つながり ~君は1人じゃない~   作:ティア

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どうも、ティアです!本当にお久し振りです!覚えていますか?

忘れたわけじゃなかったですよ!ただ、時間とメンタルの問題がありまして……。

でも、完結まで頑張ります!先は長い……と思ってるかもですが、実は終わりは見えつつあるんで(打ちきりとかじゃないからな!?)

では、どうぞ!


ride90 力量

「移りゆく時を知り、過ちなき未来を拓く!天空の輝き!!クロスブレイクライド!全知の神器 ミネルヴァ!!(11000)」

 

アンジェリカの姿を光に包まれ、その姿を変えていく。美しい翼を広げ、ミニスカートの古風な服装に身を包む。鋭き槍を携えた、見る者を魅了する神器……ミネルヴァが降臨する。

 

「ブレイクライドスキル!SB2、2枚ドローして、ミネルヴァにパワープラス10000!(21000) さらに、ソウルにアンジェリカがいる事で、パワープラス2000!この効果は、常に発揮されます!(23000)」

 

ソウルから2体のアンジェリカとバレンシアを捨てる。もちろん、ソウルにアンジェリカが残るように捨てた結果だ。

 

「バレンシアのスキル!ソウルから捨てられた時、SC2!」

 

けど、これでデッキは1桁をきった。残りは9枚。ミネルヴァとユピテールが入る。

 

「戦巫女 ククリヒメ(4000)をコール!スキルで自身をソウルに入れて、ミネルヴァにパワープラス3000!(26000) さらに樹木の女神 ユピテール(9000)をコール!」

 

ブレイクライドのスキルで増えた手札を使い、少しでも場をよくする。ここが正念場なんだから。

 

「オーダイン・オウルのスキル!ドロップゾーンから、神器を含むグレード3を1枚デッキの下に戻して、ミネルヴァにパワープラス5000!(31000)」

 

今のドロップゾーンにあるグレード3の神器は、2枚のアンジェリカ。さっき戻したのはカウントしていない。と言う事は……。

 

「もう1度オーダインのスキル!ドロップゾーンの神器を戻して……ミネルヴァにパワープラス5000!(36000) 同じスキルをもう1度!パワープラス5000!(41000)」

 

パワーを上昇させているだけじゃない。同時にデッキにカードを戻していることで、デッキアウトを回避している。ジェネシスにとっては二重の意味を持たせる貴重なユニットだ。

 

「ユピテールでヴァンガードにアタック!スキルで、神器を含むグレード3がいるなら、パワープラス3000!(12000)」

 

「……リアンでガード!」

 

「ミネルヴァ単体でアタック!(41000)」

 

「イゾルデで完全ガード!コストはエポナ!」

 

ミネルヴァの槍はサンクチュアリガードの前に現れたイゾルデによって受け止められてしまう。パワーをいくら上げても、完全ガードの前には無力だ。

 

「ツインドライブ!1枚目、全知の神器 ミネルヴァ。2枚目、オレンジの女神 バレンシア」

 

トリガーもない。後は、残るリアガードのアタックだけ。でも止められてしまう事はわかっている。判明済みの手札が、そう証明している。

 

……けど、ミネルヴァはただのクロスライドユニットではない。その真価は、今こそ発揮される。

 

「まだ終わりじゃない!アタック終了時、ミネルヴァのリミットブレイクが発動!CB1、SB3、手札3枚を捨てて……ミネルヴァをスタンド!パワープラス5000!(46000)」

 

ヴァンガードのスタンド。しかもアタックのヒットの有無に限らず行えるため、全クランの中で見ても強力なスキルだ。

 

当然ドライブチェックも行えるため、トリガーゲットのチャンスも増える。けど、それだけじゃない。コストとしてソウルから捨てた2枚のカードが、ここに来て力を見せる。

 

「ソウルから捨てられたカモミールのスキル!CB1、このカモミールをドロップゾーンからスペリオルコール!(9000) レストしているユピテールに上書きコールして、ユピテールは退却させます!」

 

スタンド状態のリアガードが増え、さらにアタック回数を増やす。けど、まだだ。

 

「同じように捨てられたメリッサも、カモミールと同じスキルを持っています!CB1、カモミールの後ろにスペリオルコール!(7000)」

 

「……っ!」

 

