席。リサとトウジは、いまだやってこない出番に嫌気をさしながら、延々と行われるMFS上でのファイトに目を向けていた。もっとも、見るにも体力を使うMFSのせいで、今は席に座り込んでぐったりとしていたが。
「あの破滅の翼のファイトを見てから、かなり時間は経ったっスけど……」
「もう4回戦。長いようで短かったわね」
「そうっスか?今待ってる時間が、すんごく長く感じるのは何でなんスかね?」
「知らないわよ」
ヒナとハヤトのファイトの後、シオリたちは何回かファイトを重ね、現在4回戦にまで勝ち残っていた。話がいきなり飛躍したかもしれないが、特に危なげもなく、順当に駒を進めた結果がこれだ。
「あれ?シオリさんとワタル君は?さっきまで横にいなかったっスか?」
「いつの話してるのよ。バックルが光って、次のファイトに向かったじゃない」
「くっ……。何であの2人ばっかりなんスか?何か意図的に仕組んでないっスか!?」
「何言ってるのよ。さすがにその内呼ばれるわ」
「だと、いいんスけどね……」
開始から既に3時間が経とうとしている。そのせいで、まだ昼前だろうが、疲労の色はたまる一方だ。これでは、決勝まで残ったとしても集中力なんて残っているかどうかわからない。
いや……こんなものは序の口のはずなのだ。トウジ自身は調べた程度の情報しかないが、ノスタルジアカップはクリスマスカップの何倍もの時間をかけた大会だったらしい。しかも、休憩なしのエンドレスファイト。
この程度で音を上げているようでは、過酷なノスタルジアカップを勝ち抜いた3人に勝つことはまず不可能。気持ちの問題だ。とは言え、気の持ちようだけで疲れを取れるのならだれも苦労しない。
「……何か、暇つぶしの道具ないっスか?」
「ないわよ、そんなの」
「えぇ~?……じゃあ、しりとりでもするっスよ」
「却下」
「んな事言わずに!……りんご!」
「ごはん」
「瞬殺!?」
勝手に始めたはずが、逆に返り討ちに遭ってしまう。トウジはしりとりは諦め、別の暇つぶしを探す。と、
「あっ、だったら古今東西ゲームとか――」
「ただでさえ疲れてるのに、頭使うゲームなんてしたいと思う?」
「……なら、もういっその事ファイトでもするっスか?」
「何でよ!?そんなの余計に疲れるだけじゃない!」
「だって暇なんスもん!」
「だよな~!ずっと待つ方の身にもなってほしいぜ!」
「全くよ。……ん?」
「あれ?」
今この場にいるのは、トウジとリサだけのはずだ。なら、会話に紛れてきた、この不自然な声の主の正体とは。声のした方を確認して見ると……。
「よう、2人共。暇なんで遊びに来たぜ」
「来たぜって……」
「あんたは確か、祝福の星のメンバーの……平本ユウト君じゃなかったっスか?」
「おっ、覚えててくれたんだな!あんたたち2人とは前に少し話したくらいだったから、忘れられてないか心配だったけどな!」
吉崎ナオヤのイベントの時、そして秋予選では敵としてお世話になったチーム、祝福の星。
そのメンバーであり、ワタルとはよきライバル関係にある少年、平本ユウトがそこにはいた。他の2人の姿は、どこにも見当たらなかったが。
だが、なぜユウトがここにいるのか。いや、その答えは1つしかないだろう。わざわざクリスマスに、ファイト観戦だけを求めてこんな場所にいるわけがない。
「あなたも参加してたのね。この大会に」
「もちろんだ。その様子だと、あんたたちも参加してるって感じだな」
「今は待機中ってとこっスけどね。シオリさんやワタル君も含めて、まだ全員勝ち残ってるっスよ」
「へぇ。ワタルやシオリちゃんもそうだが、やっぱ実力は確かってことだな」
新たな強敵の出現。まさかユウトだけが参加しているわけではないだろう。ミズキやケンゴもいるに違いない。2人はそう思っていた。
だが、そんな予想は、ユウトの言葉によって外れることになる。いや、正確には「当たっていた」と言うべきか。
「俺たちも3人で参加したんだけどよ。ミズキと柳田さんはまだ勝ち残ってるが……俺は、負けた。しかも初戦でな」
「「えっ!?」」
秋予選ではブロックの決勝にまで残り、ワタルを負かしたほどの実力はある。それなのに、初戦で敗退してしまうとは。それほど強い相手だったのか。
