魔槍先生 ネギま   作:エール@ごった煮まぜそば

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初投稿 駄文 注意
正直ネギ先生の設定を盛り過ぎたと思ってる。
反省はしている。だが後悔はしていない。


プロローグ 新たな旅立ち

 

「本当に行ってしまうのね。ネギ君」

 

「はい。セラスさん、この半年間ありがとうございました。これから魔法世界を一頻り回った後に旧世界に行きたいと思います。」

ネギと呼ばれた少年が角の生えたセラスと言われた女性に別れを告げていた。

ここはアリアドネ―騎士団総長室、この世界でもトップクラスに安全で厳重な場所と言っていい空間である。その広い空間に机を挟んでスーツに身を包み自分の身長よりも大きな杖を背負った眼鏡をかけた赤毛の少年とこれまたスーツに身を包んだ妙齢の美しい女性が話していた。

 

「ネギ君もまだ8歳なのだからまだ生き急ぐように行動しないで、ゆっくりしてもいいのに」

 

「ありがとうございます。個人的には父の背中を追いかけるには遅くなったと思っているんですけどね。それにいつまでもここにお世話になり続けるわけにもいきませんよ。あなたのおかげで僕はこの世界の魔法を少しは理解することが出来、自分の物にすることができました。」

 

「そうですか。私もこの都市もいつまでもいていいと思っているんですけどね。ふふ、半年前はその杖に乗って空を飛ぶことすらできなかったあなたが、今ではこのアリアドネーにある魔法のほぼ全てを完璧にマスターするなんてね。この才能は父親譲りね。」

 

「先生が良かったからですよ。それに物事を早く覚えざるおえない環境にずっといたのでその影響もあると思います。

でも良かったんですか?仮にもこの都市の騎士団のトップが半年もつきっきりで一人の子どもに魔法を教えるなんて」

二人の間に親しみのこもった緩やかな会話が交わされていく

 

「いいのよ。あなたのお父さんには返しきれない恩があるの。これくらいで返しきれたとは思ってはいないけれどせめて私にできることはしたいと思ってね。私自身もあなたを教導するのはとても面白かったですし。あなたの使う原初のルーンの魔術、いやあなたが生まれ変わらせた()()()()()()もとても興味深かったですしね。もっとも、結局この世界ではあなた以外使えそうにないですが

あとこれはアリアドネ―が用意できる最高の槍よ。あなたの持つ『魔槍』には及ばないけれどよければ持って行きなさい。」

 

セラスがほほ笑みながら純白の柄に二股に分かれた金の刃と柄の周りにこれまた金の装飾が施された、見るからに高価な槍を差し出した。

 

「こんな立派で高価そうなもの受け取れませんよ。只でさえ魔法の習得のほかに杖の代わりの指輪を貰ったりここまで養ってもらったりしてお世話になりっぱなしなのに」

 

「旅立つあなたへ私からのわずかながらの選別です。受け取らないと言うなら武器倉庫へ行ってしまうでしょうね。それにあなたはまだ子どもなのですから大人の好意には素直に甘えてください。」

 

「……、そこまで言われるなら受け取らないわけにはいかないですよ。」

 

セラスの押し言葉と圧力のある笑みに根負けしてネギはその槍を手に取る。

8歳の少年が持つ得物にしては格段に大きいが重さは質量操作系の魔法が掛っているのか自分の持つ魔槍とあまり変わらない。大きさはその倍以上はあるが…、そう4メートルはあるだろうか

刃に到っては斧の刃渡りと渡り合うほど広い。刃だけで1メートルはあるだろうか。

125cmのネギと歩先だけで変わらない大きさである。

その大きさに見合った重さでもこの少年は軽々と振り回すことができるのでそこまで必要な魔法でもないのではと言えばそうなのであるが魔力を温存したいのでこのギミックは地味に助かる。

 

「凄い」

 

その一言しか出てこなかった。

 

「これは雷の上位精霊ルイン・イシュクルが持つ槍を参考にして作られたと言われる巨槍『フテイレイン・エンコス』よ。魔力を込めればその魔力を雷に変換して槍自体にエンチャントしたり、魔力を貯めて雷として放ったりすることができます。まあ、雷属性の魔法が得意で魔杖雷鉾槍化(ハレバルダ・フルゴーリス)の術式が使え、その杖を雷の鉾にできるあなたにはあまり必要なギミックとは言えませんけれどね。」

