つながり ~君は1人じゃない~   作:ティア

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まさか、この前書きをまた書く日が来るとはな……(おい)

ってことで、最新話投稿!最後の更新、5年前らしいぞ(汗)

色々思い返しながら書いてましたが、一応クリスマスカップが終わるくらいまでの構想はあるからね。ま、ここから少しずつ進めていきますよ。

ではでは、どうぞ!


ride95 友の遺志を継いで

私たちが沈んだ表情の小沢君を見たのは、MFSへと向かう通路での事だった。

 

「あ……」

 

向こうもこっちに気づいた。私も声をかけようとしたけど、何と話していいのかわからない。

 

何を言っても、気休めにすらなりそうにない。小沢君だって、今日のために頑張っていたんだ。それが、ここで無念の敗退。ショックは大きい。

 

しかも、私たちの中で最初にリタイアしてしまった。多分、小沢君はその悔しさもある。まだ戦える私たちが、どうにか言えるような立場でもない。

 

けど、何か言ってやりたい。ここまで頑張って、勝ち進んでくれたことを称えたい。隣に立つ森宮さんも、きっと同じ気持ちのはずだ。

 

「ワタル君!ナイスファイトだったっスよ!」

 

「……佐原君」

 

そんな空気を壊してくれたのは、やっぱり佐原君だった。いつもと何も変わらず、ただファイトがよかったと励ましている。それが普通にできるのは、凄い事だと思う。

 

けど、小沢君は……。

 

「……悪い。一人にさせてくれ」

 

まだ、すぐに気持ちに整理をつけられるわけじゃない。一人で戦って、立ち直る時間も必要なんだ。

 

「……そっスね。こっちこそ、悪かったっス。ワタル君の気も、何にも考えないで」

 

「いや……いいさ。心配してくれてありがとな。少しは、楽になったよ」

 

「ま、後の事は俺たちに任せて、ワタル君はゆっくり休むっスよ。そしたら、今度は俺たちの応援に力入れるっス」

 

「……あぁ、悪いな」

 

そう言って去っていく小沢君は、まだ沈んでいた。けど……さっきより、ほんの少しだけ晴れていた。

 

それはきっと、佐原君のおかげだ。

 

「……ありがと、佐原君」

 

「んぇっ?」

 

「ううん、何でもない」

 

「よくわかんない事言うっスね、シオリさんは……。ってか、そんな事言ってる場合じゃないっスよね?」

 

「……うん」

 

小沢君が、チームの一人が負けてしまった。だからこそ、ここから先は負ける事は許されない。何としても、優先参加権を手に入れないといけないんだ。

 

なのに、運命はとても残酷だった。なぜなら、今から行われる試合は……。

 

「同じブロックだし、いつかは来ると思ってたっスけど……まさか、シオリさんとリサさんがファイトすることになるとは」

 

「全くよ……。こんな時に、味方同士で潰し合いなんて真似をすることになるなんてね……」

 

2人のうち、どちらかは負けてしまう。けど、ここを制した方がAブロックの代表。つまりは……次のファイト、Aブロックの決勝戦だ。

 

他のブロックも、次で決勝戦と言ったところ。優先参加権まであと少し。そんな時に、よりにもよって森宮さんと……。

 

「……皮肉なもんっスね」

 

「本当よ。いつもファイトしているのとはわけが違う。仲間を蹴落として先に進むか、仲間に蹴落とされて志半ばで見送るか。そんなの……あんまりじゃない」

 

「ちょっ、リサさん。さすがに例えが横暴っスよ」

 

「……わかってる。けど、私だって、どっちに転んでも後味悪いような、そんな結果の待ってるファイトなんてやりたくないわよ……」

 

「森宮さん……」

 

森宮さんの言うとおりだった。私が勝っても、負けてしまった森宮さんが浮かばれない。当然、負けてしまったら言うまでもない。私がどれだけ先に進みたくても、そこで終わり。

 

しかも、その審判を仲間の手で下されることになってしまう。それは逆もそう。私が、森宮さんの挑戦を、終わらせてしまうかもしれない……。

 

「……おっと、そろそろ始まるっスよ。俺も、次のファイトが待ってるっス」

 

「うん……わかった。頑張ってね、佐原君」

 

「人の心配もいいっスけど、自分の事も考えるっスよ。ま、俺から言えるのも、頑張れくらいしかないんスけど」

 

「それで十分だよ。……行こう、森宮さん」

 