「マジで強くてな。相手はツクヨミデッキを使ってたんだけどよ、どうにか勝負を決めに行こうとしたんだが、デッキ1周を決められて負けちまった。全力出し切ったから、悔いがないって言えばないんだけどよ」
「ツクヨミデッキ……。なかなか扱いが難しいデッキを使うのね」
「そいつ、どんな奴なんスか?」
「どうってなぁ……。そいつ、とにかくすごくて、見た目とか全然覚えてねぇよ」
「すごい?」
「あぁ。あいつのプレイングは異常だったぜ。何たって、デッキの中身を把握でもしてんのかってくらいのパフォーマンスを見せつけてくるんだからよ」
「……っ、デッキを把握……まさか!?」
ノスタルジア。そこにたどり着くまでに、トウジはもちろんだが、リサですら時間はかからなかった。そんな芸当が普通にできるのは、そのような存在しかいないのだから。
「心当たりがあるのかよ」
「あんたには……前に話したはずっスよ。アクセルリンクって特殊能力を使う連中、ノスタルジア。その1人っス」
「確か言ってたな……って、あいつがそうだってのか!?」
「そうよ。けど、そうなると最悪だわ……。まず攻略はほぼ不可能。そんな相手が、確実に目の前に立ちふさがるんだから」
「だったら逆に返り討ちにしてやるだけっスよ。俺の目標はそこでもあるんスから」
「それはあんただけの話でしょ!?ちなみに、ユウト君。ブロックは何?」
それだけ知っておくだけでも、心構えは大きく違う。ヴェルレーデがいるブロックが、シオリやリサのAブロック、トウジのCブロック、ワタルのDブロックと被っていなければ、まだ予選で当たることはない。むざむざやられることはないだろう。
むしろ、Bブロックでナツキとファイトしてもらえるのなら、どちらかがいなくなる。その方が都合がいい。
だが、もし誰かと同じブロックだとしたら。そうなれば、決勝まで生存するのは、ほぼ100%諦めた方がいいと言える。1人は放っておいて。
「俺は、Cブロックだな。だからその……ナステンプラ?ってのも、Cブロックにいるってことだ」
「ナスじゃないっスよ……。けど、それってつまり……」
「あんたと一緒のブロックって事ね……」
ようやく確信が持てた。ヴェルレーデは参加している。それも、トウジと同じブロックに。
「お、おぉ……!え、ちょ、マジっスか!?俺このまま行けば、ノスタルジアとファイトできるって事!?」
「そうなるな。けど、あいつ強かったし、一瞬の判断ミスが命取りになっちまうからな?」
「んなの言われなくてもわかってるっスよ!よっしゃー!やる気出てきたっスよー!!」
「……はぁ。ま、やる気みたいだからいいんだけど。ところで、他の2人は今どこに?」
「ちょうどファイト中だな。え~っと……お、柳田さんはいるな。ミズキは、まだいないみたいだ」
ミズキはBブロック。ケンゴはDブロックにいるようだった。Bブロックの方はまだ前のファイトが終わっていないみたいだが、Dブロックは既にケンゴのファイトが始まっている。
そこで、2人は気が付いた。Dブロックのファイト。そして、今ファイトしているはずの仲間。
つまり、今彼――ケンゴとファイトをしているのは……。
***
「次は私のファイトか……」
「俺もな。もう4回戦だな」
デッキを手に、会場内を歩くシオリたち。目に見えて参加者の数は減っているとはいえ、個人戦と言う事もあって半分近くは残っている。
「まだまだ先は長いな……」
「うん。頑張らないとね」
「だな。あいつらも観客席で、次のファイトを待っているだろうし」
全国に行けるかどうかは、私たち自身のファイトにかかっている。まさに己の力だけが頼みとなる戦場だ。
「……あれ?あそこにいるのって、立花さんだよね?」
「あぁ、そうだな。デッキとにらめっこしているみたいだな」
デッキ調整でもしているのか。時間がないのはわかっているが、声をかけずに通り過ぎるのも悪い。私は立花さんに近づき、肩を叩く。
「立花さん。調子はどうですか?」
「……うわっ!?あ、カードが!」
ちょっと肩を叩いただけだったんだけど、立花さんは驚いてデッキをばらまいてしまう。よほど集中していたんだと思うし、あえて声をかけない方が正解だったかも……。いや、今はまずカードを拾うのを手伝わないと。