ネギの持つ圧倒的な才能を思い苦笑気味にセラスが会話を続ける。

「3㎏から50㎏まで質量を魔法で変えられるのですが扱いが難しくこの都市最高の槍使いが使いこなすことができなかった代物だけど、あなたなら十分に使いこなせるでしょう。

ちなみに19年前に紅き翼(アラルブラ)夜の迷宮(ノクティス・ラビリンス)で戦ったルイン・イシュクルの槍を参考にしてガトウ・神楽・ヴァンデンハークとアルビレオ・イマが趣味で旧世界で作り、この世界で魔法のギミックをつけたした新旧世界総出で作り上げた槍よ。これほどの槍を趣味で作り出してしまう紅き翼の凄さには驚嘆するわ。」

 

槍を両手に構え、突く、払う、振り下ろす、振り上げると縦横無尽に振るうネギに向けてセラスがその武器の解説をする。

とても8歳の少年の槍捌きには思えないほど洗練された武がそこにあった。

 

「え?この槍は父さんの仲間が作ったんですか!?

それに『雷霆の槍』ですか。名前負けはして無いですね。純粋な槍としてもこれは最高クラスの性能ですよ。質量操作の魔法も自分の質量操作魔法で重さ元の重さに戻せたり今の重さのままにできたりと操作できますし、使っていて面白いです。」

一通り振り終るとネギが興奮を隠しきれずにセラスに感想を述べる。

その姿は年相応で思わず笑みがこぼれる。

 

「気に入ってもらえたようで何よりだわ。紅き翼が作った槍よ。あなたが持つにふさわしいわ。それにこちらでの戸籍も用意しておいたわ。あなたにとっては偽名になりますが向こうの世界ではあなたは死んだことになっているんですもの。それが撤回されるまで使いなさい。一応は撤回されても使えるようにしておくから、いざという時はこの戸籍を使いなさい。」

 

ネギは5年前のある事件により行方不明となり、旧世界では死んだことになっているのだ。

またセラスからメガロメセンブリアがきな臭いと聞かされているので身分を隠すために新しい名前と戸籍をセラスに用意して貰っているのだ。

一応、レイ・ライトノートと言う名前をセラスから貰い、この名前でこの半年間を過ごしている。

それはこのアリアドネ―の中だけのものかと思っていたのだが、セラスの権限を使って新旧の魔法社会全域でこの戸籍が使えるようになったのだ。これで旧世界での身分を魔法協会が責任をもって保証してくれることだろう。

 

「何から何までありがとうございます。ではそろそろ行くことにします。」

別れの言葉を口にしながら魔法陣を展開し、別の空間に雷霆の槍(フテイレイン・エンコス)を収納する。

 

「いってらっしゃい。またいつでもここに帰って来ていいですよ。あなたの『第三の故郷』としてください。また助けが必要な時はいつでも言ってください。私のできる範囲でならサポートしますから…。」

セラスが別れを惜しむように言葉を紡ぐ

 

「はい、行ってきます。」

対するネギは後ろ髪を引かれる様子などなく、その言葉とともに父から授かった杖を背中から取りだし、魔法を唱える。

すると赤い髪が金色に染まり、茶色がかった瞳が青色に変化する。目元も鋭さが上がり身長も30㎝ほど大きくなる、

まるで別人のようになり、総長室の重厚な扉に手を懸ける。

この扉をくぐり、そしてアリアドネーを出るとまだネギが見たこともない世界と出会うことになるだろう。。

重い扉を開けると若者の新たな旅立ちを祝うように外からの新しい光が室内に流れ込んでくる。

光の中に躊躇なく飛び込み、ネギ・スプリングフィールドは旅立って行った。

 

 

 




誤字脱字があったら報告して頂けると幸いです。
書きだめやストックなどはありません。気分が乗った時に書いて投稿する予定ですのでこんな駄目な作者に付き合ってくれる方がいれば気長にお待ちください。
槍の名前は千の雷の詠唱の中に登場する雷霆のルビだと思われるものを取って付けました。古典ギリシャ語に明るい方がいて、このルビが間違っているようだったら指摘してください。

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