「……えぇ」

 

二人の姿を見送り、トウジも別のMFSへ。酷なファイトには同情するが、トウジにもトウジのファイトがある。

 

「……こうなったら、マジで頑張らないといけないっスね。1人は決勝に残るのは確定していても、結局は俺次第って事になる」

 

シオリさんとリサさん以外で、唯一決勝を狙えるのは俺だけ。どちらかが敗退する今、何としても決勝に上がり、少しでも優先参加権への可能性を上げておきたい。

 

最上ナツキと相手になったら、勝ち目あるかは分かんないっスけど……このまま進めば、Cブロックの決勝でもう1人のノスタルジア、過去の追憶ヴェルレーデとファイトする可能性はある。

 

どっちにしたってノスタルジアとのファイトが待っている。なら、そんなもの全部跳ね除けて、勝つまでだ。

 

「ま、俺の目標は、打倒ノスタルジア……。ここで気後れしてるようじゃ、まだまだっスからね。気合入れていくっスよ!!」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

無言でMFSを起動させ、ファイトの準備を始める。森宮さんは、やっぱりこのファイトに込められた意味を引きずっているみたいだった。

 

「……こんな形でファイトするのは、初めての事だね」

 

「そうね……」

 

いつもは仲間として、互いを高め合うためにファイトしている。けど、今は勝敗を競い合う相手として、ファイトしなくてはいけない。

 

私だって、こんなファイトはしたくない。けど、割り切ってファイトするしかない。いつかは、こうなる時が来るとわかっていたはずだから。

 

けど……だからって、素直にファイトできるほど、私は強くなんか……。

 

「…………」

 

強く……。

 

「勝った方が代表。……そう言う意味では、私たちがここまで勝ってきた意味はある」

 

「どちらが勝っても、優先参加権の近くまでは行ける……」

 

「……なのに、その相手がチームの仲間なんてね。正直うんざりよ。仲間を蹴って先に進むなんて、あんまりじゃない」

 

「……うん」

 

「もちろん、蹴られる方にもなりたくはない。それはシオリさんだって同じでしょ?」

 

確かにその通りだ。私だって、ここまで来たんだ。勝ち進んで、自分の手で優先参加権を手にしたい。秋の敗北を糧にして、今度こそ望む場所へ向かうために。

 

けど、その前には森宮さんが立ちふさがっている。仲間のはずなのに、同じ目標を目指して戦っているはずなのに。

 

そう思うのも、仕方ないよね。

 

「……そうだね。わかるよ」

 

「なら、シオリさんはどうするの?こんなファイト、まともにできるなんて思えない。だからって、このままずっと駄々をこねるわけにもーー」

 

「私はできるよ、ファイト。だって、私はそうは思わないから」

 

「な……!?」

 

愕然としているようだった。私の返答が、予想外だと言わんばかりに。

 

「ど……どうしてよ!?この状況を理解して、割り切れてるとでも言うの!?それとも、シオリさんは私とファイトする事を何とも思わないの!?」

 

「そうじゃないよ。でも……私には、とても森宮さんが言うような、嫌なファイトになるとは思えないから」

 

「……どういう事よ」

 

「このファイトは、確かめるためのファイトだと思うんだ。私たちの強さを。仲間の意志を背負って戦えるだけの強さが、今の自分にあるかどうかの」

 

「それは……」

 

「もちろん、こんなファイトは嫌だよ。けど、嫌だ嫌だで逃げたくなるような私のままじゃ、強くなんていられない。きっと、この先すぐに負けてしまう」

 

この先には、各ブロックを勝ち抜いたファイターがいる。その中には、最上君だっているはずだ。いや、それ以外にも、まだ顔も知らないファイターがいるはず……。

 

そんな相手を前に、立てなかった仲間の想いを胸にファイトしないといけない。緊張と重圧が、心を締め付けて焦りを生む。そんな極限状態の中で、平常心でファイトできるかどうかはわからない。

 

だからこそ……今、このファイトをするんだ。託された想いの重さに耐え、想いを重荷としてではなく、力に変えられる強さを持っているかどうかを、確かめるために。

 

「だから、これは仲間を蹴落としたり、蹴落とされるような野蛮なファイトじゃないんだよ。どちらがこの先の舞台に立つか……。どちらが、思いを託すのか……。どちらが、その想いを背負って戦うのか。それを決めるだけなんだ」

 

「シオリさん……」

 