3列全てがブースト付きのアタックが行える。その上、ヴァンガードのパワーはブースト付きで51000だ。向こうにとっては、最悪の状況に仕上がった。

 

「これで……終わりです!アメノホアカリのブースト、ミネルヴァでアタック!(51000)」

 

「……残念。ここまでだね。ノーガードするよ!」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

……嘘だ。

 

目の前のモニターに映し出された映像。とあるファイトの様子を中継していたのだが……既に片方のダメージは6枚となっていた。

 

予想外だった。彼女が、負けてしまうなんて。

 

「サクヤが……負けた?」

 

冗談ではない。自分が今日ここに来た理由は、他でもないサクヤとファイトするためだ。それが全てだった。

 

あの時、涼野マサミにこの大会の事を聞かされ、探し求めていたサクヤの情報を掴むことができた。ずっと行方をくらまし、何の音沙汰もなくなってしまった。

 

チャンスだった。逃してはいけない瞬間だった。だから参加したのに。

 

ようやく会えるはずだったのに。会って、話ができるはずだったのに。

 

「…………」

 

あの時の怒り、失望。まだ忘れたわけじゃない。許しを請う事なんて、させるはずない。報いは必ず受けさせる。

 

「……くそぉっ!!」

 

1人憎しみに飢えるのは……ヴェルレーデと呼ばれる人物。過去の追憶と称された、復讐者だった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「ミズキ!よかった、勝てたね!」

 

「久しぶりシオリ!それに……小沢君、だったよね」

 

「覚えていてくれたんだな」

 

「もちろんだよ。シオリのチームメイトなんだから」

 

既にサクヤは姿を消し、残ったのは勝利に喜ぶ者たち。シオリ、ミズキは当然ながら、ワタルやケンゴもチームメイトの勝利を称える。

 

「それにしても、やっぱり参加していたんだね。シオリたちは、特に悔しい結果だったと思うから……」

 

「うん……。ミズキも、多分いるんじゃないかって思ってた。姿は見なかったけど」

 

ホール内にとどまるわけにもいかないので、私たちは観客席へと戻ることに。小沢君たちは後ろからついてきているみたいだった。こっちに気を遣ってくれているのかもしれない。

 

「そう言えば、他のシオリのチームメイトはどうしたの?まだ勝ってるの?」

 

「うん。全員残ってるよ。……あ」

 

噂をすれば。向こうから歩いてくるのは、まさに話題にあがっていたチームメイト。森宮さんと佐原君だった。

 

「おっ、2人とも終わったみたいっスね。何か久しぶりな顔もあるっスけど」

 

「久しいな。秋の時には、いいファイトをさせてもらった」

 

「そんなのお互い様っスよ」

 

再会を果たし、秋でのファイトを思い返しているみたいだった。この2人も、真剣勝負を交えた仲だからね。

 

「そう言えば、ユウトって見ました?観客席に1人でいると思うんですけど……」

 

「あぁ、それならさっき会ったわ。と言うか、向こうから声かけてきたって感じよ」

 

「ならよかったです。ユウト、消化不良って感じですから。負けた時も、かなり落ち込んでいて……」

 

初戦敗退はさすがに堪える。本当にヴェルレーデなんてファイターが、この大会に参加しているのか。

 

「じゃあ俺たちはファイトあるんで、もう行くっスよ」

 

「あぁ、わかった。2人とも、負けるなよ」

 

「言われなくてもわかってるわ。まだみんな残っているのに、1人だけ応援に回るなんて嫌よ」

 

「俺もっス。ちょっと勝ち残る事情ができちゃったっスからね」

 

勝ち残る事情?一体何の事だろう?気になったが、もう佐原君たちは行ってしまった。その話は、また佐原君が戻って来てからでもいいか。

 

「……あんたの強さはわかってる。今更心配するものじゃないけど、油断はしないでね。トウジ」

 

「そう言うリサさんもっスよ。って、リサさんには秘密のお守りがあるんスよね」

 

「まぁね。このペンダントがあれば、1人で戦ってるんじゃないって思い出せるから」

 

「なら安心っス。んじゃ、俺はここで」

 

「えぇ。期待しているわ」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

そして現在。私はMFSの前に立ち、対戦相手が現れるのを待っている。デッキは今のところ問題ない。次も必ず勝って見せる。

 

「……あら?」

 