「何やってるんだよ。ほら、俺も手伝うから」
「す、すみません!星野さんに、尾形さん……」
「……小沢だよ。ほとんどかすってないからな?」
「あはは……。あれ、立花さんのクランって……」
禍々しい雰囲気のユニットが大半を占め、とても明るさの欠片などない。カードに描かれたユニットも、全体的に黒の装飾のものが多い。そして、私が今手にしているのは、漆黒の剣士。
「ブラスター・ダーク……。シャドウパラディンのユニット……」
「はい。私、シャドウパラディンを使っているんです」
予想外だった。前にファイトした時も、借り物のデッキだったとはいえエンジェルフェザー……華やかな天使がメインのクランを使っていたからね。もっと可愛いユニットが多いクランを使うのかと思っていたんだけどな。
それがシャドウパラディンとは。アニメのキャラによる女性人気は高いみたいだけど、ブラスター・ダークか。少し使っているカードが古いような気が……。
「撃退者じゃないんだね。ブレイクライドのユニットも入ってないし、一昔前のカードプールのデッキなのも、ちょっと珍しいかも」
「あ……それは――」
「ストップ、星野。そんなにのんびり長話している余裕もないだろ」
「そっか。ごめんね、立花さん。今からファイトだから、その話はまた今度ね」
私は残りのカードを立花さんに返して、急いでホール内へ。もしかしたら、対戦相手を待たせているかもしれないと思いながら。
その後ろ姿を見送りながら、フユカは1人、手元のデッキに目を落とす。
「……珍しい、か」
そうだよね。今の環境だと、撃退者じゃない方が珍しいよね。同じシャドウパラディンでも、全然違うから。
だって、私……星野さんに、嘘ついちゃったから。
「私の中の時間は……まだ、止まったままなんでしょうか」
このデッキも、私も。あの頃から何も変わらない。変えたくても、何も変わらない。抗う事も、許されなかった。過去は何も変えられず、その果てに待つ未来は決まっている。そうして進み続けた結果が、「今」だ。
その答えは、嫌と言うほど知ってしまったから。2人の手によって。
「変えることなんてできない。作ることでしか、何も成し得ない……そうだよね?フウヤ君」
もう、後戻りはできないから。私が、証明しないといけないから。作らないといけないから。
そう思いながら手に取ったデッキには、闇を照らす「光」が描かれていた。
***
「さて……星野は多分、心配しなくても大丈夫だろ」
別々のMFSへと向かう俺たち。次は4回戦だが、星野の実力は同じチームのメンバーだからこそわかっている。問題は、俺自身だ。
秋予選から少しは成長していると思う。覚悟だって、俺の中には今もあり続けてる。あいつの言葉は、今も深く刻まれている。
だが、それが結果につながるほどの自信になるかと言われたら、それは違う。どんなに気を強く持っていたところで、勝敗を決めるのはいつだって自分次第だ。プレイングの良し悪し、その時のコンディションによっても大きく変化する。
しかも4回戦。まさか運だけでここまで勝ち残るはずがないだろう。対戦相手は、確かな経験と資質を兼ね備えているに違いない。
勝てるか。いや、勝たないと。あいつらには、全国に対する並々ならない目的がある。今の俺にだって、目的と呼べるものはあるんだ。
俺はMFSに着き、すぐに起動させる。向こうのMFSは、すでにファイトテーブルの形に変形していたからだ。
「遅れてしまいすみません。少し用が……って、お前は確か……」
「聞いたことのある声だとは思ったが、久しぶり、と言っておこうか。秋予選の時以来だ」
「柳田、ケンゴ……!」
と言う事は、ユウトたちも参加しているのか。優勝賞品の事もあるし、こいつだけとは考えにくい。
「秋予選の時は、チームとしても個人としても苦い結果だったが……今回はそうは行かない。俺も、あの時から強くなっているからな」
「あまり面識はないが……佐原から話は聞いている。強いファイターだってな」
「褒めても何も出ないぞ?相手は違うが、リベンジマッチと行かせてもらおう」
「上等。全力で行く!」
俺だって、相手は違うが……負けてるからな。こっちにとっても、リベンジマッチだ!