「きっと、これは私たちに与えられた試練。仲間の思いを背負えるだけの強さがないと、この先に待ってる相手には勝てない。それだけの強さがあるって、証明するためのファイトなんだと思う」

 

勝敗だけの簡単なファイトじゃない。もっと大きな、これから待ち受ける戦いを乗り越えるうえで重要なものだ。

 

「私、勝ちは譲れない。この先に行きたいから……全力で行くよ、森宮さん!」

 

「……っ!」

 

私は、託す側になりたくはない。今日まで努力してきたんだ。ここまで勝ってきたんだ。それだけの気持ちで、今ここにいるんだ。

 

まだ、終われない。背負う側として、この先に進みたい。

 

「……私は」

 

森宮さんも、きっと同じだろう。負けたくはない。先に進みたい。そうするだけの理由が、私たちにはあるから。

 

だから……森宮さんは、答えを出した。

 

「ここまで、来たのよ。勝ってその先に行きたい。全国に行くための、挑戦の舞台に立ちたい!」

 

「森宮さん……」

 

「私だって、勝ちは譲れないわ。まだ終わらせない。託すつもりもない!だから、全力で戦う!あなたの想いを受け止めて、先に進むために!!」

 

蹴落とすんじゃない。想いを示すために。受け止めた上で進むと言うのなら、私も同じ。

 

互いに準備は整った。ファイトの面でも、気持ちの面でも。

 

「「スタンドアップ!「ザ!」ヴァンガード!!」」

 

ヴァンガードが現れた舞台、そこは無人島だった。その砂浜に、向かい合う2人の姿があった。

 

「春風のメッセンジャー!(5000)」

 

「バブルエッジ・ドラゴキッド!(5000)」

 

「私のターンから行くよ……ドロー!小さな解放者 マロン(7000)にライド!メッセンジャーは左後ろへ。ターンエンド!」

 

「私のターン、ドロー!ホイール・アサルト(7000)にライド!バブルエッジは後ろへ。そのままブーストして、アタックよ!(12000)」

 

「……ノーガード!」

 

ホイールがマロンを斬りつけ、ダメージを与える。ドライブチェックではティア―ナイト キブロスが、ダメージチェックでは未来の解放者 リューが出る。

 

「ターンエンドよ」

 

 

シオリ:ダメージ1 リサ:ダメージ0

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!……ライド・ザ・ヴァンガード!勇気の光を受けて輝く、黄金の剣を掲げし戦士!!ブラスター・ブレード・解放者!!(9000)」

 

白のマントをなびかせ、各所に金の装飾を施した鎧を纏う戦士、ブラスター・ブレードが現れる。

 

「メッセンジャーの前に王道の解放者 ファロン(9000) ブラスター・ブレードの後ろに未来の解放者 リュー(6000)をコール!」

 

仲間同士でファイトするなんて、気分は良くない。けど、ここを乗り越えないと。その強さを、このファイトで掴んで見せるんだ!

 

「リューのブースト、ブラスター・ブレードでアタック!(15000) ドライブチェック、光輪の解放者 マルク」

 

「ダメージチェック、遊撃のブレイブ・シューター」

 

「メッセンジャーのブースト、ファロンでアタック!ファロンは、解放者のヴァンガードがいるなら、パワープラス3000!(17000)」

 

「ここもノーガード!」

 

ファロンが横なぎに剣を振るい、ホイールの体に裂傷を与える。

 

「ダメージチェック、ストームライダー バシル」

 

「メッセンジャーのスキル!CB1、自身をソウルに入れる事で、デッキの上から3枚見て……五月雨の解放者 ブルーノ(7000)を右後列にレストでスペリオルコール!私はこれでターンエンド!」

 

 

シオリ:ダメージ1(裏1) リサ:ダメージ2

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!ストームライダー ダモン(9000)にライド!続けてタイダル・アサルト(9000) ティア―ナイト キブロス(7000)をコール!」

 

タイダル……森宮さん、かなり飛ばしてるね。攻めの姿勢を忘れず、アクアフォースの連続攻撃で一気にダメージを与える作戦だ。

 

「バブルエッジのブースト、ダモンでアタック!(14000) ドライブチェック、スーパーソニック・セイラー。クリティカルトリガーよ!」

 

「きっちりトリガーも引いてきた……」

 

「言ったでしょ、勝ちたいって。託す側に回るつもりはないわ!効果は全てタイダルへ!(14000 ☆2)」

 