「おっ?あんたはシオリのチームメイトの……」

 

「森宮リサよ、広瀬ハヤト……だったかしら」

 

まさか、この人が対戦相手とはね。シオリさんと中学の時にヴァンガードをやってみたみたいだけど……腕は確かでしょうね。シオリさんの実力を考えたら、簡単に倒せる相手じゃないのも想像がつく。

 

「覚えててくれて嬉しいぜ!んで、調子はどうだ?」

 

「順調……ってところかしら。何とか残ってるわ」

 

「へへ、さすが秋予選準優勝のチームだな。惜しい結果だが、初出場でそこまでいけたら大したもんだぜ」

 

「それはどうも」

 

口では軽く返事をするが、内心はそうじゃない。傍目にはよく見えていても、私たちにとっては望んだ結末じゃなかったから。

 

「……で、だ。俺たちもこの大会に参加している以上、目標がどこにあるのかは言わなくてもわかってるはずだ」

 

「えぇ、もちろんよ」

 

「つーわけで、問答無用で勝たせてもらうぜ!相手が準優勝チームの1人だとしてもな!!」

 

やる気は向こうも十分って事……か。いいわよ。望むところじゃない。

 

私にだって、目指す場所はあるのよ!!

 

「「スタンドアップ!ヴァンガード!!」」

 

MFSが起動し、ファイトの開幕を告げる掛け声とともに輝きを強める。光が周囲を包み、景色を海中へと変えていった。

 

「バブルエッジ・ドラゴキッド!(5000)」

 

「獣神 ライオット・ホーン!(5000)」

 

ノヴァグラップラーね。さっき、破滅の翼のメンバーとのファイトで戦い方は見せてもらったから、どういうデッキかは把握している。

 

でも、それなら向こうだって同じ。私のデッキは、これまでのファイトでよく知っているはずだ。もっとも、こうして面と向かってファイトするのは初めてだけど。

 

「俺のターンだ、ドロー!獣神 マックスビート(7000)にライド!ライオットは左後ろへ。ターンエンドだ!」

 

「私のターン、ドロー!遊撃のブレイブ・シューター(7000)にライド!バブルエッジは左後ろへ。ブレイブ・シューターでそのままアタックよ!」

 

ブレイブ・シューターは、アタック時にレストしたリアガードが2体以下でパワープラス3000される。今回は発動するが、要求するシールド値に変化はない(10000)

 

「ドライブチェック、翠玉の盾 パスカリス」

 

両手の銃弾が、マックスビートを捉える。衝撃からか、身体をのけぞらせていた。

 

「ダメージチェック、獣神 レスキューバニー。あっちゃ……ヒールトリガーか。パワーはマックスに与えておく」

 

「ターンエンドよ」

 

 

リサ:ダメージ0 ハヤト:ダメージ1

 

 

「俺のターン、ドロー!獣神 ブレイニーパピオ(9000)にライド!続けて、獣神 ゴールデン・アングレット(9000) 獣神 ブランク・マーシュ(7000)をコール!」

 

まだグレード2だけど、このターンで少し動きがありそうね。

 

「ライオットのブースト、アングレットでアタック!(14000)」

 

「ノーガード。ダメージチェック、蒼翔竜 トランスコア・ドラゴン」

 

「マーシュのブースト、ブレイニーでアタック!(16000)」

 

「……ガードしたいけど、ノーガードね」

 

ドライブチェックでは、獣神 ブランク・マーシュが。ダメージチェックではティア―ナイト キブロスが出る。だが、まだ終わらない。

 

「ブレイニーのスキル!アタックヒットでCB1、アングレットをスタンド!アングレットはスキルで、スタンドした時にパワープラス3000!(12000)」

 

ただし、スタンドフェイズでのスタンドには感知しない。あくまでも、トリガーやカードの効果だけだ。

 

「ライオットのスキル!同じ縦列にいる獣神ユニットがスタンドした時、こいつもスタンドする!」

 

「ブースト役もスタンド……なかなかね」

 

「だろ?ライオットのブースト、アングレットでアタック!(17000)」

 

「ここもノーガードよ」

 

遊撃のブレイブ・シューターがダメージに落ちる。何もトリガーが発動しないまま、これで3ダメージとなってしまう。

 

「ターンエンドだぜ」

 

 

リサ:ダメージ3 ハヤト:ダメージ1

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー。ストームライダー ダモン(9000)にライド!バブルエッジの前に、タイダル・アサルト(9000)をコール!」

 

ノヴァグラップラーの連続アタックもなかなかだけど、アクアフォースだってそれはお家芸なのよ!それを今見せてあげるわ!