「「スタンドアップ!ヴァンガード!!」」
MFSが、周りの景色を変化させていく。ファイトの舞台は……見渡す限りの荒野だ。
「俺は、ドラゴンナイト サーデグ!(5000)」
「菜の花の銃士 キーラ!(4000)」
2人のヴァンガードが現れ、ファイトが動き出す。先に動いたのは……俺だ。
「俺が先行を貰う。ドロー!ヌーベルロマン・ドラゴン(7000)にライド!サーデグは後ろへ。ターンエンド!」
「……ほう、ヌーベルか。俺のターン、ドロー。睡蓮の銃士 ルース(7000)にライド!キーラは右後ろへ。その前に、2体目のルース(7000)をコール!」
柳田さんの使うクランは、ネオネクタール。その中でも特に展開力に優れる「銃士」と呼ばれるカテゴリのデッキか。ユニット同士の連携で、質の高いユニットを並べることも可能だったはず。
しかも厄介なのは、リアガードを退却させても、また新たなユニットを即座に呼んでくることだ。
「ヴァンガードのルースでアタック!(7000) ドライブチェック、深翠の主 マスター・ウィステリア」
ルースがヌーベルロマンの体に傷をつける。大した傷ではないが、ダメージはダメージだ。
「ダメージチェック、ベリコウスティドラゴン」
「キーラのブースト、リアガードのルースでアタック!カード名に銃士を含むヴァンガードがいることで、パワープラス3000!(14000)」
「こいつもノーガードだ」
ダメージにはドーントレスドライブ・ドラゴンが入る。これで2ダメージ。
「ターンエンドだ」
ワタル:ダメージ2 ケンゴ:ダメージ0
「俺のターン、ドロー!ヌーベルクリティック・ドラゴン(9000)にライド!この時、クリティックのスキル!CB1、手札から超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグを公開し……リアガードのルースを退却!」
ヌーベルロマンがヌーベルクリティックへ。その変化に呼応してか、上空にヌーベルバーグのシルエットが出現する。その手から炎を放ち、ルースを一瞬にして焼き尽くした。
「さらにサーデグのスキル!相手リアガードが退却した時、自身をソウルに入れることで、追加でリアガードを退却してもらう!」
「……と言っても、俺の場にはキーラしかいないな。そいつを退却」
よし、これで銃士同士の連鎖は断った。銃士デッキは、他の銃士を退却することで新たな銃士を呼ぶ性質があるからな。何もリアガードがいなかったら、何も呼ぶことはできない。だからって安心はできないけどな。
「ベリコウスティドラゴン(9000)、ガトリングクロー・ドラゴン(4000)をコール!そのっまヌーベルクリティックでアタック!(9000)」
「ノーガードしよう」
「ドライブチェック……ワイバーンガード バリィ」
クリティックから放たれた、エネルギーの収束した球体がルースに激突。爆風と共にルースを飲み込む。
「ダメージチェック、赤薔薇の銃士 アントニオ」
「ガトリングクローのブースト。ベリコウスティでアタック!(13000)」
「ダメージを回復する狙いか。そこは、ダンガン・マロンでガード!」
「ちっ、ターンエンドだ」
ワタル:ダメージ2(裏1) ケンゴ:ダメージ1
「俺のターン、スタンドアンドドロー。鈴蘭の銃士 カイヴァント(9000)にライド!」
カイヴァントのスキルは、俺がリアガードを削ったおかげで不発に終わった。けど、そろそろ来そうだな。銃士お得意の展開が……!
「蒼薔薇の銃士 エルンスト(4000)をコール。スキルでCB1、自身を山札の下に置き、山札の上から4枚見て……桜の銃士 アウグスト(9000)をスペリオルコール!残りは山札に戻して、シャッフルする!」
パワー4000が、パワー9000になったようなものだ。これが、質のいいリアガードを用意できる理由だ。
「タンポポの銃士 ミルッカ(6000)をコールし、カイヴァントでアタック!(9000)」
「そこは、槍の化身 ターでガードだ!」
「ドライブチェック、ハイビスカスの銃士 ハンナ。ヒールトリガー。回復はできないが、パワーをアウグストへ!(14000)」
無効ヒールか。クリティカルトリガーじゃなかっただけでも幸いだ。
「ミルッカのブースト、アウグストでアタック!アウグストはルースと同じく、銃士を含むヴァンガードがいる事でパワープラス3000!さらにミルッカは、このターン中に山札がシャッフルされているなら、パワープラス3000!(26000)」
「そんな条件でパワー上昇を……ここはノーガードだな……」
今は高いパワーのアタックを無理に防ぐ必要はない。と言うより、俺の手札じゃ防げない。
今の手札は3枚。その内2枚は、ヌーベルバーグとバリィ。すでに向こうにもバレているカードだ。残りの1枚は、次のターンのために残しておきたいカードだしな。
「ダメージチェック、バーサーク・ドラゴンだ」
となると……取れる選択肢は限られてくる。
「ターンエンドしようか」
ワタル:ダメージ3(裏1) ケンゴ:ダメージ1(裏1)
「俺のターン、スタンドアンドドロー!」
さて……ここまではあまりリアガードを展開してないな。向こうは俺がリアガードを削ったからって言うのもあるが、俺は単純に、手札にアタッカーとなるユニットがいないだけ。
少ないリアガードでどう動くか。俺はそれを考えなくてはいけない。
だから今は……久しぶりに、こいつの出番だ。
「終焉を告げる灼熱の龍!秘めたる闘志を解き放て!ライド!!」
クリティックが、光となって空を翔ける。対峙するカイヴァントはその動きに警戒するが、やがて光は地面に向かい激突。大地にひびを入れていく。
そこから迸る深紅の炎。たぎる紅蓮と共に地を割り、そこから現れたのは……帝国を統べる大君主。2丁の大銃、そして大剣。終末の名を宿した竜は、今ここに降臨する。
「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド!!(11000)」