ダモンに吹き飛ばされ、ブラスター・ブレードは海中に叩きつけられる。何とか海上に出ようとするが……。

 

「ダメージチェック、横笛の解放者 エスクラド」

 

「タイダル単体でアタック!(14000 ☆2)」

 

海にもぐりこんだタイダルがブラスター・ブレードを狙う。海の中では、圧倒的にブラスター・ブレードが不利だ。

 

「猛撃の解放者でガード!」

 

「ち……!けど、タイダルのスキル!ターンに1回、パワーマイナス5000してスタンドする!(9000 ☆2) キブロスのブーストで、もう1度アタック!(16000 ☆2)」

 

「……ダメだ。ノーガード!」

 

1度目のアタックは防げたけど、2度目は通すしかない。ブラスター・ブレードはタイダルの蹴りをくらい、さらに勢いのまま深く沈みこんでいく。

 

「ダメージチェック、1枚目……武装の解放者 グイディオン。ゲット!ドロートリガー!!1枚ドローし、パワーをブラスター・ブレードへ!2枚目、ブラスター・ブレード・解放者」

 

「ターンエンドよ」

 

 

シオリ:ダメージ4(裏1) リサ:ダメージ2

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!」

 

もうダメージ4か。タイダルのアタックを2回受けてたら終わっていた。

 

「強いです、森宮さん。けど……こっちだって!束ねた力は折れず輝き、煌めきは絆に変わる!ライド・ザ・ヴァンガード!!絆の解放者 ガンスロッド・ゼニス!!(11000)」

 

海中のブラスター・ブレードが光を放ち、一気に水面まで上昇する。飛沫を上げて海より現れたのは、ペガサスにまたがる絆の戦士。

 

「ブルーノの前にガンスロッド・ゼニス(11000)をコール!ファロンでタイダルにアタック!解放者のヴァンガードがいるから、パワープラス3000!(12000)」

 

「スーパーソニックセイラーでガード!」

 

やはりタイダルはやらせたくないみたいだね……。今のガードはシールド値が5000でも足りてたのに、わざわざ10000シールドを使ったくらいだ。

 

「私だって……勝ちたい!リューのブースト、ガンスロッド・ゼニスでアタック!リューのスキル、他の解放者のリアガードが3体以上でパワープラス4000!(21000)」

 

「なら……どうすればいいか分かるでしょう!?」

 

「分かってるよ……だから使う!ゼニスのリミットブレイク!!」

 

ゼニスの剣の光が、周囲に広がる。同時にファロンも、輝きを増す。

 

「CB1、ファロンをデッキの下に戻して、デッキの一番上のカードをコールする!……よし、疾駆の解放者 ヨセフス(7000)をスペリオルコール!さらにこの効果でコールされたユニットにパワープラス10000!(17000)」

 

どのようなユニットをコールしても、十分なパワーが期待できる。コストも軽く、使いやすいスキルだ。

 

「ヨセフスのスキル!デッキからコールされた時、SB1で1ドロー!さらにブルーノのスキル!デッキからユニットがコールされた時、パワープラス3000!(10000)」

 

「く……ノーガードよ!」

 

「ツインドライブ!1枚目、円卓の解放者 アルフレッド。2枚目、霊薬の解放者。ゲット!ヒールトリガー!!ダメージを1枚回復し、パワーをヨセフスへ!(22000)」

 

ファロンの姿がヨセフスに変わり、ゼニスの光は真っ直ぐにダモンを貫く。

 

「ダメージチェック……翠玉の盾 バスカリス」

「次だ、ヨセフス!(22000)」

 

「ここもノーガード!ダメージは……戦場の歌姫 マリカ。ゲット!ドロートリガー!!1枚ドローし、パワーはダモンへ!(14000)」

 

「トリガーが出た……けど!ブルーノのブーストした、ガンスロッド・ゼニスでヴァンガードにアタック!(21000)」

 

「虹色秘薬の医療士官てガード!」

 

トリガーが出なかったら、ダメージ5で追い詰められたかもしれないのに……。

 

「ターンエンド……」

 

 

シオリ:ダメージ3(裏1) リサ:ダメージ4

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!」

 

さぁ、何で来る……?