 

「ダモンでブレイニーパピオにアタック!(9000)」

 

「ノーガード!」

 

「ドライブチェック……ジェットスキー・ライダー。クリティカルトリガーよ。効果は全てタイダルへ!(14000 ☆2)」

 

「……なるほど」

 

ダメージには獣神 エシックス・バスターが入る。わざわざトリガーの効果をタイダルに与えた理由は、向こうも察しているみたいだ。

 

「タイダル単体で、ヴァンガードにアタック!(14000 ☆2)」

 

「そいつはガードだ!武闘戦艦 プロメテウス!」

 

タイダルが右手の剣でブレイニーに斬りかかろうとするが、巨大な戦艦プロメテウスが海上から砲撃を浴びせる。タイダルは何とか避けるが、右手の剣に被弾し、弾き飛ばされてしまう。だが、

 

「タイダルのスキル。ヴァンガードにアタックしたバトル終了時、ターンに1回スタンドする!代わりにパワーマイナス5000!(9000 ☆2)」

 

クリティカルまで増やしたのは、クリティカル2のアタックを2回行うため。ここで一気に火力とプレッシャーのあるアタックを浴びせて、ダメージを与える!

 

「今度はバブルエッジのブースト、タイダルで再度ヴァンガードにアタック!(14000 ☆2)」

 

「……ノーガード」

 

今度は左手の剣を振るい、ブレイニーを捉える。戻り際に十字に剣を振るい、二発の斬撃を叩きだすことに成功した。

 

「ダメージチェック、獣神 ゴールデン・アングレットと、獣神 バンパウロス。ドロートリガー!1枚ドローして、パワーをブレイニーへ!」

 

「ターンエンドよ」

 

 

リサ:ダメージ3 ハヤト:ダメージ4

 

 

「俺のターン、スタンドアンドドロー。……まだまだだな」

 

「……どういう意味よ?」

 

「そのまんまの意味。お前、どれくらい強いのかって期待してたんだけど……ハッキリ言うぜ、まだまだだ」

 

「っ!?」

 

何をいきなり。まだファイトは序盤でしかない。しかも、ダメージは私の方が勝っている。そんな難癖つけられるつもりはない。

 

「確かめたかったんだけどな、リサの力量。けど、今のままじゃ俺にしてやられてることにも気づいてない」

 

「……さっきまで私のターンだったのよ?あなたが何をしたって言うのよ」

 

「確かに。さっきのタイダルのプレイングも見事だ。けど……俺がその程度のプレイングを予測できてないと思ったのか?そう言うの見越して、あえてノーガードしてたんだよ」

 

「あえてノーガードする意味なんて……っ!しまった!?」

 

気づいたところで遅かった。既にターンは、向こうに回ってしまっているのだから。

 

「獣の拳が掴みし未来は、闇をも砕く結束の輝き!ライド!最強獣神 エシックス・バスター・エクストリーム!!(11000)」

 

エシックス・バスターとは違う。一回り大きく、肩や拳に装飾が施された闘士。最強の名を持つユニットが今、ここに現れた。

 

「クリティカル振った時点で、まずリアガードへのアタックはないと見た。だったら片方を通して、リミットブレイク発動圏内にしてしまえばいい。それだけの事だ」

 

してやられた。ダメージを早々に詰める事だけ考えて、リミットブレイクの発動を許してしまった。

 

私はもうダメージ3、あまり後がない。それなのにダメージコントロールを怠った、私のミス。

 

「く……!」

 

「反省はファイトの後で。そして失敗をどうするかは……これからのファイトでどうにでもなる。まずは戦い抜いて見せろ、森宮リサ!」

 

実力が確かなんてものじゃない。この人は……いや、シオリさんのかつての仲間たちは、相当レベルの高い場所にいる。

 

力量の差は、歴然としていた。

 

「続けてコール!獣神 マックスビート!(7000) さらに最凶獣神 エシックス・バスター“Я”もコールだ!(11000)」

 

エクストリームのリミットブレイクは、リアガードがそろっていることが必須条件。そしてその力は、ノヴァグラップラーらしいものへと仕上がっている。

 