「行くわ……!荒れ狂う海原に、今こそ鎮めの錨を打て!ライド!蒼翔竜 トランスコア・ドラゴン!!(11000)」

 

ダモンの眼光が強くなったかと思うと、光に包まれ、蒼い竜へと変化する。巨大な錨を持ち、ゼニスらを見下ろすように砂浜に立つ。

 

「ストームライダー バシル(8000)をコール!バシルでヨセフスにアタック!(8000)」

 

「ノーガード!」

 

ブーストに回すために後列に移動する前に潰しておく作戦だろう。どのみちバシルでは、パワー的にヨセフスにしかアタックできなかったが。

 

「バブルエッジのブースト、トランスコアでアタック!スキルでパワープラス2000!(18000)」

 

錨を振り回し、ゼニスに狙いを定める。私が取る選択は……。

 

「ここは、ノーガード!」

 

「ツインドライブ!1枚目、虹色秘薬の医療士官。ゲット!ヒールトリガー!ダメージを回復、パワーはタイダル!(14000) 2枚目、蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン」

 

ブレイクライド先が……。これで互いに次のターン、切り札にライドできるようになった。

 

「ダメージチェック……猛撃の解放者。ゲット!クリティカルトリガー!!効果は全てヴァンガードのゼニスへ!(16000 ☆2)」

 

「これじゃあタイダルのスキルが使えない……!」

 

2回アタックできるタイダルも、相手がパワーの高いユニットなら宝の持ち腐れ。本領発揮とはいかない。

 

「く……だったらキブロスのブースト、タイダルでリアガードのガンスロッド・ゼニスにアタック!(21000)」

 

「……ノーガード」

 

「タイダルのスキルはヴァンガードへのアタックでしか発動しない。スタンドはしないから、これでターンエンドよ」

 

 

シオリ:ダメージ4(裏1) リサ:ダメージ3

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!」

 

このファイト、勝ちたい。ここまで来たんだ。自分の手で……全国の道を掴むんだ!!

 

「世界の平和を願いし王よ!未来を導く光となれ!!ライド・ザ・ヴァンガード!円卓の解放者 アルフレッド!!(11000)」

 

さぁ、行こう。アルフレッド。私たちが勝つんだ!

 

「アルフレッドのスキル!CB2、デッキトップのガード……王道の解放者 ファロン(9000)をスペリオルコール!ブルーノのスキルで、パワープラス3000!(10000) さらに横笛の解放者 エスクラド(9000)をブルーノの前にコール!」

 

とりあえずリアガードは立て直した。それに……。

 

「アルフレッドのリミットブレイク!解放者のリアガード1体につき、パワープラス2000!4体でパワープラス8000!(19000)」

 

フルパワーとは行かなかったけど、これだけあれば上等だ。後は一気に攻める!

 

「ファロンでアタック!ヴァンガードは変わらず解放者だから、パワープラス3000!(12000)」

 

「ホイール・アサルトでガード!」

 

「リューのブースト、アルフレッドでアタック!リュー以外に解放者のリアガードが3体以上いるから、リューのスキルでパワープラス4000だよ!(29000)」

 

ヒールトリガーでダメージが回復されているから、森宮さんのダメージは3。ノーガードで逃げられる以上、パワーが高くてもプレッシャーは少ないが……。

 

「ノーガードよ!」

 

「ツインドライブ、1枚目……五月雨の解放者 ブルーノ。2枚目……円卓の解放者 アルフレッド」

 

しかもトリガーはない。クリティカルトリガーが出るとよかったんだけどな……。

 

「ダメージチェック、タイダル・アサルト」

 

「ブルーノのブースト、エスクラドでヴァンガードにアタック!(19000)」

 

「ガードよ、虹色秘薬の医療士官!」

 

アルフレッドの斬撃は決まったものの、リアガードのアタックは通してくれない。

 

「ターンエンド!」

 

 

シオリ:ダメージ4(裏3) リサ:ダメージ4

 

 

「私のターン、スタンドアンドドロー!」

 

ダメージは4。これでブレイクライドが発動できる。そして前のターンには、そのライド先であるユニットが……。

 

「……行くわよ。押し寄す波は、連なる流れを乗せて!全てを飲み込む力になる!!ブレイクライド!蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン!!(11000)」

 

トランスコアが海の真上に跳躍する。と、海から無数の渦がトランスコアを包み込み、白と蒼の鱗をまとう竜、テトラドライブ・ドラゴンへと変貌を遂げる。

 

「ここまで来て……負けるのはごめんよ。だから、このターンで終わらせる!終わらせて見せる!!」

 

その気合に応えるように、テトラドライブも吠える。森宮さんの決意のターンが、動き出そうとしていた。

 

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