「ライオットのブースト、アングレットでアタック!(14000)」

 

「ジェットスキー・ライダーでガード!」

 

「次はマックスビートのブースト、エシックス・バスター“Я”でアタック!(18000)」

 

「……ガードよ、スーパーソニック・セイラー!」

 

ここでダメージを受けるわけにはいかない。このターンは、まだまだ終わりそうにないから。

 

「エクストリームでアタック!ブランク・マーシュのブーストもつけるぜ!(18000)」

 

「ここはノーガード!来なさい!!」

 

「よし、ツインドライブ!1枚目、獣神 エシックス・バスター。トリガーはない」

 

「けど、エクストリームには……」

 

「あぁ。ドライブチェックでグレード1以上の獣神が出たことで、リミットブレイクが発動!ゴールデン・アングレットをスタンドさせる!」

 

実質、グレード1以上のカードをスタンドトリガーにするようなもの。パワーの変動はないが、コストは一切不要。それだけで攻撃回数を増やせるのは、性能としてかなり強い。

 

「アングレットのスキル!スタンドした時、パワープラス3000!(12000) ライオットのスキル!同じ縦列の獣神がスタンドしたから、ライオットもスタンドする!」

 

「さっきと同じ……」

 

「2枚目、獣神 レスキューバニー。ヒールトリガー!ダメージを1枚回復し、パワーをアングレットへ!(17000)」

 

エクストリームの拳が、ダモンの体を吹き飛ばす。水中だと言うのに、軽くダモンを岩肌へと叩きつけた様を見て、タイダルたちは冷や汗をかく。

 

「ダメージチェック、タイダル・アサルト」

 

「ここでブランク・マーシュのスキル!ブーストしたアタックがヒットしたから、CB1、自身をソウルに入れて、マックスをスタンド!そしてマックスは、スタンドした時にCB1すれば、他のリアガード……つまり、エシックス・バスター“Я”をスタンドさせる!!」

 

「また1列をスタンド……!」

 

これで後2回のアタック。しかもブースト役は健在。片方はトリガーのパワーも乗っている。

 

「ライオットのブースト、アングレットでアタック!(22000)」

 

「……っ、ノーガード!ダメージチェック……戦場の歌姫 マリカ。ゲット!ドロートリガー!1枚ドローし、パワーをダモンへ!(14000)」

 

「なら、マックスのブースト、エシックス・バスター“Я”でタイダルにアタック!(18000)」

 

「狙いをそっちに……ガード!マリカ、ホイール・アサルト!!」

 

「ターンエンド。やっぱ、あんたはまだまだみたいだ」

 

 

リサ:ダメージ5 ハヤト:ダメージ3(裏2)

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!」

 

「気合入ってるな。けど、まだグレード3にライドしたばっかなのに、もう追い詰められてる。最後のガードも、無理矢理って感じがしたしな」

 

言い返せない。正直、手札も後3枚しかない。無理なガードをするくらいの手札しか残ってはいなかった。

 

「グランドマスターカップには、俺なんかよりも強いファイターはきっといるぜ?俺は行ったことねぇから、憶測だけどな」

 

「…………」

 

「なのに今、俺のようなファイター程度で音を上げているようじゃ……この先、負けるぜ?」

 

「……そうね」

 

素直なんだな、と意外そうにしていた。てっきり、私が言い返してくるとでも思っていたんでしょうね。

 

「それでも、私たちは行きたいのよ、全国に。それだけは……何を言われても折れない。私が何もしないで、ただ勝ちたいだけの気持ちで今日ここに来たわけじゃないのよ!」

 

けど、そんなことわかり切っている。私たちは、敗北を経験して立ち上がった。敵わない壁があり、それを乗り越えようと必死になった。

 

私たちには目標が……夢があるから。

 

「……へぇ。想いはいっぱしだな。けど、実力ではどうだ?全てを決めるのは、勝敗って言う非情な答えだ」

 

「そうね。だから見せるわ!波は連なる流れを乗せて!全てを飲み込み押し寄せる!!ライド!蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン!!(11000)」

 

ダモンの姿が光と化し、次の瞬間には二門の大砲を背負った青白い竜、テトラドライブ・ドラゴンへと変化する。

 

さぁ……ここからが本番よ!!

 

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